平成9704日目
2015/08/03
この日のできごと(何の日)
【民主党・岡田克也代表】韓国・朴槿恵大統領と会談
韓国を訪問している民主党の岡田克也代表は3日午前、朴槿恵大統領と大統領府(青瓦台)で会談した。一度も開かれていない安倍晋三首相との首脳会談を呼び掛けたとみられる。
岡田氏は2日、ソウル市内で記者団に対し「首脳会談もできないような状況は極めて残念だ。(安倍首相と)条件をつけずに会われた方がいいと朴大統領に申し上げたい」と語っていた。岡田氏は3日午後、韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相とも会談し、4日に帰国する。《産経新聞》
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【礒崎陽輔首相補佐官】発言撤回
礒崎陽輔首相補佐官は3日、参院平和安全法制特別委員会に参考人として出席し、安全保障関連法案をめぐり「法的安定性は関係ない」とした自身の発言について「軽率な発言によりご迷惑をお掛けした。国民、与野党に心からおわびする」と陳謝した。発言を取り消した上で、続投する意向も表明した。同時に「法的安定性は重要と認識している」と強調した。民主党の福山哲郎幹事長代理は「責任は極めて重い。職を辞すべきだ」と要求した。
これに関し、安倍晋三首相は政府与党連絡会議で「与党に迷惑を掛け、申し訳ない。法的安定性は政府の重要な柱だ。注意深くやっていきたい」と述べた。《共同通信》
【菅義偉官房長官】NSAによる盗聴疑惑「事実なら極めて遺憾」
菅義偉官房長官は3日の記者会見で、米国家安全保障局(NSA)が日本の省庁などを盗聴していたとする機密資料を内部告発サイト「ウィキリークス」が公表したことに関し、米側に事実関係の確認を求めているとした上で「仮に事実であれば、同盟国として極めて遺憾だ」と述べた。
クラッパー米国家情報長官に対し「事実関係の確認を強く求めている」と説明。日本政府の盗聴対策については「対策に万全を期しており、機密の漏えいは全くないと思っている」と強調した。《共同通信》
【この日の安倍総理】
TPP最終決着へ全力
安倍晋三首相は3日の政府与党連絡会議で、環太平洋連携協定(TPP)交渉が閣僚会合で大筋合意できなかったことに関し「最終決着を目指し、国益を最大限実現できるよう全力を挙げていく」と述べた。
菅義偉官房長官は会見でTPP閣僚会合について「全体として大きく前進した。早期妥結に向け努力したい」と話した。その上で、8月末までの閣僚会合の再開が「各国の共通認識だ」と強調した。
菅氏は一部の物品の市場アクセスや、知的財産分野で各国の利害が対立したと指摘し「多くの論点が決着した。残された課題は相当絞り込まれた」との認識を示した。《共同通信》
【村山富市元首相】安倍首相を批判
村山富市元首相は3日、東京都内で講演し、安全保障関連法案の今国会成立を目指す安倍晋三首相を批判した。「自分の信念、信条で、国民を戦争に引きずり込もうという独善的な政治は許せない」と述べた。
安保関連法案に反対する全国各地でのデモについては「無数の国民が立ち上がっている。国民の純粋な気持ちを大事にしないといけない」と語った。内閣支持率が低下していると指摘した上で「参院選も衆院解散・総選挙もある。(国民は)今度はだまされない」と強調した。
首相が今夏発表する戦後70年談話に関しては「個人的な意思を通すことは許されない」と訴え、村山談話の踏襲を求めた。《共同通信》
【中国】添加物注入のエビ流通
中国でゼリー状の添加物を注射で入れて増量したエビなどの海産物が市場に出回り、消費者から懸念の声が上がっている。専門家は注射を通じて細菌が混入する危険性に加え、より悪徳な業者が工業用の材料を入れている可能性を指摘し、健康被害につながると警告した。中国紙が3日までに伝えた。
添加物の注入で重さを増やし収入増につなげるのが業者らの狙い。エビの場合では注入により30%の増収、漢方薬として珍重されるタツノオトシゴは500グラム当たり最大549元(約1万1千円)収入が増えるという。《共同通信》
【中国・王毅外相】南シナ海「騒ぐな」
中国の王毅外相は3日、マレーシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議を前にシンガポールで記者会見し、南シナ海の領有権をめぐる問題について「悪意をもって騒ぎ立てることは受け入れられない」と述べた。
中国外務省によると、王氏は会見で「会議の雰囲気を壊す者は責任を負わなければならない」と述べ、フォーラムで南シナ海情勢を大きな争点にしないようけん制した。
中国は南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で岩礁を埋め立てるなどして近隣国の反発を買っている。《共同通信》
【ロシア】航空宇宙軍を編成
ロシアのショイグ国防相は3日、空軍と宇宙部隊を統合し、新たに航空宇宙軍が発足したと発表した。編成日は1日付。ロシアメディアが伝えた。
ショイグ氏は統合の理由について、空域から宇宙にかけての重要性が高まっていると語り、空軍と宇宙部隊の傘下にある防空、ミサイル防衛部隊を一つの指揮系統に入れて防衛力を高めたいと狙いを説明した。《共同通信》
【ミャンマー】豪雨の死者46人に
ミャンマー政府は3日、豪雨による洪水や土砂崩れの被害が拡大し、6月下旬から今月2日までに46人が死亡したと発表した。被災者数は21万人以上で、さらに増える可能性がある。
6千戸近い家屋が全壊し、多くの市民が避難生活を余儀なくされている。被災地域は同国北部、中部から、西部ラカイン州にも拡大。雨は弱まっているが、河川の下流域に浸水が広がりそうだという。
中国は3日、支援物資の提供を開始。米国も被災状況の把握に乗り出すなど、外国の援助も本格化しつつある。《共同通信》
【山口鶴男さん】死去
旧社会党書記長や総務庁長官を務めた元衆院議員の山口鶴男氏が3日午後8時45分、肺炎のため群馬県長野原町内の病院で死去した。89歳だった。
1960年に旧群馬3区から初当選し、11期務めた。社会党では国会対策委員長を経て86~91年に書記長。94年に自民、社会、新党さきがけ3党連立の村山富市内閣発足に尽力し、同内閣で総務庁長官を務めた。《日経新聞》
【阿川弘之さん】死去
「山本五十六」など文学性に満ちた戦争小説で知られる作家で、文化勲章受章者の阿川弘之さんが3日午後10時33分、老衰のため都内の病院で死去した。94歳だった。
広島市生まれ。1942年に東京帝大(現東大)国文科を繰り上げ卒業後、予備学生として海軍に入隊。士官として通信諜報の任務につく。中国・漢口で終戦を迎え、帰国後は志賀直哉に師事して小説を執筆。自らの体験をもとに、海軍予備学生たちの青春を端正な筆致でつづった「春の城」(52年、読売文学賞)で作家としての地位を確立した。
「山本五十六」(65年)「米内光政」(78年)「井上成美」(86年)の海軍提督3部作でも注目を集める。海軍の歴史を踏まえながら、体験者の談話を盛り込む手法で、人物像を魅力的に描き、戦争小説の新境地を切り開いた。事実を積み重ねることで師の生涯を書いた評伝「志賀直哉」(94年)では、野間文芸賞と毎日出版文化賞を受賞している。《日経新聞》