令和218日目

2019/12/04

この日のできごと(何の日)

【台湾・蔡英文総統】日本の高校生と交流

台湾の蔡英文総統が4日、台北市の総統府を修学旅行で訪れた松山城南高校(松山市)の生徒約70人の前にサプライズ登場して「台湾と総統府にようこそ」と笑顔で語りかけ、一緒に記念写真を撮った。総統府は相互理解促進のためとして、日本からの修学旅行の呼び込みに力を入れている。

制服姿の生徒らが正面ホールで総統府幹部から説明を受けていたところ、蔡氏が突然現れ、生徒らは驚きの歓声を上げた。蔡氏は笑顔で「こんにちは」と日本語であいさつ。蔡氏と握手した加藤大和さん(16)は「(総統が)突然来たのでびっくりしました。初めての台湾で一番の思い出になりました」と話した。《共同通信》

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【東京株式市場】

4日の東京株式市場は米中貿易協議への警戒感が広がり、日経平均株価(225種)は続落した。終値は前日比244円58銭安の2万3135円23銭と、約2週間ぶりの安値水準だった。

東証株価指数(TOPIX)は3.46ポイント安の1703.27。出来高は約10億8500万株。

米中貿易協議の合意について、トランプ米大統領が来年11月の米大統領選後に先送りする可能性を示唆し、世界経済の先行きへの懸念がにわかに高まった。米下院のウイグル人権法案可決も、米中対立激化につながる恐れがあるとして悪材料視された。《共同通信》

【西武・森友哉捕手】契約更改

今季のパ・リーグ最優秀選手(MVP)に選ばれた西武の森友哉捕手が4日、埼玉県所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億2千万円増の年俸2億円でサインした。1億円台を飛び越え2倍を超える大幅増に「びびりました。頑張ればそれだけ評価してもらえると改めて感じた」と満面の笑みを浮かべた。

6年目の今季は正捕手としての重責を担いながら打撃でも打率3割2分9厘で首位打者を獲得。印象に残る試合にはリーグ2連覇を決めた9月24日のロッテ戦を挙げ「去年は負けて優勝。勝って優勝できてうれしかったし、初めての感覚になった」と振り返った。(金額は推定)《共同通信》

【嶋基宏捕手】ヤクルトと正式契約

ヤクルトに楽天を退団して加入した嶋基宏捕手(34)が東京都内の球団事務所で正式契約を結んだ。年俸4500万円プラス出来高払いで、背番号は45に決まった。「野球に飢えている。楽天での13年間は心の奥に置き、新しい野球人生のスタートとして切り替える」と笑顔で話した。

今季の年俸は1億円だったがけがなどで57試合の出場にとどまり、楽天から野球協約の減額制限(1億円以下は25%)を超えるダウン提示を受けて退団した。

また、楽天から自由契約となった今野龍太投手(24)とも正式に契約した。年俸600万円で背番号は69。(金額は推定)《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】賢所御神楽の儀

天皇、皇后両陛下は4日午後、皇居・宮中三殿の「賢所」で、即位の礼や重要祭祀「大嘗祭」が無事に終わったことに感謝し、神楽を奉納する「賢所御神楽の儀」に臨まれた。両陛下は、5月以来続いた一連の即位関連儀式を終えた。

天皇陛下は古式装束「黄櫨染袍」を身にまとい、皇祖神とされる天照大神を祭る賢所で拝礼。「三種の神器」のうち、剣と璽(勾玉)を携えた侍従が随行した。続いて、装束姿の皇后さまも拝礼した。秋篠宮ご夫妻ら皇族や、安倍晋三首相ら三権の長や閣僚も賢所前で頭を下げた。《共同通信》

【在日米軍】輸送揚陸艦を公開

在日米軍は4日、長崎県の佐世保基地に追加配備したドック型輸送揚陸艦「ニューオーリンズ」を報道関係者に公開した。ホーバークラフト型揚陸艇など上陸用船艇の格納庫を備え、乗組員約350人のほかに最大約800人の海兵隊員が乗船可能。同基地に近く配備される最新の強襲揚陸艦「アメリカ」の役割を補完する。

ニューオーリンズは1日に追加配備された。スコット・ミラー艦長は「佐世保の揚陸即応部隊の能力を大幅に高めるだろう」と語った。

アメリカは「ワスプ」と交代し、年内に配備予定。米海兵隊岩国基地所属のF35Bステルス戦闘機などを艦載し沖縄駐留海兵隊の海上出撃拠点になる。《共同通信》

【日米貿易協定】可決

今国会の焦点だった日米貿易協定が4日午前の参院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決、承認された。日米両政府の調整を経て、来年1月1日に発効する見通し。改正会社法、改正教員給与特別措置法も4日午前、参院本会議で可決、成立した。

日米貿易協定が発効すると、日本は環太平洋経済連携協定(TPP)の範囲内で、米国産の牛肉や豚肉など農産品の関税を引き下げる。米国産牛肉の関税は現行の38・5%から段階的に引き下げられ、最終的に2033年度から9%になる。米国は自動車分野以外で、日本が輸出する幅広い工業品の関税を撤廃・削減する。

日米両政府は協定の発効後4か月以内に、関税やサービスなどの分野について交渉するかどうか協議する。日本は、今回先送りされた米国に輸出する自動車と関連部品の関税撤廃を求める方針だ。安倍首相は、協定の国会承認案審議で、日米両国で自動車分野の関税撤廃が前提になっているとの認識を示している。

参院本会議では、インターネットを使った電子商取引などが対象となる日米デジタル貿易協定も承認された。政府が企業に技術、情報の開示を強制することを禁じており、日米両国は国際ルールに反映させたい意向だ。

日米両政府は昨年9月に新たな貿易協定の締結に向けた交渉を開始することで合意し、今年4月から交渉が本格化した。首相とトランプ米大統領による9月の首脳会談で、両協定に最終合意した。《読売新聞》

【ペシャワール会・中村哲さん】銃撃され死亡

アフガニスタン東部ナンガルハル州の州都ジャララバードで4日、日本人医師で民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」現地代表の中村哲さん(73)らを乗せた車が武装集団に銃撃された。州報道官によると、中村さんは病院で治療を受けたが、死亡が確認された。運転手ら5人も死亡した。

現場目撃者への取材によると、中村さんが乗っていた車は4日朝、前方に割り込んできた正体不明の武装集団の車に無理やり止められた。車から出てきた4人が中村さんの車に向かって発砲し、逃走した。住民が駆け寄ったところ、運転手や警備員らは既に死亡していた。

アフガン軍報道官によると、中村さんは州内の病院で治療を受けた後、首都カブール北方のバグラム空軍基地にヘリコプターで移送される途中、死亡した。中村さんの胸部付近の2か所に銃弾を受けた痕があったという。

犯行声明は確認されていない。アフガンでは、旧支配勢力タリバンのほか、タリバンと対立するイスラム過激派組織「イスラム国」も頻繁にテロを起こし、治安は安定していない。タリバンのムジャヒド報道官は4日、ツイッターで関与を否定する声明を出した。

中村さんは1946年、福岡市生まれ。九州大医学部を卒業後、84年、現地からの派遣要請を受けて、パキスタン北西部のペシャワルでハンセン病患者の診療を始めた。アフガンにも医療活動を広げ、2000年以降は大干ばつに見舞われたアフガンで、井戸や農業用水路の整備にも取り組んできた。1996年には第24回医療功労賞(読売新聞社主催)を受賞した。

アフガン大統領府は4日、「我々の国に対する彼の努力に対し、国民はその貢献を忘れることはない。安らかにお休みください」とのガニ大統領の声明を発表した。《読売新聞》



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