2024 令和6年12月5日(木) 共同通信、靖国参拝誤報で処分

令和2046日目

2024/12/05

この日のできごと(何の日)

【共同通信】靖国参拝誤報で処分

共同通信社は5日、自民党の生稲晃子参院議員(現外務政務官)の靖国神社参拝を巡る誤報に関し、高橋直人編集局長と山根士郎ニュースセンター長の更迭を決め、高橋局長ら計6人を懲戒処分にしたと発表した。水谷亨社長と編集担当の小渕敏郎専務理事は役員報酬の10%返上(3カ月)とする。取材情報の真偽の見極めや事実確認を尽くすことを柱とした再発防止策もまとめ、ホームページに掲載した。

管理監督責任を問い、誤報を配信した当時ニュースセンター長だった高橋局長を減給、政治部長だった山根センター長を出勤停止3日とした。記事をチェックした当時の政治部次長ら2人をけん責、記事を作成した記者ら2人を戒告処分とした。

当時の編集局長でもあった小渕専務は、編集などの担当を外れる。高橋編集局長の後任には有田司総務局次長を充てる。発令は来年1月16日付。

共同通信は2022年8月15日の終戦の日に、生稲氏が靖国神社を参拝したとの誤った報道をした。生稲氏は参拝しておらず、取材を分担していた他社の記者による情報の裏付けを怠ったことが原因だった。

生稲氏が政府代表として今年11月24日に参列した世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者追悼式に、韓国政府関係者が参加を見送るなど日韓外交にも影響した。共同通信は水谷社長が生稲氏に謝罪したほか、地元や追悼式の関係者におわびした。

共同通信の江頭建彦常務理事は「関係者や読者の皆さまに改めておわび申し上げます。少しでも疑いが残る情報については、記事化する前に必ず再確認するなど、再発防止策を徹底します。共同通信はこの問題の検証をさらに進め、社内体制を含めた改革を進めていきます」としている。 《共同通信》


【令和6年能登半島地震】輪島、隆起した海岸の迂回路開通

能登半島地震による大規模な土砂崩落で一部通行止めになっている国道249号のうち、石川県輪島市内の区間で、隆起した海岸に造成した迂回路が5日、開通した。当面の間、緊急車両や地元住民の車両に限って通行できる。

国土交通省能登復興事務所によると、迂回路は輪島市渋田町―同市町野町大川の約2.8キロで、幅約5メートルの1車線。10カ所以上の待避所が設けられ、大型車両も行き来できる。市中心部から町野町までは内陸部を経由する必要があったが、所要時間が約1時間から約30分に短縮される。大雨や高波の際は通行止めになる可能性がある。

国交省担当者は「皆さんに生活道路を届けられ安心した」と話した。《共同通信》

【2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー】

自動車評論家などで構成する日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は5日、最優秀賞にあたる「2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー」にホンダの小型ミニバン「フリード」を選んだ。ホンダが同賞を受賞するのは10年の「CR-Z」以来14年ぶり。

初代フリードは08年発売。8年ぶりに全面改良した3代目が受賞した。ガソリン車と燃費のよいハイブリッド車の2種類を投入。開放感のある車内空間や使い勝手の良さが特徴で、ファミリー層からの根強い人気を集めている。

2位はマツダの高級多目的スポーツ車(SUV)「CX-80」、3位は独BMWの小型車ブランド「ミニ」の「クーパー」が選ばれた。《共同通信》

【プロ野球】

ソフトバンクの柳田悠岐外野手が5日、みずほペイペイドームで契約交渉し、1億円減の年俸4億7千万円プラス出来高払いで更改した。5月末に右脚のけがで1軍復帰まで約4カ月を費やし、7年契約6年目となる来季は「もうレギュラーではない。また一からスタート」と覚悟を示した。

36歳のスラッガーは和田毅さんが今季限りで引退したことでチーム最年長となった。自身が不在の間、外野手で若手の台頭も目立ち「負けずにやっていけば、僕もいい選手になれる」と発奮材料にする。来季は守備の負担を考慮され、定位置が右翼から左翼へ移る予定で「出られるならどこでも」と力を込めた。(金額は推定)

西武の中村剛也内野手が5日、埼玉県所沢市内の球団事務所で契約交渉し、5千万円減の年俸1億円でサインした。今季は58試合の出場で打率1割9分1厘、7本塁打、14打点と低迷。右手関節炎などの影響で7月10日を最後に出番がなく「打撃の状態が良くなくてファームに落ちて、その時も体がきつかった。ちゃんとケアしていきたい」と悔しさをにじませた。

史上9人目の通算500本塁打まであと22本。「もちろん打ちたいが、あまり気にせず一日一日をしっかり過ごしたい」と気負いはない。41歳で迎える来季へ「自信がなければ辞めている。勝ちに貢献できるように」と巻き返しを期した。(金額は推定)《共同通信》

【東京株式市場】

5日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続伸した。米国市場で主要株価指数がそろって最高値を更新した流れを受け、半導体関連株などが買われた。

終値は前日比119円21銭高の3万9395円60銭。東証株価指数(TOPIX)は1.64ポイント高の2742.24。出来高は約18億4236万株だった。《共同通信》

【台湾・頼清徳総統】米議長と対話

太平洋諸国歴訪中の台湾の頼清徳総統は経由地、米領グアムで現地時間5日、米共和党のジョンソン下院議長や下院民主党トップのジェフリーズ院内総務らと電話やオンラインで会談した。中国の軍事的脅威を念頭に、米国の超党派による揺るぎない台湾支持を確認した。中央通信社が総統府報道官の話として伝えた。

中国外務省の林剣副報道局長は5日の記者会見で「米国の指導者には台湾独立分裂勢力に誤ったシグナルを送らないよう促す」と反発した。

報道官によると、ジョンソン氏は「台湾の安全は米国のインド太平洋政策の核心だ」と強調。中国の脅威への対応に関し、超党派で共通認識があると説明した。ジェフリーズ氏は台湾の民主主義と自由を断固として支持すると述べた。

頼氏はジョンソン、ジェフリーズ両氏に対し「民主主義の台湾を支持している」として謝意を示した。米上院軍事委員会のウィッカー筆頭委員(共和党)ともオンラインで会談。防衛力強化に取り組むと表明し、米側の協力を要請した。《共同通信》

【仏・バルニエ内閣】総辞職

フランスのバルニエ首相は5日、国民議会(下院)での内閣不信任決議案可決を受け、マクロン大統領に辞表を提出し、受理された。9月に発足したばかりの内閣は総辞職した。マクロン氏は5日、国民向け演説で数日以内に新首相を任命すると強調。自身の退陣を重ねて否定した。

混迷する政治の立て直しを急ぐ構えだが、適任者が短期間で見つかるかどうかは不透明だ。自身への退陣圧力も日増しに強まっている。

マクロン氏は演説で「今後数日中に」新首相を任命すると述べ、自身は2027年の任期満了までとどまると明言した。

内閣不信任を巡り、極右と極左が手を組み国を混乱に陥れたとして野党を痛烈に批判。混乱克服に向け、国民に結束を呼びかけた。

パリでは今月7日、19年4月に火災に見舞われたノートルダム大聖堂の再開記念式典が開かれ、各国首脳やトランプ次期米大統領が出席。マクロン氏は国際社会に国の安定を示すため、それまでに新首相を任命したい考えとみられる。《共同通信》

【北朝鮮、ロシア】軍事同盟が復活

北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、有事の相互支援を明記した同国とロシアの包括的戦略パートナーシップ条約が4日に発効したと報じた。旧ソ連時代の軍事同盟が事実上、復活した。北朝鮮がウクライナに侵攻するロシアへの軍事支援を加速させる可能性がある。条約は経済や宇宙、原子力、AIの分野でも協力を発展させるとしている。

北朝鮮は軍部隊をウクライナ戦線に派遣。条約に基づき長期的な軍事支援が進められた場合、戦況への影響が懸念される。ロ朝の軍事分野の結束は、北東アジアの安全保障環境にも脅威となりそうだ。

朝鮮中央通信は条約に関し、周辺地域と国際社会の安全保障環境をロ朝両国の共通利益に合致した形で守る法的な枠組みだと強調。米国主導ではない国際秩序を実現させるための「強力な推進力になる」と主張した。

ロシアのプーチン大統領が6月に訪朝した際、金正恩朝鮮労働党総書記と条約に署名していた。条約は一方が武力侵攻を受け「戦争状態」になった時は「全ての手段で軍事的およびその他の援助を提供する」と定めている。《共同通信》

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