令和1676日目
2023/12/01
【NHK】取材メモ、ネットに流出
NHKは1日、記者が作成したインタビューの取材メモなどがネット上に流出したと発表した。子会社が契約する30代の派遣スタッフが、流出させたことを認めたという。
派遣スタッフは、テロップや字幕の制作などに携わっており、局内の端末に登録された企画案や取材メモを閲覧できる立場だった。端末から印刷して外部に持ち出したという。NHKの内部調査に「興味本位でやった。大変なことをしてしまい申し訳ない」と話しているという。
流出した文書は、一般社団法人「Colabo(コラボ)」がネット上で誹謗中傷を受けた問題を取り上げる旨の企画概要のほか、実際に中傷に加わった取材対象者へのインタビューの文字起こしなど。「放送希望」として「12月1日 『首都圏ネットワーク』で5分程度」との記載もあった。
NHKによると、派遣スタッフは、取材対象者が中傷に加わったきっかけとして挙げていたX(旧ツイッター)のアカウントに、情報を流したと説明。このアカウントの持ち主が「放送されるかもしれないとタレコミがありました」と投稿した。《共同通信》
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【愛子内親王殿下】22歳に
天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは1日、22歳の誕生日を迎え、上皇ご夫妻にあいさつするため、東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪問された。
午後5時前、車で赤坂御用地に入る際、愛子さまは後部座席の窓を開け、沿道に集まった人たちににこやかに手を振って応えた。30分ほど滞在し、皇居・御所に戻った。《共同通信》
【2023ユーキャン新語・流行語大賞】
今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、年間大賞に38年ぶりの日本シリーズ制覇を果たしたプロ野球阪神の今季スローガン「アレ(A.R.E.)」が選ばれた。
トップテンには野球から「ペッパーミル・パフォーマンス」も入った。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本代表の米大リーグ、カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(26)がこしょうをひくようなしぐさでチームを盛り上げた。
将棋の観戦をインターネット配信などで楽しむファン「観る将」も選ばれた。タイトルを史上初めて独占した藤井聡太八冠(21)の活躍は女性や若年層にファンを広げ、社会現象となった。
新型コロナウイルス禍前の光景が戻ってきた「4年ぶり/声出し応援」や酷暑や自然の異変で「地球沸騰化」も選出。グリム童話「かえるの王様」にちなむ「蛙化現象」はふとしたきっかけで好意を持つ相手への気持ちが冷める様子を表す言葉として拡大した。暗い話題では「闇バイト」も。《共同通信》
【プロ野球】
広島からフリーエージェント(FA)でオリックスに移籍した西川龍馬外野手が1日、大阪市内で入団記者会見を行い「自分が来て連覇を逃したと言われないように、結果で示したい。最多安打は狙いたい」と、チームのパ・リーグ4連覇と日本一奪還への貢献を誓った。4年契約で総額12億円。
広島での8年間で通算打率2割9分9厘をマーク。28歳の左打者は「天才」とも称されるバットコントロールが持ち味だ。背番号は、福井・敦賀気比高の先輩でもある吉田正尚(レッドソックス)が昨年つけていた「7」に決まり「ちょっと重たいかな」と苦笑い。「頑張れや」とエールをもらったという。(金額は推定)《共同通信》
【東京株式市場】
1日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は、前日終値を挟んで一進一退を繰り返した後、反落した。終値は前日比55円38銭安の3万3431円51銭。前日の米国市場でのハイテク株安が相場の重しとなった。一方で、外国為替相場の円高ドル安進行が一服したことを支えに自動車株などは堅調に推移した。
東証株価指数(TOPIX)は7.59ポイント高の2382.52。出来高は約13億6300万株だった。《共同通信》
【社民党】福島党首が連続3選
社民党は1日、任期満了に伴う党首選を告示し、参院議員の福島瑞穂党首(67)以外に立候補の届け出はなく、無投票で連続3選となった。任期は2年。来年2月予定の党大会で正式に承認される。
福島氏は参院当選5回。2003年に故土井たか子氏の後を継いで党首に就任し、13年まで5期務めた。20年に再登板し、22年は無投票で再選された。
社民は20年に立憲民主党への合流を巡って分裂し、党勢低迷の出口が見えない状況だ。昨年7月の参院選では比例代表の得票率が2%に達し、公選法上の政党要件を維持したものの、衆参両院で計3議席にとどまっている。《共同通信》
【首相動静】
岸田文雄首相は1日夜(日本時間2日未明)、訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)でエジプトのシシ大統領と会談した。パレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、民間人の被害を防ぐため、あらゆる措置を講じる必要があると指摘。中東情勢を受け悪化しているエジプトの財政支援へ最大約2億3千万ドル(約338億円)の拠出を検討すると表明した。
会談はワーキングディナー形式で約1時間30分。首相は、イスラエルとイスラム組織ハマスの仲介やガザ地区への人道支援物資搬入で「エジプトは極めて重要な役割を果たしている」と評価。その上で「ガザでの戦闘再開は残念であり、事態の沈静化が重要だ」と強調した。《共同通信》
【アフガニスタン】タリバン、中国に正式大使
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は1日、ビラル・カリミ氏を新しい駐中国大使として派遣したと発表した。ロイター通信によると、正式な大使の任命は他国を含めて2021年8月の政権掌握後初めて。
タリバン暫定政権を承認した国はなく、カリミ氏の派遣が中国による承認に向けたものかどうかは不明。前任は代理大使だった。中国は、今年9月に正式な駐アフガン大使を派遣し、信任状を暫定政権に提出していた。
21年8月のアフガン駐留米軍撤退後、中国は影響力拡大を図りタリバン暫定政権との友好関係を深めている。暫定政権も中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への参加に意欲を示している。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ロシア軍、17万人動員
ロシア大統領府は1日、プーチン大統領が軍人を最大132万人に増やす大統領令に署名したと発表した。従来より最大17万人、約15%の増員となる。ロシアはウクライナ東部ドネツク州などで攻勢をかけており、侵攻長期化に伴い前線の兵員不足を補う狙いだとみられる。
国防省は、ウクライナ侵攻と北大西洋条約機構(NATO)拡大の脅威への対応だとし、志願による契約兵を増やすと説明した。
プーチン氏は昨年8月にも軍の総定員を増やす大統領令に署名、同9月に予備役30万人の部分動員を発表した。今回も追加動員の前触れだとして警戒する見方も一部で出ているが、国防省は1日の発表で、強制的な動員を否定した。
ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は1日の会議で、年初から約45万2千人が軍に入隊し、モスクワやクリミア半島、南部チェチェン共和国で志願兵を組織的に集めていると述べた。
ロシアの軍事ブロガーらは通信アプリで、ドネツク州の激戦地マリンカにロシア国旗が掲げられたとする映像とともに、ロシア軍が制圧したようだと伝えた。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
ガザ戦闘再開
イスラエル軍とイスラム組織ハマスは1日朝(日本時間同日午後)、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を再開した。軍はガザ全域で空爆や砲撃を行い、ハマスはロケット弾を発射。中東のメディアはガザ保健当局の話として、少なくとも70人が死亡したと伝えた。11月24日に始まった戦闘休止は7日間で終了。軍は多数の住民が避難するガザ南部に地上侵攻を拡大する構えで、民間人被害はさらに増える恐れがある。
イスラエル首相府は「戦闘に戻り、ハマス掃討や人質の全員奪還などの目的達成を誓う」と表明した。ハマスも声明を出し、民間人を標的とする「敵に立ち向かう」と強調した。
戦闘休止はこれまで2度延長され、1日朝が終了期限だった。期限切れ直後の1日午前7時過ぎ、軍はハマスがイスラエルに向けてロケット弾を発射し、休止の合意に違反したと主張。ハマスとの「戦闘を再開した」と表明した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、軍はガザ各地で空爆や砲撃を実施。多数の住宅が破壊され、黒煙が上空に立ち上った。
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イスラム組織ハマスとの戦闘を再開したイスラエル軍は1日夜、パレスチナ自治区ガザで攻撃を続け、ガザの保健当局はこの日の死者が178人に上ったと明らかにした。パレスチナ赤新月社は、エジプトからガザへの人道支援物資搬入をイスラエルが妨害しているとし「ガザ住民の苦しみが悪化している」と非難した。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラはカタールやエジプト、米国が再び戦闘を休止するための仲介交渉を続けているが、難航していると報じた。
イスラエル軍は既に掌握したガザ北部の住民に対し、南部への退避を要求する一方、ガザ南部ハンユニスでも攻撃を強め、南部ラファなどに再度避難するよう通知した。
国境なき医師団(MSF)は声明で「無差別攻撃によりガザに安全な場所はない。持続的な停戦を求める」と訴えた。
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ブリンケン米国務長官は1日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止が再延長されず、イスラエルが攻撃を再開したことについて「ハマスが約束をほごにしたからだ」と批判した。訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)で記者団に語った。
ブリンケン氏は「ハマスが戦闘休止期間終了前にエルサレムでテロ攻撃を実行し、3人を殺害、米国人を含む負傷者を出した」と指摘。「特定の人質を解放するとの約束も破った」と述べた。
ブリンケン氏は1日、UAEでの国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議に出席。ロイター通信によると、これに合わせ、カタールやエジプトなどの外相とガザ情勢を協議した。《共同通信》