2024 令和6年10月16日(水) ウクライナ、対ロ「勝利計画」発表
令和1996日目
2024/10/16
この日のできごと(何の日)
【ウクライナ情勢】
ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、最高会議(議会)で、対ロシア戦争の「勝利計画」について演説し、計画に今すぐ着手すれば、2025年中に戦争終結が可能だと主張した。計画の成否は「支援国にかかっている。世界の支援がなければ、われわれは敗北する」と強調した。ただ既に計画を示された欧米からは冷淡な反応が出ており、不透明感が強まっている。計画内容の公表は初めて。
ゼレンスキー氏によると、計画には、勝利に必要な兵器の数量や種類に関するリストが盛り込まれており、米国が消極的な長射程兵器によるロシア領の攻撃を容認するよう求めた。
ウクライナを北大西洋条約機構(NATO)加盟交渉に招待することも要求している。ロシア西部クルスク州への越境攻撃の成果にも言及した。国産兵器の製造能力増強に向けて、軍需産業への投資の必要性を訴えた。
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ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、最高会議(議会)で演説し、ロシアによる侵攻に北朝鮮が「参戦している」と述べた。プーチン大統領と同様の「犯罪者」と呼び非難した。ウクライナの情報機関筋は15日、ロシア軍が最大3千人の北朝鮮兵を含む部隊を編成していると共同通信に明らかにした。
北朝鮮兵の存在は、ウクライナ国境と接するロシア西部のクルスク州やブリャンスク州で確認されたという。戦闘任務に就いているかどうかは不明。
ゼレンスキー政権はロシアと北朝鮮が軍事面の連携を強化していると主張している。情報機関筋は、北朝鮮兵18人が任地から脱走したことも確認したと明らかにした。《共同通信》
【日本鉄道賞】
鉄道に関連した優れた取り組みを表彰する今年の「日本鉄道賞」の表彰式が16日、東京都内で開かれた。選考委員は鉄道好きと知られる将棋の藤井聡太七冠らで、大賞には4月に新型車両がデビューしたJR西日本の特急「やくも」を選んだ。
やくもはJR岡山駅(岡山市)と出雲市駅(島根県出雲市)を結ぶ。新型の「273系」は鮮やかなブロンズ色の車体が特徴。家族やグループで楽しめる半個室型の座席や、カーブ通過時の揺れを軽減した点などが評価された。
藤井七冠は表彰式で「今まで一利用者、一ファンとして楽しんできた鉄道を選考側から見ることができ、大変勉強になった」と語った。《共同通信》
【プロ野球】
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は16日、セ、パ両リーグのファイナルステージ(6試合制)が開幕し、みずほペイペイドームで行われたパは4年ぶり優勝のソフトバンクが2位日本ハムに5―2で勝ち、東京ドームが舞台のセは3位から勝ち上がったDeNAが4年ぶりに制した巨人を2―0で下した。
1勝のアドバンテージを含めソフトバンクは2勝とし、巨人とDeNAは五分で並んだ。第2戦の先発は、セは巨人が菅野、DeNAが大貫、パはソフトバンクがモイネロ、日本ハムが加藤貴と発表された。
アドバンテージを含めて先に4勝したチームが26日にセ球団の本拠地で開幕する日本シリーズへ進む。《共同通信》
巨0―2D
DeNAが無失点リレーで接戦を制した。ケイは荒れ球ながらも要所を締めて6回1安打と力投。小刻みに継投し、九回は伊勢が締めた。打線は四回に佐野のソロで先制し、七回は代打筒香が適時打。巨人は好機で一本が出なかった。
ソ5―2日
ソフトバンクが効果的に得点した。1―1の三回に山川の適時二塁打で勝ち越し、四回は今宮、五回は栗原、八回に山川のソロで加点した。有原は好守にも支えられ7回2失点と好投。日本ハムは伊藤が六回途中4失点と粘れなかった。《共同通信》
【東京株式市場】
16日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が5営業日ぶりに大幅反落した。下げ幅は一時800円を超えた。終値は前日比730円25銭安の3万9180円30銭。オランダの半導体製造装置大手ASMLが前日に発表した7〜9月期決算で受注高を前期比で大きく減らしたことが判明し、東京市場でも半導体関連株の売り注文が膨らんだ。
前日は米国市場でも半導体関連企業の株価が大幅安となり、その流れが波及した。半導体関連大手の東京エレクトロンやレーザーテックなどが売り込まれた。
東証株価指数(TOPIX)は32.91ポイント安の2690.66。出来高は約16億1500万株。《共同通信》
【英国】安楽死法案提出
英国のイングランドとウェールズで終末期患者が薬物の投与などによる「安楽死」を選ぶ権利を認める法案が16日、下院に提出された。議会で安楽死を巡る議論が始まる。1回目の採決が11月29日に予定されるが、賛否を巡り世論は二分する。
法案を提出した与党労働党のキム・レッドビーター議員は、苦痛に耐え続けるのではなく尊厳を保って最期を迎える権利があり、選択肢が必要だと主張する。スターマー首相もこれを認める考えだ。
タイムズ紙によると法案では、末期疾患と診断され、余命6カ月〜1年の患者に限定する可能性が高い。医師や裁判官の同意も必要とする。
2015年に下院で終末期患者が死を選ぶことを認める法案が審議された際は、否決された。ただ、ロンドン大キングスカレッジが今月11日に公表した世論調査では、イングランドとウェールズで成人の終末期患者の安楽死が5年以内に合法化されることを63%が支持しており、レッドビーター氏は「国民感情は変化した」と強調する。《共同通信》
【中東情勢】
レバノン南部に侵攻するイスラエル軍は16日、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の監視塔を砲撃した。UNIFILが発表した。イスラエル軍は「親イラン民兵組織ヒズボラが近くから攻撃している」と主張してUNIFIL施設をこれまでにも複数回攻撃し、各国から非難が相次いでいる。
ガザの停戦交渉を仲介するカタールのムハンマド首相兼外相は16日、交渉に関し「ここ3〜4週間、何の対話もない」と述べ、進展がないことを明らかにした。ブリュッセルで記者団に語った。ロイター通信が報じた。
レバノン保健省は、過去24時間に南部ナバティエなどに138回の空爆があり、17人が死亡したと発表した。《共同通信》