令和369日目
2020/05/03
この日のできごと(何の日)
【COVID-19】
国内新規感染201人
国内では3日、新型コロナウイルスの新たな感染者が201人確認され、横浜港のクルーズ船の乗船者を除く累計感染者は1万5078人となった。死者は9都道府県で19人確認され、クルーズ船の乗船者を除く累計は536人になった。
累計感染者数は4月9日に全国で5000人を超えた後、9日後の18日に1万人を超えた。1万5000人を超えたのは、それから15日後で、感染者数の増え方は鈍化している。一方、感染者の84%(1万2660人)は、13の「特定警戒都道府県」に集中している。
東京都内では新たに91人の感染が確認された。1日あたりの感染者数が100人を下回るのは3日ぶりで、都内の累計感染者数は4568人となった。
91人のうち7割に当たる64人の感染経路がわかっていない。経路が判明しているケースのうち、14人は家庭内感染だった。また、70~90歳代の女性4人の死亡も確認された。《読売新聞》
山梨帰省の20代女性、帰京は陽性判明後
東京都に住む20代会社員女性が帰省先の山梨県で新型コロナウイルス感染が確認された問題で、県は3日、帰京に使った高速バスは1日夜ではなく、陽性判明直後の2日朝の便だったと訂正した。女性が保健所に虚偽の説明をしていたという。
県の新型コロナ対策特別チームによると、女性は1日にPCR検査を受け、結果が出るまで実家待機を求められていた。女性は当初、結果判明前の同日午後8時25分ごろ、富士急ハイランドバス停(富士吉田市)から京王バスのバスタ新宿行き高速バスに乗って帰京したと説明していた。
ところが、2日の報道を受けて知人から保健所に「けさ帰った」と情報提供があり、特別チームが本人や家族に事情を聴いたところ、2日午前10時20分ごろ、富士急ハイランドバス停から京王バスの高速バスに乗ったと認めた。
PCR検査陽性の結果は同日午前9時ごろ、保健所から本人に伝えられており、女性は陽性を知りながらバスに乗ったことになる。
特別チームは「陽性であることを知りながら公共交通機関を利用したことや、事実と異なる説明をしたことは非常に残念だ」としている。県は改めて、同じバスの乗客で健康に不安がある人は保健所に相談してほしいと呼び掛けている。《産経新聞》
千葉・松戸市長訪問による「休業要請」かなわず
千葉県松戸市の本郷谷健次市長は3日午前午前10時の開店時間にあわせ、営業を続けている同市内のパチンコ店を訪れ、休業を強く求める要望書を渡した。店側は「要望は本部に伝える、店では対応できない」と回答を避け、営業を続けた。同店に対してこの日、県は改正新型インフルエンザ等対策特措法45条3項に基づく休業指示を出した。
要請を終えた本郷谷市長は「店内を見たが、客が隣り合って座り、混み合っていた。感染への不安を多くの地域住民が感じている。(休業は)社会の要請と考え、施設の使用停止を求めたが回答はなかった」と説明した。
同店では、約300人が午前10時の開店を待った。市の調べでは開店時、駐車場には116台あり、県内ナンバーが68台でうち地元の「野田」ナンバーが28台。「春日部」「練馬」など県外ナンバー車が48台だった。
店を訪れていた松戸市内の60代の男性は「みんな開いている店を探している。この店にこんなに客が集まったのを見たのは初めて」と驚いた様子だった。混雑が激しく、帰ることにしたという船橋市の40代の男性は「パチンコをやめられない人が多いのが、よく分かった」と話した。《産経新聞》
枝野氏、緊急事態対応に改憲不要
立憲民主党の枝野幸男代表は3日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態条項を新設する憲法改正は不要との見解を表明した。私権制限のため必要だとの指摘に対し、党ホームページ上の動画で「明らかな事実誤認だ。(現行)憲法の制約で、やるべきことができないということは全くない」と批判した。
国民の権利は憲法上「公共の福祉」により制約を受けると説明。災害対策基本法に強い私権制限が規定されているとして、新型コロナ対応への適用を提案した。
感染終息に向け政府に協力した上で「豊かさを分かち合い、互いに支え合う社会をつくり出す」と社会変革を目指す姿勢を強調した。《共同通信》
米国務長官「武漢の研究所から新型ウイルス、かなり多くの証拠」
米国のポンペオ国務長官は3日のABCテレビのインタビューで、新型コロナウイルスの発生源が中国湖北省武漢市にある中国科学院武漢ウイルス研究所であることを示す証拠が「かなり多くある」と述べた。
トランプ政権は、発生源を確認するために情報機関による調査を進めている。ポンペオ氏は「武漢の研究所から新型ウイルスが出たとする、かなり多くの証拠がある」と言明した。具体的な中身については言及しなかった。ウイルス流出が意図的だったのか事故だったのかを問われると「何も言えることはない」と語り、見解を示さなかった。
ポンペオ氏は中国側に研究所への立ち入りを認めるよう改めて迫った。中国側は研究所からのウイルス流出を否定している。《読売新聞》
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【フィリピン】収容者1万人を釈放
フィリピン最高裁は3日までに、国内の拘置所から収容者約1万人を釈放したと明らかにした。拘置所や刑務所の収容者数は定員の5倍を超える過密状態で、新型コロナウイルスの感染急増が懸念されている。
最高裁によると、釈放されたのは裁判を控えている被告ら。最高裁が感染拡大を防ぐため下級裁判所に指示した。今後も釈放者を増やす方針としている。
フィリピンでは、ドゥテルテ大統領が強権的な麻薬犯罪対策を推し進めたため逮捕者が急増。拘置所や刑務所に収容者がひしめき合っている。《共同通信》
【競馬・天皇賞(春)】
第161回天皇賞・春(3日・京都11R3200メートル芝14頭、G1)昨年の勝ち馬で1番人気のフィエールマン(クリストフ・ルメール騎乗)が3分16秒5で優勝、史上5頭目の2連覇を達成した。G1.3勝目で、1着賞金は1億5千万円。
払戻金は単勝が200円、枠連は(4)―(8)で1110円、馬連は(6)―(14)で5770円、馬単は(14)―(6)で7410円、3連複は(5)―(6)―(14)で1万3500円、3連単は(14)―(6)―(5)で5万5200円、ワイドは(6)―(14)が1790円、(5)―(14)が510円、(5)―(6)が5160円だった。《共同通信》
【福永祐一騎手】通算2300勝
日本中央競馬会(JRA)の福永祐一騎手は3日、東京競馬第2レースでサイモンルグランに騎乗して1着となり、史上5人目(現役4人目)のJRA通算2300勝を達成した。
通算2300勝は、1997年に岡部幸雄、2004年に武豊、12年に横山典弘、14年に蛯名正義の4騎手が、それぞれ達成していた。《共同通信》
【北朝鮮】韓国側に銃撃
韓国軍合同参謀本部の発表によると、3日午前7時41分頃、韓国と北朝鮮の間の非武装地帯(DMZ)で、韓国軍の監視所が北朝鮮側から複数発の銃撃を受けた。人的な被害はなかったという。韓国側は警告射撃を行った上で、朝鮮戦争の休戦協定に違反するとして警告放送で再発防止を求めた。
DMZは、軍事境界線から南北約2キロ・メートルずつにまたがる緩衝地帯だ。韓国軍関係者によると、現場は韓国北部・鉄原(チョルウォン)近くのDMZ内で、北朝鮮側から少なくとも4発が監視所の外壁に撃ち込まれた。
韓国側の警告射撃は十数発ずつ、2度行われた。韓国軍関係者は、敵対行為を控えるとした2018年9月の南北合意にも「違反する」と語った。南北の軍通信線を通じ、北朝鮮側と接触を試みているという。
北朝鮮は2日、重体説が取り沙汰された金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の健在を国営メディアで誇示したばかりだ。韓国軍関係者は「北朝鮮の意図は分析中」としながら、故意による挑発の可能性は低いとの見方を示した。射程外の遠距離から撃ってきたとみられるほか、北朝鮮軍の装備点検の時間帯だったことから、誤射の可能性も含め調査している。《読売新聞》
【憲法記念日】自民が「緊急事態条項」創設訴え
73回目の憲法記念日となった3日、改憲派と護憲派は新型コロナウイルスの感染拡大を受けインターネットを用いた集会を開催した。安倍晋三首相(自民党総裁)は改憲派の集会に寄せたメッセージで「緊急事態条項」創設の重要性などに触れながら、改憲実現に重ねて意欲を示した。ただ、野党は依然、改憲論議に慎重で、首相の総裁任期が切れる来年9月までの憲法改正は容易ではない。
「憲法制定から70年余りが経過し、時代にそぐわない部分、不足している部分は改正していくべきではないか」
首相は、ジャーナリストの櫻井よしこ氏らが主催した憲法フォーラムに寄せたビデオメッセージでこう述べた。緊急時に限って政府による強い権限行使を可能とする緊急事態条項の創設や、9条への自衛隊明記にも重ねて意欲を示した。
櫻井氏も「国家の土台である憲法を一日も早く改正しないと手遅れになる」と強調。集会では「ただちに憲法論議を開始し、速やかに憲法改正の国会発議を実現するよう要望する」との声明文を発表した。
護憲派も国会前で集会を開き、「全国の市民は連帯し、安倍改憲発議を阻止しよう。権力私物化、改憲暴走の安倍政権を倒し、政治を変えよう」との宣言を採択した。
不要不急の外出自粛などを強制できない政府の限界が明らかになっている中、緊急事態条項創設をめぐる与野党の足並みはそろっていない。
自民党の稲田朋美幹事長代行は3日のNHK番組で、緊急時に国民の私権をどこまで制限し、憲法で明記されている国会の定足数や議員の任期をどうすべきかについて議論が必要だと訴えた。公明党の斉藤鉄夫幹事長は私権制限強化は法律で対応可能との認識を示しつつ、緊急時を想定し、議員の任期などは憲法審査会で議論すべきだと強調した。
一方、立憲民主党の福山哲郎幹事長は「新型コロナに乗じて憲法改正の議論を安易にするのはやめていただきたい」と反発。共産党の小池晃書記局長も「新型コロナ対応がうまくいっていないのは憲法のせいではない。一致結束を呼びかけながら、国民の多数が反対している改憲を持ち出すのは最悪だ」と述べ、安倍政権の姿勢を批判した。
主要野党は憲法審査会の日程などを協議する幹事懇談会の開催にも反対している。与党内でも、改憲について「このようなときに持ち出すのは適当ではない。もう少し落ち着いてから対応すべきではないか」(自民党の二階俊博幹事長)との声があり、首相の総裁任期の来年9月までに実現する保証はない。
首相は集会に寄せたメッセージで「憲法改正への挑戦は決してたやすい道ではない」と認めつつ、改憲派の不安を払拭するかのように、こうも強調した。
「必ずや皆さんとともに成し遂げていく。その決意に揺らぎは全くありません」《産経新聞》