令和1349日目
2023/01/08
この日のできごと(何の日)
【陸上自衛隊第1空挺団】離島奪還訓練
自衛隊唯一の落下傘部隊である陸上自衛隊第1空挺団が習志野演習場(千葉県船橋市および八千代市)で8日に行った降下訓練始めでは、約1時間半にわたる離島奪還訓練が公開された。有事が懸念される台湾に近い南西諸島(沖縄、鹿児島両県)は無数の離島が点在し、昨年12月に改定された「安保3文書」では空挺部隊の機動的な運用を明記。市民ら約1万人が、離島防衛に向けた一連の流れを見守った。
降下訓練始めには、陸自を中心とした自衛隊員約1千人に加え、米国、英国、豪州の各国軍から計約100人が参加。このうち英豪軍は今回が初参加で、米英軍は離島奪還訓練にも加わった。初の日米英豪4カ国での実施について、陸自関係者は「厳しい安全保障環境が背景にある」と話す。
訓練では、他国が日本の離島に侵攻したと想定。奪還に向け、陸自の先遣部隊が落下傘で離島に降下後、艦艇や航空機による火力支援を行ったとした上で、第1空挺団の隊員らが輸送機から相次いで降下した。
降下した隊員らによる地上戦闘を支援するため、ヘリコプターで運ばれた後続部隊や水陸機動部隊などに続き、最新の10式戦車や退役が進む74式戦車などの主力部隊が上陸。離島を事実上取り戻した後、来援した米英軍の空挺部隊が降下して地上に展開した。
訓練を視察した浜田靖一防衛相(衆院千葉12区)は、第1空挺団の隊員らに対し、「わが国を含む国際社会は深刻な挑戦を受けるなか、諸君一人一人が果たすべき責務は一層重く、国民からの期待もより大きなものとなっている」と訓示。さらなる職務への邁進を求めた。
降下訓練始めに先立ち、6日には近隣の陸自習志野駐屯地(船橋市)で日米英豪4カ国の空挺指揮官による会議が初めて開かれ、互いの連携を確認した。《産経新聞》
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【競馬・武豊騎手】重賞350勝
日本中央競馬会(JRA)の武豊騎手(53)(栗東・フリー)が8日、中京11レースのシンザン記念(G3)で1着となり、史上初のJRA重賞通算350勝(うちGI79勝)を達成した。
デビューした1987年から37年連続の重賞勝利で、自身の記録を更新。「年明け早々に達成することができてうれしく思う。重賞400勝を目指して頑張ります」とコメントした。《読売新聞》
【大相撲】
大相撲初場所初日(8日・両国国技館)照ノ富士休場による横綱不在の場所。一人大関の貴景勝は新小結若元春を押し出し、白星発進した。
先場所初優勝の阿炎は新小結琴ノ若を突き出し。4関脇では若隆景が小結明生、豊昇龍が翔猿をともに寄り切った。大関復帰の条件となる10勝以上を目指す正代は元大関の御嶽海に寄り切られ、高安は大栄翔の押しに屈した。
観客上限は通常の約91%に当たる1日約9700人で行われ、初日は満員御礼となった。《共同通信》
【COVID-19】
国内では8日、新型コロナウイルス感染者が新たに18万8607人確認された。茨城県で過去最多を更新した。死者は301人で、読売新聞の集計で、国内の累計死者数は6万人を超えた。重症者は前日より3人増の671人だった。
東京都では新たに1万5124人の感染者が確認された。前週の同じ曜日から5938人増え、4日連続で1週間前を上回った。直近1週間の平均新規感染者は1万4847人で前週とほぼ同じ水準。60〜90歳代の男女28人の死亡が確認された。
大阪府の新規感染者は1万2540人で、前週の同じ曜日から6334人増えた。1週間前を上回るのは4日連続。65歳以上の男女29人が死亡した。《読売新聞》
◇
中国政府は8日、新型コロナウイルス対策を抜本的に緩和し、入国者に義務付けてきた強制隔離を撤廃した。厳しい「ゼロコロナ」政策の終了で“開国”し、旅行や出張で海外と行き来しやすい環境が整い始めた。ただ海外団体旅行は停止されたままで、訪日客が本格的に増加するかどうかは未知数だ。
中国政府はこの日、新型コロナの感染症分類を、隔離が必要ないレベルに引き下げた。
中国のオンライン旅行大手、携程集団(トリップドットコム・グループ)は、8日に日本に向かう航空券の予約件数は、7日と比べ4割増になったと明らかにした。
◇
新型コロナウイルス感染拡大に伴う、中国本土からの入国者に対する臨時的な水際対策の強化が8日始まり、成田空港でも直行便で到着した乗客らに対し、出国前72時間以内の陰性証明書の提示が新たに義務化された。精度の高い抗原定量検査かPCR検査による入国時検査も求める。
第2ターミナルでは8日午後、上海から乗客150人が到着。抗原定量検査のための唾液を採取した後、新たに設けられたブースで検疫スタッフに陰性を証明する紙やアプリの画面を提示していた。
東京都町田市の会社員(51)は中国での単身赴任から帰国。「病院が混雑し、陰性証明の取得に苦労した」と話した。《共同通信》
【立憲民主党、日本維新の会】防衛増税を批判
立憲民主党の泉健太代表と日本維新の会の馬場伸幸代表は8日のNHK番組で、政府による防衛費増額に伴う増税方針を批判し、さらなる行財政改革を求めた。一方、共産党の志位和夫委員長は「専守防衛をかなぐり捨てるやり方に断固反対だ」と非難、国家安全保障戦略など関連3文書の閣議決定撤回を要求した。
泉氏は防衛力整備は必要としながらも「増税ありきではなく、その前に歳出改革をやるべきだ」と強調した。
馬場氏は防衛費増額の財源について「もっと知恵を絞らなければ国民の理解は得られない」と指摘した。
志位氏は「長射程ミサイルを500発買い取るのは軍事大国そのもの」と問題視した。《共同通信》
【バヌアツ】M7の地震
米地質調査所(USGS)によると、南太平洋バヌアツ北部のエスピリツサント島沖で8日午後11時32分(日本時間同9時32分)ごろ、マグニチュード(M)7.0の地震があった。ハワイの太平洋津波警報センターは、周辺地域に一時津波に注意するよう呼びかけた。
震源はエスピリツサント島ポートオルリーから西に23.9キロ。震源の深さは27.7キロ。《共同通信》
【中国軍】台湾周辺で演習
中国人民解放軍で台湾方面を管轄する東部戦区の報道官は8日、台湾周辺の空海域で同日、パトロールと実戦的な演習を実施したと発表した。米国と台湾の民主進歩党(民進党)政権を念頭に「外部勢力と台湾独立勢力が結託した挑発行為に断固反撃する」狙いだとしている。習近平指導部は台湾周辺で軍の動きを活発化させ、圧力を強めている。
発表によると、部隊の統合作戦能力の検証も目的。複数の軍種が参加し、陸上や海上への攻撃訓練を重点的に行った。演習規模は不明。
中国軍は昨年12月25日にも台湾周辺で火力を用いた統合軍事演習を実施した。《共同通信》
【インドネシア】ロヒンギャ185人漂着
インドネシア・スマトラ島北端アチェ州の浜辺に8日、ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャ185人を乗せた船が漂着した。ロイター通信などが伝えた。漂流中の3隻が7日に目撃されていた。女性や子どもも多くいるという。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、アチェ州では昨年に同様の船が相次ぎ、11月に計229人、12月には計約240人が漂着。多くが飢えなどの体調不良を訴えた。《共同通信》
【ブラジル】前大統領支持者、議会襲撃
ブラジルの右派ボルソナロ前大統領の支持者らが8日、首都ブラジリアにある議会や大統領府、最高裁を襲撃、占拠して一部を破壊した。同国メディアが「テロ行為」などと報じた。ルラ大統領は大雨被害の視察でサンパウロ州を訪れており不在で、容疑者を特定して処罰すると強調した。日本の林芳正外相が現在ブラジルを訪問中で同日ブラジリアに入る予定。
メディアの映像によると、ブラジルの旗を体に巻き付けるなどした支持者が議会に続く広場のバリケードを破り、大統領府の大統領席を破壊したり、議会の窓を破って本会議場に侵入したりした。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ロの一方的停戦期間終了
ロシアのプーチン大統領が正教のクリスマスに合わせ、ウクライナ侵攻を続けるロシア軍に命じた36時間の一方的停戦期間がモスクワ時間の8日午前0時(日本時間同6時)に終了した。ロシア国防省は同日、東部ドネツク州クラマトルスクでウクライナ軍の陣地2カ所をミサイル攻撃し計600人以上を殺害したと発表。死者89人を出した同州マケエフカのロシア軍拠点に対する今月1日未明の攻撃に対する報復だとしている。
期間中も交戦が各地で続き、停戦は実態を伴わなかった。停戦期間終了を受けてロシア軍は本格的な攻撃を再開、戦闘が再び激化するとみられる。《共同通信》