令和645日目

2021/02/03

この日のできごと(何の日)

【COVID-19】

改正特措法が成立

改正新型コロナウイルス特別措置法と感染症法は3日の参院本会議で、与党と立憲民主党、日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。官報での公示を経て13日に施行される。営業時間短縮や入院拒否に関して命令や罰則を導入し、対策の実効性を高める。与野党の事前協議を経たことで、1月29日の審議入りから実質4日の審議でスピード成立となった。

西村康稔経済再生担当相は3日の審議で、命令や罰則について「専門家の意見を聞いて判断するし、十分に私権に配慮した運用を行う。丁寧に事業者の理解を得ながら進めていく」と述べ、慎重に運用する考えを強調した。内閣委と本会議の採決では国民民主、共産両党が反対した。

特措法には、緊急事態宣言の前段階に当たる「蔓延(まんえん)防止等重点措置」を新設。首相が専門家の意見を踏まえて指定した地域の知事は、宣言の発令前でも事業者に営業時間の短縮を命令でき、拒んだ場合は20万円以下の過料とする。コロナ分科会が示す基準で「ステージ3(感染急増)」での適用を想定している。

緊急事態宣言下での時短や休業についても、これまでの要請に加えて命令を新設し、拒んだ場合は30万円以下の過料とする。

また、休業や時短に応じた事業者に対する支援として、国と地方自治体が「財政上の措置」を講じるよう義務付けた。

一方、感染症法には入院拒否者や、保健所の行動調査を拒否した感染者に対する罰則を追加し、それぞれ50万円以下、30万円以下の過料とする。

改正法は自民、立民両党が1月28日の幹事長会談で、政府案から刑事罰を全て削除するなどの修正で合意。衆院で1日に修正案が可決され、参院に送付されていた。《産経新聞》

アプリ「COCOA」に不具合

田村憲久厚生労働相は3日記者会見し、新型コロナウイルス対策のスマートフォン向け接触確認アプリ「COCOA(ココア)」について、利用者の約3割に当たるアンドロイド版で昨年9月28日以降、陽性者との接触通知が届かない不具合があったと明らかにした。田村氏は「大変なご迷惑をおかけし、信頼を損ねた。心からおわびする」と謝罪した。

厚労省によると、アンドロイドのシステムは、他の端末が近くにあった場合に記録する仕組みになっている。

陽性登録された人の情報を受け取った際、記録の中にこの人との接触情報があれば通知されるが、アプリの不具合によって機能しなくなっていた。《共同通信》

国内新規感染2631人

国内の新型コロナウイルス感染症の死者は3日、新たに120人確認され、累計で6072人になった。先月23日に5000人を超えてから11日で6000人を超えた。東京都で32人、神奈川県で19人の死亡が判明し、いずれも過去最多だった。

一方、3日に確認された新規感染者は43都道府県と空港検疫で2631人。厚生労働省によると、重症者は前日より40人少ない897人だった。

東京都では676人の感染が判明。1日当たりの感染者は6日連続で1000人を下回った。全体の半数超の344人の感染経路が特定できていないという。《読売新聞》

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【東京株式市場】

3日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は3営業日続伸した。終値は前日比284円33銭高の2万8646円50銭で、約1週間ぶりの高値を付けた。米追加経済対策が大きな規模で実現すれば景気を支えるとの期待が高まった。国内上場企業の決算発表も総じて好意的に評価され、買い注文につながった。

東証株価指数(TOPIX)は24.07ポイント高の1871.09。出来高は約13億7400万株。

バイデン米政権が新型コロナウイルス感染拡大に対応する支援策を早期に進めるとの観測が広がった。米株式市場で個人投資家集団の投機的売買が落ち着いてきたことも安心感を高めた。《共同通信》

【ソニー】純利益が初の1兆円超

ソニーが3日発表した2020年4〜12月期連結決算は、純利益が前年同期比87.0%増の1兆647億円だった。2年ぶりに過去最高を更新し、初めて1兆円を超えた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要で、ゲーム事業が好調だった。音楽や金融事業も寄与した。

本業のもうけを示す営業利益も11.8%増の9053億円と過去最高だった。売上高は4.1%増の6兆7789億円となった。ゲーム事業はソフトや有料会員サービスが伸び、営業利益の3分の1程度を占めた。

十時裕樹副社長は業績説明会で、家庭用ゲーム機「PS5」について、「強い需要に応えられていない」と説明した。《共同通信》

【大相撲・大栄翔関】朝霞市を表敬訪問

大相撲の平幕大栄翔関が3日、故郷の埼玉県朝霞市で富岡勝則市長を表敬訪問し、県出身力士として初となる優勝を報告した。「優勝して世界が変わった。地元に良い報告ができてうれしい」と喜びをかみしめた。

大栄翔関は「優勝したことで注目される。一層努力し、稽古に精進したい」と来場所に向けて決意を表明。富岡市長は、中学校で園芸部員だった大栄翔関が好きなヒマワリの花束を贈り、「三役に上がって大関を目指してほしい」と激励した。

スポーツの発展に寄与したとして、市民体育賞特別賞を授与された大栄翔関。「良い結果を残すことが応援してくれる方への一番の恩返し」と語った。《共同通信》

【河井案里参院議員】辞職

2019年参院選広島選挙区を巡る公選法違反事件で、有罪判決を受けた参院議員河井案里被告(47)=自民党離党=は3日、山東昭子参院議長宛てに辞職願を提出した。参院は同日夜の本会議で許可した。参院広島補欠選挙は衆院北海道2区、参院長野選挙区と同じ4月25日投開票となる。改めて政治とカネ問題が焦点になり、不祥事が続く菅政権にとって打撃。野党は対決姿勢を強め、河井議員が国会で説明すべきだとして追及する。

河井議員は辞職願提出後、コメントを発表。一審の有罪判決に納得できないが「争いを長引かせ、混乱を生じさせるのは本意ではない」として、控訴しない考えを明らかにした。《共同通信》

【ミャンマー】スー・チー氏を刑事訴追

ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問率いる国民民主連盟(NLD)は3日、無線機を違法に輸入したとして、国軍のクーデターによって軟禁中のスー・チー氏が刑事訴追されたと明らかにした。有罪になれば選挙への立候補が制限される可能性があり、国軍がスー・チー氏の本格的な排除に乗り出した形だ。

ロイター通信によると、国軍が首都ネピドーのスー・チー氏の自宅で6台の無線機を発見したという。同じく軟禁中のウィン・ミン大統領も、新型コロナウイルス感染拡大の防止を目的とする法令に違反したとして訴追された。《産経新聞》

クーデターで全権を掌握したミャンマー国軍は、首都ネピドーで拘束していた国民民主連盟(NLD)の議員ら約400人を解放し、自宅に戻るよう命じた。複数の議員が3日、明らかにした。アウン・サン・スー・チー国家顧問らNLD幹部は引き続き軟禁されているもようだ。

解放された議員の大半は、NLD執行部の指示を待つ必要があるとしてネピドーにとどまっているという。

NLD議員らは1日の議会招集を控えてネピドー入りしていたが、同日のクーデターで宿舎に閉じ込められていた。電話はできたが、外出は認められなかったという。《共同通信》



2月3日 その日のできごと(何の日)