2024 令和6年11月5日(火) プロ野球・和田毅投手、現役引退を表明
令和2016日目
2024/11/05
この日のできごと(何の日)
【プロ野球】ソフトバンク・和田毅投手、現役引退を表明
日米通算165勝を挙げたプロ野球ソフトバンクの和田毅投手(43)が5日、プロ22年目の今季限りで現役を引退すると発表した。福岡市の本拠地みずほペイペイドームで記者会見を行い「選手としての役割に終わりを迎えているという思いを今年は強く感じた」と語った。
2021年に引退した松坂大輔さんを筆頭とした1980年度生まれの「松坂世代」では最後の現役選手のサウスポーだった。昨季は8勝を挙げたが、今季は度重なるけがに苦しみ、2勝2敗に終わり「体がどんどんぼろぼろになっているな、と最後は思っていた」と振り返った。
島根・浜田高から早稲田大を経て、03年に自由獲得枠で前身のダイエーに入団。新人王となった1年目から5年連続2桁勝利をマークし、10年には17勝で最多勝と最優秀選手に輝いた。12年からプレーした米大リーグでは5勝を挙げ、ソフトバンクに復帰した16年は最多勝と勝率第1位のタイトルを手にした。
日本での通算成績は334試合登板で160勝89敗、防御率3.18。《共同通信》
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プロ野球ソフトバンクの和田毅投手が5日、22年間の現役生活に終止符を打った。福岡市のみずほペイペイドームで記者会見に臨み「失敗もあったけど、自分にとって全てがプラスになった。無駄なことはなかったと誇りを持って言える」と穏やかな笑みを浮かべて話した。
故障に苦しんだ近年はファンの存在が原動力となった。2018年は左肩痛で1軍登板がなかったが、19年の復帰戦で大きな拍手が送られた。「これだけのファンが待ってくれていたのかと、すごくうれしかった。あの時の拍手が忘れられない」と感謝を口にした。
野球に対して真摯で、年齢を重ねても貪欲に練習に励む姿はチームメートの模範となった。
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日米球界で活躍した松坂大輔さんが5日、同学年のソフトバンクの和田の引退について、X(旧ツイッター)に「同世代最後のとりでとして戦ってくれてありがとう! 毅との投げ合い楽しかったよ」などと投稿した。
2021年に西武で現役を引退した松坂さんは「毅、現役生活引退、おめでとう。22年間たくさん投げてきたね。お疲れさまでした!」とねぎらい「引退会見をした今日からまた新しい生活のスタートだね。しばらくは家族で休んでください!」などと書き込んだ。 《共同通信》
【北朝鮮】短距離弾道ミサイル発射
韓国軍合同参謀本部は5日、北朝鮮が同日午前7時半(日本時間同)ごろ、黄海北道の沙里院付近から短距離弾道ミサイル数発を日本海側へ発射したと明らかにした。日本の防衛省は、少なくとも7発は最高高度約100キロで約400キロ飛んだとみられると発表した。これほどの数を一斉発射するのは異例。石破茂首相は「排他的経済水域(EEZ)外に落下し、被害情報は現在確認していない」と官邸で記者団に述べた。
米大統領選に合わせて戦力向上を誇示する狙いのほか、米軍のB1B戦略爆撃機が参加する空中訓練を日米韓が3日に行ったことへの反発もあるとみられる。
弾道ミサイル発射は、先月31日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射して以来5日ぶり。
北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長が、日米韓の空中訓練に反発する談話を発表したと伝えた。
防衛省は、5日のミサイルは午前7時半〜39分ごろにかけて、北朝鮮西岸付近から北東方向に発射されたと発表した。《共同通信》
【出生数】初の70万人割れの公算
今年1年間の出生数が初めて70万人を割る公算が大きくなった。厚労省が5日公表した人口動態統計(概数)によると、2024年上半期(1〜6月)に生まれた赤ちゃんの数は、前年同期比6.3%減の32万9998人にとどまった。外国人は含まない。価値観の多様化で未婚・晩婚傾向が進んだことに加え、新型コロナ禍で結婚や出産を控える人が増えたことが少子化に拍車をかけたとみられる。
政府は「30年代に入るまでが少子化傾向を反転できるかどうかのラストチャンス」として「次元の異なる少子化対策」を推進。児童手当や育児休業給付の拡充などを打ち出している。
上半期の死亡数は前年同期比1.8%増の80万274人。出生数と差し引きした自然減は47万276人。婚姻数は0.8%増の24万593組。
昨年1〜6月の出生数の概数は35万2240人で通年では72万7277人だった。
厚労省が24年8月に発表した人口動態統計の速報値(外国人を含む)によると、24年1〜6月の出生数は35万74人で、前年同期比5.7%の減少だった。《共同通信》
【東京株式市場】
東京証券取引所は5日、東京株式市場の取引終了時間を30分間延長し、午後3時半に変更した。終了時間の延長は1954年以来、70年ぶり。5日の日経平均株価(225種)は反発し、終値は前週末比421円23銭高の3万8474円90銭となった。
取引時間の延長による活性化が期待されているが、最上位市場「プライム」の出来高は約18億9600万株にとどまり、前週末1日より約1億株少なかった。米大統領選の投開票を日本時間5日夜に控える中、積極的な取引を控える動きが見られた。
東証株価指数(TOPIX)は20.00ポイント高の2664.26。《共同通信》
【天皇皇后両陛下】文化勲章受章者らと懇談
天皇、皇后両陛下は5日、文化勲章受章者と文化功労者らを皇居・宮殿に招き、懇談された。長女愛子さまや、秋篠宮ご夫妻と次女佳子さまも同席し、両陛下は和やかに会話を楽しんだ。
懇談は小食堂「連翠」で催され、漫画のちばてつやさん(85)ら文化勲章受章者7人と、文化功労者に選ばれたスポーツ振興の青木功さん(82)ら15人が出席した。冒頭、天皇陛下は「努力を重ね、学術、文化、芸術、スポーツの分野で大きな成果を収められたことを誠に喜ばしく思います」とあいさつした。
新型コロナウイルス禍の影響で控えていた軽食や飲み物の提供が今回5年ぶりに再開された。《共同通信》
【立憲民主党、国民民主党】政治改革協力で一致
立憲民主党の野田佳彦、国民民主党の玉木雄一郎両代表は5日、国会内で会談し、自民党派閥裏金事件を受けた抜本的な政治改革の実現に向けて協力する考えで一致した。「政治とカネ」問題の再発防止のため、年内の政治資金規正法の再改正を与党に迫る方針だ。委員長人事を含む国会対応でも連携することを申し合わせた。衆院選で過半数割れした自民、公明両党に改革実現を求め、圧力を強める構えだ。
国民は週内に経済対策を中心とした自民との政策協議を始める見通し。同時に、立民とも政治改革や国会運営で足並みをそろえることで、衆院選で訴えた政策の実現を図る考えだ。立民には国民を含む野党の結束を維持する狙いがある。
会談では、裏金事件の真相解明を求めることで合意。使途公開が不要な政策活動費の廃止や、月額100万円の「調査研究広報滞在費」(旧文書通信交通滞在費)の使途公開の必要性を議論した。野田氏は企業・団体献金の禁止を提起したが、会談後、玉木氏は記者団に「提案は具体的にはなかった」と述べるにとどめた。《共同通信》
【中国・李強首相】マレーシア首相らと会談
中国の李強首相は5日、上海で中国国際輸入博覧会の開幕式に出席したマレーシアのアンワル首相ら各国首脳と会談した。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」について、アンワル氏は「貿易や投資、デジタル経済、教育などの分野で協力を発展させる」と述べた。共産党機関紙、人民日報(電子版)が伝えた。
李氏は、セルビアのブチェビッチ首相とも同日会見し、一帯一路に関する協力を呼びかけた。
国営中央テレビによると、李氏は6日、雲南省昆明で開かれた経済協力に関する会合でアジア開発銀行の浅川雅嗣総裁と会談し「中国はアジアと世界の経済の発展に貢献している」と強調。《共同通信》
【米大統領選】投票開始
米大統領選の投票が5日始まった。米史上初の女性大統領を目指す民主党候補ハリス副大統領(60)と、返り咲きを目指す共和党候補トランプ前大統領(78)は勝敗を決する激戦7州で支持率が拮抗し、大接戦となっている。結果は米国の民主主義の針路や日本を含む世界情勢に多大な影響を与える。開票は5日夜(日本時間6日朝)に始まり、郵便投票の開票に時間を要せば勝者判明に数日かかる可能性もある。
政治サイト、リアル・クリア・ポリティクスによると、4日時点の激戦7州の支持率平均はハリス氏47.7%、トランプ氏48.5%。ハリス氏が中西部ミシガンなど2州で0.4〜0.5ポイント、トランプ氏が南部ジョージアなど5州で0.4〜2.8ポイントリードしている。ワシントン・ポスト紙は「信じられないほどの僅差」と伝えた。
両候補は4日、激戦7州のうち、獲得を競う選挙人の割り当てが最も多い東部ペンシルベニアでそれぞれ集会を開き、最後の訴えに臨んだ。《共同通信》
【中東情勢】
イスラエルのネタニヤフ首相は5日、ガラント国防相に解任を通知した。後任にカッツ外相を充てる。イスラエルメディアが報じた。ネタニヤフ氏は映像声明で、ガラント氏との間に「相互信頼の欠如」があったと説明した。
昨年10月から続くパレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの戦闘を巡り、ネタニヤフ氏は軍事的圧力による人質奪還を主張。外交交渉での奪還を求めるガラント氏と対立していたとされる。《共同通信》
【ウクライナ情勢】
ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は5日の声明で、ロシアに派遣された北朝鮮兵との戦闘は「世界の不安定化の新たなページを開く」と述べ、戦争の局面が変わるとの考えを示した。戦闘の詳細は明らかにしなかった。「戦争を拡大しようとするロシアの動きを失敗させなければならない」と強調し、各国に支援を呼びかけた。
ウクライナのウメロフ国防相は、韓国メディアが5日に報じたインタビューで、北朝鮮兵との間で限定的な交戦が初めて起きたと述べた。ウメロフ氏も戦闘の日時や場所などは説明しなかった。
ウクライナが越境攻撃するロシア西部クルスク州にはロシア極東で訓練を終えた北朝鮮兵らが送り込まれており、ゼレンスキー氏によると、1万1千人がいるという。《共同通信》
