令和315日目
2020/03/10
この日のできごと(何の日)
【COVID-19】
世界の死者4000人超
各国政府の発表によると新型コロナウイルス感染症の死者が10日、世界全体で4千人を超えた。中国で3136人、イタリアで463人、イランで291人が確認された。中国は沈静化の傾向だが、欧州や米国で感染が急速に広がっている。
感染者が100を超す国・地域に広がる中、世界保健機関(WHO)がなお「パンデミック(世界的大流行)」表明を避けているのは、流行阻止が不可能という意味合いを持つ用語であるため、各国が感染防止への取り組みを諦める事態を警戒しているからだ。 WHOが現行規定上「パンデミック」を使うのは、封じ込めを目指さないインフルエンザのみ。《共同通信》
習近平国家主席、武漢視察
中国の習近平国家主席は10日、新型コロナウイルス感染症の発生後初めて、被害が最も深刻な湖北省武漢市を視察した。中国政府は10日、新型コロナウイルスによる中国本土での死者が9日に17人増え、計3136人になったと発表した。感染者は19人増え、計8万754人。 1日当たりの感染者の増加数は4日連続で100人を下回った。
新たな死者は全て湖北省。習氏の武漢市入りは、対策の成果で感染が終息に向かっていると内外にアピールする狙いがありそうだ。武漢市の封鎖が近く解除されるとの見方も強まっている。《共同通信》
中国、ホテル倒壊の死者20人に
中国福建省泉州市のホテル倒壊で、地元当局は10日までに、下敷きとなった71人のうち20人の死亡を確認した。41人が救出され、残る10人の救出作業が進められている。中国メディアが報じた。
ホテルは新型コロナウイルス感染拡大が深刻な地域から来た経過観察対象者の隔離施設となっていたが、7日に突然倒壊した。1階で行われていた改装作業の際に柱が変形し、直後に崩れ落ちたことが判明している。《共同通信》
東海道新幹線、3月の利用半減
JR東海は10日、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で、3月1~9日までの東海道新幹線の利用者数が、前年同期比56%減になったと発表した。在来線の特急列車の利用者数も53%減と大幅に落ち込んだ。
在宅勤務の増加や出張の抑制に加え、観光で利用する人が減ったことが原因とみている。JR東海によると、2月に入り利用者数が減少し始め、3月に入って急減した。
金子慎社長は10日の記者会見で、「そこまで(前年を)下回ると思っていなかった。どこまで続くのか心配だ」との懸念を示した。《共同通信》
入社式中止相次ぐ
トヨタ自動車は10日、4月1日に愛知県豊田市の本社で予定していた入社式を中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、出席者の安全を優先したと説明している。JR東海も10日、入社式を取りやめる方針を明らかにした。
トヨタの今年の入社式には、新入社員や社内関係者を合わせて千人以上が出席予定だった。入社式中止を受け、豊田章男社長が新入社員へのメッセージを発信する方向で検討している。
ソニーは本社で予定していた入社式を取りやめ、社長がネット配信で新入社員向けのスピーチを行う。ホンダも鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)での入社式の式典中止を既に決めている。《共同通信》
イタリア全土で移動制限
新型コロナウイルスの感染拡大が続くイタリアで10日、全土での個人の移動制限が始まった。コンテ首相が拡大防止策をまとめた新たな首相令を出し、居住地域外に出ることを原則禁止した。既に多くの名所や美術館が閉鎖され、世界中から旅行客が訪れるイタリア観光業には大打撃となっている。
飛行機や電車、バスは止めず緊急時や仕事の必要性があれば移動は認められる。 新たな首相令により、葬儀やミサを行うことも全土で禁止された。レストランやバール(喫茶店)の夜間営業も認められず、ショッピングセンターは週末の営業を禁じられた。《共同通信》
安倍首相、イベント自粛継続を要請
安倍晋三首相は10日、官邸で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で、全国的なイベントの開催自粛について「今後おおむね10日間程度はこれまでの取り組みを継続してほしい」と要請した。政府の専門家会議(座長・脇田隆字国立感染症研究所長)が、イベント自粛などの感染防止措置の効果に関するデータが集まる19日ごろまでは自粛が必要だとの認識を示したことを踏まえた。首相は会合で「引き続き国内の急速な感染拡大を回避するために重要な時期だ」と述べた。
また、感染を防ぐ水際対策として、新たにイタリアの一部などからの入国を拒否する方針を表明した。新たに追加するのはイタリアの北部のロンバルディア、ベネト、エミリア・ロマーニャ、ピエモンテ、マルケの5州と、イランのアルボルズなど8州、サンマリノ共和国全域に滞在歴のある外国人で、11日午前0時から効力を発生させるとしている。
首相は「引き続き国民の健康と生活の安定を守るため、これまでの施策を着実に実行するとともに、日々変化する情勢の先を見据え必要な対策を躊躇なく講じていく」と強調した。《産経新聞》
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【東京株式市場】
10日の東京株式市場で日経平均株価(225種)は乱高下し、終値は前日比168円36銭高の1万9867円12銭と3営業日ぶりに反発した。前日の米国株暴落を受けて一時急落したが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けた米国の経済対策への期待感や、円安ドル高の進行を支えに買い注文が広がった。
10日の取引時間中の振れ幅は1078円超と、約2年1カ月ぶりの大きさになった。東証株価指数(TOPIX)は17.71ポイント高の1406.68。出来高は約25億7千万株。《共同通信》
【大相撲春場所】3日目
大相撲春場所3日目(10日・エディオンアリーナ大阪)上位陣は安泰だった。横綱白鵬は元大関の高安を寄り切って3連勝。横綱鶴竜も隠岐の海を寄り切り2勝目を挙げ、連敗は免れた。一人大関の貴景勝は小結遠藤を突き出して2勝1敗とした。遠藤は2敗目。
大関昇進に挑む関脇朝乃山は大栄翔を押し出して3連勝。関脇正代は2度の幕内優勝経験がある御嶽海に押し出され、初黒星を喫した。勝ちっ放しは白鵬、朝乃山と御嶽海ら計8人。《共同通信》
【ラグビー・W杯日本大会】実質黒字68億円
ラグビーのW杯日本大会組織委員会は10日、東京都内で理事会を開き、実質的な黒字として68億円を計上した大会収支を了承した。W杯を契機とした競技発展に向けたレガシー事業として支出に組み入れ、日本ラグビー協会に渡す。使途は今後検討する。
総額は収支ともに677億円。チケット収入は389億円に達した。レガシー事業に関し、組織委は(1)建て替えられる東京・秩父宮ラグビー場にミュージアムを整備する資金(2)地方自治体が実施する普及事業の助成、実施(3)W杯の再招致とアジア地域のラグビー振興―の三つの基金を創設して各20億円規模を充てるよう日本協会に要請した。《共同通信》
【鳥谷敬内野手】ロッテ入り
ロッテは10日、昨季限りで阪神を退団した鳥谷敬内野手(38)の入団が決まったと発表した。背番号は「00」。ロッテの松本尚樹球団本部長は、「練習試合、オープン戦と戦ってきて、内野手の厚みを増したいところがあった。あれだけの選手なので、背中で若手を引っ張ってほしい」と話した。
鳥谷は昨年8月、プロ入りから16年間在籍した阪神から引退を勧告されたが、現役続行を希望していた。通算2169試合で2085安打、138本塁打、822打点。昨季は16年間で最少の74試合出場、19安打、0本塁打、4打点にとどまっていた。《読売新聞》
【東京大空襲】都内で法要
一夜に約10万人の命が奪われた東京大空襲から75年となった10日、東京都墨田区の都慰霊堂で犠牲者を弔う法要が営まれた。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、秋篠宮ご夫妻や小池百合子都知事ら来賓、一般の参列が取りやめとなり、遺族代表ら9人の参列にとどまった。例年なら約600人が集まる会場は人の姿がまばら。席は互いに約50センチ離され、時間は1時間から20分間に短縮された。
遺族代表として焼香した田中英雄さん(84)は、新潟県に疎開中、父親を東京大空襲で失った。「感染を防ぐために規模縮小は仕方がない。犠牲者を追悼することができただけでもよかった」と話していた。《読売新聞》
【東日本大震災】2529人がいまだ不明
警察庁は10日、東日本大震災の発生から11日で9年となるのを前に、被害や警察の活動状況を発表した。2529人がいまだ行方不明で、死者数は1万5899人。岩手、宮城、福島の3県では警察官約3600人が遺体の捜索などを継続している。
行方不明者が最も多いのは宮城の1217人。岩手が1112人、福島が196人。3県以外では千葉が2人、青森と茨城が1人だった。
死者は宮城が9543人、岩手が4675人、福島が1614人。茨城24人、千葉21人、東京7人、栃木と神奈川が4人、青森3人、山形2人、北海道と群馬は1人だった。《共同通信》