平成3720日目

1999/03/16

この日のできごと(何の日)

【自民党・森喜朗幹事長】「小渕首相と経済再生に全力」

自民党森派は16日夜、都内で改革フォーラムと森喜朗幹事長の同派会長就任を祝うパーティを開き、後援者ら約4000人が出席した。

森幹事長はあいさつで「小渕恵三首相と一緒になって経済再生、景気回復に全力を挙げたい」と当面小渕政権を支えて景気回復に全力を挙げる考えを示すと同時に「統一地方選に勝利し、来るべき総選挙に備えなければならない」と述べ、東京都知事選をはじめとする統一地方選勝利に向けた決意を表明した。《共同通信》

自民党の森喜朗幹事長は16日、自らの人間形成に影響を受けた恩師や政治家との出会いなどをまとめた「あなたに教えられ走り続けます」と題した本を出版した。森氏はこの中で出版の理由を「政治家として最も大事な時期を迎えている。さらに歩を前に進めるためには何をなすべきか、改めて問い直すべきではないかと考え筆をとった」と説明、9月の総裁選への出馬の意欲をにじませている。

森氏は「多くの師の教えで育まれた人格を駆使して、残された政治家としての道を走り続けたい」と前向きの姿勢を強調。半面、「自分が先んじようとするやり方が日本の政治を狂わせた場面を何度も見ている。物事の流れには逆らってはいけない」と弱気な面ものぞかせるなど、総裁選出馬に向け揺れる胸の内を披露している。《共同通信》

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【大相撲春場所】3日目

大相撲春場所3日目(16日・大阪府立体育会館)横綱若乃花が琴錦に押し出されて連敗し、新大関の千代大海も小結魁皇に寄り切られて3連敗となる波乱。新大関の初日からの3連敗は、大関が横綱に次ぐ地位と明治時代に明文化されてから初めて。琴錦は6個目の金星。

横綱貴乃花は敷島を寄り切って3連勝。かど番大関の貴ノ浪は旭鷲山の下手出し投げに屈し、大関武蔵丸は勝って、ともに2勝1敗となった。新入幕の雅山は闘牙に押し出しで敗れて初黒星を喫した。平幕の千代天山が3勝目を挙げ、全勝は貴乃花と千代天山の2人となった。この日から関脇武双山が休場した。《共同通信》

【千葉県警】新車試乗で60キロオーバー、高1男子を逮捕

千葉県警市川署は16日、客を装って新車に試乗し、60キロオーバーで無免許運転した道交法違反の現行犯で千葉県立高校1年の男子生徒(16)を逮捕した。助手席には自動車販売会社の社員も乗っていた。

調べによると男子生徒は市川市の販売会社で新車の試乗を申し込み、同日午後2時35分ごろ、同市二俣新町の指定速度50キロの千葉県企業庁管理道路を109キロで無免許走行した疑い。片側2車線の直線道路で、同署が実施していた速度違反の取り締まりに引っかかった。《共同通信》

【公務員制度調査会】小渕首相に答申

3月16日のできごと(何の日)【公務員制度調査会】小渕首相に答申

国家公務員制度の見直しを進めてきた総理の諮問機関、公務員制度調査会(会長・辻村江太郎慶応大名誉教授)は16日、「公務員制度改革の基本方向に関する答申」を、小渕総理に提出した。

21世紀の行政システムに対応し、公務員像を抜本的に見直すもので、年功序列の昇進などを改善するため、65歳定年制導入の検討や能力、実績中心の昇進システムの確立、再就職の透明性を確保する「人材バンク」の設置などを提言している。 《首相官邸》

【民主党・菅直人代表】総選挙時期で見解

民主党の菅直人代表は16日午後、党本部で記者会見し、次の総選挙時期について「通常国会の終わり方によるが、(会期末に)解散、総選挙を迫った時に小渕恵三首相が受けて立つという場面もあり得る」と述べ、会期末に首相が衆院を解散する可能性があるとの見方を示した。

同時に小渕内閣の経済政策に関し「本質的な経済構造改革につながっていない」として内閣不信任案を提出する方針を重ねて表明。「首相が一年後に景気が良くなる展望がないと思えば、公共事業で、(景気が)一時的に下げ止まったところで乾坤一擲打って出ることもあり得る」と指摘した。

自由党の東祥三衆院議員が衆院東京15区補選にくら替え出馬する意向を示していることについては「政治改革を進めた小沢一郎党首がそれを認めるなら、見識が問われることになる」と批判した。石原慎太郎氏に関しては「反米的要素に加え、反中国的要素もあり、民族主義的孤立論の色彩が強い。そのまま行動に移せば、そういう国々から反発を招き孤立主義に陥る」と非難した。《共同通信》

【米国、北朝鮮】核施設疑惑で最終合意

米国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は16日午後(日本時間17日未明)ニューヨークでの地下核施設疑惑をめぐる高官協議第四ラウンドで、北朝鮮・金倉里にある疑惑施設への複数回の立ち入り実施で最終合意に達した、との共同声明を発表した。最初の立ち入りは今年5月に行われる。

ルービン米国務省報道官は同日「北朝鮮が要求していた補償には応じなかった」と述べたが、交渉筋によると、立ち入りの見返りに米側が新規に計60万トンの食糧支援を段階的に実施することで合意した。米側はその一環として、北朝鮮のジャガイモ生産増大のため試験的な農業技術協力を行う。

米国は同疑惑で北朝鮮の核開発凍結を定めた1994年の米朝枠組み合意崩壊もあり得るとの強い懸念を抱いていたが、共同声明は「双方は枠組み合意堅持を再確認した」と強調。今回の合意で昨年11月から断続的に開かれた協議は決着、疑惑解消の糸口が開かれ、当面の危機は回避された。《共同通信》

【この日の民主党】

参議院予算委員会は16日、大詰めの締め括り総括質疑を行い、民主党・新緑風会から今井澄、平田健二両議員が質問に立った。

今井澄議員は、12日に経済企画庁が発表した98年10-12月期の国内総生産が実質で前期比0.8%、年率換算で3.2%減少したことを取り上げ、「事態が一時的なものと甘く見るのは危険だ」と指摘。「年金や雇用の不安が続く限りは、消費が拡大する環境にはない。消費税還元セールとか地域振興券などで一時的な動きがあっても長続きしないのではないか」と、中低所得層にとって増税になる政府の減税案への懸念を改めて示した。堺屋経企庁長官は「的を得た指摘だ。不安心理が日本を支配している」と認めながらも、減税については「一時的な減税では不安感がある。恒久減税になったことで安心感が出てきている」と論点がかみ合わなかった。

また、国旗・国歌問題について今井議員は、「教育現場に持ち込まれていることが問題だ。急に学校で国旗を掲揚し、国歌を歌わせるために法的整備が必要だと言えば、ますますトラブルを固定化する」「どれだけの大人が祝祭日に国旗を掲げているか。やるのならまず大人から国民的議論をはじめるべきだ」と主張した。

さらに今井議員は、野中官房長官が9日の衆院内閣委などで前向きな発言をした恩給法の国籍条項問題について、「内閣として何らかの対処をすべきではないか」とただしたが、小渕首相は、「国籍条項は制度の基本的約束で、現行法上外国人を恩給制度の枠内で処理することは大変困難であり、慎重に検討すべき」と否定的な見解を示し、宮下厚相も「これまでの積み重ねの中で今の結論が出ているので、にわかに法律を改正することは考えていない」とつれない答弁。野中官房長官は「現在官房副長官の元に外政審議室等でさまざまな問題を含めて検討させている」と苦しげに述べたものの、政府内での微妙な温度差を見せた。 《民主党ニュース》



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