令和1575日目

2023/08/22

【岸田文雄首相】「24日に処理水放出開始」表明

岸田文雄首相は22日午前、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に関する関係閣僚会議で、24日に放出を開始すると表明した。風評被害対策や漁業者支援に政府を挙げて取り組む姿勢も強調した。9月1日に福島県沿岸の沖合底引き網漁が解禁される前に放出を始め、放射性物質の濃度などモニタリングのデータを公表する方針だ。

首相は関係閣僚会議で「現時点で準備できる万全の安全確保、風評対策、生業継続支援策を講じることを確認した」とし、東電に処理水の放出を求めると表明。時期については「気象・海象条件に支障がなければ8月24日を見込む」とした。

さらに「風評影響や生業継続に対する不安に対処すべく、たとえ今後数十年の長期にわたろうとも、処理水の処分が完了するまで政府として責任をもって取り組む」と強調した。

24日に放出を始めれば、9月1日の漁解禁前にモニタリングデータを公表し、水産物の安全性を国内外に示すことができる。また、万が一基準値を超える濃度を測定した場合、漁期に入る前に放出を中止できる余地を残したとみられる。

福島第1原発では、多核種除去設備(ALPS)で放射性物質を含む水を浄化している。放射性物質のトリチウムは除去できず「処理水」として同原発の敷地内のタンクで保管している。

敷地内には1千基以上のタンクが林立し、使用済み核燃料や原子炉格納容器内部の溶融燃料(デブリ)の取り出し作業や保管に必要なスペースが確保できなくなっている。このため、令和3年4月、当時の菅政権が、環境や人体への影響がないレベルにまで海水で薄めた上で、海に放出する方針を決定した。

今年7月4日、国際原子力機関(IAEA)の科学的な調査に基づく包括報告書で、海洋放出計画は「国際的な安全基準に合致する」との評価を得た。首相は今月19日深夜に訪米から帰国すると20日に福島第1原発を視察し、安全性確保と風評対策に万全を尽くすよう東電幹部に要請。21日には、放出に反対している漁業者らと面会し、「関係者の一定の理解を得たと判断した」(西村康稔経済産業相)として放出開始を決定した。《産経新聞》

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【プロ野球・22日】

西1―5オ

オリックスが2年ぶりの西武戦勝ち越しを決めた。二回に広岡の3点三塁打で先制し、六回に紅林の適時打などで2点を加えた。ワゲスパックが6回1安打無失点で、先発としては今季初白星となる4勝目。西武は投打で精彩を欠いた。

ロ5―3ソ

ロッテが2連勝。同点の三回に中村奨の10号ソロで勝ち越すと、五回はポランコの適時二塁打などで2点を加えた。メルセデスは6回2失点で4勝目を挙げた。ソフトバンクは、スチュワートが6回5失点と精彩を欠いた。

日6―2楽

日本ハムが郡司の2本塁打の活躍で快勝した。一回に2点を先制した後の2死二塁で2号2ランを放ち、4―2の六回はソロを左越えに運んだ。加藤貴が6回2失点で7勝目。楽天の早川は立ち上がりに崩れ、7敗目を喫した。

巨8―4ヤ

巨人が連敗を2で止め、勝率5割に復帰した。3―4の八回に丸、ブリンソンの2者連続ソロ本塁打で逆転し、吉川の3点三塁打で突き放した。1回無失点の鈴木康が2年ぶりの白星。清水が誤算だったヤクルトは連勝が3でストップ。

D0―5広

広島が3連勝。九里が無四球の7安打完封で7勝目を挙げた。一回に西川の2点適時打と堂林の8号2ランで4点を先制。堂林は四回に2打席連続となる9号ソロを放った。DeNAの今永は5回5失点で3敗目。チームは3連敗。

神4―3中

阪神がサヨナラ勝ちで3連勝。七回に森下の適時二塁打で追い付き、延長十回2死満塁から大山が左前適時打を放った。6番手の島本が4勝目。中日は田島が踏ん張れず、5連敗。《共同通信》

【陸上】

陸上の世界選手権第4日は22日、ブダペストで行われ、男子3000メートル障害決勝で東京五輪7位の三浦龍司(順大)が8分13秒70で6位になり、同種目の日本勢で初の入賞を果たした。青木涼真(ホンダ)は8分24秒77の14位で、スフィアヌ・バカリ(モロッコ)が8分3秒53で2連覇した。

男子走り高跳び決勝の赤松諒一(アワーズ)は2メートル25で8位となり、同種目の日本勢では昨年の真野友博(九電工)に続き2人目の入賞。ジャンマルコ・タンベリ(イタリア)が2メートル36で制した。

男子400メートル準決勝は佐藤風雅(ミズノ)が44秒88の2組4着、佐藤拳太郎(富士通)が44秒99の1組5着、中島佑気ジョセフ(東洋大)が45秒04の3組3着で、いずれも決勝に進めなかった。

女子100メートル障害の田中佑美(富士通)、寺田明日香(ジャパンクリエイト)、青木益未(七十七銀行)は全員予選落ちした。《共同通信》

【東京株式市場】

22日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続伸した。終値は前日比291円07銭高の3万1856円71銭。株価水準の高い半導体関連株が上昇し、全体を押し上げた。外国為替市場の円安ドル高傾向も追い風だった。

東証株価指数(TOPIX)は24.22ポイント高の2265.71。出来高は約10億8500万株。《共同通信》

【タイ】タクシン派が大連立政権

タイ上下両院は22日、やり直し首相選を行い、タクシン元首相派「タイ貢献党」の元実業家セター・タビシン氏(61)を新首相に選出した。タクシン派は敵視していた親軍派2党との協力に転じ、計11党の大連立政権が発足する。5月の総選挙で選出された下院(定数500)と軍が任命した上院(同250)で、予想を大きく上回る計482議席を獲得した。

首相在任中の汚職など3事件で実刑判決を受け2008年8月から国外逃亡中だったタクシン氏が、連立交渉を事実上取り仕切った。タクシン氏は投票直前の22日午前、約15年ぶりに帰国した。自派中心の新政権樹立を見越して帰国を決断したとみられ、内外で影響力を発揮しそうだ。

新政権では日本など海外からの投資重視と協調外交路線は継続される。総選挙で大敗した親軍派との連立には「有権者への裏切り」との批判が強いが、国情の安定と経済再建の加速を求める声も強く、経済界などは大連立を支持している。

セター氏は記者団に「国民の暮らしを改善するため最善を尽くす」と語った。《共同通信》

【カンボジア】新内閣発足

カンボジア下院は22日、首相を38年間務めたフン・セン氏(71)の後継として長男フン・マネット氏(45)を選任し、世襲による新内閣を承認した。フン・マネット氏は下院で「歴史的な瞬間だ」と演説した。王宮で就任を宣誓し、新内閣が正式に発足。フン・セン氏は記者会見で「政治の世界を去らない」と表明しており、院政を敷く。

フン・マネット氏は演説で、7月の下院選で与党カンボジア人民党が圧勝したと強調。有力野党排除に対する国内外の批判払拭を狙い、選挙結果の正当性を訴えた。

フン・セン氏は記者会見で、経験を生かして政府や与党幹部の指導に当たるとし「政治的引退ではない」と繰り返した。《共同通信》

【BRICS首脳会議】

中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカによる新興5カ国(BRICS)の首脳会議が22日、南アの最大都市ヨハネスブルクで開幕した。中国の習近平国家主席は「中国はBRICSの協力機構により多くの国が参加することを望む」と表明し、加盟国拡大で米欧に対抗する意欲を示した。

首脳会議にオンライン参加したロシアのプーチン大統領も動画で「BRICSの結束や協力関係の多様化を望む」と述べた。会議は24日まで。

中国の王文濤商務相が習氏の声明を代読。米欧優位だった国際社会の在り方が「根本から変わりつつある」とし、BRICS中心の新たな秩序形成を訴えた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは22日、各地で行われ、ブルージェイズの菊池はボルティモアでのオリオールズ戦に先発し、4回2/3を3失点で勝ち負けは付かず、メジャー初の2桁勝利となる10勝目はならなかった。チームは延長十回、6―3で勝って3連勝。

エンゼルスの大谷はレッズ戦に「3番・指名打者」で出場し、3打数無安打だった。チームは3―4で敗れた。

タイガース戦に「6番・右翼」で出場したカブスの鈴木は3打数2安打。チームは6―8で敗れ、連勝が3で止まった。レッドソックスの吉田はアストロズ戦に「4番・左翼」で先発し、5打数1安打だった。チームは3―7で負けた。《共同通信》