平成8384日目
2011/12/22
【前田武志国土交通相】八ッ場ダム建設再開を表明
政府は22日、政権交代後に中止を表明した八ツ場ダム(群馬県)の建設の再開を決め、前田武志国土交通相が記者会見で、来年度予算案にダム本体工事費を計上することを表明した。建設中止は民主党が2009年の衆院選でマニフェスト(政権公約)に掲げており、前田氏は「公約通りの結果が得られなかったのは残念だが、苦渋の決断をした」と述べた。
前田氏は再開の理由として、国交省関東地方整備局が事業検証の必要性を検証して「継続が妥当」と結論づけたことや、ダム下流に人口が集積する利根川水系の治水の重要性、流域6都県の知事らの建設要望などを考慮したと説明した。
党内では前原誠司政調会長らが公約違反だとして再開に強く反対。前原氏は22日、「計上すれば国交省全体の予算を承認しない」と強調した。《共同通信》
【プロ野球】
今季セ・リーグ首位打者の巨人の長野久義外野手は22日、契約更改交渉に臨み、6千万円増の年俸9500万円でサインした。高橋由伸外野手(巨人)らに並ぶ球界最速の3年目での1億円到達にはわずかに届かなかったが「最大限の評価をしていただいた。(1億円は)来年、頑張って目指したい」と笑顔だった。
入団2年目の今季は打率3割1分6厘で初の首位打者を手にした。オフは昨年と同じく先輩の阿部らとグアムで自主トレーニングを行う。「とにかく、バットを振る。(本塁打を)20本は打ちたい。ことしより、全て(の部門)で増やしたい。悔しい思いをしているので、来年こそ優勝したい」と意欲的に語った。(金額は推定)《共同通信》
◇
阪神の鳥谷敬内野手が22日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4千万円増の年俸3億円の単年契約でサインした。国内フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留し「納得して判を押した」と淡々と話した。
今季は全試合出場で打率3割を打ち、出塁率3割9分5厘はリーグトップ。ゴールデングラブ賞とベストナインも獲得したが、チームは4位に沈んだ。和田豊監督からは野手のキャプテンを任命されており「優勝した中でタイトルがほしい」と言う。来季にも取得する海外FA権には「今は特に考えていない。権利をもらった時に考えること」と話すにとどまった。
2年連続でゴールデングラブ賞とベストナインに輝いた平野恵一内野手は、2千万円増の年俸1億8千万円プラス出来高払いを保留し、越年が決定。「評価に差があった。納得するまで交渉したい」とぶぜんとした表情だった。(金額は推定)
【大王製紙】元会長、3億円を納付し保釈
大王製紙前会長の巨額借り入れ事件で、東京地裁は22日、会社法違反(特別背任)罪で起訴された同社前会長の井川意高被告(47)について保釈を認める決定をした。同被告は保釈保証金3億円を即日納付し、保釈された。午後5時40分、付添人らに伴われて東京拘置所から出てきた井川被告は黒っぽいスーツに白シャツのノーネクタイ姿。口元は大きなマスクで覆われていた。報道陣の問いかけには一切答えず、迎えの車に乗り込み、東京拘置所を後にした。
【東京都・石原慎太郎知事】民主・前原政調会長に不快感
東京都の石原慎太郎知事は22日の定例記者会見で、八ツ場ダム(群馬県長野原町)の本体工事費の2012年度予算案計上に反対している前原誠司民主党政調会長について、「何様なんだ、あの人は」と不快感を表明した。
石原知事は、前原氏が予算案にダム工事費が計上された場合、国土交通省の予算案そのものを認めないと発言したことを取り上げ、「政党の中のいち三役が、政府が決めた予算にたてつくというのは、ちょっとのぼせている」と批判。さらに、「政府が決めた国家予算を部分的に否定したら、それで何がまかり通るのか。彼一人が反対するなら(政調会長を)辞任せざるを得ないだろう」とも語った。《時事通信》
【首相動静】
日本経済団体連合会評議員会
平成23年12月22日、野田総理は東京都内で開催された(社)日本経済団体連合会第65回評議員会に出席しました。
野田総理はあいさつで、「今年1年間は、本当に激動の年でございました。東日本大震災の発災、原発事故の発生、欧州の債務の危機問題、そして最近の金正日国防委員長の死去等々、本当に国の内外問わず、様々な大きな出来事がございました。
野田内閣がやらなければならないこと、沢山あります。やらなければならないことを一つ一つ解決するのが私の役割だと思っています。
何よりも震災からの復旧・復興、そして原発事故の収束、日本経済の立て直しであります。
やらなければならないことは、震災あるいは原発の問題だけではありません。
高いレベルの経済連携、その一環としてTPPについては、国益をしっかり踏まえた対応をしていきたいと思います。社会保障と税の一体改革についても、逃げずに、ぶれずに、先送りせずにしっかりと結論を出していきたいと思っております。
私の内閣は、やりたいことを語る前に、やらなければならない大きな山を一つ一つ乗り越えていかなければなりません。これからも私どもの政権、しっかり宿題を乗り越えていきますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。」と述べました。《首相官邸》
【北朝鮮】正恩氏は強硬路線踏襲
北朝鮮の労働党新聞は22日の社説で、金正日労働党総書記の三男で後継者の金正恩氏(28)が、父の遺訓を守り、軍事優先の「先軍政治」を継承することを示唆した。権力の源泉を軍事力に求め、人民の生活よりも軍事を最優先するという従来の強硬路線を踏襲するということだ。核開発に固執する姿勢も変えないとみられる。
22日付の政府機関紙・民主朝鮮も社説で「われわれは尊敬する金正恩同志の先軍領導をあがめ、わが共和国を不敗の軍事強国として輝かせよう」と軍事力強化を呼び掛けた。
韓国の聯合ニュースによると、正恩氏は金総書記死去の発表前、全軍の訓練中止を呼び掛ける「金正恩大将命令1号」を発令しており、既に軍の指揮権を誇示している。《時事通信》