平成2045日目

平成6年8月14日(日)

1994/08/14

【村山富市首相】桜井新環境庁長官を更迭

村山首相は14日、侵略戦争の意図を否定する発言によって、中国、韓国などの強い反発を招いた桜井環境庁長官(自民党三塚派)を更迭、後任に同派から宮下創平元防衛庁長官を起用した。首相は同日午後、静養先から急きょ帰京。河野副総理兼外相(自民党総裁)武村蔵相(新党さきがけ代表)と首相官邸で会談し、桜井氏更迭と宮下氏起用を正式確認、事態の早期収拾によって、桜井発言で傷ついた「ハト派政権」の信頼性回復と危機回避に向け、全力を挙げることで一致した。宮下新長官は同夜、首相の任命を受け、皇居で認証式に臨んだ。

野党側は、基本的な歴史認識を一致させずに政権を発足させた自民、社会、さきがけ3与党間の矛盾が露呈したと指摘、今後「野合」政権批判を一段と強める構えだ。

桜井氏は14日午前、河野外相と都内のホテルで会い、「発言は不適切だった」として、自発的に責任を取り閣僚を辞任する考えを表明。同日夕、首相に辞表を提出した。河野氏は同日昼、神奈川県箱根町で静養中の村山首相を訪ねて会談、桜井氏の意向を伝えた。首相は桜井氏の辞任を了承し、後任を自民党から起用することに合意、調整を急ぐよう外相に指示した。

河野氏はこれに前後して、森自民党幹事長、三塚元政調会長と後任人事を協議。手堅い手腕で定評のある宮下氏を起用する方針で一致した。首相は外相、蔵相との会談で侵略戦争について「深い反省に立ち、不戦の決意の下、世界平和の創造に尽くす」とした先の臨時国会での所信表明演説を内閣の基本線とすることを再確認した。

首相は任命に際し、宮下氏に対し「今の政権の政権の正確を踏まえてやってほしい」と歴史認識の徹底を求めた。宮下氏は任命後の記者会見で「侵略的事実があり、植民地支配によって(アジア諸国)に苦痛を与えたことを深刻に受け止めればならない」との認識を強調した。《共同通信》



【村山富市首相】夏休み返上「仕方ない」

村山首相は14日、桜井前環境庁長官の辞任と後任人事を協議するため、静養先の神奈川県・箱根町から急きょ首相公邸に戻り、慌ただしく対応に追われた。政権発足以来「ハト派政権」と称し、終戦50年に向け戦後処理問題の決着に意欲を燃やしていただけに、内閣の足元から出た「過去」の認識をめぐる問題発言は「最悪のタイミング」(首相周辺)で、官邸サイドからは怒りの声も上がった。

就任後、自衛隊合憲論など次々と基本政策を転換した首相にとって、歴史認識は「生命線」(同)。政権のダメージしでも食い止めるためにも、終戦の日の15日を前に、事実上の引責辞任という形で早期決着を図らざるを得なかった。

この日午前、静養先のホテル周辺を散策した首相は「いいのう。なかなか歩けんしのう。いいとこじゃ」と満足げだったが、記者団から桜井氏のことを聞かれると「全体の状況を考えて、責任を取ったんだろう」とぽつり。「静養は打ち切りか」との問いに「仕方ないね」と一転して厳しい表情に変わった。

帰京する車に乗る際には「今日中に新閣僚の認証式までやるのか」と質問され、「そうしたいね。明日は15日だから」と、終戦の日を前に決着させる決意を強調した。

静養に入った12日夜から、心の休まる間もなかった首相。早期収拾を図ったものの、社会党の「琴線」に触れる問題だっただけに複雑な思いを隠せなかった。《共同通信》

【ゴルフ・平瀬真由美選手】今季初優勝

NEC軽井沢72最終日(14日・軽井沢=6437ヤード、パー72)この日のベストスコア68で追い上げた岡本綾子と74と崩れた平瀬真由美が通算5アンダーの211で並びプレーオフへ。その1ホール目に岡本がボギーをたたいたのに対し、平瀬はパーをセーブし、今季初優勝、賞金1080万円を獲得した。平瀬はツアー通算10勝目。

2位と5打差スタートの平瀬はパットが決まらず1バーディー、3ボギーと苦戦し、猛チャージをかけた岡本に並ばれた。しかし、プレーオフでは、岡本が第1打を右の林に入れ、ボギーとしたのにも救われ、辛ろうじて勝った。4打差の3位は塩谷育代、吉川なよ子、服部道子、福島晃子、李英美(韓国)が入った。《共同通信》

【ゴルフ・尾崎直道選手】ツアー通算22度目の優勝

アコム・インタナショナル最終日(14日・茨城県セベ・バレステロスGC=6806ヤード、パー72)前日2位の尾崎直道が7バーディー、1ボギーの安定したゴルフで13点を挙げ、大会タイ記録の通算41点で優勝、賞金1800万円を獲得した。尾崎直のツアー優勝は1992年のラークカップ以来2年ぶり通算22度目。

6点差の2位はこの日最高の打点をマークした河村雅之、さらに1点差の3位には東聡が入った。前日首位の倉本泰信はマイナス5点と崩れ、トータル28点で10位に終わった。《共同通信》



8月14日のできごと