2024 令和6年9月21日(土) 能登半島豪雨
令和1971日目
2024/09/21
この日のできごと(何の日)
【能登半島豪雨】
石川県能登地方で21日、前線や低気圧の影響で線状降水帯が発生して記録的豪雨となり、県のまとめでは珠洲市で1人が死亡、輪島市など3市町で3人が川に流され行方不明となった。このほか国土交通省によると、能登半島地震で被災したトンネル復旧工事現場では土砂が流出し、作業員3人の安否が分からない。輪島消防署によると、輪島市で住宅4棟が川に流され住民4人と連絡が取れていない。
気象庁は、珠洲市など3市町に大雨特別警報を発令。12水系16河川で氾濫が発生し、地震被災者が入る仮設住宅団地が浸水したほか、道路寸断による集落孤立も相次いだ。
県は6市町に災害救助法の適用を決め、自衛隊の派遣も要請した。気象庁は引き続き激しい雨が降る恐れがあるとして最大級の警戒を呼びかけている。
珠洲市によると、土砂崩れによる家屋倒壊で下敷きになった住民が死亡した。地元消防によると、珠洲市、輪島市、能登町で計3人の行方が分かっていない。増水した川に流されたとみられる。能登町では2人が重傷。
輪島市の坂口茂市長は「市内の行方不明者が10人に上る」と述べた。《共同通信》
◇
能登半島地震で通行できなくなり、復旧工事が進められている石川県輪島市の「中屋トンネル」付近の国道に21日、大量の土砂が豪雨で流れ込んだ。作業員4人が安否不明となり、1人の無事は確認されたが、自衛隊などが3人を捜索する。土砂崩れなどから避難するためトンネル内に27人が一時、身を寄せた。
国土交通省などによると、安否不明の3人は、工事を受注した安藤ハザマ所属の1人と、下請け企業の2人。無事が確認された1人は下請け企業の所属で、クレーン作業中に土砂崩れで谷に落ちたが、自力で脱出したという。
午後7時ごろ、自衛隊員約20人がスコップを手に安否不明者の捜索に出発した。《共同通信》
【佳子内親王殿下】鳥取県訪問
秋篠宮家の次女佳子さまは21日、第11回全国高校生手話パフォーマンス甲子園出席などのため、鳥取県を訪問された。1泊2日の日程で、この日は米子市の地域活動支援センターを訪れ、障害者で構成する「りっぷる音楽団」と交流した。
20〜80代の障害者らがマラカスやタンバリンなどに合わせて歌を披露し、佳子さまもマラカスを手にリズムを刻み、時折歌詞を口ずさんだ。演奏が終わると「一緒に参加できてとても楽しかったです」と笑顔を見せた。
これに先立ち、伯耆町で、県出身の写真家植田正治氏の作品を展示する美術館を視察した。《共同通信》
【大相撲】
大相撲秋場所14日目は21日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、西関脇大の里(24)=石川県出身、二所ノ関部屋=が大関豊昇龍を破り、13勝1敗で2場所ぶり2度目の優勝を決めた。大関昇進も事実上決定し「思い切ってやるだけだった。最後は気持ちだった」と話した。
昨年夏場所の幕下10枚目格付け出しでの初土俵から所要9場所で大関に昇進すれば、昭和以降で最速記録となる。大の里は直近3場所で合計34勝とし、大関昇進の目安とされる33勝を上回った。
今場所は攻撃的な取り口が光り、192センチ、182キロの堂々たる体格と馬力を生かした鋭い出足で圧倒。初日から11連勝と賜杯レースを引っ張った。昇進問題を預かる日本相撲協会審判部は千秋楽の22日に臨時会議を開いて協議する。
出世の速さに髪の毛が追い付かず、大銀杏が結えないまま、ちょんまげ姿で看板力士の座に駆け上がる異例の快進撃となった。大関昇進前3場所で2度の優勝は、昭和以降で1934年1月の春場所後の男女ノ川しかいない。《共同通信》
◇
大相撲秋場所13日目の20日に現役引退した元大関貴景勝(28)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋=が21日、東京都墨田区の両国国技館で記者会見し「燃え尽きた。横綱を目指す体力と気力がなくなった」と時折目を潤ませながら語った。大関在位30場所で優勝4度。今後は湊川親方として常盤山部屋で後進を指導する。
近年は首の痛みに苦しみ、2度目の大関陥落で関脇だった今場所は3日目に休場した時点で「心の中では決まっていた部分はあった」と明かす。175センチ、165キロの体で奮闘した相撲人生を振り返り「手をいっぱいに伸ばしたが、横綱には届かなかった。引き時だなと思った」。休場から1週間以上がたった11日目(18日)の夜に引退を決断した。
埼玉栄高3年の2014年秋場所に貴乃花部屋から初土俵。激しい突き、押しを得意とし、19年春場所後に22歳で大関に昇進した。28歳1カ月での引退は、昭和以降昇進で最高位が大関の力士では大受に次いで2番目の若さだった。殊勲賞3回、敢闘賞2回、技能賞2回。引退相撲は未定。《共同通信》
【J1】
明治安田J1第31節第1日(21日・町田GIONスタジアムほか=4試合)首位の町田は札幌と0―0で引き分け、勝ち点59とした。前節4位の鹿島も柏と0―0で引き分け、同50。柏は連敗を3で止めて同34とした。
FC東京は荒木のPKなどで浦和に2―0で勝ち、勝ち点44とした。磐田―福岡は0―0で引き分けた。
勝ち点56で前節2位の広島は22日に横浜Mと対戦する。《共同通信》
【プロ野球・21日】
プロ野球は21日、パ・リーグは首位ソフトバンクが楽天に3―2で逆転サヨナラ勝ち、2位日本ハムはオリックスに逆転負けしたため、優勝へのマジックナンバーを二つ減らして「2」とした。
22日に日本ハムがオリックスに敗れると、ソフトバンクは楽天戦の勝敗にかかわらず勝率1位が確定。日本ハムが引き分けの場合も、ソフトバンクは勝つか引き分ければ4年ぶり20度目(南海、ダイエー時代を含む)、1リーグ時代を合わせると22度目のリーグ制覇が決まる。
セは首位の巨人が広島に4―5で逆転負けし、2位阪神がDeNAに勝ったため、巨人の4年ぶりのリーグ優勝へのマジックは「6」のまま変わらなかった。《共同通信》
◇
ソ3―2楽
ソフトバンクが逆転サヨナラ勝ちで2連勝。0―2の七回に山川の通算250号となるソロで1点差に迫り、九回に代打柳町が2点三塁打を放って試合を決めた。楽天は滝中が7回1失点にまとめたが、抑えの則本が踏ん張れなかった。
ロ7―1西
ロッテが連敗を4で止めた。小島は序盤のピンチで粘り7回1失点で自己最多更新の11勝目。打線は一回に角中の2点三塁打で先制し、二回に佐藤の本塁打などで3点、三回は捕逸などで2点を加えた。西武は松本が崩れた。
オ2―1日
オリックスが逆転サヨナラ勝ちで連敗を8で止めた。0―1の九回に杉本の適時打で追い付き、なお1死満塁から渡部が右翼へ殊勲打を放った。4番手の椋木が2年ぶりの白星。田中正が誤算だった日本ハムは連勝が3で止まった。
広5―4巨
広島が逆転勝ちで連敗を4で止めた。1―4の八回2死一、三塁から秋山の適時打で1点を返し、小園の右前への適時打が浅野の後逸を誘い、同点。末包が勝ち越し打を放った。栗林は自己最多38セーブ目。巨人は連勝が4でストップ。
D5―6神
阪神は三回に大山の適時打と井上の3号3ランで4点を先制。五回に5失点したものの八回に追い付き、延長十回に佐藤輝が右越えに15号ソロを放った。岩崎が4勝目で、岡留はプロ初セーブ。DeNAは逃げ切れず4位に後退した。
ヤ6―7中
中日が着実に加点した。2―4の三回に福永が同点2ラン、四回に岡林の適時打で勝ち越して五回は鵜飼の2点適時打でリードを広げた。マルティネスは41セーブ目。ヤクルトは中日と入れ替わりで最下位に落ち、4位以下が確定した。
【一畑電車】終電後に電車の体験運転イベント
一畑電車(島根県出雲市)は21日の終電運行後、営業で使用している線路で電車の体験運転イベントを開催した。電車に親しんでもらい利用客を増やす狙いで、営業線を使った体験運転は全国初としている。
同社によると、体験運転は参加者1人につき、松江しんじ湖温泉駅(松江市)を起点に線路約250メートルを2往復。同社はこれまで体験専用の線路を設け同様のイベントを実施してきた。今回は路線の一部区間を閉鎖するなど安全対策を講じることで、運転免許がなくても営業線で実施できると判断した。
本年度は営業線でのイベントを残り4回予定している。定員は最大6人で、参加費は10万〜12万円。《共同通信》
【岸田文雄首相】被爆体験者、救済へ
岸田文雄首相は21日、長崎原爆に遭ったのが国の援護区域外のため被爆者と認められていない「被爆体験者」の救済策を巡り、被爆者と同等の医療費助成を行うと表明した。全ての被爆体験者を対象とし、年内に開始する。長崎県の大石賢吾知事、長崎市の鈴木史朗市長と公邸で面会後、記者団に述べた。
面会に同席した武見敬三厚生労働相は、被爆体験者の一部しか被爆者と認めなかった長崎地裁判決に関し「最高裁で確定した先行訴訟などと比べても被爆者援護法の公平な執行は困難であるため、控訴せざるを得ない」と伝えた。大石、鈴木両氏は「重く受け止める」と応じた。控訴期限は24日。
首相は救済策に関し「精神科の受診を不要とするなど、利便性を高めた事業とする」と記者団に説明。年内のできるだけ早期の医療費から助成を適用する方針を示した。
地裁判決は、一部地域について放射性物質を含む「黒い雨」が降ったと判断。提訴した被爆体験者44人(うち4人死亡)のうち、死亡2人を含む15人を被爆者と認め、残る29人の主張は退けた。《共同通信》
【フランス】新外相にバロ氏
フランス大統領府は21日、バルニエ新首相(73)が率いる内閣の閣僚名簿を発表し、外相にマクロン大統領の与党連合を構成する中道政党「民主運動」のジャンノエル・バロ氏(41)を起用した。新内閣は主にマクロン氏の中道与党連合とバルニエ氏の中道右派、共和党の閣僚で構成し、全体的に右派色の強い顔触れとなった。
7月からの約2カ月間、正式な内閣が不在の時期を経てようやく新内閣が誕生。左派陣営からの強い批判は必至だ。
6〜7月の下院総選挙では、左派連合、マクロン氏の与党連合、極右政党の三つどもえの結果となり、いずれも安定した政権運営に必要な過半数に届かなかった。《共同通信》
【日米豪印首脳会合】
日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」の首脳会合が21日午後(日本時間22日午前)、米東部デラウェア州ウィルミントン近郊で開かれた。インド太平洋地域で覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、海洋安全保障分野での連携強化を確認。日本の海上保安庁など4カ国の海上警察による船舶動向の合同監視などを盛り込んだ共同声明を発表する。
岸田文雄首相、バイデン米大統領、オーストラリアのアルバニージー首相、インドのモディ首相が参加し、バイデン氏の出身高校で開催。近く退任する岸田首相と大統領選を撤退したバイデン氏には退任前最後のクアッド首脳会合となる可能性が高い。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは21日、各地で行われ、ドジャースの大谷はロサンゼルスでのロッキーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、中前打で出塁した九回に二盗を決めて今季53盗塁とした。3打数1安打。チームは3―6で敗れ、連勝が3で止まった。
カブスの鈴木は1―5で敗れたナショナルズ戦で出番がなかった。チームはプレーオフ進出の可能性がなくなった。吉田のレッドソックスはツインズ戦が雨天中止となり、22日(日本時間23日)にダブルヘッダーが組まれた。
ガーディアンズがア・リーグ中地区で2年ぶり12度目の優勝を決めた。《共同通信》