令和273日目
2020/01/28
この日のできごと(何の日)
【新型肺炎】
初の国内感染
厚生労働省は28日、国内で新たに3例の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。1人は奈良県在住の60代日本人男性。バス運転手として中国湖北省武漢市からのツアー客を乗せたが、自身の滞在歴はなかった。厚労省はツアー客からうつったとみて感染経路を調べている。国内で人から人に感染したとみられる初の事例で、日本人の感染確認も初めて。残る2人は武漢市在住の40代男性と40代女性。国内で感染が確認された患者は計7人となった。
運転手の男性は8~11日に大阪から東京へ客31人を乗せ、12~16日には東京から大阪へ29人を乗せた。山梨、奈良にも立ち寄ったという。《共同通信》
チャーター機、羽田発
新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢から滞在邦人を帰国させるチャーター機は全日空が運航を担当し、28日午後8時10分ごろ羽田空港から出発した。機体はボーイング767。28日夜には羽田空港で邦人に渡すマスクなどを機内に積み込む作業が進められた。機体は帰国後、内部の消毒作業をする。
全日空によると、チャーター機には客室乗務員も同乗。マスクを着用して対応するとしている。邦人には、ゲートで簡単な食べ物や飲み物を手渡す予定。
安倍晋三首相は26日、チャーター機派遣の方針を表明。全日空は政府による中国側との調整と並行し、機体や乗務員の確保を急ぎ進めた。《共同通信》
フィリピン、武漢からの観光客634人送還
フィリピンは28日までに、同国の人気観光地ボラカイ島などに来ていた中国・武漢からの観光客634人を送還した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための措置。政府が航空機を用意し、4つのグループに分けて送還した。
また同日、中国人に対するフィリピン到着時のビザ発給を一時停止すると発表した。中国国内での大使館や領事館でのビザ発給は行うとしている。《産経新聞》
中国、感染者4500人に
中国国家衛生健康委員会は28日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が中国本土で計4515人になったと発表した。死者は106人。現時点で感染の疑いがある事例は6973人にのぼっており、当面は感染者数が増加を続けていくことが見込まれる。
同委によると、27日に新たに確認された感染者は1771人。死者は湖北省で24人、北京市で1人、海南省で1人の計26人が新たに増えた。現在、感染者との濃厚接触が確認されて医学的な観察下にあるのは4万4132人にのぼる。
新型肺炎の発生状況が最も深刻な武漢市を含む湖北省では、感染者の急拡大で医療機関の負担が増大している。このため、中国各地から医療関係者が湖北省に続々と応援に入っているほか、病院の新設が急ピッチで進められていることが報じられている。《産経新聞》
習近平氏、WHO事務局長と会談
中国の習近平国家主席は28日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長と北京で会談し、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大に対して「中国人民は(封じ込めに向け)厳しい闘いをしている」と述べた。その上で「必ず勝利できると信じている」と強調し、WHOとの協力姿勢を示した。
テドロス氏は「中国はウイルスの分析結果をすぐに他国に公開した」と評価。政治主導で拡大を阻止することが重要だと指摘した。
中国政府によると、中国本土の感染者は4515人、死者は106人に上った。日本を含むアジアやフランス、ドイツ、米国、オーストラリアなどに感染が広がっている。《共同通信》
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【東京株式市場】
28日の東京株式市場は、新型肺炎の広域感染による経済への悪影響に警戒が強まり、日経平均株価(225種)は続落した。終値は前日比127円80銭安の2万3215円71銭で、約3週間ぶりの安値を付けた。世界的に売りが膨らんだ27日に続き、28日はアジア市場の一角も下げ、株安の連鎖は止まらなかった。
東証株価指数(TOPIX)は10.29ポイント安の1692.28で、今年の最安値を更新した。
日本政府は28日、新型コロナウイルスによる感染症を「指定感染症」にすると決めた。中国での死者は100人を超え、事態の深刻化に投資家の不安がかき立てられた。《共同通信》
【西武・松坂大輔投手】復帰後初のユニホーム姿
西武に14年ぶりに復帰した松坂大輔投手が28日、埼玉県所沢市で出陣式に参加し、復帰後初めてファンの前に姿を見せた。大歓声を浴びながらユニホームを着て登場し「リーグ3連覇へどんな形でもいいので力になれるよう頑張りたい」とあいさつした。
多くのチームメートとはこの日が初対面で「あいさつはしたけど、全く覚えられない。これから名前と顔を覚えていかないと」と苦笑い。チームでは最年長となり「こういう形で若い子たちばかりを目にするのは想像していなかった。今からキャンプが楽しみ」と話した。
キャンプは1軍主体のA班でスタートする。《共同通信》
【大相撲・豪栄道関】現役引退
日本相撲協会は28日、大関豪栄道(33)=大阪府出身、境川部屋=の現役引退と年寄「武隈」の襲名を発表した。引退会見は29日に行う予定。今後は境川部屋付きの武隈親方として後進を指導する。かど番の初場所で負け越し、関脇転落が決まっていた。大関のまま引退するのは2011年名古屋場所の魁皇以来。
埼玉栄高で高校横綱に輝き、05年初場所で初土俵。右四つ、寄りを得意とし、07年秋場所で新入幕を果たした。14年秋場所で新大関となり、16年秋場所で全勝優勝。大関在位は史上10位の33場所だった。通算成績は696勝493敗66休。《共同通信》
【東京第3検察審査会】日産の西川氏は「不起訴相当」
前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪で起訴された事件で、東京第3検察審査会は28日、西川広人前社長兼最高経営責任者(CEO)(66)を不起訴とした東京地検の処分について、「不起訴相当」とする議決を公表した。
ゴーン被告は2010~17年度に、自分の役員報酬約170億円を約78億円と記載した報告書を提出したとして起訴された。
西川氏は日産の代表者として、17年度までの2年分の報告書を提出したとして金融商品取引法違反容疑で刑事告発されたが、東京地検特捜部は昨年4月26日に嫌疑不十分で不起訴とした。《共同通信》
【皇嗣同妃両殿下】福島の台風被災地をご視察
秋篠宮ご夫妻は28日、福島県伊達市を日帰りで訪れ、台風19号で被災した農家を視察された。秋篠宮さまが昨年5月に皇位継承順位1位の皇嗣となられて以降、被災地訪問は初めて。
ご夫妻はこの日、阿武隈川に隣接するあんぽ柿用のカキやモモの果樹園が浸水被害を受けた宍戸里司(さとし)さん(68)方の作業場などをご訪問。宍戸さんが写真を用いて被害状況を説明すると、秋篠宮さまは「お見舞い申し上げます」と述べた後「(芽が出ない場合の)対処法は」「新たに植え付けたりするのも、やっぱり時期があるのでしょう」などと質問を重ねられていた。続いてご夫妻は、同様に浸水被害を受けたキュウリのビニールハウスのほか、阿武隈川堤防から被災した果樹園もご覧になった。
秋篠宮さまは農業の発展などを目的とする公益社団法人「大日本農会」の総裁を務めており、関係者から農業被害の話を聞き、視察を希望されていたという。《産経新聞》
【安倍晋三首相】習近平国家主席の国賓訪日「問題あるから会談」
衆院予算委員会は28日午前、令和元年度補正予算案に関する2日目の基本的質疑を行った。安倍晋三首相は、春に予定する中国・習近平国家主席の国賓来日に関し、「(日中間に)問題があるからこそ首脳会談を行わなければいけない」と述べ、理解を求めた。
首相は、これまでの会談で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での中国公船による領海侵入や、新疆ウイグル自治区での人権問題、香港問題などを習氏に指摘していると説明。「両国は世界の平和と安定に責任を有している。(国賓来日は)その責任を果たす意思を内外に示す機会にしたい」と述べた。
首相は北方領土問題に関し、「北方領土はわが国の主権を有する島々だ」と強調した。質問した国民民主党の大西健介氏は、昨年の外交青書から「四島は日本に帰属する」との趣旨の記述が消えたため、今年の青書で復活させるよう求めたが、首相は明言しなかった。
補正予算案は28日午後に衆院予算委と本会議でそれぞれ可決される見通し。与党は参院での審議を経て、30日に成立させる意向だ。《産経新聞》
【ナルシソ・エルビラさん】死去
近鉄で投手として2000年に無安打無得点試合を達成したメキシコ出身のナルシソ・エルビラ氏が同国東部ベラクルス州で殺害されたと28日、複数のメキシコメディアが報じた。52歳だった。武装集団に銃撃され、一緒にいた息子も殺されたという。
00年に近鉄入団。同年6月20日の西武戦でノーヒットノーランを成し遂げ01年までプレーした。1990年に米大リーグ、ブルワーズでプレーした実績もある。《共同通信》