平成2118日目
1994/10/26
この日のできごと(何の日)
【イスラエル、ヨルダン】平和条約に調印
中東戦争で幾たびも戦火を交えたイスラエル、ヨルダンが主権・領土の相互尊重、武力不行使などを誓った歴史的な平和条約の調印式が26日午後(日本時間同夜)、クリントン米大統領ら約5000人が見守る中、紅海のアカバ湾に近い両国南部国境の砂漠にあるアラバ国境検問所わきの特設会場で行われた。イスラエルがアラブ諸国と平和条約を締結して完全な国交を持つのは、1979年にエジプトと平和条約を締結して以来15年ぶり2カ国目。中東が対立から「平和共存の時代」に入ったことをあらためて世界に示した。
しかし、エルサレム問題などでのイスラエルとヨルダンの「頭越し解決」への強い警戒から条約締結に反発するパレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長は招待されず、PLOは式典に代表を送らなかった。イスラエル占領地ヨルダン川西岸と東エルサレムのパレスチナ人はゼネストで抗議した。
調印に先立ちヨルダンのフセイン国王は「もう戦死や惨劇は起きない。条約は両国民と次世代への贈り物だ」と条約締結の意義をうたい、ラビン・イスラエル首相も「水も生命もない、地雷原だけのこの砂漠が、両国の関係だった。勇気を出して地雷原を一掃する時がきだ」と応じた。
平和条約は条文30と5つの付属文書で構成。両国は調印後、全面的な外交関係を樹立し、1カ月以内に大使交換する。また両国は国境の画定に合意、ヨルダン領の一部には長期間イスラエルの使用権が認められる。具体的な水量を定めた水資源の公平分配なども明記されている。
条約にはフセイン国王とハッサン皇太子、イスラエルのワイツマン大統領とペレス外相、ロシアのコズイレフ外相らが見守る中、ラビン首相とマジャリ・ヨルダン首相が調印、クリントン大統領も立会人として署名した。《共同通信》
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【スピッツ】シングル「スパイダー」発売
【プロ野球日本シリーズ】第4戦
プロ野球日本シリーズ、西武ー巨人第4戦は26日夜、西武球場で行われ、前夜に続く延長戦の末、西武は6−5でサヨナラ勝ちし、2勝2敗のタイに持ち込んだ。
西武は延長十二回一死一、二塁に佐々木が中前打して接戦を決着させた。一回に先制しながらすぐリードを許し、八回の逆転も、九回二死から代打大久保に同点本塁打されて延長線。この苦しい展開を佐々木が救った。
巨人は松井のシリーズ初本塁打などで主導権を握り、土壇場で大久保が起死回生の本塁打を放って粘ったが、最後は西武の底力に屈した。《共同通信》
【Jリーグ・ニコニスシリーズ】第15節
Jリーグ・ニコニスシリーズ第15節(26日・国立競技場ほか=6試合)ヴェルディ川崎が余裕のある試合運びで清水エスパルスに5−1と圧勝。12勝目(3敗)を挙げ、首位を堅持した。川崎は清水に1点を先行されたが、石川、ラモス、ベンチーニョ、北沢が立て続けに得点し、あっさり逆転した。2位のベルマーレ平塚もサンフレッチェ広島に4−1で楽勝、川崎を追走している。ガンバ大阪は2−0で横浜フリューゲルスに快勝し、横浜Fの連勝は4でストップ。ジェフ市原は1−0で鹿島アントラーズを破り、横浜マリノスも2−1でジュビロ磐田を退けた。浦和レッズはPK戦の末、名古屋グランパスを下した。《共同通信》
【政界談話室】
○…社会党の久保書記長は26日、国会内での記者会見で、民主リベラル新党構想をめぐる村山首相との温度差について記者団に突っ込まれ「(新党結成への)テンポをどうするかなどの点で党内に意見の違いがあったが、論議はだんだん整理されてきた。新党を目指すということでは首相と違いはない」と強調した。もっとも「政界再編は社会党の歩調に合わせて進むものではない。こちらでスケジュールをつくって考えるわけにはいかない」と付け加えるあたり、まだまだ二人のさや当ては続きそうだ。
○…一方、この日の与党国対委員長会議では国民年金等改正案の修正問題をめぐる前夜の与野党折衝が不調に終わったことに対する野党批判が噴出した。社会党の森井国対委員長が「いったんまとまった修正協議を党に持ち帰ったら、けられて駄目になったという。理事会で決めたことを愛されるとはどういうことだ」と不満たらたら。自民党の島村国対委員長も「合意してやれやれと思っていたら、白紙撤回だ。改革の字をもう一度辞書で引いてみないといけないな」などと言いたい放題。改革のまとまりのなさをやり玉にうさ晴らし。《共同通信》