令和244日目

令和2年3月9日(月)

2020/03/09

【新型コロナウィルス】

WHO・テドロス事務局長「パンデミックが現実味」

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は9日、世界で感染拡大が続く新型コロナウイルスについて「パンデミック(世界的な大流行)の脅威が非常に現実味を帯びてきた」と述べた。中国湖北省武漢市で発生したウイルスは同国以外で勢いを増しており、感染は100カ国以上に広がっている。

米ジョンズ・ホプキンス大学によると、日本時間10日午前4時時点で、世界の感染者数は11万3千人を超え、死者は約4000人に達した。当初、中国以外の感染比率はわずか1%程度だったが、現在は約30%まで上昇した。特にイタリア、韓国、イランの3カ国で感染が急増している。テドロス氏は「とても多くの国が影響を受けている。時間の問題かもしれない」と語り、パンデミックが目前に迫ってきているとの認識を示した。

一方で、ウイルスの封じ込めや影響の緩和策によって「制御できる」とも強調した。各国に感染者の隔離や感染経路の分析など、あらゆる対策を取るよう改めて求めた。行動が早ければ早いほど感染を防ぐ効果が高まるとして「あきらめないことが肝心だ。我々はウイルスとの闘いに勝利できる」と呼びかけた。

WHOは日本やシンガポールなどは封じ込めに成功しているとし、「勇気づけられている」(緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏)と対策の成果を評価した。《日経新聞》

イベント自粛19日まで要請

新型コロナウイルスの拡大防止策を検討する政府の専門家会議は9日、「爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度は持ちこたえているが、警戒を緩めることはできない」と指摘した新見解を発表した。政府が要請しているスポーツや文化イベントの自粛や学校の一斉休校については、対策の効果が見えてくる19日ごろまでは継続するよう求めた。

また会議のメンバーは会見で、インフルエンザのように暖かくなると消えるウイルスではないため、対応が「数カ月から半年、年を越えて続くかもしれない」と述べ、長期化する見通しを示した。《共同通信》

プロ野球、開幕延期に

プロ野球は9日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、20日に予定されていたセ、パ両リーグの公式戦の開幕延期を決めた。4月中の開幕を目指す。9日にサッカーのJリーグと連携した「新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家チームから延期を助言されたことを受け、臨時の12球団代表者会議で決定した。

開幕が延期されるのは、2011年の東日本大震災以来。プロ野球は感染防止のために先月29日からオープン戦を無観客で行う一方、Jリーグと対策連絡会議を設置。予定通りのシーズン開幕を目指して協議してきたが、感染の広がりが収まらず断念せざるを得なかった。《共同通信》

JR西日本、新幹線の利用者が半減

JR西日本は9日、山陽新幹線の3月1~7日の利用者数が前年同期比約51%減だったと発表した。北陸新幹線は約54%減、在来線特急は約55%減でいずれも大きく落ち込んだ。新型コロナウィルスの感染拡大で、訪日客の利用が減ったことに加え、企業で出張を自粛する動きが広がったことも影響した。

乗車券や特急券などの収入(旅行会社が販売した分などを除く速報値)は44.9%減だった。中でも100キロ以上の中長距離券が57.2%減と落ち込みが大きかった。《共同通信》

中国、日本人観光客のビザ免除措置を停止

中国外務省は9日、日本人が観光旅行などで訪中する際に滞在が15日以内であれば査証(ビザ)を免除してきた措置を、10日から一時的に停止すると在北京の日本大使館に通知した。新型コロナウイルスの日本からの流入を防ぐ狙い。《共同通信》

中国武漢市の眼科医、相次ぎ死亡

中国湖北省武漢市で9日、「武漢市中心医院」の眼科医の男性が新型コロナウイルスによる肺炎で死亡した。中国メディアが伝えた。同病院では、眼科医がウイルスに感染して死亡するケースが相次いでいる。

いち早く肺炎への警鐘を鳴らした李文亮氏=2月7日に新型肺炎で死去=もこの病院の眼科医だった。同病院では今月3日にも別の眼科医が新型肺炎で死亡した。

ウイルスは結膜を通して感染することもある。中国の眼科医のグループは、結膜炎の患者の治療に当たる際は十分に予防策を取るよう呼び掛けている。《共同通信》

イラン、感染予防で7万人を釈放

新型コロナウイルスの感染が拡大しているイランで、司法当局者は9日、国内各地の刑務所の収監者約7万人を順次釈放したと発表した。地元メディアが報じた。刑務所内での感染拡大を予防するための措置としている。

保健省報道官は9日、新型コロナウイルスに感染した死者が前日から43人増加して、計237人になったと発表した。感染者数は、595人増えて計7161人になったとした。《共同通信》

立民枝野代表と山尾氏が「応酬」

立憲民主党の枝野幸男代表が新型コロナウイルス対策を巡りツイッターに投稿した内容を、同党の山尾志桜里衆院議員が9日、ツイッター上で批判し、枝野氏が再び持論を展開する「応酬」を繰り広げた。緊急事態宣言の是非で見解が割れ、足並みの乱れを露呈した。

枝野氏は8日、新型インフルエンザ等対策特別措置法改正で可能になる緊急事態宣言について、私権制限は抑制的だとの見解を投稿。山尾氏は9日「賛成から逆算しているせいなのか、かなりずさんなので問題点を指摘する」と宣言し、抑制的とは言えず、国会の事前承認の明記を訴えた。枝野氏は再び投稿。山尾氏も、これにさらに反発した。《共同通信》

安倍首相「韓国、現在も感染急増」

安倍晋三首相は9日の参院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて同日から韓国や中国への入国制限を実施したことについて「韓国は現在も感染者が急増している。中国は感染者の増加自体は減少傾向にあるが、国民にも負担をかける中でこういう措置を取らせてもらった」と述べた。

首相は「外務省とも相談したうえで判断した」と説明。急速に感染が広がっているイタリアへの入国制限に対しては「イタリアを対象とすべきか議論を行っているところだが、必要であれば躊躇なく判断したい」と述べた。立憲民主党の蓮舫氏の質問に答えた。《産経新聞》



【日経平均終値】1万9698円76銭

週明け9日の東京株式市場は新型コロナウイルス感染症の流行長期化で世界が不況に陥りかねないと懸念され、日経平均株価(225種)は急落して節目の2万円を割り込んだ。急速な円高ドル安や原油価格暴落が市場の波乱要因として意識され、一時前週末比1277円49銭下落した。

終値は1050円99銭安の1万9698円76銭で、約1年2カ月ぶりの安値を付けた。終値の下げ幅は約2年1カ月ぶりの大きさだった。前週末6日の大幅安に続いて売りが加速した。

米国内での感染者が500人を超えたと伝わり、米景気悪化への不安を背景にドル売りが進んで一時1ドル=101円台に達した。《共同通信》

【JR芸備線】脱線

9日午前5時50分ごろ、広島県庄原市のJR芸備線東城―備後八幡間で、新見発備後落合行きの列車(1両編成)が線路に流入した土砂に乗り上げ脱線した。国土交通省鉄道局によると、乗客はおらず、運転士1人にけがはなかった。

芸備線は単線で、倒木や土砂が流入しているところに列車が乗り上げ脱線、横転した。運転再開の見込みは立っておらず、終日代行輸送を行う。運輸安全委員会は、同日にも現地に鉄道事故調査官を派遣する。《共同通信》

【大相撲春場所】2日目

大相撲春場所2日目(9日・エディオンアリーナ大阪)両横綱は明暗が分かれた。白鵬は大栄翔をすくい投げで退けて2連勝としたが、鶴竜は小結北勝富士に送り倒され、早くも土がついた。一人大関の貴景勝も隠岐の海の上手投げに屈して初黒星。

大関昇進を目指す関脇朝乃山は先場所で幕尻優勝の徳勝龍を上手出し投げで下し、元大関の高安をすくい投げで倒した関脇正代とともに2連勝。小結遠藤は豊山を押し出して初日を出した。《共同通信》

【アフガニスタン】2氏が大統領就任を宣言

アフガニスタンのガニ大統領は9日、首都カブールで2期目の就任宣誓を行った。政敵で政権ナンバー2のアブドラ行政長官も直後に「大統領」就任を宣誓。対立打開に向けた双方の協議が決裂したもようで、アフガンの混迷がさらに深まる恐れが強まった。

両氏の緊張が続けば、米国と反政府武装勢力タリバンとの和平合意履行にも悪影響を及ぼしかねない。アフガン和平に向けた道のりは一層不透明になった。

米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表はガニ氏の式典に出席し、同氏を支える姿勢を鮮明にした。アブドラ氏への支持が国内外でどこまで広がるかは不明だ。《共同通信》

【レバノン】初の債務不履行へ

深刻な財政危機に陥った中東レバノンは9日、外貨建て国債12億ドル(約1200億円)の償還期限日を迎えた。ディアブ首相は外貨準備高が底を突いたとして支払いを保留する考えを示しており、デフォルト(債務不履行)となれば同国で初めて。昨年10月からの大規模反政府デモで社会、経済は混乱しており、さらに打撃を受けそうだ。

レバノンはキリスト教やイスラム教など各宗派勢力が入り組んだモザイク国家で、国家予算が各勢力に配分され、ばらまかれているとも指摘されている。シリア内戦での難民流入に加え、観光や金融業の低迷もあり、財政難に陥っていた。《共同通信》

【日本経済新聞】自社CMで竹島に韓国国旗掲げる映像

日本経済新聞社が自社のCMで、日本固有の領土である島根県の竹島に韓国国旗が掲げられた映像を使用し、誤解を招く表現としてサイトなどから削除していたことが9日、分かった。同社は映像を使った事実を認め、「チェックが不十分だった」と説明した。

CMは昨年4月から、同社のブランドや商品を知ってもらう目的で、昨年4月から始まったシリーズの一つ。テレビで不定期に放映されたほか、同社の事業を紹介するサイトなどにも掲載されていた。

同社に「CMの一部に誤解を招くような場面がある」との指摘が寄せられ、問題となった映像の使用を確認。7日にインターネット上の動画を削除し、同社広報室のツイッターにおわびを掲載した。《産経新聞》

【地下鉄サリン事件】遺族「オウム後継団体、観察を」

13人が死亡、6千人以上が重軽症を負った平成7年のオウム真理教による地下鉄サリン事件から20日で25年となるのを前に、事件で夫を亡くした高橋シズヱさん(73)らが9日、森雅子法相と面会し、オウム真理教の後継団体への立ち入り検査の厳正実施などを求める要望書を手渡した。森氏は「事件の被害者を忘れたことはない。みなさまの要望を受け止めてまいりたい」と述べた。

高橋さんら被害者遺族は事件が起きた3月に毎年、法相に事件の再発防止に関する要望を申し入れている。

一連の事件をめぐっては30年7月、元教祖の麻原彰晃元死刑囚=執行時(63)、本名・松本智津夫=ら13人の死刑が執行された。要望書では、執行に関する情報の全面開示や、事件の教訓を世界に発信することなども求めた。

高橋さんらは森法相との面会後、中川清明公安調査庁長官とも面会。中川氏は「団体規制法に基づく観察処分を厳正に実施していきたい」と応じた。

公安庁によると、「アレフ」などの後継3団体は事件から四半世紀となる今も信徒を増やし、資産総額は令和元年10月末時点で約13億円。高橋さんは面会後の会見で「また何か事件を起こすのではないかという恐怖がある。団体が存続する限り観察処分下に置いてほしい」と話した。《産経新聞》



3月9日のできごと