令和1534日目

2023/07/12

この日のできごと(何の日)

【G7首脳】ウクライナ支援で共同宣言

先進7カ国(G7)首脳は12日(日本時間同)、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれたリトアニアの首都ビリニュスで会談し、共同宣言を発表した。宣言ではウクライナに対し、ロシアによる侵略を将来的にも抑止するために、軍事支援を通じた長期的な安全保障を約束した。

ウクライナがNATOに加盟するまでの間、G7としてもウクライナの主権と領土の一体性の維持を支える姿勢を明確にした。ウクライナのゼレンスキー大統領も会談に立ち会った。

宣言では具体的なウクライナ支援策として、長射程兵器や戦闘機などを含む最新の軍事装備品を継続的に提供するほか、ウクライナ軍に対する訓練やインテリジェンスの共有と協力−などを掲げた。

岸田文雄首相はこれに先立ち、NATOのストルテンベルグ事務総長と会談。サイバーや偽情報対策など安全保障分野の新たな協力文書「国別適合パートナーシップ計画(ITPP)」に合意した。東アジアで軍事的圧力を強める中国に対抗するため、日NATOの結束を強める。

ITPPはサイバー、偽情報のほか宇宙、先進技術といった新たな安保課題をはじめ16分野で協力を強化する。計画期間は、2026(令和8)年までの4年間で、サイバー防御などのNATOの演習に日本がオブザーバー参加する機会の拡充や緊急援助の共同行動を明記した。一方、会談ではNATOが検討する東京連絡事務所の開設については協議しなかった。《産経新聞》

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【北朝鮮】ICBM発射

日本政府は12日、北朝鮮が平壌付近から同日午前9時59分ごろ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)1発を発射したと明らかにした。約74分間飛行し、午前11時13分ごろ北海道・奥尻島の西方約250キロの日本海に落下したと推定した。2022年3月に高角度のロフテッド軌道でICBMを発射した際の飛行時間71分を上回り、過去最長。

北朝鮮の弾道ミサイル発射は6月15日に短距離ミサイル2発を発射し、石川県沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下させて以来。被害情報は確認されていない。

松野官房長官は12日の記者会見で、ロフテッド軌道で発射されたと考えられると述べた。飛行距離は約千キロ、最高高度は6千キロを超えると推定されるとした。自衛隊による破壊措置は実施されなかった。

「地域と国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できない」と非難、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議したと明らかにした。米韓両国など国際社会と連携して情報収集と分析、警戒監視に全力を挙げるとした。《共同通信》

【石川県、富山県】線状降水帯発生

12日の石川県内は発達した雨雲がかかり、各地で大雨となった。金沢地方気象台は午後9時半過ぎ、同じエリアに集中豪雨をもたらす「線状降水帯」が発生し、県内で初めてとみられる「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。津幡町では同9時から1時間で80ミリの猛烈な雨が降り、かほく市では同10時45分までの1時間で観測史上最大の85・5ミリを記録した。津幡町は笠谷、英田、萩坂地区の約2285世帯6017人に避難指示を出し、町内4カ所に避難所を開設した。津幡町の4河川、かほく市の2河川で氾濫が発生した可能性がある。

津幡町によると、大雨の影響で、町内8カ所で土砂崩れが発生し、清水の住宅、舟橋の納屋で床下浸水があった。同町は萩野台コミュニティプラザ、町福祉センター、条南コミュニティプラザなどに避難所を設けた。かほく市でも土砂崩れが発生したとの情報があり、午後11時45分、大海小、金津小、宇ノ気小、宇ノ気中に避難所を開設した。内灘町では西荒屋で県道の一部が陥没した。

金沢市八田町東では広い範囲で道路が冠水し、複数の建物が浸水。同市中尾町の国道359号沿いでは崖崩れが起きた。津幡町、金沢市、かほく市の計約670戸で停電が発生した。

県によると、氾濫が起きた恐れがあるのは津幡町の津幡川、大海川、能瀬川、材木川、かほく市の宇ノ気川、大谷川。

県と気象台は津幡、かほく、内灘、宝達志水に避難指示(警戒レベル4)相当の土砂災害警戒情報を発表。

午後には加賀地方に竜巻注意情報を2回発表した。

大雨の影響で、北陸新幹線は12日午後9時50分ごろ、金沢―富山で運転を見合わせた。JR七尾線も同9時5分ごろから、金沢―高松駅間で運転を休止。JR西日本によると、13日も北陸線金沢―近江塩津で始発から運転を見合わせたり、列車に遅れが出たりする恐れがある。IRいしかわ鉄道も普通列車6本を運休した。《北國新聞》

気象庁は12日午後10時9分、顕著な大雨に関する気象情報を発表した。富山県に線状降水帯による激しい雨が同じ場所で降り続き、災害発生の危険度が急激に高まっているとしている。午後11時半までに観測地点・富山の3時間雨量の最大値が観測史上最大の102ミリに達した。富山市、高岡市、氷見市、射水市、上市町、立山町、舟橋村が避難指示を出した。13日午前3時現在、富山市は約4万9千世帯、約11万6千人、高岡市は約2万1千世帯、約4万8千人が対象となっている。

富山河川国道事務所と富山地方気象台は13日午前0時55分、小矢部川氾濫危険情報を発表した。長江水位観測所(高岡市)で氾濫危険水位に到達し、いつ氾濫してもおかしくない状態となっている。堤防決壊の恐れもあり、高岡市、小矢部市、射水市で浸水の可能性がある。

県によると午後10時50分ごろ、富山市婦中町速星の坪野川、小矢部市糠子島の子撫川が氾濫危険水位に達した。同10時半ごろ高岡市福岡町大滝の岸渡川も氾濫危険水位に達した。小矢部市は市民交流プラザと津沢コミュニティプラザに自主避難所を開設した。《北日本新聞》

【大相撲】

大相撲名古屋場所4日目(12日・ドルフィンズアリーナ)途中出場の新大関霧島は小結琴ノ若を送り出し、初白星を挙げた。横綱照ノ富士は腰痛のため4日目から休場。1横綱2大関で出場は霧島だけとなった。

大関昇進を狙う3関脇は3勝1敗で並んだ。豊昇龍は御嶽海を寄り切り、若元春は翠富士をはたき込み。大栄翔は錦木に引っ掛けで敗れ、初黒星を喫した。

三役以上の勝ちっ放しはいなくなり、全勝は錦木、高安、新入幕の豪ノ山の3人となった。《共同通信》

【プロ野球・12日】

ソ2―4西

西武が逆転勝ちした。0―2の五回に長谷川の適時二塁打などで追い付くと、六回はマキノンの適時打で勝ち越した。今井は直球に威力があり、7回2失点で4月28日以来の勝ち星となる4勝目を挙げた。ソフトバンクは5連敗。

オ3―5ロ

ロッテは佐々木朗が自己最速に並ぶ165キロをマーク。今季最多の14三振を奪い、7回1失点で7勝目。打線は二回に角中の2ランで逆転し、三回も角中の適時打などで加点した。オリックスは序盤の失点が響き、連勝が3で止まった。

日3―4楽

楽天が連勝を7に伸ばした。0―1の四回に小郷が5号ソロ。2―2の八回には浅村がリーグトップの16号2ランを放った。3番手の宋家豪に2勝目がつき、松井裕が3年連続20セーブに到達。日本ハムは今季初の6連敗で借金11。

巨0―2広

広島は森下が今季初完封で5勝目を挙げた。8安打されながらも緩急を使ってピンチをしのぎ、五回に小園の2号2ランで奪ったリードを守り切った。巨人は序盤の好機であと一打が出ず、粘った先発のグリフィンを援護できなかった。

ヤ8―5中

ヤクルトの村上が効果的な2打席連続本塁打。1点を追う六回に逆転3ラン、八回にもソロを放った。大西が2勝目、田口が20セーブ目を挙げた。中日は福谷が二回途中に降板して苦しい展開に。勝ち越した直後に祖父江が痛打された。

神5―4D

阪神がサヨナラ勝ちで3連勝。1番打者の森下が2―4の八回に同点の2号2ランを放ち、九回1死満塁では中堅への犠飛で試合を決めた。5番手の岩崎が今季3勝目。DeNAは八回途中まで投げたバウアーがリードを守れなかった。

【東京株式市場】

12日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反落した。外国為替相場の円高ドル安進行が重荷となり、製造業を中心に業績が伸び悩むと不安視された。受注低迷への懸念から半導体株の下落が目立った。平均株価は節目の3万2000円を割り込み、約1カ月ぶりの安値を付けた。

終値は前日比259円64銭安の3万1943円93銭。取引時間中の下げ幅は一時400円を超えた。終値は、3日に付けた直近の高値から1800円超下がっている。

東証株価指数(TOPIX)は14.92ポイント安の2221.48。金融所得課税強化を巡って株価下落が続いた2021年秋以来、約1年9カ月ぶりに7営業日続落した。《共同通信》

【静岡県・川勝平太知事】給与返上を再表明

静岡県の川勝平太知事は12日の県議会で、2021年に返上すると表明しながら、返していない給与など約440万円に関し、返上する意向を改めて示した。川勝氏は21年、同県御殿場市を「(特産は)コシヒカリしかない」とやゆした問題で県議会から辞職勧告決議を受け、給与と期末手当の返上を表明していた。

12日の県議会で、川勝氏は「県民に十分に考えを伝えておらず、不信の念を抱かせてしまった」と謝罪。その上で、21年当時、返上に必要な条例改正案を県議会に提出しようと調整したが、県議の反対を受け、見送ったと説明した。

川勝氏は「条例案を提案したいとの思いは全く変わっていない」と強調した。《共同通信》

【日本維新の会】共産の主張に理解

日本維新の会の藤田文武幹事長は12日の記者会見で、次期衆院選に向けた立憲民主党と共産党の候補者調整に関し、政策合意を求める共産の主張に理解を示した。選挙区のすみ分けにとどめる構えの立民に対し「自分たちが勝てるようにしながら、(共産の)言うことは聞きたくないというのは都合が良すぎる。共産の方が至極まっとうだ」と述べた。

共通政策や政権構想で合意した上で、議席確保に向けた調整を進めるのが合理的だと指摘。立民の姿勢については「そんなことをやっていたら国民からも他党からも信頼を失う」と批判した。《共同通信》

【首相動静】

NATO事務総長と会談

岸田文雄首相は12日(日本時間同)、欧米の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長とリトアニアで会談した。サイバー防衛対処、宇宙安全保障など16分野での協力を盛り込んだ新文書「国別適合パートナーシップ計画」(ITPP)を発表。NATO部隊演習への自衛隊の参加拡充や緊急援助の共同行動を明記した。覇権主義的行動を強める中国をにらみ、インド太平洋地域での連携拡大を打ち出した。

首相はリトアニアで開催されたNATO首脳会議に出席し、NATOの基金に拠出した3千万ドルを活用してウクライナに対無人航空機検知システムなど殺傷性のない装備品の供与を進めると表明。「基本的価値と戦略的利益を共有するパートナーは、その絆をさらに深めるべきだ」と述べた。首脳会議は2日目の討議を行い閉幕。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援継続を確認した。

首相は記者発表で「インド太平洋への関心と関与を高めるNATOとの連携を一層深化していきたい」と強調した。《共同通信》

杉原千畝記念館を視察

岸田文雄首相は12日(日本時間13日)、リトアニアのカウナスを訪れ、第2次世界大戦中にナチス・ドイツから迫害を受けたユダヤ人難民を救った「命のビザ」で知られる外交官杉原千畝の記念館を視察した。

記念館には、杉原の執務机の複製などが展示されている。裕子夫人も同行した。2018年には、当時の安倍晋三首相も訪れた。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

ワグネル、兵器引き渡し

ロシア国防省は12日、先月下旬に反乱を起こした民間軍事会社ワグネルが保有していた戦車や装甲車など2千両以上の大型兵器と2500トン以上の弾薬類、2万を超す銃器の引き渡しを受け、保管施設への輸送が完了しつつあると発表した。

ウクライナ侵攻で一定の戦果を上げたワグネルの事実上の武装解除とみられる。ワグネルの兵員は計約2万5千人。国防省は通信アプリで、戦車や大量の銃器などが野外に並べられた映像を公開した。

国防省のコナシェンコフ報道官によると、ロシア軍が引き渡しを受けた中にはT90、T80などの戦車のほか移動式防空システム「パンツィリ」や自走式多連装ロケットシステム「ウラガン」などの重火器が含まれる。兵器は必要な修理を受け再利用される。

ワグネルはウクライナ東部バフムトの攻略などに加わったが、ワグネルの創設者プリゴジン氏はロシア軍から攻撃を受けたと主張し、反乱。プーチン大統領に「裏切り」と非難され、いったんベラルーシへの亡命が決まった。《共同通信》

【ryuchellさん】死去

タレントのryuchellさん(27)が、12日に東京都渋谷区の事務所で亡くなったことが捜査関係者への取材で分かった。現場の状況から警視庁は自殺とみている。

ryuchellさんは沖縄県出身。高校卒業後に上京し、東京・原宿でショップ店員をしながら読者モデルになった。個性的なファッションとキャラクターを生かし、モデル兼タレントのpecoさんとバラエティー番組を中心に活躍した。

2016年にpecoさんとの結婚を発表。18年に生まれた長男の子育て経験や、性の多様性についての発信を続けていた。22年、「新しい家族の形」を選んだとして離婚を明らかにした。《共同通信》



7月12日 その日のできごと(何の日)