平成7849日目

2010/07/05

【この日の菅総理】

「改革を前に進め元気な日本をもう一度」

菅直人首相は5日、高松市での街頭演説で地方分権に関連し「旧自治省(現総務省)は地方自治を広げるような顔をしながら権限を取り戻していく。霞が関の在り方にメスを入れない限り地方分権は進まない」と述べ、中央省庁改革に取り組む必要性を強調した。焦点の消費税には触れなかった。《共同通信》

菅直人代表(総理)は5日、四国入りし、愛媛、香川、徳島の3県で精力的に活動を展開。香川県高松市での街頭演説には、暑い日ざしのなか、道を埋め尽くすほどの約1500人が詰めかけ、熱心に総理の演説に聞き入った。

マイクを握った菅代表はまず、現在の日本は経済も社会のあり方も行き詰っていると指摘。なかでも10年前から毎年3万人を超える自殺者がいることを問題視し、人間関係が貧しくなり、人と人との関係がばらばらになっている現状を最優先に変えていかなければならないと語った。

そのうえで、鳩山由紀夫前代表が提唱した「新しい公共」とは、公の仕事と商売としての仕事との間に人と人とのつながりをつくっていくことだったと述べ、そのことが日本の安定であり、そこから元気な日本をもう一度取り戻さなければならないと宣言。その具体策として、環境や医療、介護、アジアのインフラ、観光政策を挙げ、大きな需要と雇用を生み出すことで経済の低迷から脱却させ、財政の健全化、社会保障の充実につなげていくとして、「強い経済、強い財政、強い社会保障」の一体化の実現こそが重要だと強調した。

菅代表はまた、国と地方の関係にも言及し、外交・防衛は国の仕事だが介護や医療、保育などは地方自治体に任せた方がいいと主張。民主党政権では地域主権の確立を目指すとして、行政経験のある人材の必要性を説いた。

最後に菅代表は、この9カ月間の反省を踏まえて進んでいくとしたうえで、政権交代の成果として(1)訪日の際に必要なビザの要件緩和による観光招致策の推進、(2)国の出先機関である地域採用の新規採用を8割カットすることによる公務員の総人件費2割カット–の2例を紹介。「改革は一歩一歩進んでいる。新しい改革を前に進めることで元気な日本に生まれ変われる」と述べ、民主党の政策への理解を求めた。

なお、演説会には小川淳也、玉木雄一郎両衆院議員、植松恵美子参議院議員が参加、「市民の中から出てきたリーダーとともに新しい政治をつくっていこう」などと呼びかけた。《民主党ニュース》

みかん農家を視察

菅直人代表(総理)は5日、愛媛県松山市別府町を訪れ、みかん畑を視察。関係者から地域における果樹農業の実態や問題点を聞いた。

麦わら帽子姿で急斜面の畑を歩いた菅代表は、温州みかんはじめタロッコ、デコポンなど9種のみかんについて収穫時期などの説明を受けた後、摘果作業を体験。これは、生りすぎた実やキズのあるものを間引いて品質のアップを目指すとともに隔年結果の是正を目的としたもの。時には蜂や蚊の襲撃があるという話も伺いながら、夏の厳しい日差しの下ひととき汗を流した。

菅代表はこの後、畑の一角でかんきつ農家ら約30人とおにぎりなどを食べながら懇談。農家が高齢化し、後継者が育たず耕作放棄地が増えているとして、働きやすい環境整備と後継者の育成の必要性や、「出荷単価が下がり厳しい」と価格是正を求める声などに熱心に耳を傾けた。《民主党ニュース》



【 JAXA】探査機はやぶさのカプセルに微粒子を確認

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル内に直径1ミリメートルほどの肉眼で確認できる微粒子十数個と、同10マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルほどの微粒子2個を顕微鏡で確認したと発表した。

分析はまだ一部で、今後粒子の数は増える可能性がある。ただ、微粒子が地球由来のものか、小惑星「イトカワ」由来のものかは不明だ。《日経新聞》

【この日の民主党】

安心できる社会の実現を 枝野幹事長

枝野幸男幹事長は5日、毎年8月に全国花火競技大会が開催され、毎月花火が打ち上がる街、秋田県大仙市内にて街頭演説を行った。

枝野幹事長は、民主党政権になり、地元秋田県選出の寺田学衆議院議員も仕分け人として関わっている事業仕分けに代表されるように、今まで国民のみなさんの目の前に出てこなかったものが、きちんと出てくるようになっている民主党政権ならではの取組みを紹介し、政権交代後の実績を報告した。

強いものに光をあて、強いものをより強くして成長していくという高度成長期の旧来型の政治は、この20年間で時代の流れに合わなくなってしまっている。少子高齢化を迎えた今日、「高齢者がいきいきとして、安心して生活できる社会。街の中に子どもたちの元気な声が聞こえてくる社会になるような『国民の生活が第一。』の政治をしていかなければならない」と述べた。また、「一人ひとりの暮らしの安心を最優先し、強いものをより強くでなく、困ったとき、苦しいものを底上げする。みんなが目の前の暮らしの安心感を受けることで、地域が元気になり、日本が元気になるというやり方で、日本の元気を取り戻していきたい」とした。

最後に枝野幹事長は、「時間の針が後ろに戻ってしまうのか、それとも、しっかりと少子高齢社会にふさわしい、地域のための暮らしの安心を最優先にする、税金のムダ遣いを許さない。そういった政治をしっかりと進めていくのか」その選択の時であることを集まった聴衆に呼びかけた。《民主党ニュース》



7月5日のできごと