平成10410日目
2017/07/09
この日のできごと(何の日)
【沖ノ島】世界遺産に
クラクフで開催中の国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は9日、日本が推薦した「『神宿る島』 宗像 ・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県、5か所8構成資産)を世界文化遺産に登録すると決定した。
沖ノ島(宗像大社 沖津宮 、周辺の3岩礁を含む)のほか、ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」が除外を勧告した神社や古墳群など4か所4資産も登録が決まった。
沖ノ島は、4〜9世紀に大陸との航海安全などを祈る国家的な祭祀が行われた痕跡を残し、戦後の発掘調査で見つかった金製指輪や青銅鏡など8万点の奉献品が国宝指定され、「海の正倉院」と呼ばれる。《読売新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【九州豪雨】犠牲者21人に
九州豪雨の被災地では9日、新たに3人の死亡が確認され、発生から5日目で、福岡、大分両県の犠牲者は計21人になった。依然20人超の行方や安否が不明で、自衛隊や消防などはこの日も不明者の捜索や住民らの救助に当たった。約1700人が避難生活を続け、集落の孤立で約250人が取り残されている。
被災地を流れる筑後川が注ぐ有明海で8日に見つかった男女5人の遺体については、警察が死因や身元の確認を進めている。《共同通信》
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菅義偉官房長官は9日の記者会見で、九州北部豪雨の激甚災害指定について「被災状況を迅速に把握し、速やかに結論が得られるよう取り組む」と被害の査定を急ぐ考えを示した。指定されれば、道路などの復旧事業で国の補助率がかさ上げされる。被災自治体の負担が軽くなるため、地元から早期の指定を求める声が出ている。
この日は松本純防災担当相が政府調査団トップとして被災地に入り、大分、福岡両県知事らと意見交換。松本氏は激甚災害に関し「指定には一定のルールがあり、被害状況を精査し確認できればその時はくる。今は救助に全力を尽くす時だ」と述べるにとどめた。《共同通信》
【大相撲名古屋場所】初日
大相撲名古屋場所初日(9日・愛知県体育館)2横綱3大関が敗れる波乱。横綱陣は休場明けの稀勢の里が新関脇御嶽海に、日馬富士は小結嘉風に寄り切られた。2場所連続39度目の優勝を目指す白鵬は小結琴奨菊を小手投げで下し、鶴竜は平幕正代を送り出した。
4横綱3大関が出場して2横綱3大関が黒星を喫するのは、1961年九州場所6日目以来。総崩れの大関陣では、新大関高安が北勝富士に押し倒され、豪栄道は栃ノ心のすくい投げに屈した。照ノ富士は貴景勝に押し出された。《共同通信》
【この日の安倍総理】
スウェーデン・ロベーン首相と会談
安倍晋三首相は9日午前(日本時間同日午後)、スウェーデンの首都ストックホルムでロベーン首相と会談し、4月にストックホルムの繁華街でトラックが群衆に突っ込んだテロ事件を踏まえ、テロ対策を強化するため連携する方針で一致した。会談後の共同記者発表で安倍首相は「卑劣なテロを断固として非難する」と訴えた。
記者発表で安倍首相は、北朝鮮の核・ミサイル開発に関し「国際社会が深刻な挑戦に直面している」との認識を共有したと強調。会談では拉致問題解決への協力を求め、ロベーン氏が支持を表明した。《共同通信》
麻生氏、菅氏は留任
安倍晋三首相は9日午前(日本時間同日午後)、スウェーデンの首都ストックホルムで内閣改造・自民党役員人事に関し「骨格をころころ替えるべきでない」と述べ、麻生太郎副総理兼財務相や菅義偉官房長官の留任方針を表明した。「来月早々に人心を一新する」とも明言。東京都議選の自民党惨敗からの信頼回復に向け、経済最優先で取り組む意向を示した。同行記者団の質問に答えた。
内閣改造について首相は8月3日を軸に調整している。衆院解散・総選挙は「全く考えていない。安倍内閣に求められているのは結果を出すことだ」と語った。《共同通信》
【都民ファーストの会】国政進出の動き加速も
自民党を離党した若狭勝衆院議員(無所属)は9日、東京都の小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」の国政進出に関し、年内に何らかの動きがあるとの認識を示した。小池氏は「都政にまい進する」と否定しているが、第1党に躍進した都議選の結果を受け、動きが加速する可能性がある。
小池氏の側近とされる若狭氏は都内で記者団の取材に応じ「都議選の結果を踏まえ、国政新党がつくられる流れは自然に出てくる。年内には何らかの動きがあるのではないか」と指摘。「会が訴えていたことを国民レベルでも訴えていく必要性はある」と強調した。《共同通信》
【奈良市長選】仲川氏3選
任期満了に伴う奈良市長選は9日投開票され、無所属現職の仲川げん氏(41)が、元奈良県生駒市長山下真氏(49)、NPO法人理事長朝広佳子氏(56)=自民推薦=の無所属2新人と、共産党新人の党県常任委員井上良子氏(53)を破り、3選を果たした。投票率は51・01%で参院選と同日だった前回を9・05ポイント下回った。
仲川氏は2期8年で行財政改革に取り組んだ実績を強調、市政刷新を訴えた山下氏らを振り切った。自民党は擁立作業の遅れも響き、東京都議選の惨敗を引きずる結果となった。井上氏も支持が広がらなかった。《共同通信》
【那覇市議選】知事派が過半数割れ
任期満了に伴う那覇市議選(定数40)が9日投開票され、10日未明にかけて開票の結果、翁長雄志沖縄県知事を支持する勢力が改選前(欠員5、総数35)の20人から18人に後退し、過半数を割った。那覇市長を務めた翁長氏のお膝元に当たり、翁長氏は今年実施された県内3市長選に続く敗北となった。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設阻止に向けて打撃となりそうだ。
翁長氏は、来年1月に見込まれる名護市長選と来年秋の知事選を見据え態勢の立て直しを迫られる。不支持派は9人、支持・不支持を明確にしていない中立派は13人で、多数は支持派が保った。67人が立候補した。《共同通信》
【モンゴル大統領選】野党候補の当選が確定
7日投票のモンゴル大統領選の決選投票で、モンゴルの中央選挙管理委員会は9日、開票作業が終わり、野党、民主党のバトトルガ元工業・農牧業相(54)が当選したと発表した。
バトトルガ氏の得票率は50・6%で、当選に必要な投票総数の過半数に達した。国民大会議(国会)による選挙結果の承認を経て、10日に大統領に就任する予定。
選管の発表によると、バトトルガ氏は約61万票を獲得。対立候補の与党モンゴル人民党のエンフボルド国民大会議議長(52)は49万票余りの得票にとどまった。投票率は60・7%だった。《共同通信》
【中国】シルクロード沿いの高速鉄道が全線開通
中国内陸部の陝西省宝鶏と甘粛省蘭州を結ぶ高速鉄道が9日、営業運転を開始した。中国メディアが伝えた。これにより陝西省西安から新疆ウイグル自治区ウルムチまで古代のシルクロード沿線を結ぶ全長2300キロ超の路線が全線で開通。中国が推進する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」がまた一歩前進した。
宝鶏―蘭州間は全長401キロで、時速250キロで運行、この間の所要時間は従来の約6時間から約2時間に短縮される。西安からウルムチまでは途中で乗り換えが必要とみられ、中国メディアによると、合計の乗車時間は最速で従来の約半分の14時間となる。《共同通信》
【シリア】南西部の停戦が発効
トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が7日の初の首脳会談で合意したシリア南西部の停戦が9日、発効した。トランプ政権下で初のシリア和平に向けた具体的な動きだ。ただ7年目に入ったシリア危機では、米ロなどが仲介した停戦と停戦崩壊が繰り返され、今回の停戦も持続するかどうかは見通せない。
シリア内戦は、アサド政権をロシアとイランが支え、米国は反体制派を支援する構図。タス通信によると、ロシアのラブロフ外相は、停戦対象のシリア南西部はダルアー、クネイトラ、スワイダの3県だと述べた。武器使用を禁じる安全地帯を設置するとしている。《共同通信》
【ロシア】産業総合博覧会「イノプロム」開会式
ロシア最大級の産業総合博覧会「イノプロム」が中部エカテリンブルクで10~13日に開催されるのを前に、今年の出展の中心を担うパートナー国を務める日本の企業関係者らが参加して開会式が9日、行われ、世耕弘成経済産業相、森喜朗元首相、プーチン大統領らが参加した。
イノプロムはロシアの産業の生産性向上に貢献できる製品や技術、サービスを紹介し、ビジネス交流の発展を図ることを目的としている。ロシア側によると、今年は17カ国の640社が出品予定で、うち日本は168の企業・団体が参加し、ブースを設けて自社製品などをアピールする。《共同通信》
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ロシア中部エカテリンブルク訪問中の森喜朗元首相は9日夜(日本時間10日未明)、ロシアのプーチン大統領と会談した。森氏によるとプーチン氏は、安倍晋三首相について「まじめで真摯な人で信頼している。ともに(北方領土問題解決のための)平和条約に向けて2人で解決していきたい思いが強まっている」と述べた。会談後に記者団に語った。
会談でプーチン氏は、北方領土での共同経済活動の実現に向けた日本の官民調査団や8項目の対ロシア経済協力の進捗を評価。ドイツ北部ハンブルクで会談したトランプ米大統領についても「大変可能性を持っている」と述べた。《共同通信》
【イラク】イスラム国に勝利宣言
イラク軍は9日、シリア国境付近の砂漠地帯で続いた過激組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦が完了し「イラク全土をISから解放した」と発表した。国境も管理下に置いた。アバディ首相は「イラクだけでなく全世界にとっての勝利だ」と宣言した。2014年6月に北部モスルを制圧して台頭、イラクとシリアに支配地域を広げ「国家樹立」を宣言したISの組織は、約3年半を経てほぼ壊滅した。
シリアでも東部デリゾール県などの一部を除き、ISは駆逐された。米軍主導の対IS有志国連合は9日、イラク軍の「重大な勝利」を祝福する声明を発表した。米軍はシリアなどでIS掃討作戦を続ける構えだ。
シリアのアサド政権軍を支援して掃討作戦を続けるロシア軍のゲラシモフ参謀総長は6日、「シリア全土が解放された」と表明。米軍のディロン報道官も4日「ISはもはや軍事的には脅威ではない」と表明している。ディロン報道官によると、シリアとイラクに残るIS戦闘員は3千人を下回った。《産経新聞》