2023 令和5年8月27日(日)　古川聡宇宙飛行士、ISSに到着

令和1580日目

2023/08/27

【古川聡宇宙飛行士】ISSに到着

日本の古川聡飛行士(59)ら4人を乗せた米スペースXの宇宙船クルードラゴン7号機が27日午前9時16分ごろ、打ち上げから約30時間の飛行を経て国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。

宇宙船がISSに固定されると地上の運用担当者は、日本語や英語など搭乗した飛行士のそれぞれの言葉で「ようこそ」と呼びかけた。古川さんは船内から元気な声で「安全にISSまで飛行させてくれてありがとう」と英語で応じた。

古川さんは宇宙船の気圧調整などを経て内部に入り「この素晴らしいクルーの中で、確実に仕事をしていきたい」と日本語で語った。米国、ロシア、デンマークの飛行士3人とともに、約半年間の滞在が始まった。

古川さんは日本の実験棟「きぼう」を拠点に、将来の月探査を見据えた水を再利用する新技術の実証実験や、重力がわずかな環境で人工臓器を作る技術開発にも関わる。

多様な実験の記録撮影には、地球から遠隔操作でISS内を飛び回るカメラ付きドローンも使われる。飛行士が撮影する負担を軽減する。丸く愛嬌のある風貌から、滞在中の良い相棒になるとも期待されている。 《共同通信》

【佳子内親王殿下】手話であいさつ

秋篠宮家の次女佳子さまは27日、東京都千代田区のホールで開かれた「第40回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された。約7分間、手話であいさつし「社会全体の理解がさらに深まり、誰もが安心して暮らせる社会になること、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることが当たり前になることを強く願っています」と伝えた。

宮内庁によると、これまで手話であいさつする際は言葉も発していたが、難しさを感じていたため、冒頭以外の大半は手話のみに変更した。

佳子さまは、主催の全日本ろうあ連盟に非常勤嘱託職員として勤務している。《共同通信》

【東京電力】処理水放出設備を公開

東京電力は27日、福島第1原発処理水の海洋放出設備や監視の状況を報道陣に公開した。東電の担当者は、設備にトラブルはなく、周辺海域の放射性物質トリチウム濃度も想定通りで異常がないことを強調し「一つ一つ丁寧にミスなく着実に実施していく」と述べた。

この日は、処理水を希釈するための海水移送ポンプや、放出前に処理水をためる大型水槽などを公開した。処理水は水槽から隣の立て坑へあふれ、海底トンネルへと流れ込む。水槽の上部はコンクリートで覆われているが、処理水が流れる滝のような音が聞こえた。東電は核物質防護などを理由に、立て坑は公開しないとしている。《共同通信》

【中国】反日感情拡大

東京電力福島第1原発処理水の海洋放出後、中国の日本人学校に石や卵が投げつけられる嫌がらせが相次いだことが27日分かった。日本政府は邦人の安全確保に万全を期すよう中国に求めた。中国では海洋放出に伴い反日感情が拡大し、日本製品の不買が呼びかけられた。訪日団体旅行は予約キャンセルが続出。対日世論は急速に硬化し、日中関係の冷え込みは必至だ。

中国は日本からの水産物輸入を全面的に停止するなど海洋放出に強く反発。当局はSNSへの反日的な投稿を容認しており、過去に起きたような暴力的な反日デモ発生への懸念が高まる。北京の日本大使館など各地の日本公館では厳重警備が敷かれた。

公明党の山口那津男代表が28〜30日に訪中する予定は中国が「適切なタイミングではない」とし、延期になった。日本国内の個人や団体には中国から迷惑電話が相次いだ。

今月10日に中国政府が解禁した訪日団体旅行は高い人気を誇っていたが、中国旅行大手の担当者は海洋放出後、中国メディアに「キャンセルが相次いでいる」と答えた。《共同通信》

【日弁連・小林元治会長】坂本弁護士一家を相次ぎ慰霊

日弁連の小林元治会長は27日、オウム真理教幹部らに坂本堤弁護士=当時(33)=の一家が殺害された事件で、長男龍彦ちゃん=同(1)=の遺体が見つかった長野県大町市を訪れ、慰霊碑に献花した。26日には、坂本さんと妻都子さん=同(29)=の遺体がそれぞれ発見された新潟県上越市と富山県魚津市も訪問し、同様に追悼した。

現職の会長が坂本さん一家の慰霊碑を公式に訪問するのは初めて。事件を知らない若手弁護士も増え、暴力などによる業務妨害を許さないとの姿勢を示す狙いがある。

小林会長は27日、大町市にある慰霊碑の前で手を合わせ「悲しむだけでは事件を風化させてしまう」と語った。《共同通信》

【林家木久扇さん】「笑点」卒業へ

日本テレビ系の人気演芸番組「笑点」でレギュラーを務めている落語家の林家木久扇さん(85)が27日、50年以上にわたって出演してきた同番組を来年3月で卒業すると発表した。

同日放送された「24時間テレビ46」内の「チャリティー笑点」で木久扇さんは「芸というものは、次の世代にバトンタッチしなくてはいけません。新しい人にバトンタッチします」などと理由を説明した。

日本テレビによると、木久扇さんは木久蔵時代の1969年に「笑点」に初出演。以降、レギュラーメンバーとして出演してきた。新メンバーは、今後番組内で発表する予定という。《共同通信》

【ゴルフ】

ニトリ・レディース最終日(27日・北海道小樽CC=6695ヤード、パー72)雷雨のため最終ラウンドが中止され、第3ラウンド終了時に通算9アンダーの207で首位に並んだ3人によるプレーオフを実施し、菊地絵理香が申ジエ(韓国)と岩井明愛を下し、昨年7月以来の通算6勝目を挙げた。規定により75%に減額された賞金1350万円を獲得。

以下は前日までの成績となり、上田桃子、吉田優利、内田ことこ、川岸史果、セキ・ユウティン(中国)の5人が4位。前週優勝の蛭田みな美は9位、大会3連覇を目指した稲見萌寧とアマチュアの馬場咲希(東京・代々木高)は16位だった。

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Sansan・KBCオーガスタ最終日(27日・福岡県芥屋GC=7216ヤード、パー72)首位に並んで出た宋永漢(韓国)が6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69で回り、通算17アンダー、271として2016年以来となるツアー通算2勝目を挙げた。賞金2千万円を獲得。

69で回った永野竜太郎が1打差の2位。宮里優作、鈴木晃祐、鍋谷太一、勝俣陵が通算14アンダーで3位、金谷拓実ら3人が13アンダーで7位だった。石川遼は10アンダーで16位、昨年覇者の河本力は24位、賞金ランキング1位の中島啓太は35位に終わった。《共同通信》

【プロ野球・27日】

オ5―2ロ

オリックスが8連勝。先制された直後の一回に中川圭の適時二塁打で追い付くと、三回に森、頓宮の適時打で2点を勝ち越し、八回は失策で2点を加えた。東が六回途中まで2失点で3勝目。ロッテは守備が乱れ打線も振るわなかった。

楽7―1ソ

楽天が同一カード3連戦3連勝。二回に岡島と小深田の適時打で2点を先制し、四回に3点を奪って突き放した。荘司は5回1失点で7月5日以来の白星で2勝目。ソフトバンクは4連敗で2季ぶりの借金1となった。

西3―4日

日本ハムが5位に浮上した。1―2の三回に万波の二塁打で追い付き、六回2死三塁から五十幡と清宮の連続適時打で勝ち越した。6回2失点の上原が3勝目を挙げた。西武は九回に柘植の二塁打で1点差としたが及ばず最下位転落。

巨4―2神

巨人が逆転勝ちで阪神戦の連敗を5で止めた。六回に代打の大城卓と坂本のソロで同点。八回に岡本和の適時打などで勝ち越した。5人の救援陣が無失点でつなぎ、菊地が4勝目。阪神は伊藤将がリードを守れず、連勝が6で止まった。

中2―1D

中日がサヨナラ勝ちで連敗を8で止めた。0―1の六回に村松の適時打で追い付き、延長十二回2死一、二塁から宇佐見の適時打で勝負を決めた。フェリスが来日初勝利。DeNAは二回以降無得点に終わり、連勝が3でストップした。

広7―7ヤ

広島が6―7の八回に堂林の中前打で追い付き、延長十二回の末に引き分けた。広島は救援投手を全員つぎ込み、五回以降は無失点。ヤクルトは四回にサンタナの3ランで逆転したが、八回に失策から失点を招き逃げ切れなかった。《共同通信》

【F1】

自動車F1シリーズ第13戦、オランダ・グランプリ(GP)は27日、ザントフォールトで決勝が行われ、先頭から出たレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が今季11勝目、通算46勝目を挙げた。第5戦のマイアミGPから9連勝で、2013年にセバスチャン・フェテル(ドイツ)がマークした最多連勝記録に並んだ。

17番手からスタートしたアルファタウリの角田裕毅は16位だった。

2位はアストン・マーチンのフェルナンド・アロンソ(スペイン)、3位はアルピーヌのピエール・ガスリー(フランス)だった。《共同通信》

【バドミントン】

バドミントンの世界選手権最終日は27日、コペンハーゲンで各種目の決勝が行われ、男子シングルスで初制覇を目指した第4シードの奈良岡功大（FWDグループ）は第3シードのクンラウット・ウィチドサルン（タイ）に1―2で敗れ、準優勝だった。

　22歳の奈良岡はこれが2度目の大会出場。初進出した決勝では第1ゲームを21―19で取ったが、第2、第3ゲームは18―21、7―21で逆転負けした。同種目の日本勢では桃田賢斗（NTT東日本）に続く2人目の世界王者はならなかった。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは27日、各地で行われ、エンゼルスの大谷は敵地ニューヨークでのメッツ戦に「2番・指名打者」で出場し、4打数無安打だった。チームは2―3でサヨナラ負けを喫した。

ブルージェイズの菊池はガーディアンズ戦に先発し、6回6安打4失点で勝敗は付かず、メジャー初の10勝目はならなかった。チームは延長十一回、7―10で敗れた。カブスの鈴木はパイレーツ戦に「5番・右翼」で出場し、3打数2安打1打点だった。チームは10―1で大勝した。

レッドソックスの吉田は4―7で負けたドジャース戦の九回に代打で出場し、一ゴロだった。《共同通信》

【ロシア】プリゴジン氏の死亡確認

ロシア連邦捜査委員会は27日、今月23日の小型機墜落で死亡した搭乗者10人に、6月に一時反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者エブゲニー・プリゴジン氏が含まれることをDNA鑑定で確認したと発表した。タス通信などが伝えた。

ワグネルが所有していた小型機は今月23日、モスクワからロシア北西部サンクトペテルブルクに向かう途中にトベリ州内で墜落した。

ロシア航空当局は搭乗名簿にプリゴジン氏や、ワグネル創設当時からの幹部ドミトリー・ウトキン氏らの名前が載っていたと発表。遺体の身元確認が行われていた。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

ロシア、義勇兵も国家に誓約

ロシアのプーチン大統領は27日までに、ウクライナでの軍事作戦に自発的に加わる義勇兵らに対し、国家に献身し司令官の命令に服するとの誓約を義務付ける大統領令に署名した。6月に反乱を起こし、今月23日に搭乗機の墜落で死亡したとみられるプリゴジン氏が創設した民間軍事会社ワグネルの戦闘員を念頭に、国防省の統制を強化して事実上、軍に編入する狙いとみられる。

大統領令は、軍務を遂行する者やウクライナでの「特別軍事作戦」従事者は、国旗の前で「憲法を順守し、ロシアの独立を守るために献身する」と誓うよう命じている。

ロシア紙、新イズベスチヤ電子版は26日、ワグネル戦闘員を国の支配下に置く動きだと指摘した。

墜落ではワグネル幹部で軍事面の指導者だったウトキン司令官も死亡したとされる。プーチン氏は反乱を「裏切り」と糾弾していたため、政権側の関与を疑う声が出ている。

プーチン氏は反乱収束後の6月29日にプリゴジン氏らと会談。トロシェフ司令官を新たな指導者として軍務を継続するよう提案したが、プリゴジン氏が拒否していた。《共同通信》