平成8720日目
2012/11/22
【野田佳彦首相】「戦う集団作りたい」
民主党は22日午後、党本部で全国幹事長・選挙責任者会議を開催、党執行部と各都道府県連の代表者が一堂に会し、衆院総選挙への決意を誓い合った。
執行部からは野田佳彦代表(総理)、輿石東幹事長、安住淳幹事長代行、鉢呂吉雄選対委員長をはじめとする各党務委員長が出席し、今回の総選挙の意義、選挙情勢、広報宣伝活動、候補者擁立状況、幹部遊説計画などを提案した。《民主党ニュース》
民主、自民両党は22日、それぞれ都内で全国幹事長会議などを開き、来月4日公示の衆院選に向け、地方組織に準備を加速するよう指示した。
民主党は党本部で全国幹事長・選挙責任者会議を開催し、野田首相があいさつで「自分たちで決めたことは守り抜く。そういう戦う集団を私は作りたい」と訴えた。
首相はこの中で、「我々がやり遂げていこうと思っている改革を前に進めるか、政権交代以前の既得権益に軸足を置いた古い政治に戻るか、理念や方向性を十分議論しないで合従連衡した政治勢力にかじ取りを委ねるかの戦いだ」と述べ、自民党や日本維新の会などとの対決姿勢を鮮明にした。
続いて行われた全国政策担当者会議では、政権公約(マニフェスト)の原案について議論した。各県連の出席者からは、環太平洋経済連携協定(TPP)を巡り、「農業をどう守るのかをしっかり書いてほしい」などの注文が出たが、扱いは細野政調会長ら党執行部に一任された。
一方、自民党も全国幹事長・政調会長会議を党本部で開いた。安倍総裁は、「何としても政権奪還を果たさなければいけない。民主党のマニフェストによって政治は信頼を失おうとしている。この信頼を取り戻すことこそ、私たちの責任でもある」と強調した。
石破幹事長は「我々はなお野党だ。緩み、おごり、高ぶりがあれば、この選挙は勝てない」と語り、党内の引き締めを求めた。《読売新聞》
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【豊川信金立てこもり事件】
愛知県警によると、22日午後2時20分ごろ、同県豊川市蔵子の豊川信用金庫蔵子支店で、刃物を持った男1人が人質を取って立てこもった。県警の捜査員が説得に当たっている。県警によると、男は30代とみられる。人質は支店次長の男性(41)、27歳と19歳の女性職員とパートの女性(55)、女性客1人。他にも職員がいたが、男によって外に出されたという。けが人は確認されていない。
男は支店のシャッターを下ろさせ、食料と飲み物、拡声器を要求。信金関係者によると、「野田佳彦首相に辞めてほしい」と話しているという。現場は名鉄名古屋線小田渕駅から約1キロ。近くに保育園や小中高校があり、緊張感に包まれた。 《時事通信》
【東京都知事選】民主は自主投票
東京都議会民主党は22日、総会を開き、12月16日投開票の都知事選で特定の候補者を支援せず、自主投票とする方針を決めた。党本部や都連も了承する見通し。
民主は党国会議員など独自候補の擁立を目指したが、政権への逆風から難航。出馬を打診した新党改革の舛添要一代表も、衆院解散で国政に専念するとして出馬を見送った。
このため、既に立候補を表明している前神奈川県知事の松沢成文氏や都副知事の猪瀬直樹氏、前日弁連会長の宇都宮健児氏の支援も検討したが、会派内で一本化できなかった。《共同通信》
【社民党】衆院選公約を発表
社民党の福島党首は22日午前、党本部で記者会見し、衆院選公約を発表した。原発ゼロ、消費増税反対、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加反対を掲げており、福島氏は「民主、自民、公明3党や第3極との対立軸を示せるのは社民党だ」と述べた。
公約では原子力発電所について「新増設はすべて白紙撤回し、建設を中止する」と明記。再稼働した福井県の大飯原子力発電所3、4号機についても稼働停止を求めるとした。消費税率の引き上げは撤回し、現行の5%を維持した上で、低所得者対策として食料品分の税額払い戻し制度や軽減税率の導入を検討するとした。
TPPは「参加を阻止し、関係国との事前協議も打ち切る」と明記した。米軍の新型輸送機MV22オスプレイの沖縄県配備についても「強く反対する」とした。このほか、所得税の最高税率を当面50%に引き上げることなどを盛り込んだ。《読売新聞》