令和1061日目
2022/03/26
この日のできごと(何の日)
【富山県】春の嵐
26日の富山県内は、発達しながら日本海を進む低気圧の影響で強い南風が吹き荒れた。県内全域に暴風警報が出され、最大瞬間風速は八尾で35・7メートルの観測史上最大を記録、同日の全国で一番の強さだった。強風の影響で、小矢部市で9棟を焼く火災が発生し、砺波などでトラックの横転が相次いだ。北陸新幹線が運休になるなど交通網が大きく乱れ、各地で樹木や電柱が倒れ、7千戸で停電が発生、「春の嵐」が県内を襲った。
富山地方気象台によると、最大瞬間風速は八尾のほか、上市(30・7メートル)など4地点で3月の観測史上最大を記録。最大風速は富山市中心部で17・0メートル、同市秋ケ島(富山空港)と八尾で16・5メートルとなるなど、台風に迫る強風が続いた。乾いた暖かい風が吹き込む「フェーン現象」で気温が上がり、最高気温は朝日26・1度(午後9時現在)など7地点で今年最高を記録し、朝日は今年初の夏日となった。
砺波市の庄川に架かる雄神大橋(県道砺波細入線)では正午ごろ、中型トラック2台が横転し、通行止めとなった。けが人はいなかった。
北陸新幹線は午後0時40分ごろ、飯山―上越妙高間の風速計が規定値に達し、長野―富山間で約5時間20分にわたって運転を見合わせた。13本が運休、最大で4時間42分の遅れが生じ、約9800人に影響した。風の影響で運転を見合わせた時間としては、2018年の台風25号の際の計画運休を除いて最長となった。JRは高山線で特急列車8本、普通31本、城端線で観光列車2本、普通10本がそれぞれ運休した。
富山地方鉄道では倒木や踏切施設の破損、車両故障などが相次ぎ、鉄道全線で午後1時8分から、富山市内電車の富山港線で同2時から運転を見合わせた。富山港線は同4時50分、鉄道全線は同9時半までに再開した。あいの風とやま鉄道では、午後10時時点で計71本運休した。
北陸自動車道は走行の安全を確保するため、富山IC(インターチェンジ)―立山ICが約10時間、立山IC―滑川IC間が約4時間通行止めとなった。射水市の新湊大橋も7時間半にわたって通行できなくなった。
富山空港発着便は東京便2便、札幌便2便が欠航。射水市の越の潟と堀岡を結ぶ富山県営渡船は午前11時7分に運航を取りやめた。
県内では富山市、射水市、砺波市、南砺市、滑川市、小矢部市、立山町で7千戸を超える停電が発生した。《北國新聞》
◇
26日午後0時56分ごろ、小矢部市浅地の浅地神社から出火、社殿を焼いた火の粉が強風にあおられて飛び火し、約800メートル先までの空き家1棟を含む民家計8棟に延焼して約7時間後に消し止めた。けが人や連絡の取れない人はいなかった。市は現場周辺に避難指示を出し、10世帯17人が避難した。
富山地方気象台によると、出火当時、小矢部市には暴風警報が出ており、炎と煙が激しく噴き上がり、周囲に燃え広がった。消防車両40台以上が出動し、消火と延焼を防ぐ作業に当たった。
小矢部署によると、浅地神社近くの住民が出火に気付き、119番通報した。出火当時、神社には誰もおらず、延焼した民家の住民は屋外へ逃げ出し、全員無事だった。《北國新聞》
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【大相撲春場所】14日目
大相撲春場所14日目(26日・エディオンアリーナ大阪)単独首位だった元大関の平幕高安が大関正代にすくい投げで敗れ、2敗目を喫した。新関脇若隆景は大関貴景勝を寄り切り、2敗で高安に並んでトップ。正代は勝ち越してかど番を脱出。貴景勝は6敗目。
平幕琴ノ若は新大関御嶽海を押し出して3敗を守り、1差で優勝の可能性を残した。御嶽海は4敗目で2場所連続優勝が消滅。賜杯の行方は2敗の若隆景と高安、3敗の琴ノ若の3人に絞られた。
千秋楽で若隆景が正代、高安が阿炎にともに勝てば2人の優勝決定戦。3敗の琴ノ若が勝ち、2敗の2人が敗れると、三つどもえの決定戦にもつれる。《共同通信》
【プロ野球・26日】
西5―0オ
西武の新人、隅田は制球が良く、7回1安打無失点でプロ初登板を白星で飾った。打線は一回に山川の1号3ランで先制し、四回に栗山の犠飛、八回の山川の適時二塁打でリードを広げた。オリックスの宮城は高めの球を痛打された。
ソ6―3日
ソフトバンクは東浜が序盤から飛ばして、7回2失点で初勝利。新加入の又吉は八回を無失点。打線は同点の五回に柳田、グラシアルの適時打などで5点を奪った。日本ハムはアルカンタラのソロ2発と清宮のソロにとどまった。
神0―6ヤ
ヤクルトが快勝した。高橋は球威で圧倒し、7回を2安打無得点に抑えて白星。打線は六回2死からサンタナの2点打、長岡とオスナの適時打で4点先取し、九回はオスナが2ラン。阪神は初先発の小川の力投に打線が応えられず、零敗。
巨7―5中
巨人が2―5の八回に5点を奪って逆転勝ち。中田、代打中島の適時打などで追い付き、途中出場の若林が勝ち越し打を放った。さらにもう1点を追加し大勢が2戦連続セーブ。中日は継投が崩れ、勝野の投打の活躍が報われなかった。
D5―10広
広島が2試合連続2桁得点で快勝した。一回に松山の適時打で先制し、四回は森下が2点二塁打。五回には菊池涼のソロや上本の2点適時打などで4点を加えた。森下は8回3失点で白星を挙げた。DeNAは投手陣が崩れ開幕2連敗。
【フィギュアスケート・世界選手権】
フィギュアスケート男子で北京冬季五輪銅メダルの宇野昌磨(24)=トヨタ自動車=が26日、フランスのモンペリエで行われた世界選手権で合計312.48点を出し、初優勝を果たした。日本勢の世界王者は2017年大会の羽生結弦(27)=ANA=以来5年ぶりで3人目。
北京五輪銀メダルの鍵山優真(18)=オリエンタルバイオ・星槎=が2年連続の2位。日本勢は17年大会の羽生、宇野以来のワンツーフィニッシュとなった。
25日に女子で坂本花織(21)=シスメックス=が初制覇。日本勢で14年大会の羽生、浅田真央以来の男女優勝となった。《共同通信》
【JR函館線】小樽―余市間廃線へ
2030年度末の北海道新幹線の札幌延伸に伴い、JR北海道から経営分離される並行在来線の函館線小樽―余市(19.9キロ)の廃線を巡り、道と沿線の小樽市、余市町は26日、3者協議を開き、バスに転換すると合意。同区間は廃線となる見通し。
函館線のうち、余市―長万部(120.3キロ)は2月に沿線自治体がバス転換の意向を示し、廃線が事実上決定。26日の協議を受け、小樽―長万部(140.2キロ)は廃線が決定的となった。
道と沿線15自治体は12年5月、函館線のJR北海道からの経営分離に合意。小樽―長万部と長万部―函館(147.6キロ)に分けて存廃を協議している。《共同通信》
【十六銀行、百十四銀行など】全国8地銀でATM障害
十六銀行(岐阜市)や百十四銀行(高松市)など全国の8地方銀行で26日午前、システム障害が発生し、全てのATMやネットバンキングが使えなくなった。ローソン銀行でも障害が起きた。地銀8行は預金や送金などを管理する基幹システムを共同利用しており、8行やローソン銀のシステムを管理しているデータセンターで電源関連の障害が起きた。システムの再起動に時間がかかり、復旧は27日に持ち越す見通しになった。
地銀の多くはシステム共同化を進めてきたが、一つのトラブルが広域に及ぶ弱点があらわになった。
残り6行は常陽銀行、足利銀行、南都銀行、山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行。《共同通信》
【COVID-19】国内新規感染4万7338人
国内で26日、4万7338人の新型コロナウイルス感染者が確認された。都道府県別では東京7440人、神奈川4848人、埼玉4129人など。死者は東京18人、大阪15人など計101人の報告があった。
厚生労働省によると、全国の重症者は707人で前日より26人減少した。
過去に公表された感染者について、群馬や兵庫などで取り下げがあった。《共同通信》
【岸田文雄首相】駐日米大使と広島訪問
岸田文雄首相は26日午後、米国のラーム・エマニュエル駐日大使と共に広島市の原爆資料館を視察し、平和記念公園の慰霊碑に献花した。首相は大使との会談で、ウクライナ情勢に関し「ロシアによる核兵器使用の可能性が現実問題として懸念されている。核を含む大量破壊兵器の使用は絶対にあってはならない」と述べた。日米が、核戦力をちらつかせて威嚇するプーチン大統領をけん制し、核軍縮や核不使用の重要性を訴えた形だ。
ただ、世界的な核軍縮への取り組みは逆風下にあり、広島出身の首相は重い課題を抱えている。首相は大使の広島訪問を「国際社会への強いメッセージになる」と評価した。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
米・バイデン大統領、ウクライナ閣僚と会談
バイデン米大統領は26日、ポーランドの首都ワルシャワで、ウクライナのクレバ外相とレズニコフ国防相と会談した。ホワイトハウスによると、ブリンケン国務長官とオースティン国防長官も同席した。クレバ氏は防衛協力について「米国から追加の約束を得た」と述べた。ロイター通信が伝えた。
ロシアのウクライナ侵攻後、同国閣僚がバイデン氏と対面で会談するのは初めて。クレバ氏は、ロシアへの新たな制裁に欧州各国が同意するよう働き掛けることで米国と合意したと明かした。
バイデン氏はポーランドのドゥダ大統領とも会談した。
米大統領、プーチン氏非難
バイデン米大統領は26日、ポーランドの首都ワルシャワで演説し、ロシアによるウクライナ侵攻は民主主義や自由への攻撃でもあると強調し、プーチン大統領について「権力の座に居座ってはならない」と厳しく非難した。演説前にもプーチン氏を「虐殺者」と呼んだ。
ホワイトハウス高官は演説直後「バイデン氏はロシアの体制転換を語ったわけではない」と釈明。「他の国や地域で権力を行使することは許されないという趣旨だ」と強調した。ロシアのペスコフ大統領報道官はロイター通信に「バイデンが決めることではない。ロシアの大統領はロシア人が選ぶ」と反発した。
ロシア、東部の制圧優先に転換
ウクライナ侵攻を続けるロシア軍は26日までに、親ロ派武装勢力が一部を実効支配する東部ドンバス地域の制圧を優先する姿勢を鮮明化し始めた。首都キエフなど都市部での戦線膠着を受けて東部の制圧地域を拡大し停戦交渉を有利に進める狙いとみられる。
米国防総省高官は25日、ロシアが隣国ジョージア(旧グルジア)に駐留する部隊を援軍として送り込もうとする兆候を初めて確認したと明らかにした。ロシア軍は交戦による死者が1351人に上ったと発表しており、プーチン政権内部で戦闘長期化への焦燥感が高まっている可能性がある。《共同通信》
支援拠点の西部リビウ攻撃
ウクライナ西部リビウで26日、石油備蓄施設と軍需産業施設へそれぞれ2発のミサイル攻撃があり、5人が負傷した。死者は出ていない。リビウ州のコジツキー知事が明らかにした。ロシアの侵攻後、リビウは前線へ物資を運び出す後方支援の重要拠点となっている。
ロシアは軍を下支えする施設だけでなく石油タンクも破壊することで、市民生活に欠かせない燃料供給の途絶を狙ったとみられる。
リビウでは26日午後4時半(日本時間同11時半)ごろ、複数の爆発音があり、黒煙が上がった。現場は市中心部から北東約5キロの石油備蓄施設で、タンクの炎上が確認された。
ロンドンで数万人反戦デモ
英ロンドンで26日、ロシアのウクライナ侵攻に抗議する反戦デモが行われた。英メディアによると、数万人規模の市民が参加。中心部のトラファルガー広場はウクライナ国旗を掲げる人々で埋め尽くされた。デモを呼び掛けたロンドンのカーン市長は「われわれは最も苦しい時期を過ごすウクライナと共にある」と訴えた。
参加者は「英国はウクライナを支持する」「プーチン(ロシア大統領)を止めろ」とシュプレヒコールを上げながら、トラファルガー広場まで行進。ジョン・レノンの妻オノ・ヨーコさんもメッセージを寄せ「私たちはみんな家族。世界を平和に」と呼び掛けた。《共同通信》
親ロ派部隊「1週間でマリウポリ制圧可能」
ウクライナに侵攻したロシア軍の支援を受ける東部ドンバス地域の親ロ派「ドネツク人民共和国」部隊筋は26日、ロシア側が包囲し猛攻を加えている南東部の港湾都市マリウポリを「あと1週間で制圧できる」と述べた。ロシア通信が伝えた。
同筋は「市内では建物一つ一つ、階の一つずつを奪い合う激しい戦闘が続いている」としながらも、1週間での制圧は「間違いない」と述べた。
マリウポリはドネツク州の主要都市の一つ。侵攻前はウクライナ政府の支配下にあり、反ロシアの民族主義武装集団の拠点になっていた。《共同通信》
【堀江謙一さん】太平洋横断へ出航
ヨットで単独無寄港の太平洋横断に挑む海洋冒険家の堀江謙一さん(83)が26日、米西部サンフランシスコから兵庫県西宮市に向けて約2カ月半の航海に出発した。到着は6月上旬の予定で、成功すれば世界最高齢記録となる。堀江さんは出発に先立ち、新たな挑戦に「わくわくする」と語り、温暖なハワイ周辺などの海域を経て「Tシャツ、半パンでゴールしたい」と力強く宣言した。
白い帽子とウインドブレーカーに身を包んだ堀江さんはリラックスした様子で、朝日を浴びる「サントリーマーメイド3号」(全長約6メートル、重量約1トン)に乗り込んだ。《共同通信》
【中国東方航空5735便墜落事故】132人全員死亡
中国当局は26日の記者会見で、広西チワン族自治区梧州に墜落した中国東方航空機の乗客乗員計132人全員が死亡したと発表した。捜索活動の結果に加え、監視カメラの映像や空港管制のレーダーの記録などを総合的に分析して判断したという。132人のうち120人の身元をDNA型鑑定で確認したと明らかにした。
コックピット内の会話などを記録するボイスレコーダー(音声記録装置)は既に発見されているが、中国当局は26日の記者会見で、生存者や原因解明の鍵となるフライトレコーダー(飛行記録装置)は「見つかっていない」と述べた。《共同通信》