2024 令和6年10月27日(日) 第50回衆院選
令和2007日目
2024/10/27
この日のできごと(何の日)
【第50回衆院選】
第50回衆院選は27日投開票された。自民党は「政治とカネ」の問題を受けて大敗し、公明党を合わせた与党で総定数465の過半数(233議席)に届かなかった。立憲民主党は、公示前から議席を大幅に増やした。今後、政権の枠組みを巡って与野党の攻防が始まり、政局が流動化する可能性もある。日本維新の会や、公示前から議席を伸ばした国民民主党の動向も焦点となる。
与党の過半数割れは2009年衆院選以来だ。自民は第1党は維持した。
与党での過半数確保を勝敗ラインに掲げていた石破首相(自民総裁)は27日夜、NHK番組で「非常に厳しいご審判をいただいたと認識している。謙虚に厳粛に受け止めている」と語った。その上で、野党の協力を得て自民中心の政権を維持する考えを強調した。
首相は28日未明、周囲に対し、辞任せず政権維持に向け国民民主に協力を呼びかける意向を示した。
自民は衆院選にあたり、政治資金問題に関わった前議員ら44人のうち10人を公認せず、34人は比例選との重複立候補を認めなかった。自民、公明両党は選挙戦で、経済政策や外交・安全保障政策の実績を強調して自公政権の継続を訴えたが、選挙戦終盤には、自民が非公認となった候補側に2000万円の政党交付金を支給していたことが発覚し、逆風が強まった。
公明の西田幹事長は27日夜、BS朝日の番組で「『政治とカネ』を含め与党への怒り、厳しい反応が如実に表れている。公示後に『2000万円問題』が急浮上したこともだめ押しになっている」と語った。
公明は21年の前回選で9選挙区に候補を擁立して全勝したが、今回は11人が小選挙区選に出馬し、当選は4人にとどまった。
立民は与党の過半数割れを目標として、選挙戦では自民の政治資金問題を徹底的に批判した。野田代表は28日未明の記者会見で、「目標を達成できたことは大きな成果だ」と語った。他の野党との連携に向けては27日のフジテレビ番組で「自公政権継続がダメという立場と、政治改革を推進するという点で一致するなら対話はしていきたい」と意欲を示した。
衆院選後は30日以内に特別国会が召集され、首相指名選挙が行われる。与党が過半数割れしたことで、維新や国民を含めて与野党の駆け引きが活発化するとみられる。
維新の馬場代表は27日夜、NHKの番組で、自公両党との協力について「全く考えていない。『政治とカネ』の問題で国民の怒りに火がついている」と否定した。一方、立民との連携についても、大阪市での共同記者会見で「(立民は)外交・安全保障、エネルギー、憲法など基本的な政策で党内がまとまっていない」と消極的な姿勢を示した。
国民の玉木代表も文化放送のラジオ番組で、自公との協力について「考えていない」と否定しつつ、「政策を実現できるよう、協力できるところとは協力していきたい」とした。
衆院選は21年10月以来3年ぶりに行われ、衆院小選挙区の「10増10減」を受けた新区割りが初めて適用された。小選挙区選289、比例選176の総定数465議席を争った。《読売新聞》
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第50回衆院選は28日未明、全465議席の当選者が確定した。自民、公明両党の与党は計215で、定数465の過半数(233)を割り込んだ。自民は公示前から65減らし191、公明は8減らし24だった。立憲民主党は公示前98から50増の148。日本維新の会(公示前43)は38、共産党(同10)は8で、それぞれ減らした。国民民主党は公示前の4倍となる28に躍進。れいわ新選組も3から9に伸ばした。
石破茂首相(自民総裁)は勝敗ラインを与党で過半数獲得と位置付けており、責任論に発展する可能性がある。閣僚経験者は「与党過半数割れは首相の責任だ」と指摘した。公明の石井啓一代表、牧原秀樹法相、小里泰弘農相が落選した。公明代表の落選は2009年以来、国政選での現職閣僚落選は16年参院選以来。女性の当選者は73人で過去最多となった。
社民党(公示前1)は1を確保。参政党は衆院選で初めて議席を獲得し3を得た。政治団体「日本保守党」は選挙区と比例代表で計3を獲得した。無所属は与党系6、野党系6の計12だった。《共同通信》
【競馬】
第170回天皇賞・秋(27日・東京11R2000メートル芝15頭、G1)2番人気のドウデュース(武豊騎乗)が1分57秒3で優勝し、昨年の有馬記念以来のG1.4勝目を挙げた。1着賞金は2億2千万円。
2着は9番人気のタスティエーラ、3着は8番人気のホウオウビスケッツ。1番人気のリバティアイランドは13着だった。《共同通信》
【ゴルフ】
樋口久子・三菱電機レディース最終日(27日・埼玉県武蔵丘コース=6650ヤード、パー72)首位から出た22歳の岩井千怜が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算16アンダーの200で優勝した。5月以来の今季3勝目でツアー通算7勝目。賞金1800万円を獲得した。
双子の姉で66をマークした岩井明愛と、67だった吉田優利が2打差の2位。さらに1打差の4位に岡山絵里が入った。竹田麗央は5位。山下美夢有は26位で、馬場咲希は39位だった。《共同通信》
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ZOZOチャンピオンシップ最終日(27日・千葉県習志野CC)日本開催の米ツアー大会は、16位から出た杉浦悠太が64をマークし、通算13アンダー、267で日本勢トップの6位に入った。
清水大成が通算10アンダーの16位、米沢蓮と桂川有人が9アンダーの22位となった。68で回った松山英樹は4アンダーの46位、石川遼は2アンダーの56位だった。
30歳のニコ・エチャバリア(コロンビア)が67で回り、通算20アンダーでツアー2勝目を挙げて賞金153万ドル(約2億3260万円)を獲得した。1打差の2位はジャスティン・トーマスとマックス・グレーサーマン(ともに米国)だった。《共同通信》
【駅伝】
全日本大学女子駅伝は27日、弘進ゴムアスリートパーク仙台発着の6区間、38.0キロで行われ、立命大が2時間3分3秒で9年ぶりに頂点に立ち、最多の優勝回数を11に伸ばした。8連覇を狙った名城大は4位だった。
立命大は2区の山本釉未が区間新記録の走りでトップに。3区の村松灯も区間記録を塗り替えてリードを広げ、最後まで先頭を守り切った。
1分3秒差の2位には大東大が入り、3位は城西大だった。東北福祉大、大阪学院大、拓大、筑波大までの上位8校が来年の出場権を得た。《共同通信》
【プロ野球】
プロ野球のSMBC日本シリーズ2024は27日、横浜スタジアムで第2戦が行われ、4年ぶり12度目の頂点を狙うパ・リーグ王者のソフトバンクが、セ・リーグ3位から1998年以来3度目の日本一を目指すDeNAを6―3で下して2連勝とした。2018年第3戦からのシリーズ連勝記録を14に伸ばした。
ソフトバンクは主砲の山川が一回に先制の2点本塁打、5―0の四回に適時打を放つなど3安打3打点と打線をけん引した。先発のモイネロが七回2死まで3失点でしのいで試合をつくった。
28日は試合がなく、29日の第3戦はみずほペイペイドームに舞台を移して行われる。《共同通信》
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D3―6ソ
ソフトバンクが逃げ切った。一回に山川の2ランで先制し、三回に牧原大の2点打などで3点を追加。四回にも山川が適時打を放った。モイネロは6回2/3を3失点にまとめ、九回はオスナが締めた。
DeNAは大貫が5失点で三回途中KO。打線は相手と同じ9安打を放ち中盤以降に追い上げたが、あと一押しが足りなかった。《共同通信》
【富山県知事選】
任期満了に伴う富山県知事選は27日投開票の結果、無所属現職新田八朗氏(66)=自民、公明、国民推薦=が、元同県上市町議の新人百塚怜氏(34)=共産推薦=を破って再選を果たした。1期4年の新田県政への評価が主な争点となった。
投票率は54.82%で、前回2020年の60.67%を5.85ポイント下回った。
新田氏は27日夜、富山市内のホテルの会場で支援者らに「2期目は改革をさらに前進させる。(選挙戦で掲げた)未来に向けた人づくり、新しい社会経済システムの構築に向け、着実に歩んでいく」とあいさつした。《共同通信》
【F1】
自動車のF1シリーズ第20戦、メキシコ・グランプリ(GP)は27日、メキシコ市で決勝が行われ、11番手から出たRBの角田裕毅はスタート直後にクラッシュしてリタイアした。ポールポジションから出たフェラーリのカルロス・サインツ(スペイン)が今季2勝目、通算4勝目を挙げた。
2位にマクラーレンのランド・ノリス(英国)が続き、3位にフェラーリのシャルル・ルクレール(モナコ)が入った。《共同通信》
【ウクライナ情勢】
ウクライナ国防省情報総局は27日、ロシアが北朝鮮兵を民間トラックで戦闘の前線方面に移送していると明らかにした。ロシア軍に対する通信傍受で判明したとしている。北朝鮮兵を乗せているとみられるトラックが、ロシア南部ボロネジと西部クルスクを結ぶ道路を走行していたという。
トラックは軍用ではない民間のナンバープレートだったとみられ、警察が停止させて運転手に書類の提示を求めたもようだ。運転手は書類を所持しておらず、受け入れ先とみられる部隊が戸惑いながら問題に対応するやりとりを傍受した。
ウクライナ軍筋によると、ロシアに送られた北朝鮮軍部隊は歩兵や砲兵、工兵が主力。《共同通信》
