令和1416日目
2023/03/16
この日のできごと(何の日)
【日韓首脳会談】
岸田文雄首相は16日、来日した韓国の尹錫悦大統領と官邸で会談し、関係正常化で合意した。11年以上途絶えていた首脳同士の相互訪問「シャトル外交」の再開で一致。北朝鮮をにらんだ安全保障協力を推進し、外務、防衛当局による安保対話の早期再開も確認した。日本政府は韓国への半導体関連材料の輸出規制強化措置を解除すると発表した。元徴用工訴訟問題では、岸田氏が韓国側の解決策を評価。歴史認識などを巡り長年対立してきた日韓は関係修復へ大きく動き出した。
日本での日韓首脳会談は約5年ぶり。岸田氏は「日韓関係の新たな章を共に開く機会が訪れた」と強調。尹氏来日は関係正常化にとって大きな一歩だと言明した。尹氏は「日本は安保と経済、世界的な課題で協力しなければならないパートナーだ」として、韓日関係の「新たな時代を開く」と応じた。会談後の共同記者会見で、岸田氏は適切な時期の韓国訪問を検討すると表明した。
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岸田文雄首相は16日夜、韓国の尹錫悦大統領を東京・銀座の日本料理店に招き会食した。両氏は引き続き、近くの老舗洋食店「煉瓦亭」に移り「2次会」を開いた。海外の賓客との夕食会は警備の都合などから官邸隣接の公邸で行われることが多い。両国関係の正常化で合意した会談を踏まえ、海外首脳をはしごで歓待する異例のスタイルだ。
煉瓦亭は尹氏が訪問を希望。かつて東京を訪れた際に食べたオムライスの味が忘れられないという。「岸田流」のもてなしは、尹氏との信頼関係構築を図る狙いがある。
両首脳とは別に林芳正外相と、尹氏の同行で来日した朴振外相も銀座の肉料理店で会食した。《共同通信》
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【WBC】日本、準決勝進出
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶり3度目の世界一を目指す日本(1次リーグB組1位)は16日、東京ドームで行われた準々決勝でイタリア(A組2位)を9―3で下し、5大会連続で4強入りした。準決勝は米マイアミで20日午後7時(日本時間21日午前8時)からメキシコ(C組1位)とプエルトリコ(D組2位)の勝者と戦う。
大谷(エンゼルス)は「3番・投手兼指名打者」として投打の二刀流で先発し4回2/3を4安打2失点、5奪三振で勝利投手となった。ダルビッシュ(パドレス)が七回から4番手で登板し2回2安打1失点だった。
日本は三回1死一塁から大谷のバント安打で好機をつくり、4番に入った吉田(レッドソックス)の遊ゴロと岡本和(巨人)の3ランで4点を先行。4―2の五回に5番に回った村上(ヤクルト)の適時二塁打と岡本和の2点二塁打で3点、七回に吉田のソロと源田(西武)の適時打で2点を加え、突き放した。《共同通信》
【大相撲】
大相撲春場所5日目(16日・エディオンアリーナ大阪)横綱昇進を目指す大関貴景勝は平幕竜電を押し出し、連敗を免れて3勝目を挙げた。
3関脇は全員黒星。若隆景は御嶽海につき膝で敗れて5連敗。豊昇龍は錦木の小手投げに屈し、黒星が先行した。新関脇霧馬山は阿武咲に突き落とされ、2敗目を喫した。小結大栄翔が三役以上でただ一人の5連勝。琴ノ若は翔猿との小結対決を制して4勝1敗。
全勝は大栄翔、平幕の翠富士、高安、錦富士の4人となった。《共同通信》
【警視庁】ガーシー前議員に逮捕状
警視庁捜査2課は16日、インターネットの動画投稿サイトで俳優の綾野剛さん(41)らを脅迫したなどとして、暴力行為法違反(常習的脅迫)や名誉毀損などの疑いで、前参院議員で政治家女子48党のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)の逮捕状を取った。捜査関係者への取材で分かった。
ガーシー容疑者はアラブ首長国連邦(UAE)に滞在しているとみられ、警察当局は外務省に旅券返納命令を出すよう要請し、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配する方針。所在確認を進める見通しだが、旅券返納手続きにかかる時間やUAE側の対応など不透明な点もある。
捜査2課は、任意聴取を繰り返し要請したが帰国せず、告訴人を脅すような動画の配信を続けたことから、逃亡、証拠隠滅の恐れがあり逮捕が必要と判断した。
ガーシー容疑者は16日、ネット上で「日本に帰らない。窮屈な世界に帰りたくない」と述べた。
捜査関係者によると、逮捕状の容疑は昨年2〜8月、綾野さんら3人を脅し、うち1人の事業活動を妨害、撤退するよう強要した疑い。《共同通信》
【東京株式市場】
16日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反落した。米シリコンバレー銀行(SVB)など米銀の相次ぐ破綻に続き、スイス金融大手のクレディ・スイスの経営不安が台頭したことから前日の欧米株が下落した流れを引き継いだ。 終値は前日比218円87銭安の2万7010円61銭。東証株価指数(TOPIX)は23.02ポイント安の1937.10。出来高は約16億5488万株だった。《共同通信》
【2022年度なりたい職業】
第一生命保険は16日、将来なりたい職業の2022年度のランキングを発表した。首位は小中高生の男子、中高生の女子が「会社員」で、小学生女子は「パティシエ」となった。いずれも現在の調査方法にした20年度から3年連続で同じだった。今回から「憧れの人」も調べ、小中高と男女の全てで「お父さん・お母さん」がトップだった。
第一生命によると、回答者の両親の職業に会社員が多く、身近な存在として意識された可能性がある。なりたい職業の小学生男子の2位は「ユーチューバー・動画投稿者」、3位「サッカー選手」だった。小学生女子の2位は「漫画家・イラストレーター」、3位「会社員」となった。
今年から選択肢に加えた「学者・研究者」は小中高生の男子全てでトップテン入りした。高校生の女子でも9位にランクインした。
憧れの人は、小学生男子の2位が「プロスポーツ選手」、3位「インフルエンサー・ユーチューバー」だった。小学生女子の2位は「学校の友だち・先輩」、3位「学校の先生」となった。《共同通信》
【共産党】志位氏の辞任求めた党員を除名
共産党が、志位和夫委員長の辞任を求める著書を出版した古参党員、鈴木元氏(78)を党規約上最も重い除名処分にしていたことが分かった。鈴木氏が16日、毎日新聞の取材に明らかにした。党は2月にも党首公選制を主張したジャーナリストの松竹伸幸氏を除名処分としている。
鈴木氏は1月に「志位和夫委員長への手紙」(かもがわ出版)を出版。著書の中で「新しい指導部に党の改革を委ねるべきだ」などとして、志位氏の辞任や党首公選制の導入などを主張。鈴木氏によると、処分は3月15日に党京都府委員会が決定し、16日に党中央委員会が承認。松竹氏と同時期に著書を刊行したことなどを「分派活動」と認定したことが処分の理由だという。
鈴木氏は「全くもって不当な処分だ。国民から批判を浴びるだろう」とし、近く記者会見を開き、党側に撤回を求める意向だ。《毎日新聞》
【北朝鮮】ICBM1発を発射
日本政府は16日、北朝鮮が同日午前7時9分(日本時間同)ごろ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイルを1発発射したと明らかにした。最高高度6千キロ超で約千キロ飛行し、70分後の同8時19分ごろ、北海道の渡島大島西方約200キロで日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したとみられる。韓国軍によると、平壌の順安付近から、通常より高い角度のロフテッド軌道で発射された。
韓国の尹錫悦大統領が16日に来日、岸田文雄首相と会談する予定で、対北朝鮮での日韓結束強化をけん制する狙いとみられる。北朝鮮のミサイル発射は14日以来で、巡航ミサイルを含めると今年8回目。尹氏は「北朝鮮の無謀な挑発には対価が伴う」と警告し、日米韓3カ国の安全保障協力を一層強化していくと表明。13日から実施中の米韓合同軍事演習を徹底的に遂行するよう指示した。
岸田氏は16日、官邸で「地域の平和と安定は大変重要な課題だ。同盟国、同志国との連携を一層緊密にしていかなければならない」と述べた。《共同通信》
【フランス】年金改革を強制採択
フランスのボルヌ首相は16日、国民議会(下院)の本会議で、年金の支給開始年齢を現在の62歳から64歳に引き上げることを柱とした年金制度改革の法案について、与党が少数の下院で確実に可決される見通しが立たないため、憲法の規定により採決なしで強制的に採択する措置を実行した。
年金改革に理解を示す共和党が第1党の上院は16日、下院の審議に先立ち法案を賛成多数で可決し、下院で採択できるかどうかが焦点となっていた。一方、国鉄労組などが7日から続けるストは10日目に入った。ストやデモの動員数は減っているが、世論の反対は弱まっておらず、強い反発は確実だ。
フランスのメディアによると、大統領府当局者は15日夜、マクロン大統領は強制採択ではなく採決を望んでいると明らかにしていた。政府や与党は16日もぎりぎりまで共和党議員らに対して多数派工作を続けたが、否決の危険性を解消するには至らず、マクロン氏が強制採択を決断した。《共同通信》
【米軍】無人機衝突の映像公開
米軍は16日、黒海上空で14日にロシア軍戦闘機スホイ27が米軍無人偵察機MQ9に衝突した際の映像を公開した。スホイ27計2機が接近し、1機目が燃料を浴びせかけ、2機目が同じことをしようとしたところ無人機のプロペラに衝突した。米CNNテレビは15日、米当局者の話として、墜落したMQ9を回収するため、ロシア軍の艦船が現場海域に到着したと報じた。
情報流出が懸念される中、米国は重要なデータは消去済みで「無価値」だと強調。衝突時の映像を公開しロシアの責任を追及する構えで、攻防は激化しそうだ。《共同通信》