令和1264日目

2022/10/15

この日のできごと(何の日)

【北朝鮮による日本人拉致問題】拉致被害者5人帰国から20年

2002年10月、北朝鮮に拉致された5人が帰国して15日で20年がたった。横田めぐみさん=失踪当時(13)=ら政府認定の被害者12人を含む拉致問題は解決へ進展が見られない。20年前に帰国した曽我ひとみさん(63)は、新潟市でめぐみさんの同級生らを前に「これまで以上に努力し頑張っていきたい」と決意を示した。

地村保志さん(67)も地元福井県で記者会見し被害者の高齢化を懸念。「帰国から20年たつが、節目や記念日とは捉えられない」と話した。 曽我さんは、めぐみさんの小中学校の同級生が新潟市で開いた、めぐみさんの早期帰国を願うチャリティーコンサートに出席した。《共同通信》

北朝鮮に拉致された日本人5人が帰国を果たしてから、15日で20年となった。新潟の曽我ひとみさん(63)が同日、地元で公の場に立ち「私の帰国は終わりではなくスタート」と主張。残る拉致被害者の早期帰国を改めて切望した。

曽我さんはこの日、横田めぐみさん(58)=拉致当時(13)=の同級生が新潟市で開催したチャリティーコンサートに参加。自身の講演では、北朝鮮の招待所で一時同居していためぐみさんについて、「童謡の『紅葉』や『故郷』を周りに知られないよう2人で小さな声で歌った」と振り返った。「次のコンサートではめぐみさんと手をつなぎ、大きな声で合唱したい」とも訴えた。

曽我さんは昭和53年8月12日にともに拉致され、今も安否が分からない母、ミヨシさん(90)=同(46)=を待つ身でもある。めぐみさんの同級生との対談では「帰国して20年間、いつも心の片隅にあったのはめぐみさんのこと、母のこと、拉致被害者のことだった」と回顧。「私の帰国は終わりではなくスタート」と決意を述べた。

めぐみさんの母、早紀江さん(86)は川崎市の自宅から電話を通じて参加し、「日本の美しい山、川、家族や友人と一目会うことができれば(めぐみは)どんなに喜びを感じるだろうか」と語った。《産経新聞》

北朝鮮による拉致被害者5人が帰国して20年となった15日、被害者の地村保志さん(67)が福井県小浜市で会見し、帰国後の20年間を振り返った。周囲への感謝を述べる一方、「拉致問題が解決したわけではなく節目、記念日ととらえることはできない」とも話し、拉致問題の早期解決を強く求めた。

地村さんは昭和53年7月7日、交際していた妻の富貴恵さん(67)とともに工作員によって北朝鮮に拉致され、そのまま北朝鮮で24年間を過ごした。 「帰国が20年前で、北朝鮮には24年間いた。北朝鮮での生活の方がまだ長いんだな、という思いだ。北朝鮮は、『拉致はでっち上げだ』と言っていたし、24年間、一向に外交問題にならなかった。10年、20年と時が過ぎ、『もうだめなんだな』という諦めがあった」と、海の向こうでの思いを吐露した。

転機が訪れたのは、平成14年9月17日の日朝首脳会談。金正日総書記が日本人拉致を認めて謝罪し、翌月15日、地村さんら5人の帰国がかなった。

「日本の状況を知らず、羽田空港で家族会が歓迎してくれて、全国放送で生中継されるというのは想像もしていなかった」 日本国内では被害者5人の姿が大々的に報じられたが、地村さんにとっては3人の子供たちを北朝鮮に残したままの帰国。「正直、飛行場に降りて親戚に会って、(北朝鮮に)帰るつもりだった」といい、「(子供たちが帰国するまで)1年7カ月ほどブランクがあり、子供を待ちわびる辛い時期だった」と述べた。

帰国後は社会復帰に向けた研修などをこなし、地元の小浜市役所で勤務した。「生活はゼロからの始まりだった。大変不安であったのは事実だが日本政府、地元の皆さん、同級生の皆さんが支えてくれた。それが日本に永住して、子供たちを粘り強く待ち続けることにもつながった」と感謝を口にした。

3人の子供は平成16年5月に帰国し、家族がそろっての生活が再開した。とはいえ、北朝鮮で生まれた子供らにとって、言葉も文化も全く違う日本の環境。帰国から半年ほどで日本語を習得し、現在は独立したが、「日本語教育から始めて、日本に慣れて社会に進出するという過程を経なければならなかった」と明かす。

「子供たちが学校を卒業すると、地元の企業が手を差し伸べ、受け入れてくれた。子供たちはその期待を裏切らずに、今もその会社で勤めている。心から感謝している」と述べた。

一方、自身ら5人とその家族が帰国してから、大きな進展を見せていない拉致問題については強い危機感を示した。 拉致被害から数十年が過ぎ、帰国を待ちわびる家族の高齢化が進む。そうした中で、有本恵子さん(62)=拉致当時(23)=の母、嘉代子さんが令和2年2月に94歳で、横田めぐみさん(58)=同(13)=の父、滋さんが同年6月に87歳で相次いで死去。解決まで残された時間は長くない。

地村さんは「被害者自身が高齢化している。私がもう67歳で、北朝鮮に残されている人の中には私以上の(年齢の)人もいる。家族はもちろん、早く救出しないと生きたままの奪還は難しくなる」と懸念した。 その上で、「帰国して20年。なかなか北朝鮮との交渉は進展していない。水面下での交渉、あるいは実務者での交渉を進めてもらわないことには、口先ばかりで訴えても解決への道は開けない」と訴えた。《産経新聞》

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【プロ野球】

プロ野球パ・リーグのオリックスが15日、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージを突破し、2年連続14度目(阪急時代を含む)の日本シリーズに進んだ。セ・リーグのファイナルステージを制したヤクルトと2年連続で対戦し、26年ぶりの日本一を狙う。

オリックスは大阪市の京セラドーム大阪でソフトバンクに3―2でサヨナラ勝ち。リーグ優勝による1勝のアドバンテージを加え、対戦成績4勝1敗で突破が決まった。

SMBC日本シリーズ2022は22日にヤクルトの本拠地の神宮球場で開幕する。

オ3―2ソ

オリックスがサヨナラ勝ち。2―2の九回に安打と四球などで2死二、三塁とし、中川圭が左前へ適時打を放ち試合を決めた。吉田正が四回に先制2ランを放ち、先発山岡は4回無失点と好投。山崎颯が七回に同点とされたが、九回は阿部が無失点に抑えた。

ソフトバンクはデスパイネの2ランで追い付いたが、最後は抑えのモイネロが乱れた。《共同通信》

【プロ野球・阪神】

新監督に岡田彰布氏

阪神は15日、新監督にOBで前回2005年のリーグ優勝に導いた元監督の岡田彰布氏(64)が就任すると発表した。阪神の指揮を執るのは04〜08年以来で、来季15年ぶりの復帰。近く就任記者会見を行う。5年連続リーグワースト失策の拙守や得点力不足など積年の課題解消が期待される。

岡田氏は03年のリーグ制覇をもたらした故星野仙一氏の後を継ぎ、阪神監督に就任。豊富な知識とデータに基づく采配で、在任5年間で4度のAクラス入りを果たした。08年は巨人に大逆転で優勝をさらわれた責任を取り、自らユニホームを脱いだ。オリックスでも監督を務めて10年から12年途中まで率いた。

「いいチームはつくれた」 退任の阪神・矢野監督が総括

阪神の矢野燿大監督(53)がクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ敗退から一夜明けた15日、大阪市内の阪神電鉄本社に藤原崇起オーナーを訪ね、監督最後のシーズンの終了を報告した。その後の記者会見で在任4年間を振り返り「強いチームはつくれなかったが、いいチームはつくれた」と時折言葉に詰まりながら語った。

キャンプイン前日の1月31日に今季限りでの退任を表明した。退路を断って優勝を目指す決意を示したが、セ・リーグ史上初の開幕9連敗を喫するなど低迷。「結果的につまずく原因になった可能性もある。失敗だったかも」と思い返した。《共同通信》

【COVID-19】

国内で15日、3万5339人の新型コロナウイルス感染者が報告された。1週間前より約8600人増えた。都道府県別では東京3239人、北海道3097人、大阪2674人など。死者は北海道8人、千葉、東京、大阪、福岡が各4人など計46人だった。

厚生労働省によると、重症者は前日から13人減り118人だった。

熊本で過去の公表データが修正された。《共同通信》

【安倍晋三元首相】山口県民葬

安倍晋三元首相の山口県民葬が15日行われ、県内外から多くの参列者が集い、しめやかに営まれた。「豊かな67年の人生だった」-。式典では喪主の昭恵夫人が遺族代表のあいさつで安倍氏の人生についてこう述べ、参列者をはじめとする関係者らに感謝の思いを伝えた。一般献花にも長蛇の列ができ、安倍氏との別れを惜しんだ。

会場の祭壇にある大きな遺影は、安倍氏が愛した山口県の山々と海を模した青色の背景に白と黄の花がアーチ状に施されるなど、鮮やかな装飾に囲まれた。

昭恵さんは遺骨を両手に抱え、ゆっくりとした足取りで入場。あいさつで「寂しさが増してきているような日々」と自らの悲痛な思いを吐露すると、参列者は目頭を押さえていた。

また、友人代表の安倍氏の後援会会長、伊藤昭男さんは安倍氏を「本当に多くの方々に愛された総理だった」と振り返りつつ、「どうか大空のかなたから、日本の発展、世界の平和と安定をお守りいただき、静かに安らかにお休みください」と追悼の辞を読んだ。

式典後の午後4時に始まった一般献花にも約8千人が参列した。開始2時間前から並んでいた鹿児島市の女性会社員(53)は「あんな亡くなり方で悲しいしつらい気持ちだ。ずっと手を合わせたいと思っていた」といい、「外交や経済政策など、日本のことを一生懸命に考えてくださり、ありがとうございました」と、安倍氏に向け感謝の思いを伝え花を手向けた。《産経新聞》

【日銀・黒田東彦総裁】「緩和を継続」

日銀の黒田東彦総裁は15日、米首都ワシントンでの討論会で「物価安定目標の達成を確かなものとするため、金融緩和を継続することが適切と判断した」と述べ、現行の大規模な緩和策を続ける姿勢を示した。米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ抑制のため利上げを継続する構えで、日米間の金利差拡大で円安が一段と進行する懸念がある。

14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は一時、1ドル=148円台後半まで下落した。円安は輸入物価の上昇など国内経済への悪影響が指摘されているが、黒田氏は為替のために金融政策を変更する考えがないことを示した。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

ロシア、併合地域の維持困難も

ロシアが併合宣言したウクライナ南部ヘルソン州を実効支配する親ロ派「行政府」幹部のストレモウソフ氏は15日、ウクライナ軍の攻撃が続いているとして、州内のドニエプル川西岸地域の住民に安全な場所への退避を呼びかけた。通信アプリにビデオ声明を投稿した。

同州でのロシア側支配地域は9割を超えていたが、ウクライナ軍が攻勢強化。西岸には州都ヘルソンがあり、ロシア側は併合地域を維持できなくなる可能性がある。

ウクライナ政府はロシア側による住民退避の動きに反発。ヘルソン州のフラン議員は14日のオンライン記者会見で「(退避は)ロシア側への強制送還だ」と訴えた。《共同通信》

ロシアがミサイル攻撃継続

ウクライナのゼレンスキー大統領は15日のビデオ演説で、ロシア軍が14、15日にミサイルや無人機による攻撃を各地で続け、死傷者が出たと述べた。ウクライナ政府は15日、攻撃でインフラが損壊したとして、首都キーウ(キエフ)を含む複数の地域で節電を呼びかけた。

ロシア軍は10日、クリミア橋爆発の報復としてウクライナ全土にミサイル攻撃を行った。ロシアのプーチン大統領は14日、カザフスタンの首都アスタナで記者会見し、攻撃対象の大半を破壊したとして「今は大規模攻撃は必要ない」と指摘した。破壊されていない対象について「徐々に打撃を与える」と述べた。《共同通信》

ロシア演習場で銃撃、兵士ら11人死亡

ロシア国防省は15日、西部ベルゴロド州の演習場で同日、「旧ソ連諸国の一国の市民2人」がウクライナへの派遣に向けて射撃訓練中だった部隊を銃撃する「テロ」が起き、兵士ら11人が死亡、15人が負傷したと発表した。タス通信が伝えた。詳細は不明だが、予備役を徴兵する「部分的動員」で招集された兵士がウクライナへの派遣に抵抗した可能性がある。

同省によると、銃撃された部隊はウクライナでの軍事作戦への志願兵で構成。2人はその場で射殺されたという。2人が演習場内にいた理由や銃を所持していた経緯は説明していない。

一方、露独立系メディア「ソタ」は同日、標的に向けて射撃訓練をしていた兵士が突然、銃を志願兵部隊に向けたとする目撃情報があると報じた。実際は銃撃したのは3人で、1人は射殺を免れて逃走したとする情報や、22人が死亡したとする情報もあるとした。

ソタによると、この演習場には西部ブリャンスク州からの招集兵や志願兵が集められていた。2週間ほど前から約100人の招集兵が集団でウクライナへの派遣を拒否し、部隊幹部が説得を続けていたという。

銃撃した人物が招集兵だったかは現時点で不明。《産経新聞》

【イラン】刑務所で火災

イラン司法当局は15日、政治犯やデモ参加者らを収容する首都テヘランのエビン刑務所で同日夜、火災が発生したと明らかにした。司法当局は「火災は抑えられ、刑務所の状況は制御されている」と強調。16日、囚人の4人が死亡し61人が負傷したと発表した。国営通信が伝えた。

金融関連の犯罪者と窃盗犯の間で争いが起き、作業場に火が付けられたという。鎮圧を図ったとみられる治安部隊とも衝突があった。ソーシャルメディアに投稿された動画では、銃声や爆発のような音も聞こえた。

タスニム通信は16日、検察官の話として、争いや火災がデモや政治犯とは関係ないと伝えた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグのプレーオフは15日、各地で地区シリーズ(5回戦制)の4試合が行われ、ナ・リーグ第4戦でダルビッシュが所属するパドレスが本拠地サンディエゴでのドジャース戦に5―3で逆転勝ちし、3勝1敗で24年ぶりにリーグ優勝決定シリーズに進んだ。

フィリーズもブレーブスに8―3で快勝して3勝1敗とし、12年ぶりに地区シリーズを突破。18日(日本時間19日)からのリーグ優勝決定シリーズはパドレス―フィリーズの顔合わせとなった。

ア・リーグ第3戦ではアストロズがマリナーズを1―0で下し、3連勝で6年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出。《共同通信》



10月15日 その日のできごと(何の日)