令和82日目
2019/07/21
この日のできごと(何の日)
【第25回参院選】
第25回参院選は21日、投開票が行われた。自民、公明の与党は堅調に議席を伸ばし、改選定数124の過半数である63議席を超えた。国政選で6連勝を果たした安倍首相(自民党総裁)は、政権への信任を得たとして消費増税や憲法改正論議などに取り組む。立憲民主党は改選9議席を上回る17議席を確保した。
全国に32ある改選定数1の「1人区」では自民党22勝、野党統一候補10勝で自民党が野党に差をつけた。首相は21日夜、NHKの番組で「安定した政治基盤のもとに、しっかりと政策を進めていけという判断を(有権者に)していただいた」と述べた。
首相は2021年9月に自民党総裁としての任期満了を迎える。今回の参院選後は、衆院解散・総選挙に打って出られそうな時期が限られるため、党内ではレームダック(死に体)化を懸念する声もあった。
首相は今回の参院選の勝敗ラインを、非改選の70議席を含め定数245の過半数(123)に設定した。これを上回り、自民党の二階幹事長らが設定した、より厳しい目標の「与党で改選過半数」にも達したことから、求心力を維持するとみられる。
ただ、今回選挙の結果、自民党は参院での単独過半数を3年ぶりに失った。自民党の非改選議員は56人で、単独過半数を維持するには67議席必要だった。首相は、連立を組む公明党に、より配慮した政権運営を余儀なくされる。
与党と憲法改正に前向きな日本維新の会、無所属議員を含む勢力で、国会発議に必要な定数の3分の2(164)以上を維持できるかどうかも注目された。この場合、与党と改憲勢力で計85議席必要だったが、届かなかった。《読売新聞》
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令和初の国政選挙となった第25回参院選は22日午前、改選124議席全ての当選者が確定した。自民党は57議席を獲得したが、改選前から9減らし、非改選の議席を含めた単独過半数を維持できなかった。公明党は改選前から3増の14議席へと伸ばした。与党では71議席を獲得し、改選議席の過半数を上回ったが、改選前の77には届かなかった。自公に日本維新の会を含めた憲法改正に前向きな「改憲勢力」は81議席にとどまり、憲法改正の国会発議に必要な3分の2(非改選と合わせて164議席)を割り込んだ。
野党は、立憲民主党が改選前の9議席からほぼ倍増の17議席へと伸ばした。維新も改選前から3増の10議席を得た。
一方、国民民主党は改選前の8議席を下回る6議席にとどまった。共産党は7議席で改選前から1減らした。
社民党は、改選前と同じ1議席を獲得。得票率が2%を上回り、公職選挙法上の政党要件を維持した。
政治団体「れいわ新選組」「NHKから国民を守る党」はそれぞれ比例で2議席、1議席を獲得した。両団体はいずれも得票率が2%を上回り、公選法上の政党要件を満たすことが確実になった。
選挙区(改選74)の内訳は自民38、立民9、公明7、維新5、国民3、共産3、無所属9。
比例(改選50)は、自民19、立民8、公明7、維新5、共産4、国民3、れいわ2、社民1、N国党1となった。
比例で自民は山東昭子元副議長が歴代最多の8回目の当選を果たした。立民は元格闘家の須藤元気氏が最終議席を得た。
総務省によると、選挙区の投票率は48・80%で、過去2番目の低さだった。《産経新聞》
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【安倍晋三首相】衆参同日選「迷わなかったと言えばうそになる」
安倍首相(自民党総裁)は21日夜のフジテレビの番組で、今回の参院選に合わせて衆院選を行う「衆参同日選」に踏み切るかどうかについて、「迷わなかったと言えば、うそになる」と述べた。「私の使命として、残された任期の中で、憲法改正に当然、挑んでいきたい。選挙結果を受けて、野党にも(国会での改憲論議に)真摯に対応してほしい」とも語った。《読売新聞》
【群馬県知事選】山本一太氏が初当選
任期満了に伴う群馬県知事選は21日投開票され、無所属新人で元沖縄北方担当相の山本一太氏(61)=自民・公明両党推薦=が歴代最多となる57万6935票を獲得し、初当選を果たした。抜群の知名度と組織力を背景に県全域で支持を広げ、無所属新人の群馬県労働組合会議副議長、石田清人氏(62)=共産党推薦=を大差で退けた。参院選と同日程で行われたこともあり、投票率は過去最低だった前回を17.15ポイント上回り、48.51%まで上昇した。
大沢正明知事の引退に伴い、12年ぶりに県政の新たなリーダーを「選択」する選挙戦となり、参院議員を4期務め閣僚経験もある山本氏と、元小中学校教諭の石田氏が争った。新人同士による一騎打ちは1991年以来28年ぶり。《上毛新聞》
【松本人志さん】「吉本はこのままでは壊れる」
反社会的勢力の会合に出席して金銭を受けとり、吉本興業から契約を解消されたお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さん(49)と、謹慎中の「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さん(47)が20日に記者会見を開いたことを受け、「ダウンタウン」の松本人志さんは21日、自身がコメンテーターを務めるフジテレビ系の情報バラエティー番組「ワイドナショー」で、会見で説明された吉本興業の対応について、「知らなかった事実があまりにも多すぎて、だまされていた気になる。吉本はこのままでは壊れていくと危機感を持った」などと話した。
収録済みの番組に差し替え、生放送で行った。松本さんは、「(吉本興業は)時代を読み間違えた会社なのかな」とも述べた。番組には、吉本興業の岡本昭彦社長もVTRで出演。岡本社長は「タレントに昨日のような会見をさせたことを心苦しく思う」と話し、22日に会見を開いて説明することを明らかにした。《読売新聞》
【九州地方】猛烈な大雨
台風5号の影響で、九州北部地方は21日も大雨となった。福岡県久留米市選挙管理委員会は、参院選の投票に来る有権者の安全を確保するため、市内全59か所の投票所で開設時間を午前7時から2時間遅らせた。
気象庁によると、同日朝の1時間に久留米市で90ミリ、佐賀県鳥栖市で81・5ミリの猛烈な雨を観測。2017年の九州北部豪雨で大きな被害が出た福岡県朝倉市では65ミリの非常に激しい雨が降った。
佐賀県唐津市では20日午後11時30分頃、県道に倒れていた松の木に、同市の飲食店従業員(37)の軽乗用車が衝突。助手席に乗っていた息子の小学5年生(11)が死亡した。県警唐津署は、風雨の影響で木が倒れた可能性もあるとみて調べている。《読売新聞》
【西野朗氏】サッカー・タイ代表監督就任会見
サッカー日本代表の前監督でタイ代表監督に就任した西野朗氏(64)が21日、バンコクで記者会見に臨み「アジアや世界に向けたチームづくりができるよう精進していく。タイ国民と共に戦っていきたい」と決意を表明した。
日本代表監督の経験をもとに「選手の力やチーム力を引き出し、グループで戦うこと」を強調。9月に始まるワールドカップ(W杯)アジア2次予選のベトナムとの初戦へ向け「勝ちに行きたい。全てを傾注して最善を尽くす」と話した。
西野氏は「まずはタイ人スタッフと」と、日本のスタッフは招かない方針だ。《共同通信》
【大相撲名古屋場所】千秋楽
大相撲名古屋場所千秋楽(21日・ドルフィンズアリーナ)1敗で単独首位の鶴竜が結びの一番で、ただ一人2敗で追っていた白鵬との横綱対決を寄り切りで制し、14勝1敗として7場所ぶり6度目の優勝を果たした。
関脇御嶽海は平幕志摩ノ海を押し出して9勝目。新小結阿炎は琴奨菊をはたき込んで勝ち越した。13日目に鶴竜を破った友風が初の殊勲賞。照強が敢闘賞、炎鵬は技能賞をそれぞれ初受賞した。遠藤は3度目の技能賞に輝いた。
十両は14日目に優勝を決めた剣翔が勝って、13勝2敗で終えた。
秋場所は9月8日から東京・両国国技館で行われる。《共同通信》
【プロ野球・21日】
楽2―4ソ
ソフトバンクが連敗を6で止めた。1―2の六回に長谷川勇の2ランで逆転し、九回に甲斐の適時打で加点。救援で五回のピンチを抑えた松田遼が2年ぶりの勝利を挙げ、九回は甲斐野が締めた。楽天は連勝が3で止まり4位に転落。
西10―3オ
西武は2―3の六回に山川の30号3ランで逆転し、七回に秋山の適時打で1点、八回に金子侑の適時三塁打などで4点を加えた。ニールが6回3失点で5勝目。救援陣は無失点でつないだ。オリックスは荒西が六回途中4失点と崩れた。
日4―9ロ
ロッテが連敗を4で止めた。一回にレアードの2点適時打、清田の適時打、三家のプロ初本塁打となる3ランなど打者一巡で一挙7点を挙げた。種市は5回2失点で5勝目。日本ハムは堀が四回途中8失点と乱れ連勝が5で止まった。
D5―4中
DeNAは3連勝で約3カ月ぶりに貯金をつくった。三回はロペスの満塁本塁打と乙坂の適時打で一挙5点。大貫は5回2失点で5勝目、山崎は5年連続の20セーブ。中日は笠原が崩れ、反撃も及ばず3連敗で5位に後退した。
広2―1巨
広島がサヨナラ勝ちで3連勝。1―1の延長十回1死満塁から鈴木の右前打で試合を決めた。九里が8回1失点と好投し、3番手の今村が1回無失点で2勝目。巨人は九回1死満塁を逸するなど好機を生かせず、今季2度目の4連敗。
神5―2ヤ
阪神は0―1の五回に近本の7号3点本塁打で逆転し、八回は押し出し四死球で加点。西は内外角に制球良く投げ分け、7回2失点で5月10日以来の4勝目。ヤクルトは今季初先発の山中が一発に泣き、阪神戦6連敗(1分け挟む)。《共同通信》
【香港】再び大規模デモ
香港中心部で21日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模デモが行われ、警察は夜、居残っていたデモ隊の強制排除に乗り出した。警官隊とデモ隊が衝突し、警察は多数の催涙弾を使用した。香港政府によると、8人が負傷した。
若者のデモ隊の一部が、中国政府の出先機関「香港連絡弁公室」に卵を投げたり、国章に黒い液体をかけたりした。習近平指導部は「侮辱行為」でメンツをつぶされた形で、中国政府は「中央政府の権威に公然と挑戦する行為で、絶対に容認できない」と非難するコメントを発表、強く反発した。《共同通信》