令和1718日目
2024/01/12
【上川陽子外相】米国務長官と会談
上川陽子外相は12日午後(日本時間13日未明)、米ワシントンでブリンケン国務長官と会談し、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化する方針で一致した。岸田文雄首相の国賓待遇訪米の成功に向けて緊密に連携すると申し合わせた。中国を巡る課題に日米が共に取り組むとし、両氏は台湾海峡の平和と安定が重要だと強調した。13日投開票の台湾総統選も議題に上った。
上川氏は会談冒頭「世界が転換点を迎える中、日米同盟が果たす役割はかつてなく大きい」と述べた。ブリンケン氏は「日米同盟はインド太平洋地域の安全保障、繁栄の礎石だ。ここ数年で世界的に協力し合うという新たな高みに達した」と評価した。
上川氏が昨年9月の就任後、ワシントンを訪問するのは初めて。ブリンケン氏は米英両軍が実施したイエメンの親イラン武装組織フーシ派拠点への空爆について米国の立場を説明し、上川氏は支持を伝えた。厳しい対ロシア制裁や強力なウクライナ支援の継続で合意。パレスチナ自治区ガザ情勢についても協議した。《共同通信》
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【令和6年能登半島地震】
政府、被災者「2次避難」を推進
政府は12日、能登半島地震に関する非常災害対策本部会議を首相官邸で開き、旅館やホテルを被災者の滞在場所として活用する「2次避難」を推進する方針を確認した。岸田文雄首相は「介護や育児など多様なニーズにきめ細かに対応すべく、必要十分な数を確保している」と強調した。
林芳正官房長官は会議後の記者会見で、2月末までに北陸と周辺県を合わせて約1万3千人分、三大都市圏で約1万2千人分の宿泊施設を確保していると明らかにした。
会議で首相は、被災者が入居可能な賃貸住宅を石川県内で約5500戸、周辺県で計約1万7千戸提供できるとも説明した。《共同通信》
仮設住宅着工
能登半島地震で甚大な被害が生じた石川県輪島市と珠洲市では12日、県が被災後初の仮設住宅を着工し、被災地での生活再建の動きが本格化した。一方、輪島市は教育環境が整わない市立中の全生徒を対象に意向を調査し、県南部への一時的な集団避難を検討。行政側は地元支援と県内外への避難の両輪で支援を進める。被災者は地元に残るのか難しい判断に直面する。
県が発表した午後2時時点の死者は215人で、災害関連死としたのはうち14人。安否不明者は28人。
県は輪島、珠洲両市の計4カ所で115戸の仮設住宅建設に向けた測量を行った。1カ月程度での完成を目指すという。能登、穴水両町でも計60戸を整備する方針で進める。
輪島市は全3市立中の約400人を対象に、保護者の同意を得られた生徒を白山市にある県立宿泊研修施設2カ所に移す想定。家族は伴わず、生徒のみとする。転校ではなく、戻る前提の一時避難だと説明している。
自治体別の死者数は珠洲市98人、輪島市83人、穴水町20人、能登町6人、七尾市5人、志賀町2人、羽咋市1人。《共同通信》
【J1】
J1磐田は12日、元日本代表GK川島永嗣(40)の加入を発表した。ワールドカップ(W杯)4大会連続で代表メンバー入りしたベテランで、Jリーグへの復帰はJ1川崎に所属した2010年以来14年ぶりとなる。
埼玉県出身の川島は01年に当時J2の大宮に入り、J1名古屋と川崎でもプレー。08年に代表デビューし、W杯は16強入りした10年南アフリカ大会から3大会で正GKを務めるなど国際Aマッチ95試合に出場した。
ベルギーやスコットランドでもプレーし、直近はフランス1部リーグのストラスブールでプレーしていた。 《共同通信》
【H2Aロケット48号機】打ち上げ成功
三菱重工業は12日、政府の情報収集衛星「光学8号機」を載せたH2Aロケット48号機を種子島宇宙センターから打ち上げた。光学8号機は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。地上のあらゆる場所を撮影できる情報収集衛星は、政府が北朝鮮の軍事施設の動向把握や、国内の災害時の情報収集などに活用する。
H2Aは国産の液体燃料ロケット。これまでの48機のうち失敗は1機だけで、成功率は約98%。だが費用が高額で、打ち上げ設備などが老朽化しているため、2024年度をめどに50号機で運用を終える見通し。
JAXAなどが開発を進める後継機のH3ロケットは、1号機が23年3月に打ち上げに失敗。2号機は来月15日に打ち上げられる。
三菱重工の江口雅之防衛・宇宙セグメント長は「H3ロケット2号機の打ち上げに向けた非常に大きなステップを踏むことができた」と述べた。
また内閣衛星情報センターの安田浩己次長は「(能登半島地震など)大規模な災害が頻発している。衛星による情報収集能力の向上に向けて取り組みたい」と話した。《共同通信》
【東京株式市場】
12日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は5営業日続伸した。終値は前日比527円25銭高の3万5577円11銭で、バブル経済期の1990年2月以来約34年ぶりの高値を付けた。高値を更新するのは4日連続。好決算を発表した銘柄や、半導体関連株の値上がりが相場の上昇をけん引した。
東証株価指数(TOPIX)は11.36ポイント高の2494.23で、バブル経済後の高値を更新した。出来高は約18億3800万株だった。《共同通信》
【インド】最長の海上道路が開業
インド商都ムンバイに、日本の支援で建設されたインド最長となる海上道路が12日開業し、式典が行われた。中心地がある半島部とムンバイ湾を挟んだ対岸の地域の連結性を高めることで、経済成長に伴う人口過密や慢性的な渋滞に対応する。
国際協力機構(JICA)によると、ムンバイ湾横断道路は2018年に着工した。全長約22キロのうち海上道路が約18キロあり、東京湾アクアラインよりも長い。式典にはモディ首相が出席。今年5月までに行われる総選挙を前に、成果をアピールした。《共同通信》
【イエメン】首都で大規模デモ
米英両軍による攻撃を受けたイエメンの首都サヌアで12日、親イラン武装組織フーシ派の支持者らによる大規模デモが開かれた。フーシ派幹部が演説し「米英に必ず反撃する」と訴えた。
参加者の中には銃やパレスチナの旗を掲げる人もいた。フーシ派幹部は「米国に死を。イスラエルに死を」と語り、両国の国旗が路上で燃やされた。
イエメンは内戦下にあり、サヌアを含む北部の大部分を支配するフーシ派と暫定政権の対立が続いている。現地メディアによると、暫定政権は12日の声明で「国民の利益を犠牲にして、国を軍事対立に引きずり込んでいる」とフーシ派を非難した。《共同通信》
【ロシア】フーシ派攻撃を非難
国連安全保障理事会は12日、米英両軍によるイエメンの親イラン武装組織フーシ派支配地域への攻撃について協議する緊急公開会合を開いた。ロシアのネベンジャ国連大使は「あからさまな国連憲章違反だ」と攻撃を非難した。米英は「航行の自由を守るための自衛権の行使だ」と正当化した。
国連のグテレス事務総長は会合に先立ち「全ての当事者に対し、これ以上事態を悪化させないよう求める」と自制を呼びかける声明を発表した。
会合でネベンジャ氏は米英のイエメン領内への攻撃は「他国への武力侵攻だ」と指摘。「断固非難する」と述べた。
米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「非軍事的な選択肢では脅威への対処が不十分だと判明した。攻撃は必要で適切だった」と訴えた。英国のウッドワード国連大使も同様の見解を語った。
イスラエルを敵視し、紅海で商船攻撃を繰り返してきたフーシ派は報復を主張。イランなども米英両軍の攻撃に反発しており、中東全体に緊張が拡大する恐れがある。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
英、ウクライナと安保協定
英国、ウクライナ両政府は12日、安全保障協力に関する2国間協定を締結した。機密情報の共有やサイバー、防衛産業分野での協力を定めており、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟まで有効としている。こうした2国間協定をウクライナと結ぶのは英国が初めて。
スナク英首相がウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンスキー大統領と共に協定に署名した。各国でウクライナへの支援疲れが懸念される中、支援継続で主導的な役割を果たす考えだ。ゼレンスキー氏は「前例のない安全保障協定であり、他の支援国との協力においても基礎となる」と強調した。
先進7カ国(G7)は昨年、ウクライナがNATO加盟手続きを完了するまでの間、安全保障を約束するとの共同宣言を発表。各国がウクライナと協議を進めていた。
英国とウクライナの協定は、ロシアが将来再び侵攻した場合、英国が迅速かつ持続的な支援を約束し、必要に応じて武器供与や経済援助を実施するとしている。《共同通信》
【MLB】
プロ野球DeNAからポスティングシステムを利用し、米大リーグのカブスに移籍した今永昇太投手(30)が12日、本拠地シカゴで入団記者会見に臨み、「カブスの一員になれて光栄。ワールドシリーズ優勝に向けて全力を尽くしたい」と意気込みを語った。背番号は自身の希望で18に決まった。
入団の決め手について「可能性が無限大に広がるチームを求めていた。カブスに入団することが成長につながると思った」と説明。2022年からプレーする鈴木誠也外野手とは既に連絡を取り、「彼も『興奮しています』と喜んでくれた。日本人のチームメート同士でカブスを盛り上げられたら」と笑顔で話した。
契約期間は4年。米メディアによると総額5300万ドル(約77億4千万円)で、25年か26年のシーズン後に球団が選択権を行使すれば5年総額8千万ドルになる。「メジャーには自分の想像を絶するような能力を持った選手がたくさんいる」と対戦を心待ちにしていた。《共同通信》