平成7522日目

2009/08/12

【麻生太郎首相】民主党の政権担当能力に疑問符

麻生太郎首相(自民党総裁)と鳩山由紀夫民主党代表による党首討論が12日午後、都内のホテルで開かれ、互いに相手の衆院選マニフェスト(政権公約)を批判、応酬を繰り広げた。

首相は民主党政策を「財源のないばらまきは無責任。安保政策で一貫性のない党には日本の安全を任せられない」と批判し、政権担当能力に疑問を呈した。

鳩山氏は「与党の政策は官僚主導でつくられ、天下り天国で無駄遣いの多い国にした。これは官僚任せの政治では打破できない」と反論し、政権交代が必要だと訴えた。《共同通信》

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鳩山由紀夫代表は12日午後、都内で「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)が主催した麻生首相との党首討論に臨み、「多くの国民がチェンジ、変化を求めている。この背景には長期政権への大きな失望がある。この声を真摯に受け止めて、新しい政治を起こしていきたい」と政権交代への決意を改めて示した。

冒頭、鳩山代表は「私たちはチャレンジャーとして、私ども民主党と自民党のどちらがこの国の将来を憂い見つめているのか、国民に判断してもらいたい」として、今回の選挙は、初めて政権選択ができる選挙であり、長期政権が続くことで、官僚任せのムダ遣い・天下り天国となったこの国を変え、そして官僚が机上の計算で結論を出した政策や冷たい政策ではなく血の通った温かい政策をつくり、それを実行することでこの国を作り直すと表明した。

また、特別会計を含めた207兆円の予算全体を組み換え、さらに、天下り先への支出の削減、官製談合やムダ遣いの排除、国有財産の売却、埋蔵金の活用などで、子育て・教育、年金・医療・介護、雇用など、必要なところに予算を優先的に配分することで十分に対応できるとした。

討論で、鳩山代表は首相に対して、この4年間で国民の暮らしは良くなったのかが一番に問われるべきであるとの認識を示し、どう考えているのかを質した。首相は、郵政民営化など成果を上げたと答えたものの、国民の暮らしについては答えずに逃げた。そうした首相を前に鳩山代表は、「この間、国民の生活は厳しくなった。反省から出発すべき」と批判した。

さらに、自民党の政権公約で経済成長を来年度後半には2%にするとしていること、景気が回復すれば消費税を上げるとしている点を取り上げ、再来年の4月から消費税を上げるのか明確にせよと迫った。しかし、これについても首相は、まず「景気を回復させる」「消費税を上げられる環境をつくる」としたものの、明言を避けた。

これに対して鳩山代表は、「マニフェストは国民との契約だ」として、「2%の経済成長の達成、景気の回復ができなかったら公約違反である。この4年間で130兆円も国債残高を増やし、国民に6.4兆円もの負担増を強いた」自公政治を問題視。そのうえで「借金と負担増での財政運営でしかない。結局、借金漬けだ」と批判した。

鳩山代表はまた、官僚の天下りに関して、マニフェスト発表直前に削除されたのはどうしてかを質した。これに対して首相は、「すでに天下りを禁止しているから」と開き直った。また、優秀な人材を広く使う、官僚の人材として能力は使われるべきものとして、天下りを容認した。

主催者からの質問に、鳩山代表は、「国民新党、社民党とは国会でも協力しており、また、選挙協力をもしている。連立政権を考えている」と、選挙で自公政権を過半数割れに追い込み政権を担うことなった場合は連立政権を目指すとの考えを改めて表明した。《民主党ニュース》



【この日の民主党】

党農林水産キャラバンが福岡県柳川市で農業集会を開催

党農林水産キャラバンは12日、福岡県柳川市を訪れ、福岡県第7区の野田くによし総支部長が主催した集会に出席した。同キャラバンの高橋千秋座長はじめ、郡司彰副座長、大久保勉参議院議員らが参加した。

冒頭、大久保議員は「私は農家の二男として生まれ、この柳川の地で農業を勉強させてもらった」と語り、柳川市において農業は極めて重要な産業であると述べるとともに、政権交代、世代交代をこの地で実現していきたいとした。

高橋座長は民主党マニフェストについて、農林水産分野もこの中に大きく取り上げられていると説明した。「1次産業が選挙の争点、政策の中心テーマになることは、これまでほとんどなかった。今、若い人が地域から離れてしまい、地域が疲弊している。農業を続けても赤字が続き、生活することができず、若い世代が農業を継ぐことができないような状況が続いている」と農業の現状を語り、民主党はマニフェストに盛り込み、現状を何とか変えていきたいとの考えを示した。

また、食料自給率についてもふれ、「日本の食料自給率が41%に上がったとの報道がなされたが、先進諸国の中でこれだけ自給率が低いのは日本ぐらいだ」と述べ、所得補償制度を導入して自給率向上に成功している欧米諸国の事例を説明した。

そのうえで、「農家が補助金をもらっても、現行制度では直接農家に入るお金は極めて少ない。農村地域は整備されたかもしれないが、農家が生活できなくなってしまった」と述べ、戸別所得補償制度で農家に直接お金が行き渡ることが重要だとの見解を示した。「例えば米の生産には1俵あたり1万5000円くらいかかる。しかし、地域によって差はあるが、1万2000円程度でしか売れない。概ね3000円程度の赤字になる。単純に言えば、これを補償するのが農業者戸別所得補償制度だ」と説明。政権交代で農林水産政策のあり方を大きく変えていく必要があるとした。

そして、「民主党は食を守ることが重要なことだと考えており、そのためには、地域に住み続けて農業を続けてもらうことが必要だ」とも語り、民主党が提唱する戸別所得補償制度の必要性を訴えた。

郡司副座長からは、農林水産省をはじめ、国の予算には多くのムダがあるとの説明がなされ、「農林水産省の予算は2兆6000億円程度。国土交通省は道路をつくっているが、農林水産省も『農道』をつくっている。米粉の活用に補助金を出す制度等があるが、使い勝手が悪く使う人がほとんどいない。このような不要不急なものを後回しにするのが民主党の考え方だ」と述べ、農業のみならず、一括交付金で地域が自由に使えるお金を増やす仕組みをつくることはムダを少なくすることにもつながると述べた。

また、「自民党が産業としての農業を本気で考えてきたのであれば、日本の農業がここまで衰退することはなかったのではないか」と自民党のこれまでの農政を厳しく批判。さらにFTAの推進については、「自民党もこれまで、FTAを推進してきたが、FTAで日本の農業をダメにしてしまった。民主党はFTAを推進するが、主要農作物については、必ず守ることをマニフェストには明記することにしている」と述べた。

同時に、「戸別所得補償等を導入して確実に国内の農林水産業を守っていく」として、これまでの自民党農政との違いを説明した。そして、「土地利用、施設園芸、畜産酪農、中山間地の4つを中心にしっかりと守っていくことが必要だ。一つ一つの農家に着目し、農家が生活できる農業を構築していきたい」と語った。

最後に野田総支部長は、「農山漁村の再生がなければ日本の再生はない。自民党の一党独裁が農山漁村を疲弊させた。私は農山漁村の怒りを肌で感じてきた。一揆が起きても不思議ではない状況だ。民主党は、農山漁村の再生が日本の再生につながると考えており、農業者戸別所得補償制度をはじめ、国民一人一人を考えた政策を打ち出している」と述べ、政権交代で日本を変えていきたいと強く訴えた。《民主党ニュース》

【山城新伍さん】死去

テレビのバラエティー番組司会者や映画「仁義なき戦い」シリーズなどで活躍した俳優の山城新伍さんが12日午後3時16分、誤嚥性肺炎のため東京都町田市の特別養護老人ホームで死去したことが、14日分かった。70歳。京都市出身。

1957年にニューフェースとして東映に入社し、60年には子供向けテレビドラマ「白馬童子」で主演し人気者になった。時代劇に数多く出演した後、「不良番長」シリーズや「仁義なき戦い」シリーズなどで活躍した。

75年には深夜バラエティー番組「独占!男の時間」の司会者として新境地を開き、「新伍のお待ちどおさま」などの軽妙で辛口なトークがお茶の間の人気を集めた。「アイ・アイゲーム」で使った「チョメチョメ」という表現は流行語にもなった。《日刊スポーツ》



8月12日のできごと