平成9909日目
2016/02/24
この日のできごと(何の日)
【この日の安倍総理】
油井亀美也宇宙飛行士が表敬訪問
安倍晋三首相は24日、国際宇宙ステーションに5カ月間滞在し、昨年12月に帰還した宇宙飛行士の油井亀美也さんと官邸で会い「日本の誇りだ」と活動を称賛した。日本政府が、2024年までステーションの運用を延長する計画に参加を決めたことを踏まえ「しっかりと応援していきたい」と協力を約束した。
油井さんは、日本の無人補給機「こうのとり」をロボットアームでドッキングさせた場面を、模型を使って解説。「許される誤差は数センチです」と説明すると、首相は「見事にキャッチされた。すごいですね」と感嘆の声を上げた。面会後、油井さんは「首相に成果を評価してもらいうれしい。日本が(世界の)宇宙開発をリードしていきたい」と記者団に語った。《産経新聞》
衆院財務金融委員会
安倍晋三首相は24日の衆院財務金融委員会で、中国・上海で26日から開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に関し「世界経済を安定させ、持続的な成長のために何をするかという観点から話をすべきだ」と強調した。各国の建設的な議論に期待するとし、中国に「過剰設備(の解消)などの構造改革に取り組んでもらいたい」と注文を付けた。
来年4月に消費税率を10%に引き上げる考えに「変わりはない」と重ねて明言。ただ、世界経済の「大幅な収縮」が起きれば中止する政治判断もあり得るとした。《共同通信》
【桜宮高校体罰訴訟】大阪市に賠償命令
2012年12月に大阪市立桜宮高校のバスケットボール部主将の男子生徒(当時17歳)が自殺したのは教諭だった元顧問(50)=懲戒免職=の体罰が原因として、両親ら遺族が大阪市に約1億7400万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は24日、体罰と自殺の因果関係を認め、大阪市に約7495万円の賠償を命じた。岩井伸晃裁判長は「元顧問の暴行がなければ自殺することはなかった」と述べた。市の調査や元顧問を有罪とした刑事裁判と同様の判断となった。《毎日新聞》
【札幌区検】JR北海道幹部3人を在宅起訴
JR函館線の貨物列車脱線事故をめぐる検査データ改ざん事件で、札幌区検は24日、鉄道事業法違反(虚偽報告)などの罪で、JR北海道(島田修社長)を札幌簡裁に起訴、本社工務部の幹部3人を在宅起訴した。函館区検も運輸安全委員会設置法違反(虚偽報告)などの罪で、保線現場の社員ら13人を函館簡裁に略式起訴。本社が保線現場に改ざんを暗に促していたと判断し、JRに法人の責任を問う両法の両罰規定を適用した。JRと幹部3人は公開の法廷で審理される。《北海道新聞》
【東京電力】メルトダウンを過小評価
東京電力は24日、福島第1原発事故当初の原子炉の状況をめぐり、極めて深刻な事態の「炉心溶融(メルトダウン)」ではなく、前段階の「炉心損傷」と説明し続けたことが誤りだったと発表した。国や関係自治体への説明でも事態を過小評価していたことになる。当時の社内マニュアルに炉心溶融の判断基準が明記されていたものの、事故後に全面改定され、かつて基準が存在したことを5年間、見過ごしていたという。《共同通信》
【中谷元・防衛相】国産ステルス試作機視察
中谷元・防衛相は24日、愛知県を訪れ、国産初となるステルス戦闘機開発に向け、防衛省の発注により三菱重工業などが製造する試作機「先進技術実証機」を地上で滑走させる試験を視察した。中谷氏は「(開発が)順調に進展していることを確認した」と強調した。
試験は愛知県営名古屋空港(豊山町)で実施。時速約100キロで走行させて機体の性能を調査し、初飛行に向けた開発状況を確認した。中谷氏は記者団に「将来のわが国の戦闘機開発や航空機産業全体の技術革新、他分野への応用に大変期待が持てる」と語った。《共同通信》
【新党大地】参院選も自民党支援
政治団体「新党大地」の鈴木宗男代表は24日、安倍晋三首相(自民党総裁)を官邸に訪ね、夏の参院選で自民党候補を支援すると正式に伝えた。鈴木氏が官邸で記者団に明らかにした。4月の衆院北海道5区補欠選挙で自民党公認候補の推薦を決めたのに続く選挙協力で、首相は「ありがたい」と歓迎したという。
大地は北海道内で一定の影響力を持つ。鈴木氏は首相に「参院選も要請があった通り自民党候補を応援する。選挙協力していく」と伝達した。自民党は参院選北海道選挙区(改選数3)で現職と新人の計2人を擁立する。《共同通信》
【自民党】小選挙区0増6減を了承
自民党は24日、選挙制度改革問題統括本部などの合同会議を開き、安倍晋三首相(党総裁)の指示を踏まえた衆院選挙制度改革の見直し案を提示し、公明党などと協議入りする方針が了承された。2015年国勢調査の結果に基づき、小選挙区定数を「0増6減」、比例代表を4減する内容。「1票の格差」是正のため、有識者調査会が答申で求めた新たな議席配分方法「アダムズ方式」の小選挙区での導入は先送りした。
民主党は自民党の対応を「党利党略だ」と批判しており、各党協議の中で修正を迫られる可能性がある。《共同通信》
【米大統領選】トランプ氏に初の支持議員
米政治専門サイトのポリティコなどによると、米連邦下院議員2人が24日、大統領選の共和党指名争いをリードする実業家トランプ氏(69)への支持を表明した。連邦議員が公にトランプ氏を支持するのは初めてとみられ、ポリティコは「トランプ氏はついに議会で支援者を得た」と伝えた。
指名争いで3連勝したことが影響したとみられる。予備選や党員集会が集中する3月1日のスーパーチューズデーに向けて追い風となる。
一方上院民主党トップのリード院内総務(76)は24日、クリントン前国務長官(68)への支持を表明、クリントン氏の下に結集するよう党内に呼び掛けた。《共同通信》