2025 令和7年2月28日(金) 米・ウクライナ首脳会談
令和2131日目
2025/02/28
この日のできごと(何の日)
【米・ウクライナ首脳会談】
トランプ米大統領は2月28日、ウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談し、ロシアとの戦争終結に向けた和平交渉を巡って激しい口論となり決裂した。ロシアを信用して譲歩すべきでないと警告したゼレンスキー氏に、トランプ氏は会談後「米国を侮辱した」と批判。予定していた鉱物資源に関する合意や会談後の共同記者会見は中止となった。
報道陣を前にした大統領執務室での会談冒頭で首脳同士が衝突するのは極めて異例。トランプ氏が合意を急いでいた鉱物資源交渉と和平交渉はいずれも仕切り直しとなる。
トランプ氏が会談冒頭、戦後ウクライナの安全保障への関与について「確約していない」と消極姿勢を示すと、ゼレンスキー氏は「安全の保証がない停戦は受け入れられない」と不満を表明。
ロシアのプーチン大統領を信頼できると主張するトランプ氏に対し、ゼレンスキー氏は第1次トランプ政権下でもロシアはウクライナを攻撃していたと警鐘を鳴らした。《共同通信》
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「トランプ(米大統領)こそ『独裁者』だ。弱い立場の国を威嚇した。プーチン(ロシア大統領)と変わらない」「ウクライナ国民をばかにしている」。ウクライナの首都キーウ(キエフ)の市民は、異例の口論となった米ウクライナ首脳会談後、怒りをあらわにした。前線の兵士は「遠い国の平和よりも自国の利益しか眼中にない」と失望を隠さなかった。
報道機関で働くアナスタシア・イサイエンコワさん(30)は「トランプの過激な政治ショーには慣れているつもりだったが、今回はショックが大きかった。われわれの大統領をけなしたことをウクライナ人は許さない」と気色ばんだ。
軍に所属するドミトロさん(34)は「プーチンよりも服従させるのが簡単だと考え、ゼレンスキー大統領に圧力をかけた」とみる。
同席したバンス米副大統領にも批判が集中。エンジニアのイリーナさん(24)は「下品なバンスがあおり、トランプがたたみかける。史上最悪の米政権が仕組んだわなだったのかもしれない。プーチンは今ごろ笑っている」と奥歯をかみしめた。《共同通信》
【新宿アルタ】閉館
かつての人気バラエティー番組「笑っていいとも!」の撮影スタジオがあったことで知られる東京都新宿区の商業施設「新宿アルタ」が28日、閉館した。1980年の開業以来、建物前は「アルタ前」と呼ばれ、待ち合わせ場所としても親しまれた。約45年の歴史に幕が閉じる瞬間に立ち会おうと、ファンらが駆けつけた。
三越伊勢丹(東京)がファッションビルとして運営し、アパレルや雑貨店などが入居していた。いいとも!を撮影していた「スタジオアルタ」は7階にあった。番組冒頭に建物前が生放送で映り、JR新宿駅東口の“顔”となった。
2014年に番組が終了すると、露出する機会が減って来館者数が減少。再建は困難だとして閉館を決めた。東京都渋谷区の「原宿アルタ」も28日に閉館した。
新宿アルタでは、28日夜の閉館後にはセレモニーを開催。末広泰之店長は「ショッピングやスタジオ観覧、待ち合わせなどでご利用いただきました、全国の全ての皆さまに感謝申し上げます」と述べ、集まったファンやテレビカメラに向かって深くお辞儀した。《共同通信》
【日・ポーランド外相会談】
岩屋毅外相は28日、ポーランドのシコルスキ外相と東京都内で会談し、今後約5年間の協力の在り方に関する行動計画に署名した。ロシアによるウクライナ侵攻を「最も強い言葉で非難する」と強調。ウクライナへの支援で協力を続け、ロシアによるウクライナ領土の併合を認めないと打ち出した。ポーランドはウクライナの隣国。
岩屋氏は、共同記者発表で「ポーランドと協力してウクライナの復旧、復興に尽力していく」と表明。シコルスキ氏は「国際秩序維持に向けた日本の尽力に感謝する」と語った。
行動計画は、「欧州とインド太平洋の安全保障は不可分だ」との認識を明記した。《共同通信》
【首相動静】
石破首相は28日の衆院予算委員会で、医療費の支払いを抑える「高額療養費制度」の利用者負担上限を引き上げる政府方針を一部見直す意向を表明した。今年8月の改定は予定通り実施する一方、2026年8月以降の制度設計については、今年秋までに再検討する考えを示した。立民は患者らの負担増につながるとして「不十分だ」と反発した。
立民の野田代表への答弁。野田氏は予算委で、今年8月の改定の1年延期と患者団体との丁寧な対話を求めた。立民内からは政府が要求に応じなければ25年度予算案の採決は認められないとの声が出ており、審議日程に影響する可能性がある。
政府、与党はいったん今年8月からの引き上げを延期する方向で検討に入っていた。首相が加藤財務相、福岡厚労相とさらに調整。8月開始は見直さず、26年8月以降の制度設計について、事実上の一時凍結を決めた。
現行制度の上限額は年収や年齢に応じて5区分に分かれる。政府の当初方針は今年8月に5区分全てで上限額を引き上げる。26年8月には区分を細分化し、年収高い層の上限額を上げる。《共同通信》
【岩手県大船渡市大規模山林火災】延焼続く
岩手県大船渡市で起きた大規模な山林火災で、中谷元・防衛相は28日、東京・市谷の防衛省で記者会見し、空中消火などに当たる自衛隊のヘリコプターを現在の7機から2機増やし、計9機にすると明らかにした。27日に2機を追加派遣したばかりで、さらに態勢を増強する。
防衛省によると、千葉県の陸上自衛隊木更津駐屯地から、CH47輸送ヘリ2機が現地に入り、早ければ3月1日朝から活動する。《共同通信》
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岩手県大船渡市の大規模山林火災は発生3日目の28日も延焼が続き、市によると、焼失面積は少なくとも1200ヘクタールに上った。27日までは600ヘクタール以上としており、実態把握が進んで倍増した。総務省消防庁によると、平成以降の林野火災として国内最大となる。自衛隊がヘリコプターの数を増やすなど態勢を強化して消火活動に当たっている。
1200ヘクタールは東京ドーム約250個分に当たる。記録では、これまでの最大は1992年に、北海道釧路市で起きた1030ヘクタールだった。
大船渡市赤崎町や三陸町綾里では住宅など少なくとも84棟が燃えたとみられ、実態把握にはさらに時間がかかるという。赤崎町合足では火の手が西側の大船渡湾方面に向かって広がっており、市街地への延焼を食い止めるため、地上とヘリから消火活動が進められている。ヘリは16機に増強し、このうち散水能力が高い自衛隊の大型ヘリは4機で、今後さらに2機増やす。
政府は28日、首相官邸に設置していた情報連絡室を官邸対策室に格上げした。《共同通信》
【東京株式市場】
28日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅反落した。米国の関税強化への警戒感などから、幅広い銘柄で売り注文が膨らんだ。前日の米国のハイテク株安も重荷となった。
終値は前日比1100円67銭安の3万7155円50銭。東証株価指数(TOPIX)は54.16ポイント安の2682.09。出来高は約27億921万株だった。《共同通信》
【大阪・関西万博】大屋根リング、完成
大阪・関西万博の会場シンボルとなる大屋根リングが完成し、28日、日本国際博覧会協会に引き渡された。1周2キロの木造建築物は世界最大級。万博の理念「多様でありながら、ひとつ」が込められ、高さ12〜20メートルの屋上からは会場内や瀬戸内海を見渡せる。日差しや雨を避ける動線にもなる。
来場者は階段に加えてエレベーターやエスカレーターで昇降する。屋上デッキはスロープで移動できるバリアフリー仕様。内径615メートルの内側には主に参加各国のパビリオンが、外側には日本館や各企業の展示館が並ぶ。
設計は、会場デザインプロデューサーの建築家藤本壮介氏が手がけた。《共同通信》
【曽野綾子さん】死去
小説「神の汚れた手」やエッセー「老いの才覚」で知られる作家で、文化功労者の曽野綾子さんが2月28日午後2時59分、老衰のため、東京都の病院で死去した。93歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。
聖心女子大在学中に参加した同人誌「新思潮」で、後に文化庁長官を務めた作家三浦朱門さんと知り合い、結婚。54年に「遠来の客たち」が芥川賞候補となり、有吉佐和子さんや瀬戸内晴美(寂聴)さんとともに「才女時代」の到来と注目された。
妊娠中絶の問題を扱った「神の汚れた手」や、大久保清事件をモチーフにした「天上の青」など社会問題を扱った小説のほか、宗教、戦争などに鋭い洞察力を発揮した作品を発表。エッセー「誰のために愛するか」(70年)が200万部を超え、70代後半で発表した「老いの才覚」(2010年)も100万部のベストセラーになった。
1995年から日本船舶振興会(現日本財団)会長を約10年間務めた。敬虔なクリスチャンで知られ、社会活動にも精力的に取り組んだ。《共同通信》
