平成7854日目
2010/07/10
【この日の菅総理】
参院選公示後2度目の福井入り
参院選の選挙戦最終日を迎えた10日、福井選挙区では菅直人首相が民主党新人の井ノ部航太候補(36)を応援するため公示後2度目の県内入り。自民党の安倍晋三元首相も同党現職の山崎正昭候補(68)の支援で来県し、全国屈指の激戦区となっている本県で、ぎりぎりまで激しい攻防を繰り広げた。《福井新聞》
「前に前に進ませてほしい」
菅直人代表(総理)は、10日夜千葉県・新浦安駅前で約5000人を前に演説し、「前に前に進ませてほしい」と、昨年の政権交代で始まった政治主導、国民が主役の政治を進ませてほしいと訴えた。
菅代表は、日米の核持ち込み、沖縄返還交渉に関する密約、事業仕分けでの税金のムダ遣いの実態が明らかになったことを挙げ、自民党政権では決してできなかった情報公開ができる政治、官僚主導ではなく、政治家、国民に選ばれた政治家が官僚を指揮する政治への大きな扉を開ける功績を鳩山前政権は残したとして、この改革を前に前に進ませてほしいとした。
さらに、この20年日本が社会的にも経済的に行き詰っていたのは、自民党の政治、政策が間違っていたからだとして、効果のない公共事業、工事そのものが目的であるかのような公共事業に予算を1年毎につけてきたからだと分析。そうではなく、雇用を生み出す政策、国民に仕事を与えることが政府の仕事だとして、これからは長期的な視点に立ち雇用を中心に政策を組み立てていくと、菅内閣、民主党内閣の考えを説明し、理解を求めた。
この演説会には、安住淳選挙対策委員長も参加、日本の舵取りができるのは菅総理だけ、一人ひとりの目を見ながら政策を進められるのは、サラリーマンの家庭に育ち、小さな政党で寄らば大樹ではなく、自らの信念を貫いた政治家、菅総理だと訴え、菅内閣に時間を与えてほしい、改革を実現する時間を与えてほしいと呼び掛けた。《民主党ニュース》
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【演出家・つかこうへいさん】死去
戦後の演劇界を代表する人気劇作家で直木賞作家のつかこうへいさんが10日午前、肺がんのため千葉県鴨川市の病院で亡くなった。62歳。
つかさんは死を覚悟していた。昨夏に体調を崩し、精密検査の結果、9月に肺がんと告知されて都内の病院に入院。抗がん剤治療を受けながら、11月には作・演出する今年2月の新橋演舞場「飛龍伝2010」主演の黒木メイサ、徳重聡のけいこを撮影したビデオを病室に持ち込んでチェックし、病床からダメ出しを行った。
その後、終末医療で知られる千葉県鴨川市の亀田総合病院に転院。年末に一時退院したが、その時には死を受け入れ今年1月1日に遺言を書いていた。《日刊スポーツ》
【福岡市中央区】民主党議員の演説会場に拳銃男
10日午後6時前、参院福岡選挙区に立候補している民主党現職の大久保勉氏(49)が街頭演説していた福岡市中央区天神の会場で、拳銃のようなものを持った男を、同党関係者らが取り押さえた。中央署は銃刀法違反の疑いで男を現行犯逮捕、本物の拳銃とみて鑑定する。男は紙袋に入っていた実弾も所持していた。けが人はなかった。
現場は福岡市の中心街で、商業施設「福岡パルコ」前の歩道。大久保氏の演説会には当時、民主党の古賀一成衆院議員や同党県連幹部らが参加し、近くに支援者らが大勢詰め掛けていた。
共同通信社が4~6日に行った参院選に関する電話世論調査によると、同選挙区(改選数2)では大久保氏と自民党新人がリードし、みんなの党新人ら5候補が追う展開となっている。《共同通信》
【この日の民主党】
「開いた扉の先へ踏み出そう」 枝野幹事長
枝野幸男幹事長は10日夜、池袋西口での政談演説会に出席し、集まった約1500人の聴衆に昨年の夏に開いた扉の先へと新しい政治を進めていき、「国民の生活が第一。」の政治を実現するために民主党への大いなる協力を求めた。
冒頭、枝野幹事長は、「たくさんの皆さんから、政治を前に進めるエネルギーを与えていただいた」と謝意を示した。そして、「昨年の夏、国民の力で重たい扉を開いて日本の政治は新しい時代の一歩を歩み出した。その扉の先にしっかりと第二歩、三歩と踏み出していけるのか、その扉を閉ざしてしまうのか」と聴衆に問いかけ、「政権交代から10カ月、ご心配もかけたが、皆さんに開いて頂いた扉の先へ一歩一歩、日本の政治は前に進んでいる」と政権交代の意義を説いた。
そのうえで枝野幹事長は、事業仕分けを例に挙げ、国会で十数年にわたってムダ遣いを追及してきたが、野党の立場ではたくさんの事実を知らされることはなかった実態を説明。「政権が変わり、新しい政治の形ができたから国民の皆さんの前に税金のムダ遣いがさらに明らかにすることができた」と重ねて政権交代の成果を表すと同時に、ムダを作りだしている仕組みについても言及。独立行政法人や公益法人、特別会計などムダを生み出す仕組みを壊すため、民主党政権をより安定していくことの重要性を訴えた。
続いて枝野幹事長は国の予算の在り方について、「年金や医療や介護など、この国の高齢化に対応した予算は毎年一兆円ずつ増えていくが、予算がないからと言って削ってきたのが今までの古い政治であり、その結果、年金、医療、介護はボロボロになってしまった」と現状を指摘。加えて国の債務残高が900兆円に達しようとするなか、「ギリシャのように財政破たんすれば、国民生活が破壊されてしまうことは何としても回避しなければならない」と述べ、将来に向けて税金の使い方をどうしていくかということを開かれた形で国民的な議論を始めていくことの必要性を強調した。
最後に枝野幹事長は聴衆に向かって、「この国の政治は大きく変わり始めた。これまで強いものに光を当てれば、皆が良くなっていく、高度成長の時はそうだったかもしれない。しかし今は年金、医療、介護、子育て支援、雇用など困った時に支えになる政治へとその転換の第一歩を踏み出したところである。21世紀の少子高齢社会にふさわしい『国民の生活が第一。』の政治をつくるため、菅内閣を先頭に皆さんの力で後押しを頂きたい」と民主党への大きな力を与えて欲しいと力強く訴え、演説を締めくくった。《民主党ニュース》