令和1504日目

2023/06/12

この日のできごと(何の日)

【奈良地裁】

奈良地裁は12日、危険物の可能性のある不審物が地裁に届いたとして、午後に実施予定だった安倍晋三元首相銃撃事件の第1回公判前整理手続きの期日を取り消した。殺人罪などで起訴された山上徹也被告(42)が手続きに出席する見通しだった。県警は爆発物処理班を派遣して不審物を回収した。中身は大量の書類で、危険物や爆発物が混入していないことを確認したという。地裁は期日を追って指定する。

県警などによると、不審物は粘着テープで梱包された段ボール箱(縦約33センチ、横約28センチ、高さ約26センチ)。山上被告の公判前整理手続きの担当宛てとされ、差出人として東京都内に住む人物が記載されていたという。12日午前11時15分ごろ、地裁に配達された。地裁の男性職員が開封せずに金属探知機で検査し、反応があったため県警本部に通報した。午前から金属探知機を使った手荷物検査を行っていた。

不審物が届いたのを受け地裁は、庁舎内にいた全ての職員や来庁者らを庁舎の外へ退避させた。他の裁判も期日の取り消しなどの措置を取った。《共同通信》

不審物が届いたとして奈良地裁が安倍晋三元首相銃撃事件の第1回公判前整理手続きを中止したのを受け、不審物とされた段ボール箱を送付したという東京都清瀬市の斉藤恵さん(59)が13日までに共同通信の取材に応じた。中身は山上徹也被告(42)=殺人罪などで起訴=に対する量刑の減軽を求める署名だとして整理手続きを「妨害する意図はなかった」とした。

騒動をニュースで知り12日、自ら奈良県警に電話で連絡。県警の聴取に送付を認めた。取材に対し「(地裁に)電話も入れずに送付したのは軽率だった。結果として期日が中止になったことは謝りたいと思っている」と話した。

斉藤さんも宗教2世で、被告の境遇に同情する気持ちがあり昨年7月の事件以降、インターネット上のサイト「Change.org」で署名集めを展開。今月12日に地裁で実施予定だった第1回公判前整理手続きで今後の公判の流れが決まると考え、約1万3千人分の署名やコメントを印刷し、被告、弁護士、検察官、裁判官宛てに封筒に入れた上で段ボール箱1箱にまとめて送付した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【テニス】

国際テニス連盟(ITF)は12日、車いすテニス男子シングルスの最新世界ランキングを発表し、全仏オープンの同種目で四大大会史上最年少制覇を果たした17歳の小田凱人(東海理化)が2位から浮上し、史上最年少で1位となった。ITFによると、これまでの記録だったアルフィー・ヒューエット(英国)の20歳54日を抜いた。《共同通信》

【東京電力】処理水放出設備を試運転

東京電力は12日、福島第1原発の処理水を海洋放出する設備の試運転を開始した。処理水の代わりに真水を使い、海水で薄めて海底トンネルを通じて放出する。夏ごろまでを目標とする放出開始を控え、2週間ほどかけて設備に問題がないか調べる。

東電によると、試運転では水をくみ上げるポンプや緊急時の遮断装置が正常に作動するかどうかなどを確認する。この日は午前8時40分ごろ、ポンプの性能確認から開始した。

東電の計画では、除去できない放射性物質トリチウムの濃度が国基準の40分の1未満となるよう処理水を大量の海水で薄め、海底トンネルを通じて1キロ沖から放出する。《共同通信》

【東京株式市場】

12日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続伸した。米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げを見送るとの観測から米景気減速の懸念が後退し、幅広い銘柄で買い注文が優勢だった。午後に入ると利益確定売りが出やすく、上げ幅をやや縮めた。

終値は前週末比168円83銭高の3万2434円00銭。東証株価指数(TOPIX)は14.45ポイント高の2238.77。出来高は約11億6233万株だった。《共同通信》

【中国】ホンジュラスを経済支援へ

中国の習近平国家主席は12日、中米ホンジュラスのカストロ大統領と北京で会談し、ホンジュラスが台湾と断交して中国と国交を結んだことを「歴史的決断」と称賛した上で、「経済発展を支援する」と表明した。国営中央テレビが伝えた。

中国は米国の「裏庭」である中南米で影響力を拡大。中国と国交を結ぶことで得られる経済的恩恵を世界に示し、台湾と外交関係のある国に断交を促す構えだ。

カストロ氏の訪中はホンジュラスが3月に中国と国交を樹立してから初めて。今月9〜14日の日程で、11日には北京に大使館を開設し、記念式典にレイナ外相と秦剛国務委員兼外相が出席した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは12日、各地で行われ、エンゼルスの大谷は敵地アーリントンでのレンジャーズ戦に「2番・指名打者」で出場し、4―5の七回に19号ソロ、5―5の延長十二回に20号2ランを放ち、本塁打王争いでア・リーグトップのジャッジ(ヤンキース)を抜いた。3年連続20号は日本人大リーガーで初めて。

4打数2安打4打点で、連続試合安打を9に伸ばした。チームは延長十二回タイブレークの末、9―6で勝った。

レッドソックスの吉田は2―4の延長十回に代打で出場し、左前打を放った。チームは3―4で敗れた。《共同通信》

【シルビオ・ベルルスコーニ氏】死去

イタリアの首相に3度就任し、政界トップに長年君臨したシルビオ・ベルルスコーニ氏が12日、北部ミラノの病院で死去した。86歳だった。イタリアメディアが報じた。死因は明らかにされていないが、白血病の一種を患い闘病していた。欧米で台頭したポピュリズム(大衆迎合主義)の流れを生み、汚職や買春など数々のスキャンダルにも見舞われた波乱の人生だった。

1936年にミラノで生まれ、ミラノ大法学部を卒業。建築業で財を成し、民放局の設立によりテレビ・新聞・出版を支配し「メディア王」と呼ばれた。サッカー、イタリア1部リーグ(セリエA)の名門ACミランを買収し、大衆を扇動するかのような型破りな言動を繰り返した。《共同通信》

【杉下茂さん】死去

プロ野球投手として「フォークボールの神様」と呼ばれ、中日の初の日本一に貢献した杉下茂さんが12日、間質性肺炎のため東京都内の病院で死去した。97歳。東京都出身。

太平洋戦争から復員後、社会人野球を経て明治大から1949年に中日入団。当時魔球と呼ばれたフォークボールを駆使して50年から6年連続で20勝以上を挙げた。54年には2度目の32勝で、中日の初のセ・リーグ優勝と日本シリーズ制覇に貢献。最多勝、最優秀防御率など投手タイトルを独占し、最高殊勲選手(現最優秀選手)に選ばれた。同年を含めて沢村賞に3度輝いた。《共同通信》



6月12日 その日のできごと(何の日)