平成9328日目
2014/07/23
この日のできごと(何の日)
【トランスアジア航空222便着陸失敗事故】
台湾南部の高雄市から離島の澎湖島に向かった復興航空の旅客機が23日午後7時(日本時間午後8時)ごろ、同島の空港から数キロ離れた民家付近に墜落、炎上した。台湾当局によると、乗客・乗員計58人のうち、47人の死亡を確認した。残る11人は病院で治療を受けている。
現場周辺は当時、台風10号の影響で雨が降り、視界が悪かったといい、当局が詳しい状況を調べている。墜落現場付近の住民5人も負傷して病院に運ばれたが、命に別条はないもよう。
日本の対台湾窓口機関である交流協会高雄事務所や台湾の航空当局によると、事故機の搭乗者名簿に日本人らしき名前はなく、日本人が被害に遭ったとの情報は入っていない。
台湾のメディアによると、事故機は双発プロペラ機ATR72で、運航を始めて約14年。事故機は23日午後4時ごろの予定から約1時間半遅れて高雄を出発、悪天候のため澎湖島の空港周辺の上空を旋回していて墜落したという。
交通当局によると、空港に着陸しようとしていた午後7時6分ごろ、乗員から管制当局に飛行の継続を求めてきた後、連絡が取れなくなった。
中央通信社によると、復興航空のATR72は1995年と2002年にも墜落事故を起こしている。いずれも乗員全員が死亡したが、乗客は搭乗していなかった。
澎湖島を含む澎湖諸島は台湾本島の西約50キロにあり、約90の大小の島々からなる。熱帯性気候のため夏の観光地として有名で、白砂のビーチでの海水浴やマリンスポーツの客でにぎわう。《共同通信》
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【大相撲名古屋場所】11日目
大相撲名古屋場所11日目(23日・愛知県体育館)横綱白鵬は関脇豪栄道に浴びせ倒しで敗れ、初黒星を喫した。豪栄道は2日連続の横綱撃破で9勝2敗とした。
大関琴奨菊は横綱日馬富士を一方的に寄り切って1敗を守った。
日馬富士は4敗。横綱鶴竜は豪風を突き出して9勝目。大関稀勢の里は玉鷲を浴びせ倒して勝ち越しを決めた。
白鵬と琴奨菊が1敗で並び、鶴竜、豪栄道に平幕の高安を加えた3人が2敗で追う。十両は逸ノ城が1敗で単独トップ。《共同通信》
【東京都・舛添要一知事】ソウル訪問
東京都の舛添要一知事は23日、都の友好都市、韓国・ソウルを訪問した。朴元淳市長と会談して関係強化を図り、冷え込んだ日韓関係改善を目指す。
出国前に羽田空港で、報道陣に「友好都市として環境や渋滞問題、地下鉄の安全などいろんな議論ができる」と語った。
舛添知事は、セウォル号沈没事故で設けられた焼香所を訪れ献花。2020年に開催される東京五輪・パラリンピックに向け、ソウル五輪の関連施設などを視察するほか、ソウル大で学生らに日韓関係の現状と将来展望について講演する。25日に帰国予定。《共同通信》
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韓国・ソウルを訪問中の東京都の舛添知事は23日午後、報道陣から朴槿恵大統領との会談予定を問われ「しかるべき方にお会いしたい。韓国政府が調整している」と述べた。
知事は大統領との会談を希望しており、どういう人物と会うかを含めて韓国側が調整をしているという。会談目的について知事は「旅客船の沈没事故で、韓国国民全体に弔意を表したい。安倍首相からも韓国政府へのメッセージを預かっている」と説明した。
知事はこの日、朴元淳市長と会談。朴市長は、20年東京五輪に触れた上で「韓国も平昌の冬季五輪が決まっているので、交流できることを期待している」と語った。《共同通信》
【日韓両政府】対話継続で一致
日韓両政府は23日午後、外務省局長級協議をソウルの韓国外務省で開き、旧日本軍による従軍慰安婦問題などをテーマに今後も対話を継続する考えで一致した。1993年の河野洋平官房長官談話の作成経緯に関する検証について、談話そのものを見直すことはないと説明した日本に対し、韓国は「遺憾だ」と表明、認識の隔たりは埋まらなかった。
慰安婦問題をめぐり、韓国は、被害者が納得できる解決策を早期に提示するよう要請。日本は65年の日韓請求権協定に基づき「解決済み」との従来の立場を繰り返した。《共同通信》
【菅義偉官房長官】使用期限切れ鶏肉問題「早急に事実確認」
菅義偉官房長官は23日の記者会見で、上海の食品会社が米ファストフード大手マクドナルドなどに使用期限切れの鶏肉を販売していた問題について「事実関係を早急に確認する。製造された食品については(検疫所が)一時的に輸入を差し止める措置を行っている」と述べた。健康被害の報告はないとも説明した。
在京の中国大使館などを通じて事実関係を調べているとし「検査態勢を強化し、食の安全のための対策をしっかり講じる。問題のある製造会社から輸入届が出された場合は貨物を保留するよう指示している」とも述べた。《共同通信》
【大阪維新の会】都構想の設計図完成
大阪都構想の制度設計をする法定協議会が23日、大阪府庁で開かれた。定数20のうち大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)の委員のみ11人が出席し、市を解体して5特別区に分割、府とともに行政機能を再編する都構想の設計図にあたる「協定書」を完成させた。
大阪維新が都構想反対派の法定協委員の入れ替えを強行して議事を進めたことに府議会、市議会の他会派は強く反発。橋下氏らは協定書を9月開会の両議会に提案、承認を求めるが、大阪維新はいずれも過半数に届かず見通しは立っていない。《共同通信》
【冷凍ししゃも異物混入問題】発覚
23日、山口県は同県長門市の輸入業者が販売店向けに出荷したベトナム産の冷凍シシャモの容器に、汚物や殺鼠剤と疑われる異物が混入しており、自主回収を始めたと発表した。健康被害の報告はないという。
厚生労働省は、全国の検疫所に対して製造業者の商品を貨物保留するよう指示し、伊村産業には同様の異物混入がないか全箱の確認をするよう求めた。ベトナム政府に対しては、事実関係の確認と原因究明を要請した。県によると、段ボールの中にシシャモ5キロがビニール詰めされており、異物は段ボールとビニール袋の隙間に入っていた。商品とは直接触れていなかった。《共同通信》
【米・ケリー国務長官】イスラエル訪問
ケリー米国務長官は23日、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの停戦実現を目指してイスラエルなどを訪問、中東訪問中の潘基文国連事務総長やパレスチナ自治政府のアッバス議長と相次ぎ会談した。ロイター通信や地元メディアが報じた。
早期停戦を求める声が高まっているが、難航が予想される。イスラエルのネタニヤフ首相とも会談予定。ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザではイスラエルの軍事作戦で市民を含む多数の死傷者が出ている。
ガザの当局によると、今月8日からの軍事作戦によるガザの死者数が650人超、負傷者が約4300人になった。《共同通信》
【国連人権理事会】イスラエル非難決議を採択
国連人権理事会(47カ国)は23日、イスラエル軍の侵攻拡大で犠牲者が急増しているパレスチナ自治区ガザ情勢をめぐる特別会合を開き、イスラエルを「強く非難」する決議案を賛成29、反対1、棄権17の賛成多数で採択した。
決議案は、人権理の議長が任命する独立した国際調査団を派遣し「全ての国際人権法と国際人道法違反を調査する」としたほか、イスラエルによる「組織的で広範囲かつ深刻な人権侵害」を強く非難している。
国連のピレイ人権高等弁務官は冒頭演説で、イスラエルが「戦争犯罪」を行っている恐れがあると指摘した。《共同通信》