令和886日目
2021/10/02
この日のできごと(何の日)
【北朝鮮による日本人拉致事件】
横田早紀江さん「突然、明かりが取り外されたような」
いつも笑顔の真ん中に、娘が、姉がいた-。北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=が5日に57歳の誕生日を迎えるのを前に、母の早紀江さん(85)、弟の拓也さん(53)が2日、報道陣の取材に応じ、深い喪失感と悲しみを改めて語った。
「突然、明かりが取り外されたような」。早紀江さんは、めぐみさんが拉致されたあとの一家の様子をそう表現した。
めぐみさんが13歳になるまでは、家族全員で誕生日を祝ってきた。早紀江さんが焼く鶏もも肉が、お祝いメニューの定番。手作りのバターケーキも食卓を彩った。いつも朗らかなめぐみさんが、一層、笑顔を見せる日だった。
13歳の誕生日から1カ月後の昭和52年11月15日、めぐみさんは姿を消した。44年近い年月が過ぎ、拓也さんは「今、57歳になろうとしている姉の姿は、想像もできない」とうつむく。
「また一緒に誕生日を過ごせる日が、本当に来るのだろうか」。早紀江さんは自身の体調も念頭に、不安を率直に口にした。
この日は、早紀江さんの住む川崎市内で、拉致被害者家族を支援するオンライン集会があり、帰国した拉致被害者の曽我ひとみさん(62)が、居住地の新潟県内からリモートで参加。曽我さんは、昭和53年8月に母のミヨシさん(89)=同(46)=とともに拉致されたあと、めぐみさんと同じ招待所で過ごした時期があった。
曽我さんは、アイスクリームが提供されたとき、製造機の中に残ったクリームを一緒に指ですくい取ってなめ、笑いあったエピソードを明かした。別の住まいに移る際には、大切にしていた赤いかばんをプレゼントしてくれたといい、「めぐみさんの優しさが心にしみた」と振り返った。
今年で90歳になるミヨシさんは、未帰国のまま。曽我さんは「日本に残る家族の方々も高齢になり、もう時間がない。皆さんの力を貸してほしい」と、国民全体の協力を求めた。《産経新聞》
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【J1】
明治安田J1第31節第2日(2日・川崎市等々力陸上競技場ほか=6試合)首位の川崎はレアンドロダミアンの得点でFC東京を1−0で下し、連勝を6に伸ばした。勝ち点81で2位の横浜Mとは12差。
神戸は勝ち点54で並んでいた浦和に5−1で大勝した。大迫の加入後初ゴールで先制し、イニエスタや武藤らが加点。浦和は8試合ぶりの黒星を喫した。札幌はG大阪を5−1で退け、横浜FCは鹿島に、清水は福岡にそれぞれ2−1で勝利。柏−仙台は引き分けた。《共同通信》
【プロ野球・2日】
オ6−0ソ
オリックスが6連勝。山本は2安打に抑えて今季3度目の完封勝利、自身13連勝で16勝目を飾った。打線は一回にモヤとT−岡田の適時打などで4点を奪い二、四回に1点ずつ加点した。ソフトバンクはスチュワートが一回から乱れた。
日2−1西
日本ハムが接戦を制して連敗を3で止めた。1−1の七回に高浜の適時二塁打で1点を勝ち越した。2番手の堀が1回無失点で3勝目を挙げ、杉浦が24セーブ目。西武は今井が7回2失点と好投したが、打線が援護できなかった。
楽6−1ロ
楽天が3連勝とした。一回に山崎剛のソロで先制。二回に茂木の適時二塁打などで2点を奪い、五回には辰己のソロで加点した。岸は6回4安打1失点で9月4日以来の8勝目。ロッテは二木が5回4失点と踏ん張れず4連敗となった。
広5−9ヤ
ヤクルトが打ち勝った。四回に中村の2点適時打で先制。六回には山田の33号2ラン、サンタナの3ランで突き放し、その後も着実に加点した。高梨が八回途中4失点で4勝目。広島は高橋昂が粘れず、打線の反撃も遅かった。
巨5−4D
巨人は2−2に追い付かれた三回に坂本の適時二塁打などで2点を奪った。再び同点とされたが、五回に坂本の犠飛で勝ち越した。3番手の高木が2回無失点で2年ぶりに白星を挙げた。DeNAは今季の巨人戦の負け越しが決まった。
神3−0中
阪神の高橋が2試合連続の完封を無四球で飾って3勝目。変化球を低めに集めて単打5本に抑えて二塁を踏ませず、一回のマルテの2試合連続3ランによるリードを守った。中日は打線が低調で、このカードの2年連続負け越しが決定。
【GP・ジャンプ】
ノルディックスキーの夏の国際大会、グランプリ(GP)ジャンプは2日、ドイツのクリンゲンタールで男女の個人最終戦(ヒルサイズ=HS140メートル)が行われ、男子は今季2戦目の小林陵侑(土屋ホーム)が138メートル、140メートルと大飛躍をそろえ、合計283.8点で圧勝した。女子は高梨沙羅(クラレ)が131メートル、128メートルの235.5点で3位。マリタ・クラマー(オーストリア)が勝った。
男子の前戦を制した佐藤幸椰(雪印メグミルク)は7位。中村直幹(Flying Laboratory)は35位。《共同通信》
【COVID-19】
国内新規感染1246人
国内で2日、新たに1246人の新型コロナウイルス感染者が確認された。内訳は東京196人、大阪184人、兵庫90人、愛知88人、神奈川82人など。神奈川が100人を下回るのは4月12日以来。東京は1週間前の382人から大幅に減少し、200人を割り込んだ。大阪も1週間前の半分以下となった。
死者は東京13人、沖縄5人、大阪4人、神奈川2人などの報告があり、計32人だった。
また厚生労働省によると、全国の重症者は719人で、前日より59人減少した。
そのほか、千葉、愛知、広島、島根で各1人、過去に発表した感染者の取り下げがあった。《共同通信》
週末にぎわい、新たな一歩
新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が全面解除されてから初の週末となった2日、商業施設や行楽スポットに多くの人が訪れ、にぎわいを見せた。「長かった」「安心して来て」。営業時間を延長する観光施設もあり、コロナ対策と経済の共存を模索する新たな一歩が始まった。
シンボルのライオン像がマスクを着けたままの東京・銀座三越。「宣言期間は本当に長かった。デパートは久しぶり。感染者数が減っているので安心感はある」。友人と訪れた千葉県船橋市の女性(40)は笑みを浮かべた。
◇
NTTドコモがまとめた2日午後3時時点の人出は、全国の主要駅や繁華街計95地点のうち7割超の69地点で、前週土曜日の9月25日を上回った。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が全面解除されて初の週末となったほか、多くの地域で好天に恵まれたことが影響したとみられる。
人出は宣言解除地域を中心に活発になり、新型コロナ感染拡大前(昨年1月18日〜2月14日)の休日平均と比べて東京駅南は2.5%増で、前週の9月25日(4.1%減)から6.6ポイント上昇した。三重県の津駅は18.9ポイント上昇し、上げ幅が最大だった《共同通信》
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【比・ドゥテルテ大統領】引退表明
フィリピンのドゥテルテ大統領(76)は2日、来年の大統領任期終了後に政界を引退する意向を示し、出馬表明していた副大統領選への立候補を取りやめる考えを明らかにした。大統領の再選は憲法で禁止されており、副大統領選出馬は権力維持が目的と疑問の声が出ていた。
一方、大統領の有力後継者とされてきたドゥテルテ氏の長女サラ氏(43)は2日、同時実施の南部ダバオ市長選に再選を目指して立候補を届け出た。大統領選には出馬しない構えを示した。大統領の突然の引退表明と、長女の不出馬姿勢で、フィリピン次期政権の行方は混沌としてきた。《共同通信》
【カタール】初の国政選挙
ペルシャ湾岸のカタールで2日、初の国政選挙となる諮問評議会選が行われた。カタールは首長が全権を握る君主制で、諮問評議会選は何度も先送りされてきたが、来年11月に始まる中東初のサッカーW杯を前に実施に踏み切った。民主的な取り組みをアピールする狙いがある。
45議席のうち30人を投票で選び、残る15人を首長が指名。これまでは首長が全員を指名していた。2日午後(日本時間同日深夜)に投票を締め切り、開票を開始。
地元メディアによると投票所には男女別の入り口が設けられた。訪れた男性は「国と市民のためになってほしいと願う。混乱は全くなかった」と話した。《共同通信》
【台湾】防空圏に中国軍58機
台湾国防部(国防省)によると、1日から2日にかけて中国の戦闘機など計58機が台湾の防空識別圏に進入した。1日には38機が進入、国防部が昨年9月に中国軍用機の進入情報を公表し始めて以来、一日に入った機数としては最多となった。2日も戦闘機など20機が進入した。台湾が環太平洋連携協定(TPP)加盟申請をしたことを受け、中国が圧力を強化している可能性がある。
蔡英文政権はTPP加盟に向け、日本を含めた加盟国に対する働き掛けを強めている。自民党の岸田文雄総裁らは台湾のTPP加盟申請を歓迎したのに対し、中国は「強烈な不満と断固とした反対」を表明した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは2日、各地で行われ、エンゼルスの大谷がシアトルでのマリナーズ戦に「2番・指名打者」でフル出場し、2打数無安打1得点、2四球で10試合連続で本塁打が出なかった。45本塁打はリーグ3位。トップのペレス(ロイヤルズ)と3本差、2位のゲレロ(ブルージェイズ)とは2本差で3日が今季最終戦。チームは4−6で敗れた。
パイレーツの筒香はレッズ戦に「2番・右翼」で先発出場し、3打数無安打、1四球2三振で途中交代した。チームは8−6で勝った。《共同通信》