平成9995日目
2016/05/20
この日のできごと(何の日)
【蔡英文氏】中華民国・第14代総統に就任
1月の台湾の総統選挙で当選した民主進歩党の蔡英文主席(59)は20日、台北市内の総統府で宣誓し、第14代総統に就任した。就任演説で蔡総統は、中国に対話の継続を呼びかける一方、日米や欧州など「共通の価値」を持つ民主主義国との「全方面の協力」を進める考えを示した。新副総統には、陳建仁氏が就任した。
台湾の女性総統は初めて。民進党の政権獲得は陳水扁政権(2000~08年)に次ぎ8年ぶり2回目で、1996年に総統直接選が始まって以来、3回目の政権交代となった。民進党は立法院(国会に相当)でも過半数を占めており、同党として初めての「完全執政」の船出となった。
蔡氏は午前9時(日本時間同10時)すぎ、総統府で、「中華民国」の国父・孫文の肖像と「国旗」とする青天白日満地紅旗に向い、右手を挙げ宣誓文を読み上げた。その後、政権交代を象徴する大型の総統公印などを受け取った。宣誓式には李登輝元総統も同席。蔡総統は直ちに林全行政院長(首相)らの任命書に署名し、新たな行政院(内閣)を発足させた。
中国は、台湾を中国の一部とする「一つの中国」原則と、その原則を確認したとされる「1992年コンセンサス(合意)」の受け入れを迫っていた。だが、蔡総統は、92年に中台双方の窓口機関が会談した「歴史の事実」を「尊重する」と述べるにとどめて合意に言及せず、間接的に「台湾の民意」を尊重するよう中国側に求めた。
ただ、中台を不可分と定める「中華民国の憲法体制」は中台の「政治的基礎」に含まれるとし、中国側への配慮も示した。
蔡総統の演説を受けて中国側がどう反応するかはアジア太平洋地域の国際情勢にも影響しかねず、各国が注視している。《産経新聞》
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【米・ホワイトハウス】銃声で一時閉鎖
米首都ワシントンのホワイトハウス西側に隣接する道路で20日、米大統領警護隊(シークレットサービス)が近づいてきた男に発砲し、拘束した。AP通信によると、男が銃を取り出したため発砲した。ホワイトハウス一帯は一時閉鎖された。
週末から日本とベトナムへの歴訪を控えるオバマ大統領は、ゴルフのためワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地にいて不在だった。ホワイトハウスにいたバイデン副大統領は安全な区域に避難した。職員らにけがはなかった。《共同通信》
【オリックス・金子千尋投手】通算100勝達成
オリックス6―4ロッテ◇20日◇京セラD
オリックスの金子が7回5安打2失点と好投。今季3勝目(2敗)を挙げ、プロ野球史上133人目となる通算100勝を達成した。
4回まではノーヒットピッチングと付け入る隙を見せず。7回に2死走者なしから三連打を浴び2点失ったものの、先発としてきっちり役割を果たした。
打ってはT―岡田が2発。2回に先制の左越えソロを放ち、2点差に迫られた直後の7回には右越えの2ランで突き放した。3回にブランコが左前に2点適時打、5回にはモレルの右前適時打も飛び出し、金子を援護した。《スポニチ》
【打球訴訟】高裁、日本ハム球団に賠償命令
札幌ドーム(札幌市)の内野席でプロ野球観戦中にファウルボールが当たり右目を失明した女性が、北海道日本ハムファイターズなど3者に約4650万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁(佐藤道明裁判長)は20日、一審判決から減額し、球団に約3357万円の支払いを命じた。札幌ドームと札幌市への請求は棄却した。
昨年3月の一審札幌地裁判決は、球団のほか球場所有者の札幌市、管理会社の札幌ドーム(札幌市)に計約4190万円の支払いを命じた。3者は判決を不服として控訴した。《共同通信》
【東京都・舛添要一知事】辞職を改めて否定
東京都の舛添要一知事は20日の定例記者会見で、政治資金の一部を私的な支出に充てていた問題について「公正な第三者の目から調査してもらう」と述べ、外部の弁護士に一連の支出が適切だったかどうかの調査を依頼していることを明らかにした。辞任については改めて否定した。
会見で舛添知事は「都民に迷惑、心配をかけたことを重ねておわびしたい」と頭を深く下げて謝罪。そのうえで「都民の信頼を失っているので、厳正な目で指摘してもらいたい」と話し、政治資金規正法に詳しい弁護士に調査を打診していると説明した。調査期間については「できるだけ早く。2、3カ月ということではない」との見通しを示した。《日経新聞》
【ロシア・ASEAN】首脳会議
ロシア南部ソチで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)とロシアの首脳会議の最終日の討議が20日行われ、経済や安全保障、文化を含む包括的な協力方針を盛り込んだ「ソチ宣言」を採択した。両者の協力強化をアピールする内容だが、関係は依然限定的で、ロシアの「アジア重視戦略」が実を結ぶには時間がかかりそうだ。
ロシアのプーチン大統領は閉幕後の記者会見で「長期的なパートナーシップを築くことで一致した」と強調した。新たな安保体制構築でもASEANと協力すると述べ、従来の中国頼りのアジア政策を多様化させたい考えをにじませた。《共同通信》