令和1481日目
2023/05/20
この日のできごと(何の日)
【広島サミット】
先進7カ国(G7)首脳は20日、戦争被爆地・広島でのサミットの成果をまとめた首脳声明を発表した。法の支配に基づく国際秩序を守り抜くため、新興・途上国との連携を強化。「核兵器のない世界」という究極の目標に向けて、現実的で実践的、責任あるアプローチを取ると打ち出した。ウクライナ侵攻を続けるロシアを「最も強い言葉で非難」した。友好関係にある中国に対して、他国の領土保全に対する武力行使を禁じた国連憲章に基づいて公正な仲介をするよう促した。
G7など米欧と中ロの対立が進む中、グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国を重視する姿勢を鮮明にしたのが特徴だ。
首脳声明は、新興国などとの連携に絡んで、ルールに基づく自由で開かれた国際秩序を維持し強化する方針を明記した。大小にかかわらずあらゆる国の利益のため、国連憲章の尊重が必要だと強調した。世界のどこであっても力による現状変更に強く反対するとした。
核軍縮に関しては「全ての人にとって安全が損なわれない形での核兵器のない世界実現」への関与を表明した。《共同通信》
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ウクライナのゼレンスキー大統領は20日午後、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に参加するためフランス政府専用機で広島空港に到着した。車でサミット主会場に入り、各国首脳と相次ぎ会談した。ロシアの侵攻を受けるウクライナは大規模な反転攻勢を準備しており、ゼレンスキー氏は今月欧州や中東を回って支援を要請。G7や新興国の首脳が集う日本訪問は、対ロシアで国際社会の後ろ盾強化を図る外交の総仕上げとなる。
ゼレンスキー氏は到着後「日本。G7。ウクライナのパートナーや友人との重要な会合となる。勝利に向けた安全保障と協力強化。今日、平和がより近づく」とツイッターに投稿した。《共同通信》
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ウクライナのゼレンスキー大統領とインドのモディ首相は20日、G7広島サミットのため訪問中の広島で会談した。モディ氏は冒頭、ロシアのウクライナ侵攻について「政治や経済ではなく人道に関わる問題だと受け止めている」とした上で、解決に向けて「できる限り手を尽くしたい」と表明した。両首脳の対面での会談は侵攻後初めて。
モディ氏は「ウクライナの人々の痛みを理解している」とも語った。
インドは今年、G20の議長国で、G7議長国の日本と連携を強化する一方、ロシアは武器の供給を受ける友好国のため、モディ氏はロシアに侵攻の早期終結を促しながらも直接批判は避けている。《共同通信》
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先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に参加するため20日に来日したウクライナのゼレンスキー大統領は通信アプリで声明を発表し、同日行った各国首脳との会談の成果を強調した。ウクライナへの武器や経済支援を巡り「できるだけ多くの国を味方につける」と訴えた。
ゼレンスキー氏は20日、イタリア、英国、インド、フランス、ドイツの首脳らと会談したと表明。昨年2月の侵攻後初めてとなったインドのモディ氏との会談について、ウクライナの和平構想を説明したと明らかにし「インドが国際秩序の復活に参加すると信じている」と述べた。
ウクライナはインドを含むグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国に自国の立場の理解を広めたい考え。《共同通信》
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岸田文雄首相は20日、G7広島サミットの拡大会合に招待したインドのモディ首相と広島市内で会談した。日本が掲げる「自由で開かれたインド太平洋」構想の重要性について認識を共有し、幅広い分野で連携することで一致。岸田首相は、中国の海洋進出やロシアのウクライナ侵攻を念頭に、法の支配に基づく国際秩序の堅持を強調した。インドネシアのジョコ大統領、ブラジルのルラ大統領とも個別会談した。
インドネシアは今年の東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国。会談で岸田首相とジョコ氏は、日本とASEANの交流50周年を記念し、12月に東京都内で開く特別首脳会議に向けた協力を申し合わせた。《共同通信》
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G7広島サミットに参加した各国首脳の配偶者らは20日、広島県廿日市市の宮島を訪れた。世界遺産・厳島神社で舞楽を鑑賞し、大鳥居の前で記念撮影した。広島名物のお好み焼きを目の前で焼き上げるデモンストレーションもあった。
配偶者らが対象の「パートナーズ・プログラム」で、19日に続き、岸田文雄首相の裕子夫人が案内。バイデン米大統領のジル夫人ら4人が参加した。
この日の裕子夫人はデニム地のスーツ姿。産地として知られる広島県福山市の生地を使った。《共同通信》
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【三国祭】山車巡行
北陸三大祭りの一つとされる「三国祭」の最大の見せ場、山車巡行が20日、福井県坂井市であった。江戸時代から約300年続くとされる伝統行事。北前船の拠点として栄えた港町を、巨大な武者人形を載せた山車が練り歩き、観客を楽しませた。
正午ごろ、高さ約6.5メートルの山車6台が三国神社に集合し、町中に向けて出発した。「エーイヤー」と元気なかけ声とともに引き手が勢いよく山車を方向転換した。
武者人形は毎年作り替えられ、今年は加藤清正ら武将のほか、しだれ桜を表現した山車も登場。初の試みとして、山車の現在地がリアルタイムで確認できるスマートフォンサイトを開設した。《共同通信》
【大相撲】
大相撲夏場所7日目(20日・両国国技館)4場所連続休場明けの横綱照ノ富士は初顔の金峰山を上手投げで退けて7戦全勝を守った。かど番の大関貴景勝は宇良を突き出して5勝目。
4関脇は大関とりの霧馬山が小結正代に寄り切られて2敗目を喫した。大栄翔は小結琴ノ若を押し出し、若元春も錦富士を押し出して、ともに6勝目を挙げた。豊昇龍は遠藤の休場に伴い、今場所2度目の不戦勝で5勝目。
勝ちっ放しは照ノ富士、平幕の明生と朝乃山の3人で変わらず。《共同通信》
【J1】
明治安田J1第14節最終日(20日・三協フロンテア柏スタジアムほか=8試合)首位の神戸は井原新監督が率いる柏と1―1で引き分け、勝ち点30とした。大迫の今季10点目で先制したが、本多のバックパスがオウンゴールとなった。2位の横浜Mは西村らの得点で最下位のG大阪を2―0で下し、首位との差を3に縮めた。G大阪は5連敗。
名古屋はユンカーの2ゴールで広島に2―1で逆転勝ちして勝ち点を26に伸ばし、上位対決に敗れた広島は2連敗で同23のまま。鹿島はFC東京と1―1で引き分け、連勝は5で止まった。《共同通信》
【プロ野球・20日】
オ3―5日
日本ハムが今季初の4連勝。二回に野村の2点二塁打で先制し、五回は万波のソロ、六回は細川と中島の適時打で突き放した。北山が5回1失点で2勝目。オリックスは竹安が二回途中で緊急降板。投打がかみ合わず、4連敗となった。
楽1―6ロ
ロッテが4連勝。同点の六回に角中の2点打などで4点を奪い、七回にも1点を加えた。西野が3安打1失点で4年ぶりに完投し、5勝目。楽天は則本が六回途中5失点(自責点1)で3敗目。3四球1暴投と制球が荒れた。
ソ0―1西
西武が連敗を3で止めた。0―0の八回に外崎が適時打を放ち、4投手が無得点に抑え逃げ切った。高橋は6回4安打無失点と好投し、2番手の平井が2勝目。ソフトバンクは東浜が八回途中1失点と粘るも、打線の援護がなかった。
神1―0広
阪神は0―0の九回2死一、二塁から森下が左前適時打を放ちサヨナラ勝ちした。先発大竹が7回無失点と好投し救援の岩貞、岩崎もしっかり抑えた。広島の森下は打線の援護がない中で八回まで4安打で封じたが、九回に力尽きた。
巨6―2中
巨人が今季初の4連勝で勝率5割とした。二回に失策絡みの遊ゴロの間に先制、三回は岡本和の適時打で加点。五回に大城卓の満塁本塁打で突き放した。中日は6連敗。小笠原が5回6失点と崩れ、得点は石川昂の2ランのみだった。
D5―3ヤ
DeNAが3連勝。三回に関根、宮崎の連続適時打で先行、2―2の七回に関根の2点二塁打で勝ち越した。3番手のウェンデルケンが来日初勝利、山崎が11セーブ目を挙げた。ヤクルトは4連敗。石山が四死球から崩れた。《共同通信》
【広島市】ガンジー像除幕式
先進7カ国首脳会議(G7サミット)招待国のインドが、マハトマ・ガンジーの胸像を広島市に寄贈し、20日に除幕式が開かれた。モディ首相も出席し、像に赤い花びらをささげ、参加者と握手を交わした。
胸像は高さ約2.2メートルで平和記念公園近くの緑地に設置。市によると、4月に駐日インド大使から寄贈の申し出があった。ガンジーの唱えた非暴力・不服従の理念や活動が、市の「平和文化」振興の考え方と一致していることから受領した。
松井一実市長は式後の取材に「この地に設置できたのは非常に象徴的だ。人々が国境を超えて仲良くするきっかけになればいい」と話した。《共同通信》
【クアッド首脳会合】
日本、米国、オーストラリア、インドは20日夜、4カ国の協力枠組み「クアッド」首脳会合を広島市で開催した。東、南シナ海を含むインド太平洋での力による一方的な現状変更の試みに深刻な懸念を表明し、強く反対することで一致。覇権主義的な動きを強める中国が念頭にある。強靱なインフラ支援の促進も申し合わせた。北朝鮮の核・ミサイル開発を非難し、完全な非核化へ向けた連携を確認。ロシアによる核威嚇や核使用は許されないとの認識を共有した。
会合後には共同声明を発表。「ウクライナで生じている戦争に対する深い懸念を表明」と表記した一方で、対ロシア制裁は盛り込まなかった。次回の対面会合は24年にインドが主催するとした。
岸田文雄首相は「国際秩序が脅かされる厳しい情勢の中、一堂に会し、国際社会を分断と対立ではなく協調に導く」と強調。バイデン米大統領は「自由で開かれ、安全で繁栄したインド太平洋地域の構想を推進するためのものだ」と述べた。
首脳会合にはオーストラリアのアルバニージー首相、インドのモディ首相も出席した。《共同通信》
【台湾・蔡英文総統】習指導部に自制要求
台湾の蔡英文総統は20日、就任から丸7年を迎えたのを受け、総統府で記者会見し「台湾海峡の問題は平和的に解決されなければならない。(武力によって)一方的に現状を変更することは認められない」と述べ、台湾統一に向け軍事圧力を強める中国の習近平指導部に自制を求めた。
蔡氏は来年5月で2期の任期満了となり総統を退く。同1月の総統選で与党、民主進歩党(民進党)の後継候補、頼清徳副総統の当選を実現し、中国との衝突を避けつつ統一を拒否する「現状維持」路線を継続させたい考えだ。
蔡氏は「決して圧力に屈することはない。対等な対話により両岸(中台)の相違を解決したい」と述べた。《共同通信》
【共産党】立民と共闘構築を希望
共産党の志位和夫委員長は20日、次期衆院選を巡り、立憲民主党との共闘構築へ協議に入りたい意向を示した。野党間で候補者を調整した2021年の前回衆院選は共闘の効果があったと強調。「この事実から出発し、しっかり議論する必要がある。私たちから門戸を閉ざすことはしない」と東京都内で記者団に語った。
立民の泉健太代表は共産との選挙協力や政策協議を否定している。《共同通信》
【ボクシング】
世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王座決定戦12回戦は20日、米ネバダ州ラスベガスで行われ、同級1位の中谷潤人(M・T)が同2位のアンドルー・モロニー(オーストラリア)を下し、フライ級との2階級制覇を達成した。
25歳の中谷は12回にダウンを奪い、試合が終了した。戦績は25戦全勝(19KO)。32歳のモロニーは29戦25勝(16KO)3敗1無効試合。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは20日、各地で行われ、エンゼルスの大谷は本拠地アナハイムでのツインズ戦に「3番・指名打者」で出場し、六回に2試合ぶりの11号ソロ本塁打を放った。4打数1安打1打点で、チームは2―6で敗れた。
レッドソックスの吉田はパドレス戦に「2番・指名打者」で先発し、5打数1安打で4試合連続安打をマークした。チームは4―2で勝って、4連勝。
カブスの鈴木は3―12で敗れたフィリーズ戦に「4番・右翼」で出場し、3打数無安打で六回の守備から退いた。《共同通信》