2024 令和6年10月28日(月) レプリコンワクチン製薬会社が立民・原口氏を提訴へ
令和2008日目
2024/10/28
この日のできごと(何の日)
【Meiji Seika ファルマ】立民・原口氏を提訴へ
「レプリコン」というタイプの新型コロナウイルスワクチンに関し、繰り返し科学的根拠のない誹謗中傷を受けたとして、東京の製薬会社が、立憲民主党の原口一博氏(65)に損害賠償などを求め、東京地裁に近く提訴すると明らかにした。原口氏は衆院佐賀1区で当選後の28日、取材に「東京の弁護団と議論する」と述べた。
製薬会社は「Meiji Seika ファルマ」。原口氏は演説会などで「遺伝子製剤が認可された。実験台となるのは日本人」などと主張し、著書でも同社名を取り上げていた。
同社は「国と取り組んできた公衆衛生向上への取り組みが攻撃された」と説明。警告文を送ったが、改善が見られず提訴に踏み切るとしている。
同社によると、レプリコンは、投与したメッセンジャーRNAが細胞内で複製される新しいタイプのワクチンで、米企業と共同開発。昨年11月、日本での製造販売承認を世界で初めて受けた。《産経新聞》
【プロ野球】
プロ野球草創期の名投手、故沢村栄治氏を記念し、シーズンで最も活躍した先発投手を表彰する「沢村賞」の選考委員会が28日、東京都内で開かれ、2019年以来の該当者なしと決まった。
沢村賞の選考基準は15勝、150奪三振、10完投、防御率2.50、200投球回、25試合登板、勝率6割の7項目。5人の選考委員による議論では、4項目をクリアしたセ・リーグ最多奪三振の戸郷翔征(巨人)、3項目をクリアしたパ最多勝の有原航平(ソフトバンク)の両投手が最終候補に残ったが、意見がまとまらなかった。
堀内恒夫選考委員長は「非常に難しい選考。投手有利の時代でもう少し、成績を上げてほしい」と話した。《共同通信》
【東京株式市場】
週明け28日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅反発した。外国為替市場での円安ドル高進行を好感し、輸出関連銘柄に買い注文が広がった。
終値は前週末比691円61銭高の3万8605円53銭。東証株価指数(TOPIX)は39.46ポイント高の2657.78。出来高は約17億8266万株だった。《共同通信》
【石破茂首相】政権継続へ
石破茂首相(自民党総裁)は28日、党本部で記者会見し、与党が過半数を割り込み大敗した衆院選結果について「極めて厳しい審判だ」としたものの、続投を表明した。自民、公明両党による少数与党での政権継続に意欲を示し、議席を伸長した政党の主張を「取り入れるべきは取り入れる」と述べ、連携を図るとした。政府・与党は、首相指名選挙を行う特別国会を11月11日に召集する方向で調整に入った。立憲民主党は指名選挙で野田佳彦代表への投票を野党各党に要請する方針だ。
首相は2024年度補正予算案や25年度予算案の編成と切れ目のない対応が必要だとして、政権継続への意欲を示した。公明党以外との連立を組む可能性は「今時点で想定していない」と語った。国民民主党などと政策や法案ごとに連携する「部分連合」が念頭にあるとみられる。
特別国会での首相指名選挙に向けた動きも活発化。国民の玉木雄一郎代表は民放番組で、決選投票にもつれた場合「無効となっても玉木と書く」と明かした。石破首相の得票が最も多くなる可能性がある。《共同通信》
【小泉進次郎氏】自民選対委員長を辞任
自民党の小泉進次郎選対委員長は28日、衆院選で与党が過半数割れした責任を取り辞任した。石破茂総裁(首相)に党本部で辞表を提出後、記者団に「選挙の結果責任は選対委員長が全て引き受ける」と語り、首相や森山裕幹事長が責任を取る必要はないと強調した。
敗因に関しては「政治とカネの問題に決着をつけないまま選挙に向かってしまい、国民の理解を得られる環境をつくれなかった」と分析。今後の役割は「反省の上に立って再出発し、党改革を進める一員として役割を果たしたい」と述べた。
派閥裏金事件で非公認とした候補の追加公認を巡り「党内論理でなく、国民の感覚に沿って対応すべきだ」と指摘した。《共同通信》
【福井女子中学生殺人事件】再審開始へ
1986年に福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で、殺人罪で懲役7年が確定、服役した前川彰司さん(59)の第2次再審請求で、検察側は28日、再審開始を認めた名古屋高裁金沢支部決定に対し、異議を申し立てないと発表した。裁判をやり直す再審開始が確定し、無罪が言い渡される公算が大きい。福井市内で記者会見した前川さんは断念を聞き「安堵しました」と語った。
名古屋高検の畑中良彦次席検事は「決定書の内容を子細に検討し、証拠関係を総合的に考慮した結果」と説明。再審公判は高裁金沢支部か名古屋高裁本庁で開かれる可能性が高い。
犯人を直接指し示す証拠はなく、確定判決は知人ら複数の関係者の供述を有罪の根拠としていた。23日の支部決定は、関係者が自己の利益のためうそを言った可能性があるなどと供述の信用性を否定した。
捜査に行き詰まっていた警察が供述を誘導した疑いや、検察が関係者供述に大きな事実誤認があることを知りながら、公判で有罪立証を続けたことも指摘し、前川さんが犯人とは認められないと結論づけた。《共同通信》
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殺人罪で懲役7年が確定し、服役した前川彰司さん(59)は28日、吉村悟弁護団長と共に福井市内で記者会見を開き、検察の異議申し立て断念を聞き「今ちょっと喜んでいます」と語った。23日の再審開始決定時には異議申し立てを想定し「浮かれることなく」と硬い表情を崩さなかったが、この日は笑みがこぼれた。
会見の途中、一報が届き、前川さんは吉村弁護団長らと握手と抱擁を交わして喜んだ。弁護団のメンバーが異議断念について「(逮捕から)37年以上経過していることに照らせば、あまりに遅きに失した決断」とのコメントを読み上げた。《共同通信》
【中国】北京で刃物襲撃、5人負傷
中国北京市海淀区の小学校近くの路上で28日、未成年者3人を含む5人が刃物で襲われ負傷した。警察当局が発表した。容疑者の男(50)が現場で拘束された。5人は病院に搬送され、命に別条はないという。在中国日本大使館によると、日本人は被害に遭っていない。
中国は刃物による殺傷事件が相次いでいる。景気低迷で社会への不満が高まっていることが背景にあるとの見方がある。
北京の事件直後の現場とする映像がインターネット上に投稿され、路上に倒れた小学生くらいの人や血が付いたリュックサックが写っていた。
中国では6月に江蘇省蘇州で日本人母子が負傷し中国人女性が死亡した。《共同通信》
【アップル】新型iMac発表
米アップルは28日、新型のデスクトップパソコン「iMac(アイマック)」を発表した。独自の生成人工知能(AI)「アップルインテリジェンス」を搭載し、最新プロセッサー「M4」を採用した。28日から予約を受け付け、11月8日に発売する。
価格は1299ドル(約19万9千円)からで、日本では19万8800円から。本体は7色から選択できる。「M4」は自社設計のプロセッサーで従来の「M3」から演算能力が向上し、画像や動画の処理が高速化した。
同時に、アップルインテリジェンスの初期機能の提供を10月28日に始めたと発表した。iPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)などの一部の機種が対象で、文章の校正やメールの要約にAIを利用できる。12月には米オープンAIの対話型AI「チャットGPT」も使えるようになる。アップルインテリジェンスは当初英語のみで、日本語などへの対応は来年以降になる。《共同通信》
【ウクライナ情勢】
韓国情報機関、国家情報院のメンバーらで構成する政府代表団は28日、ベルギーで北大西洋条約機構(NATO)側と協議し、朝鮮人民軍総参謀部のキム・ヨンボク副総参謀長がロシアに派遣されたとの情報を伝えた。聯合ニュースが報じた。キム氏は金正恩朝鮮労働党総書記の軍側近の一人。ロシアに派遣された北朝鮮軍部隊の統括役とみられる。
キム・ヨンボク氏のロシア入国はウクライナ軍筋が明らかにしていたが、韓国側も確認した形。韓国の政府代表団は、北朝鮮の派兵状況を説明するため、ベルギーを訪れていた。
キム氏は「暴風軍団」の異名を取る特殊部隊の第11軍団のトップなどを歴任。韓国大手紙、中央日報によると2017年に特殊作戦軍司令官に就任し、21年6月に副総参謀長に昇進したと韓国軍が把握しているという。
ウクライナ軍筋によると、ウクライナ当局はロシア軍が作成した北朝鮮派遣部隊の幹部リストを入手しており、キム氏は最上位に位置付けられていた。《共同通信》
【MLB】
米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)第3戦は28日、ニューヨークで行われ、ドジャース(ナ・リーグ)の大谷はヤンキース(ア・リーグ)戦に「1番・指名打者」で出場し、3打数無安打、2四死球だった。大谷は第2戦で盗塁を試みた際に、左肩亜脱臼のけがを負っていた。チームは4―2で勝って3連勝とし、4年ぶり8度目の制覇にあと1勝とした。
ドジャースは一回にフリーマンの3試合連続本塁打となる2ランで先制。三回にはベッツ、六回にはE・ヘルナンデスの適時打で加点し、先発ビューラーも5回無失点と好投した。《共同通信》
【NBA】
米プロバスケットボールNBAは28日、各地で行われ、レーカーズの八村塁は敵地フェニックスで行われたサンズ戦に先発して31分21秒プレーし、ともに今季最多の20得点、10リバウンドだった。2部門で2桁の「ダブルダブル」達成は今季初。チームは105―109で敗れ、3勝1敗となった。
グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ河村勇輝はテネシー州メンフィスでのブルズ戦で出番がなかった。チームは123―126で逆転負けし、2勝2敗。《共同通信》
【楳図かずおさん】死去
「漂流教室」や「まことちゃん」などで知られ、ホラーやギャグ漫画の新たな世界を切り開いた漫画家の楳図かずおさんが10月28日、東京都で死去した。88歳。和歌山県生まれ。葬儀は関係者で行った。
小学4年で漫画を描き始め、高校時代にデビュー。1960年代に「へび少女」「おろち」「猫目小僧」などでおどろおどろしい世界を創り出し、ホラー漫画の第一人者に。荒廃した未来の世界へ小学生らがタイムスリップする「漂流教室」の連載を72年に始め、人気を博した。
76年連載開始の「まことちゃん」は、幼稚園児の主人公のとっぴなギャグで笑いを巻き起こした。中指と小指を折り曲げる「グワシ」のサインは、子どもたちの間で大流行した。他の代表作に「わたしは真悟」(82年)、「14歳」(90年)など。
赤と白のボーダーシャツがトレードマークで、テレビにも出演し、お茶の間でも親しまれた。75年「漂流教室」などで小学館漫画賞、2023年手塚治虫文化賞・特別賞。《共同通信》
