令和1956日目
2024/09/06
この日のできごと(何の日)
【日韓首脳会談】
岸田文雄首相は6日、韓国・ソウルを訪れ、大統領府で尹錫悦大統領と会談した。来年の国交正常化60周年を契機とし、日韓の協力と交流を持続的に強化する方針で一致。両国間の入国手続きを円滑化するため、具体的な取り組みの検討を開始すると確認した。両政府は第三国で紛争など緊急事態が起きた際、両国民の保護で協力するとの覚書に署名した。
首相の訪韓は日中韓首脳会談に出席した5月以来で、在任中最後の機会。元徴用工訴訟問題で冷え込んでいた日韓関係の修復を自らの外交成果と位置付けており、次期首相に継承したい考えだ。
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岸田文雄首相と韓国の尹錫悦大統領は6日、かつて大統領府があったソウル中心部の青瓦台で夕食会を共にした。大統領府によると、尹氏の妻金建希氏の選定で日韓食文化を調和させたメニューを囲み約2時間。尹氏は両国関係発展は「選択ではなく歴史的責務だ」と述べた。
岸田氏は、朝鮮王朝の外交使節「朝鮮通信使」が静岡市の清見寺に残した扁額に記された「瓊瑶世界」との言葉を紹介。二つの玉が照らし合えばさらに光り輝くとの意味といい、日韓になぞらえて良好な関係を誓った。
デザートは秋の味覚の栗や日本のきなこを使ったプリン。韓国の伝統楽器が奏でる両国のドラマやアニメの音楽を楽しんだという。《共同通信》
【悠仁親王殿下】18歳に
秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁親王殿下は6日、18歳の成年を迎えられた。民法改正で成年が18歳となったことに伴い、現在筑波大付属高3年の悠仁さまも、成年皇族の一員となられた。男子皇族のご成年は、秋篠宮さま以来約39年ぶりとなる。
悠仁さまは成年に際し、宮内庁を通じて公表した文書で、「この18年の間、多くの方々が、その時々にさまざまな形で心を寄せてくださいました」と感謝の気持ちをお示しに。「今後も一つひとつ経験することを通して学びを深め、さまざまなことを吸収して、成長していきたいと思います」とつづられた。
悠仁さまはこの1年、学業と並行してご夫妻の公的ご活動にもご同行。ご夫妻や姉の佳子さまとともに、来日した外国の王族と交流される機会もあった。宮内庁によると、幼少期から研究を続ける「自然誌」など、関心のある分野を学べる大学入学を目標に、勉学に励まれているという。
悠仁さまの皇位継承順位は秋篠宮さまに次ぐ2位で、天皇陛下の次世代で唯一の皇位継承資格者であられる。政府有識者会議は令和3年12月の報告書で、秋篠宮さま、悠仁さまへの皇位継承の流れを「ゆるがせにしてはならない」としている。《共同通信》
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秋篠宮家の長男悠仁さまは6日、18歳の誕生日を迎えて成年となり、天皇、皇后両陛下にあいさつするため、皇居・御所を訪問された。両陛下の長女愛子さまも同席した。午後5時過ぎ、半蔵門から車で入る際、後部座席の窓を開け、沿道に集まった人たちに笑顔で会釈した。仙洞御所へ向かい、上皇ご夫妻にあいさつした。
悠仁さまは大学受験を控えており、宮内庁は成年式を高校卒業後の来春以降に実施するとしている。秋篠宮家の側近トップの吉田尚正皇嗣職大夫は6日の記者会見で「成年式後、就学に差し支えのない限りで単独での公的活動を増やすなど、少しずつ成年皇族としての務めを果たしていかれると思う」と述べた。《共同通信》
【プロ野球・6日】
ソ0―1西
西武は四回の佐藤龍の先制ソロによる1点を5投手のリレーで守った。5回を投げた渡辺が3勝目。古巣対戦の甲斐野は八回のピンチをしのいだ。ソフトバンクは11残塁の拙攻で8回1失点の有原を援護できず、7月中旬以来の3連敗。
日3―2オ
日本ハムがサヨナラ勝ちで3連勝。2―2の九回2死満塁から代打マルティネスが押し出し四球を選んだ。九回を3人で抑えた柳川がプロ初勝利を挙げた。オリックスは相手を上回る10安打を放ったが、8残塁と攻めきれなかった。
ロ1―2楽
楽天は早川が8回2/3を4安打1点に抑え、自己最多の10勝目を挙げた。2―0の九回2死から失点し完封を逃したが、続くピンチを則本がしのいだ。打線は四回に安田の二塁打で先制し、六回に浅村がソロ。ロッテは反撃が及ばなかった。
広0―3中
中日が連敗を3で止めた。一回に細川、宇佐見の2者連続本塁打で3点を挙げ、4投手の無失点リレーで逃げ切った。6回無失点の松葉が5勝目、マルティネスが36セーブ目。広島は4連敗。大瀬良が打たれ、打線もつながらなかった。
ヤ1―9神
阪神が13安打9得点で大勝し、4連勝とした。1―1の二回に近本の適時打で勝ち越し、五回は大山の適時二塁打などで3得点。六回は佐藤輝が満塁本塁打を放った。5回1失点のビーズリーが7勝目。ヤクルトは投手陣が崩れた。《共同通信》
【東京株式市場】
6日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続落した。外国為替相場の円高ドル安進行を嫌気した売りが優勢だった。
終値は前日比265円62銭安の3万6391円47銭。東証株価指数(TOPIX)は23.34ポイント安の2597.42。出来高は約16億8430万株だった。《共同通信》
【環境省】福島第1原発処理水「影響なし」
環境省は6日、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出開始後、周辺の海水や水産物に含まれる放射性物質を1年間測定した結果について「人や環境への影響がないことを確認した」と総括し、同省の専門家会議で報告した。測定した海水中のトリチウム濃度は1リットル当たり最大5ベクレルで、世界保健機関(WHO)の飲料水基準1万ベクレルを大きく下回った。
同省によると、海水に含まれるトリチウムなど放射性物質計62種類の濃度は、いずれも検出下限値未満か過去の変動の範囲内だった。今後も測定を続ける方針。
東電は昨年8月に海洋放出を開始。これまでに8回、計約6万2600トンの処理水を放出した。。《共同通信》
【自民党総裁選】
自民党の小泉進次郎元環境相(43)は6日、東京都内で記者会見し、党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を正式表明した。高い知名度を誇る有力候補の一人。派閥裏金事件を受けた政治改革や「聖域なき規制改革」を1年以内に断行すると強調。早期の衆院解散を明言した。労働市場改革の柱として解雇規制の緩和を訴えた。名乗りを上げたのは6人目で、過去最多の2008年と12年の5人を上回った。加藤勝信元官房長官(68)は出馬表明を10日に行うと明らかにした。
「ポスト岸田」候補が乱立する中、小泉氏は「ふさわしい次の総裁」を問う各社の世論調査でトップを争う。先月の共同通信の調査では自民支持層で首位だった。一方で環境相以外の要職経験はなく、党内には政治手腕を疑問視する声もある。
会見で「古い自民党と決別する」と力説。政治改革や規制改革を1年以内に断行するとした。裏金事件の関係議員の公認に関し、説明責任を果たす姿勢や地元の意見などを踏まえ「厳正に判断する」と語った。政策活動費廃止にも言及した。《共同通信》
【タイ】ペートンタン新政権が発足
タイのペートンタン首相と新閣僚は6日、ワチラロンコン国王の前で就任宣誓し、新政権が発足した。セター前政権から主要閣僚を留任させ、タクシン元首相派「タイ貢献党」主導の連立の大枠を維持したが、親軍派政党の一部を排除して亀裂が入った。王室や国軍と関係が深い保守勢力とタクシン派の対立を懸念する声もある。
下院定数500のうち141議席のタイ貢献党と、保守寄りの「タイの誇り党」や親軍派「タイ団結国家建設党」などが組むほか、野党で反タクシン派として知られた「民主党」も一部を除いて新たに加わった。立場の異なる政党の結集で議席数は計300以上となった。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、自国の勝利による戦争終結に向けてロシアを交渉の席に着かせるには、各国が連帯してプーチン大統領に圧力をかける必要があると述べた。イタリア北部チェルノッビオで開かれたフォーラムで演説した。対ロ交渉に備えて、ウクライナは軍事的優位を確保しなければならないと強調した。
戦争終結の計画案を9月にバイデン米大統領に伝える方針を示しているゼレンスキー氏は「プーチン氏にどう圧力をかけて、平和実現へ何をすべきか」を提示するとして、米国以外の先進7カ国(G7)と主要支援国にも伝達すると明らかにした。《共同通信》
【NBA】
米プロバスケットボールNBA、グリズリーズは6日、パリ五輪男子日本代表ガードの河村勇輝(23)と契約したと発表した。チームは詳細を明らかにしていないが、新シーズン開幕前のキャンプ参加を想定した「エキシビット10」契約で7月に合意していた。
福岡第一高出身の河村はBリーグで2022〜23年のレギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)に輝いた。今夏のパリ五輪では1試合平均20.3得点、7.7アシストと活躍した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは6日、各地で行われ、ドジャースの大谷はロサンゼルスでのガーディアンズ戦に「1番・指名打者」で出場して45号ソロを放ち、既にマークしていた46盗塁と合わせ史上初の「45本塁打、45盗塁」を記録した。大リーグではこの2部門でともに43以上をマークした選手はおらず、記録を更新する大谷は前人未到の「50本塁打、50盗塁」への期待が高まる。
この試合は4打数2安打1打点。シーズン100打点と160安打に伸ばし自己最多に並んだ。チームは1―3で負けた。
カブスの鈴木は0―3で敗れたヤンキース戦に「3番・指名打者」で出場し、3打数無安打だった。レッドソックスの吉田はホワイトソックス戦に「5番・指名打者」で出て、2打数無安打。チームは3―1で勝ち、連敗を5で止めた。《共同通信》
【パリ・パラリンピック】
パリ・パラリンピック第10日(6日)車いすテニスは女子シングルス決勝で上地結衣(三井住友銀行)が前回大会優勝のディーデ・デフロート(オランダ)を4―6、6―3、6―4で破り、男女を通じ日本勢初のダブルスとの2冠を達成した。男子ダブルスの小田凱人(東海理化)三木拓也(トヨタ自動車)組は決勝で敗れ、銀メダルだった。
柔道は女子57キロ級(弱視)の広瀬順子(SMBC日興証券)と、男子73キロ級(弱視)の瀬戸勇次郎(九星飲料工業)が初の金メダルを獲得した。柔道女子の日本勢の制覇は初。女子70キロ級(弱視)の小川和紗(伊藤忠丸紅鉄鋼)は2大会連続3位。
競泳の男子100メートルバタフライ(視覚障害S11)は木村敬一(東京ガス)が1分0秒90の大会新記録で2連覇し、50メートル自由形との2冠に輝いた。富田宇宙(EYジャパン)は3位。男子50メートル自由形(運動機能障害S4)の鈴木孝幸(ゴールドウイン)は2位で今大会4個目、通算14個目のメダルとなった。
上地結衣の話 ダブルスで金メダルを取って(シングルスも)チャンスだと思った。やりきったという気持ち。自分に良くやったと言ってあげたい。《共同通信》