平成10128日目
2016/09/30
この日のできごと(何の日)
【稲田朋美防衛相】辻元氏の追及に涙
稲田朋美防衛相が30日の衆院予算委員会で、終戦記念日8月15日の全国戦没者追悼式を欠席したことを巡り、民進党の辻元清美氏から「命をささげた方に感謝の心を表すことができない国家では防衛は成り立たないと言っておきながら言行不一致だ」と追及され、涙ぐむ一幕があった。
辻元氏は、稲田氏が例年行っていた靖国神社参拝を見送ったことにも触れ「あなたの『戦争で亡くなった方々へ心をささげる』というのはその程度だったのか」とただした。
稲田氏は「私の気持ちは変わらない。本当に残念なことに出席できなかったが、指摘は指摘として受け止めたい」と涙ぐんで唇をかんだ。《共同通信》
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臨時国会は30日、論戦の舞台が衆院予算委員会に移った。民進党は稲田朋美防衛相に集中的に質問を浴びせ、防衛相としての資質を問うた。審議は再三にわたって中断し、稲田氏の代わりに安倍晋三首相が答弁に立つ場面もあった。
民進の辻元清美氏が追及したのは、2011年3月号の雑誌「正論」の対談で稲田氏がした「長期的には日本独自の核保有を単なる議論や精神論ではなく国家戦略として検討すべきではないでしょうか」との発言。
辻元氏が発言の撤回を求めると、稲田氏は「今、核保有はすべきではないと思っている」と答弁。辻元氏は「『今は必要ない』はあいまい。国際的な信用をなくす」と迫った。稲田氏は「核のない世界に向けて全力を尽くす」と繰り返し、撤回には応じなかった。《朝日新聞》
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【そごう柏店】43年の歴史に幕
セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武が運営するそごう柏店(千葉県柏市)が30日、閉店した。かつてはJR柏駅東口の商業拠点として栄えたが、周辺商業施設との競争が激化し売り上げが低迷。43年の歴史に幕を降ろした。そごう・西武は地元地権者とともに跡地の活用法の検討を急ぐ。《日経新聞》
【ソフトバンク・松坂大輔投手】今季初の1軍登録
ソフトバンク・工藤公康監督(53)は30日、楽天戦(ヤフオクドーム)の試合前に松坂大輔投手(36)と面談し、今季最終戦となる2日の楽天戦(コボスタ)で1軍初昇格させることを決断した。「仙台(楽天戦)に連れて行きます。状態が上がっているのは間違いない。どのくらい投げられるのかは分からないけどチャンスは与えたい」と指揮官。
昨年9年ぶりに日本球界に復帰し、同8月に右肩手術を行うなど故障に苦しんだ男が、143試合目にぎりぎり、間に合った。投球の結果次第では8日から始まるクライマックス・シリーズ(CS)の秘密兵器となる可能性も出てきた。《スポニチ》
【徳島県阿波市】市議が会期中ネパール旅行
徳島県阿波市議会の藤川豊治副議長(69)が9月29日に開かれた市議会本会議を欠席し、ネパールに旅行していたことが30日、市への取材で分かった。趣味の登山のためとみられる。
議会事務局によると、藤川氏は3期目で、6月から副議長。9月27日夕、「ネパールに行くので出席できない」と所属する会派を通じて事務局に電話で連絡があった。
本会議を欠席する場合、議長に文書で欠席届を提出するよう義務付けている。事務局は連絡を受けた後、議長に伝えた。
議会事務局は「議長から『出発直前に連絡があっても止めようがない』と聞いている。適切かどうかはコメントできない」としている。《共同通信》
【民進党】憲法調査会長に枝野前幹事長
民進党の蓮舫代表は、憲法改正に関する論議の取りまとめ役となる党憲法調査会長に、枝野幸男前幹事長を充てる方針を固めた。引退した江田五月元参院議長の後任となる。関係者が30日、明らかにした。来週の常任幹事会で正式決定する。蓮舫氏は憲法9条の堅持を掲げる。安倍政権下の改憲に否定的な枝野氏の起用によって、慎重に対応したい意向だ。
枝野氏は、8月に行った共同通信のインタビューで、国会の憲法審査会について「開催を許さないとは思っていないが、憲法論議と改憲論議は違う」として改憲を前提とする審査会運営には疑問を呈した。《共同通信》
【自民党】福岡6区公認見送り
自民党は30日、鳩山邦夫元総務相の死去に伴う衆院福岡6区補選(10月23日投開票)での公認候補擁立見送りを決め、県連に伝えた。公認を求めていた林芳正元農相秘書の蔵内謙氏(35)と、鳩山氏次男で前福岡県大川市長の鳩山二郎氏(37)のうち、当選した候補を選挙後に追加公認する方向。両氏は無所属で立候補する意向で、自民系の分裂が確実となった。
県連が選考を経て蔵内氏の公認を本部に申請したのに対し、漏れた鳩山氏も出馬表明。党が複数回実施した世論調査では、鳩山氏への支持が蔵内氏を大きく上回ったとされ、古屋圭司選対委員長が蔵内氏に辞退を促すなど一本化を図ってきた。《共同通信》
【衆院予算委員会】
安倍晋三首相は30日午後の衆院予算委員会で、憲法改正について「自民党草案をベースに議論してほしい」との考えを示した。あわせて「そのまま通るとは思っていない」とも述べ、各党の主張を取り入れる姿勢を示した。自民党草案を改憲の議論のたたき台にするのは無理だと主張した民進党の細野豪志代表代行への答弁。
細野氏は基本的人権は「侵すことのできない永久の権利」で「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」などと明記した憲法97条を自民党が草案で削除した理由をただした。首相は「国民主権、基本的人権、平和主義にいささかの変更もない。97条の削除は条文の整理にすぎない」と答えた。《日経新聞》
【米、ASEAN】対中対抗色鮮明に
カーター米国防長官は9月30日、ハワイ・ホノルル近郊で東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の国防相を招き非公式会議を開いた。ASEAN諸国の警戒監視能力の強化を支援するため、米太平洋軍とASEAN諸国の海軍との合同演習を実施すると表明、南シナ海で軍事拠点化を進める中国への対抗色が鮮明になった。
南シナ海のほぼ全域で中国が主張する主権や権益を全面的に退けた7月の仲裁判断以降、米ASEANの国防相が一堂に会するのは初めて。米国の関与を深め、中国への接近が目立つフィリピンのドゥテルテ政権を引き留める狙いもある。《共同通信》