令和631日目

2021/01/20

この日のできごと(何の日)

【ジョー・バイデン氏】第46代米国大統領に就任

米大統領選で勝利した民主党のジョー・バイデン氏(78)は20日正午(日本時間21日午前2時)、第46代米国大統領に就任した。米社会の分断を悪化させたトランプ政権時代の政策を転換し、国民の融和を目指す。新副大統領には、米史上初めて女性のカマラ・ハリス氏(56)が就任した。

バイデン氏は首都ワシントンの連邦議会議事堂前で就任式に臨んだ。就任宣誓後に演説し、「団結した米国」を旗印に分断克服を目指す決意を表明した。

「米国第一」の名の下に世界を混乱に陥れたと批判されるトランプ政権の4年間を踏まえ、国際秩序の回復へ向け、超大国として役割を果たす意欲も示した。

新型コロナウイルス感染防止のため、就任式の出席者数は大幅に制限され、大観衆のいない異例の就任式となった。3人の元大統領を含む来賓らが一様にマスク姿で会場入りした。パレードなど恒例行事も大幅に簡略化した形で行われる。

トランプ大統領は、昨年11月の大統領選で不正があったとして敗北を認めず、就任式も欠席した。退任する大統領の欠席は152年ぶりで、党派対立の激化を象徴する出来事となった。

トランプ支持者らが議事堂を一時占拠した6日の事件を受け、首都は厳戒態勢が敷かれ、警備のため約2万5000人の州兵が動員された。

バイデン氏は米史上最高齢の大統領となる。これまでの最高は就任時70歳のトランプ氏だった。任期は4年。不測の事態が起きれば大統領となるハリス氏は黒人初の副大統領でもある。《読売新聞》

「さようなら。近いうちにまた会おう」。トランプ米大統領は任期最終日の20日朝、バイデン新大統領の就任式を欠席してホワイトハウスを出発した。首都ワシントン近郊の米軍基地で家族と支持者を前にセレモニーが開かれ「4年間で成し遂げた仕事は素晴らしいものだった」と自画自賛、最後までトランプ節のまま退場した。

直前には最側近だったバノン元首席戦略官ら73人に恩赦を与え、70人を減刑したと発表した。就任式の大統領欠席は1869年の第17代アンドルー・ジョンソン氏以来。ジョンソン氏もトランプ氏のように任期中に弾劾訴追されたが、罷免は免れた。《共同通信》

20日に行われたバイデン米大統領の就任式に、台湾の対米窓口である駐米台北経済文化代表処の蕭美琴代表が主催者の招待を受けて出席した。台湾の代表が就任式に正式に招かれたのは1979年の米台断交以降初めてで、バイデン政権は発足初日から米台関係を重視する姿勢を示した。

「一つの中国」を主張する中国は、米台の公式接触を認めていない。台湾の中央通信によると、これまでの米大統領就任式では、米議員が台湾の出席者に入場券を渡していたという。

台湾の蔡英文総統は21日、バイデン政権との間で米台の協力パートナー関係を引き続き深化させることへの期待感を表明した。《読売新聞》

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【東京株式市場】

20日の東京株式市場は新型コロナウイルス流行による経済活動の停滞を警戒する売り注文が優勢となり、日経平均株価(225種)は反落した。

終値は前日比110円20銭安の2万8523円26銭。東証株価指数(TOPIX)は6.26ポイント安の1849.58。出来高は約11億5000万株だった。《共同通信》

【COVID-19】

国内新規感染5534人

国内の新型コロナウイルスの新規感染者は20日、46都道府県と空港検疫で計5534人が確認された。厚生労働省によると、全国の重症者は前日から13人増えて1014人となり、17日連続で最多を更新した。死者は計92人だった。

東京都内の感染者は1274人で、水曜日としては3番目に多かった。感染者は8日連続で1000人を超えた。都によると、感染経路が特定できない人は約6割の746人。死者は10人で、重症者は5人増で過去最多の160人となった。

大阪府では506人の感染が判明し、12人が死亡した。和歌山県(24人)と鹿児島県(59人)で感染者が過去最多となった。《読売新聞》

ワクチン接種、首相「一日も早く開始できるよう努力を尽くしている」

菅首相の施政方針演説などに対する各党の代表質問が20日、始まった。首相は2月下旬の接種開始を目指す新型コロナウイルスのワクチンについて、「一日も早く開始できるようあらゆる努力を尽くしている」と述べた。

首相は「ワクチンが感染対策の決め手だ。自治体と連携して万全な接種体制を確保する」と強調した。早期接種に向けて河野行政・規制改革相を担当に起用したことを踏まえ、「政府全体の連携体制を強化する。全体の調整と国民へのわかりやすい情報発信を指示した」と語った。

政府は、休業命令などに応じない事業者への罰則などを盛り込んだ新型インフルエンザ対策特別措置法改正案を週内に国会提出し、2月初めの成立を目指す。首相は「感染症対策をより実効的なものとする」として法改正に理解を求めた。

東京五輪・パラリンピックに関しては「安全・安心な大会を実現するため、感染対策の具体的内容を検討している」と語った。質問に立った立憲民主党の枝野代表は「世界的な感染拡大が収まらない以上、希望的観測だけで走るのは無責任だ」とけん制した。

衆院は21日も代表質問を行う。参院では21、22日に予定している。《読売新聞》

【第164回芥川賞、直木賞】選考会

第164回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が20日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は宇佐見りんさん(21)の「推し、燃ゆ」(「文芸」秋季号)に、直木賞は西條奈加さん(56)の「心淋し川」(集英社)に決まった。

芥川賞で候補入りしたロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観さん(36)、直木賞候補だったアイドルグループ「NEWS」の加藤シゲアキさん(33)はいずれも受賞を逃した。

宇佐見さんは1999年静岡県生まれ、神奈川県在住で2019年に文芸賞を受けデビュー。

西條さんは1964年北海道生まれ、東京都在住で2005年にデビュー。《共同通信》

【プロ野球・ロッテ】松中信彦氏が臨時コーチに

ロッテは20日、2月1日から沖縄県石垣市で行うキャンプで2004年に三冠王を獲得した松中信彦氏(47)が臨時コーチを務めると発表した。松中氏は球団を通じ「若い有望な選手が多いイメージ。自分がやってきた練習方法や技術を伝えたい」とコメントした。

ロッテは昨季のチーム打率が2割3分5厘で12球団ワーストだった。打線の強化を図るためにダイエー(現ソフトバンク)時代に同僚だった井口監督が自ら打診し「実績も経験も豊富。努力をすごくする人。選手たちにいい引き出しを与えて、いろんなことを伝えていただきたい」と期待した。《共同通信》

【大相撲初場所】11日目

大相撲初場所11日目(20日・両国国技館)大関正代は取り直しの一番で隠岐の海に勇み足があり、行司差し違えで9勝目を挙げた。1敗で単独首位だった平幕大栄翔が阿武咲に突き落とされたため、正代と大栄翔が2敗でトップに並んだ。

大関朝乃山は関脇隆の勝をはたき込んで勝ち越し、かど番を脱出した。隆の勝は5敗目。関脇照ノ富士は玉鷲を押し出して7勝4敗とした。小結高安も7勝目を挙げ、小結御嶽海は白星を一つ先行させた。

正代、大栄翔を1差で朝乃山と平幕明生が追う。十両は剣翔が1敗で単独トップを守った。《共同通信》

【電通グループ】本社ビル売却検討

電通グループは20日、東京都港区の本社ビルを売却する方向で検討していると明らかにした。売却額は国内のビル取引としては過去最大級の3千億円規模になる見通しだ。複数の売却先候補があり、今後絞り込む。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、電通は社員のリモートワークを進めている。本社ビルに勤務する約9千人の出社率は最近では2割程度にとどまり、余剰スペースが生じていることから、売却で資産の効率化を図る。電通は売却後もオフィスを賃借し、本社は移転しない。

電通は「包括的な事業の見直しの一環として売却を検討しているのは事実だが、現時点で決定していることはない」とした。《共同通信》

【自民党・下村博文政調会長】五輪中止論を否定

自民党の下村博文政調会長は20日の記者会見で、今夏の東京五輪・パラリンピック開催を巡り、浮上している中止論を否定した。「100パーセントないだろう。菅義偉首相も(衆院本会議で)強い決意を述べていた」と語った。

東京大会に関し、ロンドン大会組織委員会幹部が、新型コロナウイルスの世界的な感染状況から中止の可能性が高いとの見解を示していた。《共同通信》

【韓国】新外相に鄭義溶氏

韓国大統領府は20日、康京和外相を交代させ、鄭義溶・前大統領府国家安保室長を充てる人事を発表した。鄭氏は2017年5月の文在寅政権発足から昨年7月まで、外交・安全保障の司令塔役を担う国家安保室長を務め、北朝鮮の非核化などを巡る南北や米韓間の協議に携わった。

大統領府高官は交代理由について「米国のバイデン新政権発足に合わせ、外交ラインに活力を吹き込みたいという趣旨だ」と説明。米韓間の連携強化に加え、膠着状態に陥っている南北関係の立て直しを目指す意向とみられる。

大統領府は、鄭氏は「中国や日本など主要国との関係も円滑に解決していく」とした。《共同通信》



1月20日 その日のできごと(何の日)