平成9888日目
2016/02/03
この日のできごと(何の日)
【衆院予算委員会】
衆院予算委員会は3日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席し、2016年度予算案の基本的質疑に入った。自民党の稲田朋美政調会長は「自衛隊を違憲とするような時代にそぐわない憲法9条を改正すべきだ」と質問。首相は「7割の憲法学者が自衛隊に憲法違反の疑いを持つ状況をなくすべきだとの考え方もある」と述べ、9条改正に言及した。
首相は核開発疑惑による経済制裁が解除されたイランに関して「伝統的な友好関係がある。適切な時期でのイラン訪問を積極的に検討したい」と表明した。
稲田氏は「経済情勢は正念場にある」としたうえで、日銀のマイナス金利導入について「アベノミクスの前進に大きな後押しになる」と指摘。首相は日銀への直接の言及を避けつつ「世界は望む望まざるにかかわらず大きな変化を遂げている。受け身でなく、先手を打った対策が求められている」と語った。《日経新聞》
安倍晋三首相(自民党総裁)は3日の衆院予算委員会で、衆院選挙制度改革をめぐり、自民党は議員定数10削減を柱とする有識者調査会の答申に沿って意見集約すべきだとの認識を示した。「答申が出た以上、自民党が尊重するのは当然だ。その上に立って結論が出てくると考えている」と述べた。
自民党が議員定数を維持して選挙区割りだけを見直す草案をまとめたことに関し「有力な議論の一つではあるが、自民党全体で議論していく。答申は重く受け止めないといけない」と指摘。同時に、定数削減もセットで議論を進めるよう求めた。《共同通信》
【日経平均終値】1万7191円25銭(前日比559円43銭安)
3日の東京株式市場は、原油価格が下がったことを受け日経平均株価(225種)が急落し、前日比559円43銭安の1万7191円25銭で取引を終えた。投資家のリスク回避姿勢が強まって、円相場も一時1ドル=119円台まで円高ドル安が進行。日銀が金融緩和策としてマイナス金利の導入を決めたことによる円安・株高の効果は大部分が早くも剥げ落ちた。《共同通信》
【サークルKサンクス】統合で店名は「ファミリーマート」に統一へ
コンビニ3位のファミリーマートと、4位のサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングス(HD)は3日、ことし9月1日に予定する経営統合に伴い、コンビニの店舗名を「ファミリーマート」に統一すると正式発表した。
いずれも1980年に、1号店が名古屋市で開店した「サークルK」と、仙台市に誕生した「サンクス」の店名は9月以降、順次消える。改装などによる看板の一本化には3年程度かける。《共同通信》
【岸田文雄外相】ケネディ駐日大使と会談
岸田文雄外相は3日、ケネディ駐日米大使と会談し、北朝鮮の事実上のミサイル発射通告を受け、日米や日米韓3カ国の連携を強化し対応する方針を確認した。《共同通信》
【米テキサス州・連邦地裁】アップルに740億円賠償命令
米テキサス州の連邦陪審は3日、アップルAAPL.OがバーネットX・ホールディングVHC.Aの特許を無断使用したとして6億2500万ドル(約740億円)強の賠償金を支払うよう命じた。
アップルのフェイスタイムやiメッセージにバーネットXのインターネットセキュリティー技術が許可なく使われたという。
1月25日からの審理に臨んだバーネットX側は5億2300万ドル余りの支払いを要求していたが、陪審はアップルの特許侵害が意図的だったと判断し、より高い支払額を言い渡した。
陪審における審理は今回が2回目。以前バーネットXはいったん3億6800万ドルの賠償金支払い命令を勝ち取ったものの、2014年9月に控訴裁がこの陪審評決の算定した賠償金額は不適切だとして新たな審理の開催を求めていた。《ロイター》
【上海ディズニーランド】繁忙期の入場料は9000円
中国上海市で6月16日に開園する上海ディズニーランドの運営会社は3日、週末や休日、夏の繁忙期の大人の入場券料金を499元(約9千円)に設定したと発表した。繁忙期以外の平日は370元。
65歳以上の高齢者と身長140センチ以下の子どもは、繁忙期は375元、平日は280元とした。《共同通信》
【韓国】初のリニア開通
韓国の仁川国際空港と付近の地域を結ぶ同国初のリニアモーターカーが3日、一部区間で開通した。国土交通省は、独自技術で開発したとしている。
開通区間は空港がある韓国北西部の永宗島内の約6キロで、今後、島内で延伸する計画。当面は無料とし、空港職員の移動手段や観光客の体験乗車などを念頭に置く。聯合ニュースによると、マレーシアやロシアなどへの輸出も視野に入れている。《共同通信》
【インドネシア】ジャワ島高速鉄道で耐震強化要求
インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画の建設認可を審査している同国運輸省は3日、建設を担う中国とインドネシアの合弁会社に対し、地震対策を強化し、鉄道の耐用年数を延ばすなどの改善を求めたと発表した。
運輸省は改善しない限り認可を出さない方針で、認可がいつ出るか見通せない状況。「準備不足で計画が失敗するリスクは高いように見える」(有力紙)との指摘もあり、計画の先行きに不透明感が漂ってきた。《共同通信》
【フランス】非常事態を3カ月延長
昨年11月のパリ同時多発テロ後、フランスで発令された非常事態宣言について、同国政府は3日、期間を5月末まで3カ月延長する法案を閣議決定した。近く上下両院で審議に入る。非常事態宣言は昨年11月末にいったん3カ月延長され、ことし2月26日までが期限。新たな期限は5月26日となる。
オランド大統領は「テロの脅威は依然、継続している」と述べ、国民に理解を求めた。春の観光シーズンまで延長されることで経済的な影響は避けられない見通し。人権擁護団体、労働組合などの反発も強まっている。《共同通信》
【米・オバマ大統領】モスク初訪問
オバマ米大統領は3日、東部メリーランド州ボルティモア近郊のモスク(イスラム教礼拝所)を訪れ、「一つの信仰を攻撃することは全ての信仰を攻撃することだ」と演説した。イスラム教徒を排斥する動きが一部で広がっていることに危機感を表明し、相互理解を訴えた。米国内のモスク訪問は就任後初めて。
米国では過激派組織「イスラム国」(IS)に感化された銃乱射テロの衝撃が大きく、大統領選の候補指名争いに加わる実業家トランプ氏のイスラム教徒入国禁止発言も波紋を呼んだ。大統領自らモスクに足を運ぶことで宗教を理由にした敵対感情を戒め、社会の融合を促した。《共同通信》
【米大統領選】民主党、東部で対話集会
11月の米大統領選に向け民主党の候補指名を争うクリントン前国務長官(68)とサンダース上院議員(74)は3日、東部ニューハンプシャー州で市民との対話集会に臨み、支持拡大を訴えた。
ニューハンプシャー州では指名争い第2戦となる予備選を9日に控え、地元が近いサンダース氏が支持率で大きくリードしている。初戦となった1日のアイオワ州党員集会で辛勝したクリントン氏が、サンダース氏にどれだけ迫るかが注目される。
対話集会にはサンダース氏が最初に参加し、「富裕層だけでなく、全ての人々を代表する政府をつくるための政治改革を進めよう」と呼び掛けた。《共同通信》
【モーリス・ホワイトさん】死去
「セプテンバー」など1970年代以降、数々のヒット曲を生んだ米人気バンド「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」のリーダー、モーリス・ホワイト氏が3日、米カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅で死去した。74歳。米メディアが4日、一斉に報じた。長年パーキンソン病を患っていたという。
モーリス氏は、ドラマーとしてシカゴで音楽活動に入った後、70年に自身のバンドをアース・ウィンド・アンド・ファイアーと改名。フィリップ・ベイリー氏とツイン・ボーカルで人気を集め、「宇宙のファンタジー」「レッツ・グルーヴ」などのヒット曲を連発した。
米国だけでなく、日本でもディスコ・ミュージックを中心に人気を集め、アルバム売り上げは9000万枚以上に達した。《産経新聞》