令和1482日目
2023/05/21
この日のできごと(何の日)
【広島サミット】閉幕
岸田文雄首相は21日午前、韓国の尹錫悦大統領と広島市の平和記念公園内にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑に献花した。日韓首脳がそろって慰霊碑を訪れるのは初めて。首相は続く首脳会談で「日韓関係においても、世界の平和を祈る上でも大変重要なことだ」と述べた。尹氏は「犠牲者への追悼と同時に、平和な未来を準備するための首相の勇気ある行動として記憶されるだろう」と評価した。
首相は首脳会談で、日韓間で最大の懸念だった元徴用工問題の解決策を韓国政府が3月に正式発表して以降、改善基調にある日韓関係の流れをさらに加速したい考え。首相は「2カ月間で3度目の会談だ。日韓関係の進展を如実に示すものだ」と強調。尹氏は、首相が7日の日韓首脳会談で歴史問題を巡り「心が痛む」と語ったことについて「韓国国民に大きな反響をもたらした。真摯さを示した首相の勇気と決断はとても大切なものだ」と語った。《共同通信》
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岸田文雄首相は21日午前、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の拡大会合に招待したインドのモディ首相ら8カ国首脳と、広島市の平和記念公園にある原爆資料館を訪問した。国連のグテレス事務総長ら国際機関のトップも参加した。原爆の悲惨な実相への理解を広げるため、首相自ら館内を案内し説明したとみられる。首脳らは慰霊碑への献花も行った。3日間にわたる広島サミットは最終日を迎えた。
広島市によると、核保有国インドの首相が資料館を訪れるのは1974年の初の核実験後初めて。
G7首脳とウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ロシアが侵攻を続けるウクライナをテーマに討議した。
その後、招待国首脳も交え「平和で安定した世界」について協議。岸田首相は冒頭「ウクライナ情勢をはじめ国際社会が直面する平和と安定への挑戦にどう対応すべきか議論を深めたい」と述べた。
サミット招待国は、インドの他に韓国、ブラジル、インドネシア、ベトナム、オーストラリアなど。《共同通信》
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広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)は21日午後、閉幕した。岸田文雄首相は平和記念公園で議長国記者会見を開き「核兵器のない世界」実現という理想をG7で共有したと語った。中国と対話を通じて建設的かつ安定的な関係を構築する用意があるとの認識でG7が一致したと説明。ロシアの侵攻を受けるウクライナ情勢を含め中国に責任ある関与を促す考えを示した。国際秩序を堅持し、平和を守り抜く決意を世界に示すことが日本の使命だと強調した。
これに先立ちウクライナのゼレンスキー大統領がサミットに参加し、G7首脳らと討議した。首相は会見で「広島に大統領をお迎えし、核による威嚇、ましてや使用はあってはならないとのメッセージを発信することになった」と強調した。
戦争被爆地での初めてのサミットで、首相は原爆の惨禍と核廃絶の重要性を世界に訴えた。米中覇権争いなど対立と分断が進む国際情勢下で、核軍縮へ具体的成果を出せるかどうかが問われる。
首相は会見で被爆地から核廃絶を訴え続ける重要性を指摘した。《共同通信》
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岸田文雄首相は21日、米国のバイデン大統領、韓国の尹錫悦大統領との3カ国首脳会合を短時間、広島市のホテルで開いた。北朝鮮の核・ミサイル開発への対処や、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持のため、日米韓の安全保障協力を強化する方針で一致した。日韓関係の改善を踏まえ、3首脳は「日米韓連携を新たな高みに引き上げる」と強調した。
安保分野では、北朝鮮のミサイルの警報情報をリアルタイムで共有する取り組みの継続を確認した。活動を活発化させる中国を念頭にインド太平洋地域での連携のための協議を進めるほか、経済安保分野や太平洋島しょ国への関与など、具体的な協力前進を申し合わせた。《共同通信》
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ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、広島市で韓国の尹錫悦大統領と会談した。韓国大統領府によると、ゼレンスキー氏は韓国のこれまでの支援に謝意を表明し、今後の協力も要請した。尹氏は「地雷探知装備など、必要な物品を迅速に支援したい」と述べた。
韓国はウクライナへの殺傷兵器の提供を否定している。ゼレンスキー氏は「今後も非殺傷の物資支援を希望する」と話したという。尹氏はウクライナの復興に韓国企業が参加、寄与したいと伝えた。《共同通信》
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英国のスナク首相は21日、G7広島サミット閉幕後に広島市で記者会見し、ウクライナのゼレンスキー大統領のサミット参加を「歴史的に重要な瞬間だった」と評価した。G7首脳らと肩を並べた姿は、ウクライナを支援するG7の「結束と決意を示す力強いメッセージだ」と指摘した。
スナク氏は英国がウクライナ軍パイロットの訓練を今夏に始めると明らかにした。ウクライナがロシアからの将来の攻撃を抑止できるように同盟国と連携して軍事支援を続けると表明した。
核保有国、英国の首相として初めて広島を訪問したスナク氏は、原爆資料館で破れた学生服などを見たことに触れ「深く心を動かされた」と振り返った。《共同通信》
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バイデン米大統領は21日、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に参加したウクライナのゼレンスキー大統領と広島市で会談し、欧州の同盟国による米国製F16戦闘機のウクライナ供与を容認する考えを伝えた。記者会見で、米国はウクライナ軍パイロットを訓練すると説明。英国も夏に訓練を始める方針で、欧州諸国による戦闘機供与や運用に向けた「戦闘機連合」創設の環境整備が加速した。
F16が投入されれば、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対抗する上で必要な空軍力の増強となるが、実戦配備には時間がかかる見通し。バイデン氏は会談で、ウクライナ軍が準備する反転攻勢に向け、新たな軍事支援を実施すると表明した。
バイデン氏は記者会見でF16をロシア領土への攻撃に使わない「保証」をゼレンスキー氏から得たと語った。侵攻が続く限り「経済的、人道的、軍事的支援を続ける」とも強調した。
ホワイトハウスによると、米政府は新たに3億7500万ドル(約517億円)相当の弾薬などを提供する。
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ウクライナのゼレンスキー大統領は21日午後、G7広島サミット閉幕後、広島市の原爆資料館を訪れた。芳名帳に記帳した後、岸田文雄首相と共に平和記念公園の原爆慰霊碑に献花。G7首脳らとの討議などでは全身カーキ色の服だったが、黒いトレーナーに着替えていた。
広島市の松井一実市長らの出迎えを受けた後、資料館に入った。岸田氏と合流し、約40分後に資料館から出た。
慰霊碑の前で松井氏から説明を受け、岸田氏との会談会場に向かった。その後の記者会見では原爆の熱線で死亡したとみられる人が直前まで腰かけ、影の部分が黒く残った「人影の石」に繰り返し言及した。資料館に展示された実物を目にした可能性がある。
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岸田文雄首相は21日、ウクライナのゼレンスキー大統領と被爆地・広島で会談し、ロシアによる核兵器の威嚇、使用はあってはならないと非難した。これに先立ち、広島市の平和記念公園内の慰霊碑にそろって献花したことを「核兵器のない世界に向け、大変重要な意義を有する」と強調。自衛隊トラック提供などウクライナ支援を拡充すると伝えた。ゼレンスキー氏は原爆資料館訪問と献花を通じ「核兵器がもたらす被害の甚大さと、戦争は許されないことを再認識した」と語った。
首相は新たな支援策として、トラックなど100台規模の自衛隊車両と、3万食の非常用糧食を提供すると表明。ウクライナ軍負傷兵の自衛隊中央病院への受け入れ決定も伝えた。ゼレンスキー氏は、日本の強力な支援に深く感謝すると述べた。
首相はG7広島サミットの議論に関し「G7がこれまで以上に結束し、力強いウクライナ支援と厳しい対ロ制裁を改めて確認した」と紹介。G7以外の招待国との間でも、中国を念頭に「力による一方的な現状変更の試みは許されないと確認した」と明らかにした。
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ウクライナのゼレンスキー大統領がG7広島サミット閉幕日の21日に広島市の原爆資料館を訪問した際「現代の世界に核兵器による脅迫の居場所はない」と芳名帳に記していたことが22日までに分かった。日本外務省が明らかにした。ウクライナ侵攻で核使用も辞さない考えを示すロシアのプーチン大統領を強くけん制した。
ゼレンスキー氏は「感銘を受けた」「世界中のどの国もこういった苦痛と破壊を経験することがあってはいけない」と記した。
資料館に約40分滞在したゼレンスキー氏は、被爆者の小倉桂子さん(85)の体験を聴いた後、岸田文雄首相と共に平和記念公園の原爆慰霊碑に献花した。
G7の各首脳は19日に資料館を訪問。米国のバイデン大統領は芳名帳に「世界から核兵器を最終的かつ永久になくせる日に向けて共に進もう」とメッセージを残した。
英国のスナク首相は「広島と長崎の人々の恐怖と苦しみはどんな言葉でも表現できない。しかし、私たちが言えるのは二度と繰り返してはならないということだ」と書き込んだ。《共同通信》
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【東山紀之さん】性加害問題で謝罪
ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題を巡り、同事務所所属の俳優東山紀之さん(56)が21日、メインキャスターを務めるテレビ朝日系の情報番組「サンデーLIVE!!」で「心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。
番組では、元ジャニーズJr.の男性2人の発言などを放送。東山さんは「勇気ある告白は真摯に受け止めねばなりません。未成年に与えた心の傷、人生への影響は計り知れません」と語り、「ジャニーズという名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方と共に全てを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならない」などと述べた。《共同通信》
【ゴルフ】
ブリヂストン・レディース最終日(21日・愛知県中京GC石野=6573ヤード、パー71)首位で出た昨季年間女王の山下美夢有が6バーディー、ボギーなしの65で回り、通算18アンダーの266で今季2勝目を挙げた。通算8勝目で、1800万円を獲得した。
岩井明愛が7打差の2位。鈴木愛と菅沼菜々、桑木志帆が通算9アンダーで3位に入った。西村優菜と蛭田みな美が6位で小祝さくらは8位。前週優勝の岩井千怜が12位、稲見萌寧は15位だった。《共同通信》
【体操】
体操の世界選手権(9〜10月・ベルギー)代表選考会を兼ねる個人総合のNHK杯最終日は21日、東京体育館で男子が行われ、合計255.595点で圧勝の橋本大輝(順大)が2009〜18年大会を制した内村航平以来の3連覇を果たした。
4月の全日本選手権の得点を持ち点に争い、2.299点差で2位の萱和磨が2年ぶり、3位の三輪哲平(ともにセントラルスポーツ)が初の代表入り。昨年の世界選手権王者で既に代表に決まっていた全日本3連覇の橋本は、あん馬と鉄棒で落下し、6種目合計は84.098点だった。
残り2人の代表は6月の全日本種目別選手権(東京)の結果を踏まえて選ばれる。《共同通信》
【競馬】
第84回オークス=優駿牝馬=(21日・東京11R2400メートル芝18頭、G1)3歳牝馬3冠レース第2戦は1番人気のリバティアイランド(川田将雅騎乗)が2分23秒1で優勝した。桜花賞制覇に続き、史上17頭目の牝馬クラシック2冠に輝き、1着賞金1億5千万円を獲得した。
6馬身差の2着は2番人気のハーパー、さらに首差の3着は15番人気のドゥーラだった。《共同通信》
【陸上】
陸上のセイコー・ゴールデングランプリ横浜は21日、日産スタジアムで行われ、男子走り幅跳びは吉田弘道が8m26で優勝した。8月の世界選手権(ブダペスト)の参加標準記録を突破。昨年の世界選手権を制した王嘉男(中国)は2位だった。
男子の100m決勝(追い風0.4m)は坂井隆一郎が10秒10で3位に入った。昨年の世界選手権覇者フレッド・カーリー(米国)が9秒91で優勝。桐生祥秀は予選落ちした。
110m障害は泉谷駿介が13秒07で制し、3000m障害は三浦龍司が8分19秒07で勝った。
女子やり投げで昨年の世界選手権銅メダルの北口榛花は61m34で4位だった。《共同通信》
【大相撲】
大相撲夏場所8日目(21日・両国国技館)4場所連続休場明けの横綱照ノ富士が琴勝峰を押し出して8連勝とし、単独トップに立った。無傷の勝ち越しは全勝優勝した2021年九州場所以来。
かど番の大関貴景勝は小結正代を突き出して6勝目を挙げた。4関脇は2敗で並んだ。若元春は錦木のすくい投げに屈し、大栄翔は翠富士に突き落とされて後退。大関とりの霧馬山は宇良を、豊昇龍は小結琴ノ若を退けた。
全勝の照ノ富士を平幕の明生、朝乃山が1敗で追う。十両は豪ノ山と落合が勝ちっ放し。《共同通信》
【プロ野球・21日】
楽4―6ロ
ロッテが5連勝。佐藤都の一発などで2点先行し、六回に岡の適時二塁打などで4得点とリードを広げ、6投手による継投で逃げ切った。2番手で3回を投げた広畑がプロ初白星。楽天は追い上げ及ばず3連敗。
オ10―4日
オリックスが今季初の2桁得点で、連敗を4で止めた。二回にセデーニョの2点二塁打などで3点を先制。四回は中川圭が5号3ランを放った。4番手の黒木が今季初白星。日本ハムは矢沢が初登板で1回無失点。連勝は4でストップ。
ソ3―1西
ソフトバンクが競り勝った。1―1の四回に中村晃の遊ゴロで1点勝ち越し、五回2死満塁で川瀬の二塁へのバント安打で加点した。藤井は5回1失点で4勝目、オスナが9セーブ目を挙げた。西武の隅田は制球難で5回持たず5敗目。
巨5―2中
巨人が今季最長の連勝を5に伸ばした。新人の松井が5回を2安打無得点に抑えてプロ初登板先発勝利。二回にウォーカーの2ランで先制した打線は四回に丸の適時打、3―2の七回は岡本和の2ランで加点した。中日は7連敗。
神4―1広
阪神が3カード連続で3連戦に勝ち越した。才木は6回2/3を1失点で4月2日以来の2勝目。岩崎が6セーブ目。打線は三回に中野の右前打で先制。梅野が四回に中前適時打、八回に2点右前打を放った。広島は連打が出ず4位に後退。
D3―3ヤ
DeNAが追い付き、延長12回引き分け。1―3の四回に柴田の適時打で追い上げ、七回に代打楠本が同点打。ヤクルトは0―1の四回に山田のソロ本塁打と村上の2ランで3得点と逆転したが、リードを守れず、終盤は逸機が続いた。《共同通信》
【立憲民主党・泉健太代表】衆院解散をけん制
立憲民主党の泉健太代表は21日、G7広島サミット閉幕を受けて取り沙汰される早期の衆院解散を、けん制した。「国際平和と解散は結び付かない。サミットの熱で有権者を振り回せると思ったら間違いだ」と宇都宮市で記者団に述べた。岸田内閣に対する不信任決議案の提出は「現時点では白紙だ」と述べるにとどめた。
次期衆院選で共産党の志位和夫委員長が立民との共闘構築に意欲を示したことには「立民として、まず国民に政策を届けることを最優先にしたい」と強調。共産との選挙協力や政策協議に否定的な考えを重ねて示した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは21日、各地で行われ、エンゼルスの大谷は本拠地アナハイムでのツインズ戦に「3番・投手兼指名打者」で出場し、投手では6回2安打1失点と好投したが、6勝目はならなかった。打者では3打数1安打。チームは4―2で競り勝った。
レッドソックスの吉田はパドレス戦に「2番・指名打者」で3打数2安打。チームは0―7で敗れ、連勝が4で止まった。カブスの鈴木は1―2で敗れたフィリーズ戦に「4番・右翼」で出場し、4打数1安打だった。《共同通信》