平成3674日目
1999/01/29
この日のできごと(何の日)
【地域振興券】交付開始
個人消費の喚起と地域経済の活性化を狙った地域振興券が29日、全国のトップを切って島根県浜田市で交付された、振興券の総額は全国で約7000億円。約9割の自治体が3月をビークに、平成10年度中の交付開始を定している。景気対策とは別に自民党と公明党の政策協力を背景に交付が決まった地域振興券。効果はいかに−。
振興券は、15歳以下の子供を持つ世帯主と老齢福祉年金受給者などを対象に、一律2万円(額面は1000円)が支給される。使用期限は交付開始日から半年間。
浜田市は人口約4万8000人の漁業の町。イワシ漁の不振などで昨年の漁獲量は、ビーク時の5分の1にまで激減、地域経済もかつてない不況に苦しんでいる。このため「最も消費が落ち込む2月商戦に間に合わせ一日も早い効果を」と同市役所は全庁態勢で準備を進め、全国で唯一、1月中の交付にこぎ着けた。
交付窓口のある浜田市役所には小雨の降る中、朝早くから数百人の市民が訪れた。交付第一号になった男性会社員(24)は前日の夕方から並んだといい、宇津徹男同市長から全国で一番早く地域振興券を手渡された。
振興券を取り扱う業者、店舗は「特定事業者」として、自治体に登録が必要。同券は公共料金の支払いや公営ギャンブル、有価証券などの購入には使えないが、細かい運用は自治体の判断に任されている。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【野球殿堂入り】中西太氏ら5氏
野球殿堂入りを決める野球体育博物館の競技者表彰、特別表彰両委員会は29日、東京ドーム内の同博物館で西鉄(現西武)の主軸打者として黄金時代を支え、指導者としても活躍した中西太氏、元南海(現ダイエー)監督の広瀬叔功氏、広島、大洋(現横浜)の監督を務めた古葉竹識氏、中日、大洋などの監督を務めた近藤貞雄氏、前プロ野球コミッショナーの吉国一郎氏の計5氏の殿堂入りを発表した。吉国氏以外の4人は競技者表彰委員会からの選出となった。《共同通信》
【大阪府・横山ノック知事】「2期目に挑戦したい」
大阪府の横山ノック知事は29日午後、大阪市内のホテルで記者会見し、4月11日投開票の府知事選に再選を目指して無所属で立候補することを正式に表明した。
初当選した1995年の前回知事選と同様、既成政党や団体からの推薦は受けない意向を示し「無党派と呼ばれる人たちが一番政治に関心を持っている。そういう人たちの支援を受けて2期目に挑戦したい」と述べた。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・公明党の冬柴鉄三幹事長は29日、大蔵省の金融・財政分離を決めた昨年の3党合意に立ち会った立場から「玉虫色だが、政治家として処理しなければならなかった」と振り返った。その理由は「(民主党の)菅(直人代表)さんは大蔵省をばい菌みたいに思っていたから、金融をすべて切り取ってしまおうと思った。自民党はそうなったら大変だという認識があり、水と油をまとめるために僕が『界面活性剤』になった」とか。キャスチングボートを握るのが公明党の方針だが、要するに水と油を混じらせる「せっけん」路線?《共同通信》
【小渕恵三首相】新防衛指針は「安保の枠内」
小渕恵三首相は29日の衆院予算委員会の総括質疑で、日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)関連法案について「日米安保条約の目的の枠内であり、安保条約を超えるものではない」と表明、「これを確たる答弁とする」と最終的な見解であるとの立場を強調した。《共同通信》