2024 令和6年12月27日(金) インフルエンザ、猛威
令和2068日目
2024/12/27
この日のできごと(何の日)
【インフルエンザ】猛威
厚生労働省は27日、全国約5千の定点医療機関から16〜22日の1週間に報告されたインフルエンザの患者数が21万1049人で、1医療機関当たり42.66人になったと発表した。全国平均で警報レベルとされる30人を上回った。前週比2.24倍で、9週連続増。全ての都道府県で増加した。休校や学級閉鎖などは5800施設に上った。
厚労省は「年末年始の連休中のさらなる感染拡大が予想される」として、全国の都道府県などに、改めて医療提供体制の確認などを進めるよう促す事務連絡を出した。
国立感染症研究所によると、1週間に全国の医療機関を受診した推計患者数は約167万4千人となった。同じ呼吸器感染症の新型コロナウイルス感染症の報告も4週連続で増加。マイコプラズマ肺炎も11月に過去最多の報告数を記録して以降、高水準が続いている。
都道府県別でインフルエンザの1機関当たりの患者数が多かったのは大分82.64人、鹿児島65.57人、佐賀61.62人。少なかったのは沖縄10.43人、富山13.36人などだった。《共同通信》
【令和6年能登半島地震】国道249号線、全通
元日の能登半島地震で被災し、一部区間で通行止めが続いていた石川県の国道249号が27日、約1年ぶりに全線で通行できるようになった。半島北岸の「逢坂トンネル」(珠洲市)で応急復旧が完了し、地元住民や緊急車両に限り利用可能に。土砂崩れなどの被害が大きかった249号の半島北岸の区間では、国土交通省が、地震で隆起した海岸部分に迂回路を造成した。半島の基幹道路が開通し、復旧・復興の加速が期待される。
9月の記録的豪雨で発生した土砂災害の影響により復旧工事が続く輪島市の「中屋トンネル」は当面、付近の県道や市道を活用して通行を確保。トンネル開通は来年夏ごろを見込む。
半島北岸は、大規模な土砂崩落が発生した箇所で不通が続いていた。通行止め地点を避け北岸を東西に往来するには、内陸部を経由する必要があり、被災前の倍以上の時間がかかっていた。
逢坂トンネルは入り口が土砂でふさがれた影響で不通になった。国交省が海岸部分に幅5メートルの1車線を確保。途中に待避所を設け、交互通行を可能とした。《共同通信》
【プロ野球】
ソフトバンクの周東佑京内野手が27日、みずほペイペイドームで契約交渉し、6500万円増の年俸1億1千万円で更改した。7年目の今季は初の規定打席に到達。2年連続3度目の盗塁王に輝き、外野手でベストナインとゴールデングラブ賞にも初選出された。「1年間出続けるのは大変だった。いい評価をしてもらった」と笑顔だった。
松本裕樹投手は4000万円増の1億1千万円でサイン。守護神オスナの離脱時に代役を務めるなど50試合に登板。11年目の来季へ向け「なるべく後ろの回で、緊迫した場面で投げていきたい」と決意を口にした。大関友久投手は3500万円増の9千万円で更改した。(金額は推定)《共同通信》
【JPFAアワード2024】
日本プロサッカー選手会(JPFA)は27日、選手間で選ぶ「JPFAアワード2024」の最優秀選手賞を発表し、久保建英(レアル・ソシエダード)が初めて輝いた。東京都内で行われた表彰式に久保はビデオメッセージで登場。26年のワールドカップ(W杯)出場権獲得に迫っている日本代表について「格上の国、アジアの予選では戦えない相手と戦いたい」と語り、本大会に向けての強化の希望を口にした。《共同通信》
【東京株式市場】
27日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続伸した。外国為替市場で円安ドル高が進んだことで、輸出関連銘柄を中心に幅広く買われ、約5カ月ぶりに終値で4万円を回復した。
終値は前日比713円10銭高の4万281円16銭。東証株価指数(TOPIX)は34.90ポイント高の2801.68。出来高は約21億3623万株だった。《共同通信》
【首相動静】
石破茂首相は27日、岸田文雄前首相と官邸で昼食を取りながら意見交換した。24日に閉幕した臨時国会を振り返り、来年の外交にどう臨むかについても議論した。面会後、岸田氏が記者団に明らかにした。
首相は1月9〜12日にマレーシアとインドネシアを訪問する予定だ。1月に就任するトランプ次期米大統領との早期会談に向けた対応も、話題に上った可能性がある。《共同通信》
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石破茂首相は27日の東京都内での講演で、首相に就任した10月以降の自身の境遇にぼやきを連発する一幕があった。「普通の閣僚の何倍もしんどい。新聞を読んでも誰も褒めてくれていないし、ネットを見れば本当に悲しくなる。寝る時間もほとんどない」と語った。少数与党で綱渡りの政権運営を背景に、苦悩をにじませた形だ。
首相ポストに関し「できるだけ(同じ人物が)続けた方が国家のためになる場合が多いと思っている」と指摘し、頻繁な首相交代は望ましくないとの認識も示した。 《共同通信》
【韓国】首相弾劾訴追案も可決
韓国国会(定数300)は27日、尹錫悦大統領の職務停止に伴い、大統領権限を代行する韓悳洙首相の弾劾訴追案を可決した。最大野党「共に民主党」などが主導。韓氏は職務停止となり、崔相穆経済副首相兼企画財政相が権限代行を引き継いだ。国会は14日に尹氏を弾劾訴追したばかりで、権限代行の弾劾訴追は初の事態。3日の尹氏による「非常戒厳」宣言後、国政は混迷の度合いを深めている。
一方、憲法裁判所は27日、尹氏の弾劾審判を開始した。弁論準備手続きを行い、尹氏側は大統領罷免に値するほどの重大な憲法違反ではないとして争う姿勢を示した。尹氏は出廷しなかった。
野党側は、憲法裁の3人の欠員裁判官を速やかに任命するよう韓氏に要求したが、韓氏が26日に任命保留を表明したため弾劾案を提出した。
今後、憲法裁は韓氏を罷免するかどうかも判断する。韓氏は「憲法裁の迅速で賢明な決定を待つ」との声明を発表。崔氏は「国政の混乱を克服するために全力を尽くす」と強調した。《共同通信》
【中国】車暴走35人死亡で死刑
中国広東省珠海市の中級人民法院(地裁)は27日、11月に同市で車を暴走させて35人を死亡させたとして、危険な方法による公共安全危害罪に問われた樊維秋被告に対し、死刑を言い渡した。国営通信新華社が伝えた。
事件は11月11日に発生。中国では無差別殺傷事件が相次いでおり、この事件の直後には習近平国家主席が「社会の安定」を守るよう異例の指示を出した。わずか2カ月弱での判決言い渡しには、厳しい判決によって同種の事件の再発を抑え込みたいとする習指導部の意向が反映されている可能性がありそうだ。
裁判所は、樊被告が離婚後の財産分与の結果に対する不満を募らせ、個人的な鬱憤を晴らそうと珠海市の体育施設の敷地内で車を暴走させたと認定した。
警察は事件直後に、樊被告の年齢を62歳と公表している。《共同通信》
【アゼルバイジャン航空旅客機墜落事故】ロシア、ウ無人機と誤認か
カザフスタン西部で38人が死亡したアゼルバイジャン航空の旅客機墜落で、アゼルバイジャンのナビエフ運輸相は27日、旅客機が外部から攻撃を受けたとの見方をアゼルバイジャン当局者として初めて公式に表明した。地元通信社が報じた。米MSNBCテレビは、ウクライナの無人機だとロシアが誤認したとの米情報機関の分析を伝えた。
カービー米大統領補佐官も「ロシアの防空システムが撃墜した可能性がある」とした。ナビエフ氏は、旅客機の目的地だったロシア南部チェチェン共和国グロズヌイの上空で爆発音があったと生存者が証言したとし「主翼に複数の穴が開き、機内や胴体に外部から衝撃を受けた、さままざまな損傷がある」と強調した。
ロシア連邦航空局のヤドロフ長官は、墜落が起きた25日のグロズヌイ周辺は、ウクライナ軍による無人機攻撃があり「困難な状況」にあったと述べた。当日のグロズヌイ空港は濃霧で、機長は2度の着陸を試みたが成功せず、管制官は他空港への着陸を提案。機長の判断でカスピ海を隔てたカザフ西部のアクタウに向かったとした。《共同通信》
【ウクライナ情勢】
韓国の国家情報院(国情院)は27日、ロシア・クルスク州でウクライナ軍との交戦に投入された北朝鮮兵1人が負傷し、ウクライナの捕虜になったことを確認したと明らかにした。捕虜はその後、負傷の悪化で死亡したとしている。聯合ニュースによると、ロシアのウクライナ侵攻に関連して北朝鮮兵が捕虜になったことが確認されるのは初めて。
ウクライナの軍事専門メディア「ミリタルニ」が26日、ウクライナの特殊作戦部隊が初めて北朝鮮兵を捕虜にしたとみられると報じ、韓国メディアの照会に国情院が回答した。
ミリタルニによると、通信アプリに捕虜となった北朝鮮兵とみられる男性の写真が投稿された。《共同通信》
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カービー米大統領補佐官は27日、ロシア西部クルスク州でウクライナ軍との交戦に投入された複数の北朝鮮兵がウクライナ軍への降伏を拒み、自殺したとの報告があると述べた。捕虜になった場合、北朝鮮政府が家族に報復するのを恐れたためだと指摘。過去1週間だけで北朝鮮兵千人以上が死傷したとの分析も示した。
オンライン記者会見で「北朝鮮兵の人海戦術は効果がなく、甚大な犠牲者を出している」と語った。ロシアと北朝鮮の両国軍幹部が北朝鮮兵を「消耗品」として扱い、「絶望的な攻撃」を命じていると非難した。
カービー氏は、ウクライナへの追加軍事支援をバイデン大統領が数日中に発表することも明らかにした。ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が「交渉による解決に全く関心がない」と指摘し、戦闘終結に向けて譲歩することはないとの見通しを示した。
ロイター通信によると、プーチン氏は26日、スロバキアの仲介でウクライナとの和平協議に応じる可能性を示唆した。《共同通信》
【オリビア・ハッセーさん】死去
映画「ロミオとジュリエット」でジュリエット役を演じて大人気となり、米国で活躍した俳優オリビア・ハッセーさんが27日、自宅で死去した。本人のインスタグラムで公表された。73歳だった。死因は明らかにされていない。過去に乳がんを患っていた。歌手の布施明さんと1980年に結婚し、9年後に離婚した。
51年4月、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス生まれ。68年のロミオとジュリエットで一躍有名になり、深作欣二監督の「復活の日」(80年)にも出演した。インスタグラムの投稿によると、自宅で家族に囲まれながら亡くなった。
米CNNテレビによると、ハッセーさんは2022年、ロミオとジュリエット出演当時、10代でヌードを撮影され精神的苦痛を受けたなどとして米映画大手に損害賠償を求めて提訴した。訴えはその後、棄却された。《共同通信》
