2024 令和6年11月4日(月) H3ロケット4号機、打ち上げ成功
令和2015日目
2024/11/04
この日のできごと(何の日)
【H3ロケット4号機】打ち上げ成功
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日午後3時48分、国産新型ロケット「H3」4号機を鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。搭載した防衛省のXバンド防衛通信衛星「きらめき3号」を高度約3万6千キロの静止軌道に届けるため、予定の軌道で分離した。H3は1号機が打ち上げに失敗したが、2号機から3回連続の成功となった。
静止軌道への移動ルートになる静止トランスファー軌道(GTO)にH3で衛星を投入するのは初めて。きらめき3号は分離後、自身の燃料で静止軌道まで飛行する。これまでは多くの地球観測衛星が周回する高度が低い低軌道に投入してきた。静止軌道上の衛星は地球の自転と同じ速度で移動し、地上の同じ場所を観測し続けられる。
きらめき3号は、気象の影響を受けにくいXバンドという周波数帯を使い、自衛隊の部隊間通信などに使われる。運用中の1、2号と合わせ、3機体制が完成する。
H3は2段式の使い捨て液体燃料ロケット。50号機で引退するH2Aの後継として、JAXAと三菱重工業が開発した。《共同通信》
【女川原発2号機】原子炉停止
東北電力は4日、再稼働後に機器のトラブルが起きた女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機の原子炉を停止したと発表した。機器を点検し、トラブルの原因を調べる。
東北電は4日午前2時から原子炉に核分裂反応を抑える制御棒の挿入作業を始め、同日午前8時36分に原子炉を停止した。
東北電によると、トラブルは3日午前に発生した。原子炉内の中性子検出器の数値を調整する機器を炉内に送り込み、引き抜く作業中に格納容器内で動かなくなった。機器は手動で回収した。
女川原発は東京電力福島第1原発と同型の沸騰水型軽水炉(BWR)で、10月29日に東日本大震災の被災地の原発として初めて再稼働した。《共同通信》
【インド・モディ首相】カナダを非難
インドのモディ首相は4日、カナダ国内でヒンズー教の寺院が攻撃されたとして「強く非難する」とX(旧ツイッター)に投稿した。PTI通信によると、両国関係が悪化して以降、モディ氏が声明を出すのは初めて。
PTIによれば、インドの領事らが3日、カナダ東部ブランプトンのヒンズー教寺院で領事業務をしていたところ、何者かに妨害された。インドで少数派のシーク教徒の独立運動を象徴する旗を持っていたという。
カナダで昨年6月、独立運動に関わった男性が殺害された事件を巡り、カナダがインド政府の関与の可能性を指摘して以降、両国は互いの外交官を追放するなど関係が悪化している。《共同通信》
【EU】韓国と安保協力締結
欧州連合(EU)欧州対外活動庁は4日、海洋安全保障協力の強化などを盛り込んだ合意文書「安全保障・防衛パートナーシップ」を韓国と締結したと発表した。1日に日本と締結したばかり。EUは中国の海洋進出や核・弾道ミサイル開発を続ける北朝鮮を念頭に日韓との連携を深める方針。
EUは中国や北朝鮮がウクライナに侵攻するロシアを支援しているとして危機感を強めている。
EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が今月1〜4日の日程で日本と韓国を訪問。1日に東京で岩屋毅外相と初の日EU外相戦略対話を行った。韓国では3日に南北軍事境界線のある非武装地帯(DMZ)を視察し、4日にソウルで韓国の趙兌烈外相と戦略対話を開いた。
ボレル氏と趙氏は「北朝鮮がロシアによる違法な侵略戦争を支援するために特殊部隊を派遣していることを最も強い言葉で非難する」との共同声明を発表した。北朝鮮とロシアに対して、軍事協力を直ちに停止し、北朝鮮軍を撤退させるよう求めた。《共同通信》
【ロシア・プーチン大統領】北朝鮮外相と会談
ロシア大統領府は4日、プーチン大統領が北朝鮮の崔善姫外相とモスクワのクレムリンで会談したと発表した。プーチン氏は今年1月にも訪ロした崔氏と会談しており、6月に包括的戦略パートナーシップ条約に署名した北朝鮮との関係を重視する姿勢が鮮明になっている。
詳しい会談内容は明らかになっていないが、北朝鮮兵士のロシア派遣や、金正恩朝鮮労働党総書記の訪ロ日程などを協議した可能性がある。
発表によると、会談にはウシャコフ大統領補佐官やラブロフ外相が同席。ペスコフ大統領報道官によると、崔氏は金正恩氏からのあいさつを伝達し、プーチン氏も金正恩氏へのあいさつを伝えた。 《共同通信》
【ウクライナ情勢】
ウクライナのゼレンスキー大統領は4日のビデオ声明で、ロシア西部クルスク州に「北朝鮮兵1万1千人がおり、さらに増えている」との見解を示した。情報機関から報告を受けたとしている。米国務省のミラー報道官も4日の記者会見で、北朝鮮兵約1万人が同州に到達したと分析していると述べた。
同州ではウクライナが越境攻撃を続けており、当初ロシア入りした北朝鮮兵のほぼ全てが前線近くに配置されたとみられる。
国防総省のライダー報道官は、ロシアに派遣される北朝鮮兵が総勢1万1千〜1万2千人になるとの見解を示した上で、北朝鮮がさらに増派するかどうかを「注意深く監視する」と話した。《共同通信》
