令和1675日目
2023/11/30
【国民民主党・前原誠司代表代行】新党結成を表明
国民民主党の前原誠司代表代行は30日、国会内で記者会見し、離党して国会議員5人で新党「教育無償化を実現する会」を結成すると表明した。非自民・非共産勢力の結集を進め、政権交代への道筋をつくるとの意欲を強調。自らが代表に就き、副代表に前滋賀県知事の嘉田由紀子参院議員を充てる考えを示した。
新党には前原、嘉田氏と共に国民民主に離党届を提出した斎藤アレックス、鈴木敦両衆院議員と、無所属の徳永久志衆院議員が参加する。徳永氏は立憲民主党に離党届を提出し、7月に除名処分となった。会見は5人で実施した。
会見で前原氏は、国民民主の執行部がガソリン税の一部を軽減する「トリガー条項」の凍結解除を巡って与党と協議を進めている点を挙げ「凍結解除に体重をほとんど乗せ、極めて支持率の低い岸田政権と協力を模索している」と批判した。
その上で「野党連携、野党結集を進め、政権交代への道筋を付けたい」と明言し「失われた30年を取り戻すため、少ない人数ながらも新たな道を歩みたい」と語った。《共同通信》
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国民民主党の榛葉賀津也幹事長は30日、離党と新党結成を表明した前原氏について記者団に「仲間を裏切る政治家は一般国民も裏切る」と批判し、除名も含めて対応を検討する意向を示した。《共同通信》
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【福島県富岡町】復興拠点の避難解除が完了
東京電力福島第1原発事故に伴う福島県富岡町の帰還困難区域(小良ケ浜、深谷両地区)で、特定復興再生拠点区域(復興拠点)に指定された集会所や共同墓地など計6カ所と、そこにつながる計約7.2キロの道路は30日、避難指示が解除された。県内6町村に設定された復興拠点の避難解除はこれで完了。今回解除の道路や墓地は行き来が自由になるが、居住地は含まれておらず、まだ両地区では暮らせない。
この日、解除時刻の午前9時になると、警備員が道路上のゲートを開き、通行止めの看板を撤去した。山本育男町長は取材に「大きな一歩だ」と述べる一方、両地区での居住再開に向けて「除染が復興の始まりなので、国の制度の中でできる限りのことをしたい」と強調した。
富岡町の復興拠点は、夜の森地区を中心とした3.9平方キロが4月1日に解除され住民帰還が開始。町によると、11月1日時点で64世帯94人が暮らす。拠点外で、帰還困難区域として避難指示が続く両地区は町域の6.7%に当たる4.6平方キロで、219世帯523人が住民登録している。《共同通信》
【秋篠宮皇嗣殿下】58歳の誕生日
秋篠宮さまは30日、58歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、東京・赤坂御用地の赤坂東邸で記者会見し、皇室の高齢化や皇族の減少に伴う公務の在り方について「人数が少なくなれば、引き継ぐのが難しくなる。何らかの見直しを行うことは必要になってくるのではないか」と述べた。
皇族が就任する各種団体の総裁職は「ある分野に特化したものは、関心があることでなければ、引き継ぐべきではない」との考えを示した。
この1年で印象に残った出来事として、ウクライナ侵攻や、イスラム組織ハマスとイスラエルの衝突を挙げた。特にパレスチナ自治区ガザで多くの子どもが犠牲になっていることに「非常に心が痛んだ」と語った。
新型コロナの5類移行後、普通に対面で会話ができるようになり「そういう姿が戻ってきたのは、うれしく思う」と述べた。将棋の藤井聡太八冠や米大リーグの大谷翔平選手の活躍も「うれしいこと」とした。
次女佳子さまの結婚については「もし、いずれ娘が話をしてきたときは、考えをよく聞いて、こちらの思うところを伝える」とした。《共同通信》
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秋篠宮さまは30日、58歳の誕生日を迎え、天皇、皇后両陛下にあいさつするため、皇居・御所を訪問された。半蔵門から車で入る際、後部座席の窓を開け、集まった人たちに笑顔で会釈した。
これに先立ち、両陛下の長女愛子さまが東京・元赤坂の赤坂御用地にある秋篠宮邸を訪れ、秋篠宮さまにお祝いのあいさつをした。《共同通信》
【愛知県】藤井八冠に県民栄誉賞
愛知県は30日、将棋で史上初の八大タイトル独占を果たした同県瀬戸市出身の藤井聡太八冠(21)に県民栄誉賞を授与した。大村秀章知事が表彰状を手渡し「これからも大いに頑張ってください」と声をかけると、藤井八冠は「ありがとうございます」と応じた。記念品として、県の伝統工芸品のすずり箱とすずりを贈呈した。
藤井八冠はお礼の品として「大志」と書かれた色紙を大村知事に贈った。すずり箱は「彩釉七宝」という技法で作られ、愛知県花のカキツバタがあしらわれたデザインとなっている。県は2018年に特別表彰した際、記念品として県産高級筆を贈っていた。《共同通信》
【プロ野球】
安楽投手のハラスメントを認定
プロ野球楽天の森井誠之球団社長は30日、後輩選手へのハラスメント行為が訴えられている安楽智大投手(27)を自由契約とし、来季は契約を結ばない方針を明らかにした。報道されている疑惑の内容について「ほぼ事実」と述べた。
楽天は同日、来季も引き続き独占的に契約の対象とできる選手をリストアップした「保留選手名簿」を日本野球機構(NPB)に提出。安楽投手は名簿から外れ、12月1日に自由契約選手として公示される。森井社長は「彼の将来を全て否定するものではない」としたが、2025年以降に再契約する可能性には明言を避けた。《共同通信》
【大阪・関西万博】開幕まで500日
2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は30日、開幕まで500日となったのに合わせ、前売り入場券を発売した。専用サイトで購入できる。会場整備費の膨張や海外パビリオンの建設遅れなど課題は山積み。協会は東京、名古屋、大阪で販売促進のイベントを開き周知を図ったが、依然として盛り上がりに欠けている。
岸田文雄首相は都内で実施した催しにビデオメッセージを寄せ「内向きとなりがちなこの時代に、直接対面で万博に参加し交流を深めてほしい。自治体などと連携し、政府一丸となって準備、機運醸成を進める」と述べた。その後、タレントらが実演を交え、チケットの購入方法などを分かりやすく伝えた。《共同通信》
【日本大学】改善計画を提出
日本大は30日、アメリカンフットボール部の薬物事件を巡り、再発防止策や学内体制の再構築といった改善計画を文部科学省に提出した。大学幹部やアメフト部関係者らの責任を明確化し、アメフト部の廃部方針を明記。副学長選出の透明化なども盛り込んだ。
日大は29日の臨時理事会で、事件対応に当たった沢田康広副学長が12月31日付で、酒井健夫学長が来年3月31日付でそれぞれ辞任し、林真理子理事長を減給50%(6カ月)とすることを決定。新学長を年度内に選出し、副学長の後任も速やかに検討する。
日大の第三者委員会は警視庁への報告が不審物を見つけた12日後など大学上層部の対応に多数の問題があったと批判した。《共同通信》
【東京株式市場】
30日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が4営業日ぶりに反発した。終値は前日比165円67銭高の3万3486円89銭。相場の先高観に加え、割安感の出た銘柄を買い戻す動きもあった。11月の上げ幅は計2628円となり、月間では今年最大だった。
30日の東証株価指数(TOPIX)は10.43ポイント高の2374.93。出来高は約23億6600万株。《共同通信》
【首相動静】
UAE訪問
岸田文雄首相は11月30日夜(日本時間12月1日未明)、国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)出席のため、政府専用機でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに到着した。1日(同日夜)にはCOP28首脳級会合で演説。これに先立ちイスラエルのヘルツォグ大統領との会談に臨む。
演説では、徹底した省エネと再生可能エネルギーの主力電源化に取り組む考えを示し、温室効果ガス排出量削減を着実に進める姿勢を強調する。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国と連携してアジアの脱炭素化を進める方針も説明する。
戦闘が始まって以降、首相がイスラエル首脳と会談するのは初。《共同通信》
【ロシア】LGBT運動は「過激派」
ロシア最高裁判所は30日、LGBTなど性的少数者の国際的な擁護運動に関わる人々を「過激派」と認定し、国内で禁止すると決定した。タス通信が伝えた。法務省が17日、認定を申し立てていた。保守的な傾向を強めるプーチン政権の意をくんだ判断とみられる。
審理は非公開で行われ、法廷にLGBT擁護派の姿はなかった。ペスコフ大統領報道官は30日の判断に先立ち、記者団に「注視しておらず、コメントはない」と述べた。法務省はLGBT擁護運動について「社会的、宗教的不和を扇動する兆候がみられる」と主張していた。
ロシアではLGBT擁護運動を「伝統的価値観を破壊する欧米の思想」とみる傾向が強い。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
休戦を1日延長
イスラエル軍とイスラム組織ハマスは30日朝(日本時間同日午後)、パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止の延長期限が切れる直前に再延長に合意したと発表した。戦闘再開がぎりぎりで回避された。ブリンケン米国務長官は30日未明、イスラエルを再訪した。イスラエル側との協議で戦闘休止の継続を実現できるかどうかが焦点だ。
仲介するカタール政府によると、延長期間は1日で、新たな期限は12月1日朝とみられる。イスラエルは休止後に戦闘再開の意向を示している。
合意により30日もハマスの人質解放と、イスラエルのパレスチナ人釈放の身柄交換が実施される見通し。イスラエル首相府は30日朝、ハマスが合意履行の手続きを期限までに進めなければ「直ちに戦闘再開することを決めていた」と明かした。
イスラエル軍によると、戦闘休止6日目の29日もハマスの人質のうち、新たにイスラエル人10人とタイ人4人、ロシアとイスラエルの二重国籍の女性2人の計16人が解放された。イスラエルも拘束していたパレスチナ人30人を釈放した。《共同通信》
タイ人人質が帰国
イスラム組織ハマスの人質になり、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとハマスとの戦闘休止に合わせて解放されたタイ人の男女17人が30日、タイの首都バンコク近郊のスワンナプーム国際空港に到着した。17人は出稼ぎ労働者で、ガザ周辺の農場などで働いていた。イスラエルとハマスの人質解放の合意とは別枠で24日以降に解放された。
空港で記者団の取材に応じた労働者のひとりは「助けてくれてありがとう」と涙を流した。タイ政府によると、17人は健康状態に大きな問題はない。イスラエルから共に帰国したバーンプリー外相は「残る人質の解放にも全力をあげる」と述べた。《共同通信》