2014 平成26年8月9日(土)　台風11号・全国で130万人に避難指示、勧告

平成9345日目

2014/08/09

この日のできごと(何の日)

【台風11号】全国で130万人に避難指示・勧告

強い台風11号は9日、勢力を保ったまま高知県の南の海上を北上し、10日に四国へ上陸するとみられる。その後は日本海方面にかけて西日本を縦断する見通し。気象庁は9日午後、猛烈な雨となった三重県に対し「重大な災害が起きる恐れが著しく大きい」として、大雨の特別警報を出した。

避難指示と避難勧告の対象となった住民は少なくとも15府県の計約133万人。三重県は県民の約3分の1に当たる約57万人に避難指示が出た。徳島県では県道が崩れ、約600人が孤立した。空の便は九州や四国などを発着する約500便が欠航した。

各地の1時間雨量では三重県尾鷲市が85.0ミリの猛烈な雨。宮崎県日南市で70.5ミリ、和歌山県那智勝浦町でも68.0ミリを観測した。瞬間風速は四国や九州で30メートル以上の地点が相次いだ。《共同通信》

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台風11号の人的被害が各地で相次いだ。9日の共同通信の集計によると、岩手県と静岡県で計4人の死亡が確認されたほか、26人が負傷し、うち1人が重体となった。

静岡県牧之原市の海岸で9日夕、男性2人の遺体が見つかった。県警は台風の接近に伴って波浪注意報が出た6日に波にさらわれ、行方不明となった千葉県と名古屋市の専門学校生とみている。

静岡県伊東市では、シュノーケリングをしていた同県の男性(52)が沖で浮いているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。岩手県奥州市で8日、大雨で増水した用水路に流されて行方不明になった男性(78)の遺体は9日午前、下流で見つかった。

岐阜県各務原市では、40~60代とみられる男性が川に流され、意識不明の重体となった。和歌山県新宮市では屋根の修理をしていた女性(61)が転落し足の骨を折った。《共同通信》

【第96回全国高校野球選手権大会】開会式は11日に延期

第96回全国高校野球選手権大会は9日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する予定だったが、台風11号の接近による悪天候のため、開会式と1回戦3試合は2日後の11日に延期となった。

大会本部によると、開会式が中止となるのは1920年の第6回大会、60年の第42回大会以来3度目で、開幕日から2日連続で全試合中止となるのは初めて。開会式の後、龍谷大平安(京都)―春日部共栄(埼玉)、坂出商(香川)―敦賀気比(福井)、日大鶴ケ丘(西東京)―富山商が行われる予定だった。《共同通信》

【IBF・WBO王座統一戦】高山勝成選手、4団体制覇ならず

国際ボクシング連盟(IBF)と世界ボクシング機構(WBO)のミニマム級王座統一戦が9日、メキシコのモンテレイで行われ、IBFチャンピオンの高山勝成(仲里)はWBO王者のフランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)に判定で敗れた。3度目の防衛に失敗し、日本初の主要4団体制覇はならなかった。《共同通信》

【岸田文雄外相】韓国・尹炳世外相と会談

岸田文雄外相は9日夜(日本時間同)、韓国の尹炳世外相とミャンマーの首都ネピドーで会談した。岸田氏は、従軍慰安婦問題に関する1993年の河野洋平官房長官談話の作成経緯をめぐる検証について説明。談話そのものは見直す考えはないと伝え、理解を求める考え。安倍晋三首相と韓国の朴槿恵大統領による首脳会談実現に向け、環境整備が進むかどうかが焦点となる。

会談で岸田氏は「両国間には困難な問題が存在するが、良好な関係は相互利益だ」と述べ、関係改善への意欲を表明。尹氏は首相の靖国神社参拝などに触れ「関係は大きく損傷された」と強調した。《共同通信》

【岸田文雄外相】米・ケリー国務長官と会談

岸田文雄外相は9日、訪問先のミャンマー首都ネピドーでケリー米国務長官と会談した。緊迫するイラク情勢に関し、早期安定化に向け連携する考えで一致した。岸田氏は、米軍によるイスラム過激派への限定空爆について「理解する」と伝達。北朝鮮の核・ミサイル問題でも協力して対処する方針を確認した。

北朝鮮問題では、ケリー氏は7月上旬の岸田氏との電話会談で、拉致問題での日朝接近により、日米韓による対北朝鮮包囲網に悪影響を与えかねないとの懸念を示した経緯がある。岸田氏は会談で、米韓両国と綿密な意思疎通を図る意向を表明した。《共同通信》

【この日の安倍総理】

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典参列等

平成26年8月9日、安倍総理は、長崎市の平和公園で開催された長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列しました。

69回目の「原爆の日」に行われたこの式典には、被爆者や遺族ら約5900人が参列するとともに、外国48か国と欧州連合(EU)の代表らも出席し、犠牲者の冥福と世界の平和を祈念しました。

長崎市の田上富久市長、遺族代表、被爆者代表が、今年1年間に新たに死亡が確認された原爆死没者の名簿を奉安し、遺族代表、被爆者代表、小・中・高校生代表が献水を行いました。そして、遺族、被爆者の代表や安倍総理らが献花した後、原爆が投下された午前11時2分、「長崎の鐘」が鳴らされ、参列者全員が1分間の黙とうを捧げました。
続いて、田上市長による「平和宣言」、被爆者代表による「平和への誓い」、小学校の児童による合唱の後、安倍総理が哀悼の意を表し、挨拶を述べました。

式典後、安倍総理は長崎市内のホテルで、「被爆者代表から要望を聞く会」に出席し、5団体の代表者らから要望を受け、続いて記者会見を行いました。《首相官邸》

【タイ代理出産疑惑】「父親」10回以上カンボジアへ

タイの首都バンコクのマンションで、日本人男性が代理出産で産ませたとみられる乳幼児9人が保護された問題で、男性は2010年以降、バンコク国際空港から隣国のカンボジアへ10回以上渡航していたことが9日までに分かった。タイの入国管理当局などが明らかにした。

男性はカンボジアの旅券を使い、タイとカンボジアの間を昨年計3回行き来していたことが判明しており、入管や警察などはカンボジアへの渡航が代理出産に関係していないかなど、目的について関係者らから調べを進める方針。《共同通信》

【中国】上海当局、食材の情報公開命じる

中国上海市の使用期限切れ肉販売問題で、上海市食品薬品監督管理局は9日、ファストフードチェーンを運営する企業に、食材の供給元の企業名や原料の情報などをインターネット上で公開するよう命じたと発表した。

ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)などを展開する米外食大手ヤム・ブランズの中国法人や、バーガーキング、マクドナルドなどの5社が既にネットでの情報公開を始めた。

同管理局はファストフードチェーン運営企業に、供給元に対する食品安全検査を厳格にし、抜き打ち検査も行うように命じた。《共同通信》

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