平成3721日目

1999/03/17

この日のできごと(何の日)

【日産、ルノー】提携で基本合意

日産自動車との資本提携交渉を進めてきたフランスの大手自動車メーカー、ルノーは17日未明、日産株式の約35%の保有や関連のトラックメーカー、日産ディーゼル工業への資本参加などを柱とした提携内容を決め、日産側に正式に申し入れた。これを受けて日産の塙義一社長は「申し入れを前向きに受け止め、交渉を行う」とのコメントを発表、基本的に受け入れる方針を明らかにした。

ダイムラークライスラーとの協議決裂など曲折を経た資本提携交渉は事実上決着した。ルノーによる日産本体への出資額は5000億円強で、日産ディーゼルへの数百億円規模の出資と合わせると約6000億円に上る。ルノーから社長権限の一部を委譲した上席副社長クラスを含む役員2、3人を日産に派遣する。

日産は週内にも役員会で受け入れ方針を決め、細部の条件を詰めた後、月内をめどに正式合意を目指す考えだ。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【大相撲春場所】4日目

大相撲春場所4日目(17日・大阪府立体育会館)新大関の千代大海は初日を出したが、若乃花と貴乃花の両横綱が敗れる波乱。若乃花は旭鷲山にはたき込まれ、3連敗で1勝3敗。旭鷲山は2個目の金星を挙げた。貴乃花も土佐ノ海に屈し初黒星。土佐ノ海の金星は2日目に続き8個目。全勝は平幕の千代天山ただ一人で、4日目を終わって平幕の単独トップは平成9(1997)年名古屋場所で4連勝した旭豊以来。千代大海は敷島を一方的に押し出した。武蔵丸、貴ノ浪の両大関はともに勝って3勝1敗とした。新入幕雅山も蒼樹山を下し3勝目を挙げた。《共同通信》

【沖縄県大宜味村】安室奈美恵さんの母、殺害される

17日午前10時40分ごろ、沖縄県大宜味村喜如嘉の路上で、人気歌手、安室奈美恵さん(21)の母親で、スナック経営A子さん(48)が男に襲われた。男は車で逃走。A子さんは病院に運ばれたが約1時間後に死亡した。

名護署は殺人事件として緊急配備。目撃情報などから、男はA子さんの義弟の建設作業員B容疑者(44)とみて捜査したところ、同日午後、現場から数キロ離れた山中に止めた車内で自殺をしているのを発見した。車内には殺虫剤の容器があった。

県警はA子さんとB容疑者の間に何らかのトラブルがあったとの情報を把握しており、計画的な犯行の可能性もあるとみて関係者から事情を聴き、動機の解明を急いでいる。

調べによると、A子さんは夫と一緒に歩いているところを前から来た車にはねられた。A子さんらは電柱の陰に隠れたが、車はUターンして電柱に突っ込み、車から降りてきたA容疑者が、なたでA子さんを襲った。夫が路上にあった鉄パイプで応じA容疑者は黒の乗用車で逃げた。夫にけがはなかった。《共同通信》

【平成11年度予算】成立

参院は17日午後の本会議で、平成11年度予算案を民主、公明、共産、社民など野党の反対多数で否決した。この後、予算案を可決した衆院の賛成会派と、否決した参院の反対会派のそれぞれ10人で構成する両院協議会を開き、調整を図ったが意見が一致せず、憲法60条2項の衆院議決優位の規定により、予算は政府原案通り成立した。

予算成立日としては、阪神大震災で審議を急いだ7年(3月22日)を上回り、戦後最速を記録した。赤字国債発行特例法も参院本会議で可決され、成立した。国税部分の減税関連法案は19日にも成立の見通し。

11年度のプラス成長を目指した予算は、一般会計、政策経費の一般歳出(46兆8878億円)ともに過去最大規模の積極型。公共事業関係費として10年度比10.5%増の約10兆円も計上されている。国債も当初としては過去最大の31兆500億円を発行、国と地方の長期債務残高は11年度末で600兆円に達する見込みだ。《共同通信》

【小渕恵三首相】追加景気対策を指示

小渕恵三首相は17日夜、1999年度予算成立を受けて首相官邸で記者会見し、追加景気対策として(1)公共事業の固所付け促進と執行の大幅な前倒し(2)現在2.2%の住宅金融公庫の貸出金利引き上げ幅の思い切った圧縮(3)金融機関の貸し渋り対策として中小企業向け特別融資保証枠の必要かつ十分な拡大–を関係閣僚に指示したことを明らかにした。

首相は会見で、景気の現状について「下げ止まりの傾向ではないか。上向きになると確信している」と回復に自信を表明。「予算を着実に実行する。それが全てだ」と述べ、追加景気対策としての補正予算案編成は現状では検討していないことを強調した。《共同通信》

【梶山静六元官房長官】石原、鳩山氏を激励

自民党の梶山静六元官房長官は17日、東京都知事選に立候補する石原慎太郎元運輸相と鳩山邦夫前民主党副代表を激励した。

梶山氏は激励の趣旨について「両候補とは自民党議員時代から親交があり、昨夏の総裁選では党外ながらも激励してくれた。義理、友情を大切にしたいので、告示前にけじめをつけたいと考えた」と説明、両氏の選挙戦を支援する考えがないことを強調した。

ただ自民党が推薦する明石康氏の苦戦が予想され、森喜朗幹事長と野中広務官房長官が党規に反した者に厳しく対応する方針を確認したばかり。執行部が自民党分裂選挙に神経質になっている中での対立有力候補への激励だけに、波紋を広げそうだ。

鳩山氏とは当初、都内の梶山氏の事務所で会う予定だったが、鳩山氏側から「報道陣に囲まれているので後日にしたい」と連絡があり、電話での激励となった。

石原氏とは都内の石原事務所で会談。石原氏によると、梶山氏が「よく決心したな。頑氏張ってくれ」と述べたのに対し、「よく来てくれた。友情に感謝する。立場がつらくならないようにやってくれよ」と答えた。会談には佐藤信二元通産相が同席した。《共同通信》

【IOC】サマランチ会長信任

一連の五輪疑惑に揺れる国際オリンピック委員会(IOC)は17日、ローザンヌで臨時総会を開き、フアン・アントニオ・サマランチ会長を圧倒的多数で信任した。ソルトレークシティー冬季五輪招致に絡む不正行為が指摘されたジャンクロード・ガンガ氏(コンゴ共和国)ら6委員の追放も決まった。

同会長の無記名信任投票に臨んだ委員は90人。結果は賛成86票、反対2票、白票1票、棄権1人だった。

ソルトレークシティー五輪の招致疑惑に端を発した五輪スキャンダルで、IOCは創設以来最大の危機に直面。五輪運動のリーダーであるサマランチ会長への批判も集中したことから、同会長は先に「総会で自らの信任を問う」と表明していた。《共同通信》

【この日の民主党】

参議院予算委員会は政府予算案の締めくくり総括質疑を終え、17日討論と採決を行った。結果は、民主党など野党の反対多数で否決。続く本会議でも反対129票-賛成117票の反対多数で政府予算案は否決された。

予算委で反対討論に立った郡司彰議員は、反対理由として「まず低所得者に対する配慮がない欠陥予算である。第2に雇用・社会保障が不十分で国民の負担はとても解決できない。第3に31兆円に及ぶ借金財政で日本に対する信用を失墜させた」と指摘。

続く本会議の討論でも、円より子議員が「予算に見られる政府の諸政策には戦術はあっても戦略はない」「誤りの自覚がないまま、水増し型拡張経済を助長している」「旧態依然であり、成立しても景気にプラスになるとは到底言えない」などと強調して反対した。

衆参両院で異なる採決が行われた結果、同日午後、両院各10名のメンバーにより「両院協議会」が開催された。参議院側のメンバーとして、民主党から今井澄、平田健二、藁科滿治、今泉昭の4議員が協議に臨んだが、合意は得られなかった。そのため憲法第60条第2項の規定(衆院の議決優先)により、政府予算案は成立した。

予算成立後、羽田幹事長は「所得税率の一律引き下げ、子育て支援手当創設などの民主党の提言が実現できなかったのは遺憾」とする談話を発表した。《民主党ニュース》

民主党の国旗・国歌問題プロジェクトチームが17日、初会合を開催した。最初に、広中和歌子座長は「それぞれ思い入れはあっても、国旗、国歌の由来についてきちんと知らないことが多い。共通の認識を持ちたい」と挨拶。続いて、日の丸や君が代の由来や、外国での国旗・国歌の法制化の状況について、国立国会図書館の調査員から説明を受けた。同プロジェクトでは、まず国旗・国歌を法制化する必要があるかどうかについて、4月中旬までに結論を出すことを決めた。《民主党ニュース》



3月17日 その日のできごと(何の日)